AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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First Episode
The story as a Raven Episode1 “物語の始まり”


これはある一人のレイブンの物語である。

 

 

その瞬間、戦争は、いや、世界は変わった、、、アーマード・コアによって

 

 

ここは日本の東京、人で賑う真昼間の大都会の真ん中で、ある男はビルの掲示板に流れているニュース速報を見ていた。

 

〈コジマ博士が新粒子の発見に成功し、ノーベル物理学賞を受賞しました!〉

〈コジマ博士は長年、、、〉

 

彼は自衛隊のお偉いさんに呼び出された理由を察し、ため息を吐きながら再び歩き始めた。

          :

ある部屋にたどり着いた彼は大尉という階級が与えられていたが、これから会うのは少将という階級が与えられている男だ。二人しかいない静かな部屋の、豪華な机の上で腕を組み、4〜50代と思われる偉そうでどこか疲れた雰囲気を醸し出している男が口を開く。

 

「今日来てもらったのは他でもない、コジマ粒子の軍事利用について君の意見が聞きたくてね。」

 

「はあ〜、やっぱりその事ですか〜」

 

まだ10代後半から20代と思われる若い男が喋り始める。

 

「俺は自衛隊ACの開発とパイロットのみを行なっているんですよ?そんな事聞かれても知りません。」

 

「今自衛隊内部でコジマ開発に着手しようという意見が上層部の中で増えていてね。私は反対派なんだが、様々な意見を取り入れるため、専門家の意見を聞いているのだよ。」

 

そうすると、冷静に少し怒ったような雰囲気で彼は語り出す。

 

「とにかく俺は知りませんよ!ですが、一つだけ言える事は「デメリットのないモノはこの世に存在しません」という事です。」

「コジマ粒子は莫大なエネルギーを生み出せるそうですね。エネルギー資源の枯渇している今なら誰もが喉から手が出るほど欲しいモノです。だからこそそれ相応のデメリットもついてくるはずです。」

 「理解しきれていないモノに無闇に手を出すのは危険すぎる、それだけは何も知らない俺でも分かります。」

 

疲れた男は肩の力を抜いて思わず口に出す。

 

「そうか、、、君がそれで安心したよ。」

 

「ん?」

 

「コジマ技術は各大手兵器会社だけでなく、同盟国であるアメリカや対立する中国、ロシアも着手するという情報が入ってね。」

「私にはそれが、、、毒ヘビのいる壺に手を突っ込むようなモノだと思ってね。日本もそうならなければと思っていたんだ。だから、、、私は少なくとも君が反対してくれた事に安心したんだ。」

 

「ふん。また俺の意見を上手く使って丸め込んだらどうです?またあんたがのし上がれるチャンスになると思いますよ。」

 

「ああ、これからもよろしく頼むよ。」

 

そうして彼は夕日が差し込む寂しそうな部屋を背後に静かに出て行った。

 

 

これは現代からとても離れた、“アーマード・コア”と呼ばれる汎用機動兵器が登場するほど未来で、まだ宇宙には出られていないほど近い未来の世界。

全ての国家で食料問題とエネルギー資源問題が深刻化していた。そして搾取され続けた国民たちによるデモ行為やテロが頻発し、国家はどんどん疲弊していく事となった。

日本はその国民性によって最も平和な国として知られている。しかし、反対に日本の自衛隊は先進国の中でも高い戦闘力を有していた。それは、世界情勢の悪化を目の当たりにした日本が憲法を改正、未だに敵国への侵略行為や核などの戦略兵器の開発は禁止されているが、通常兵器開発の制限が無くなったからである。

 そのなかでも、島国である日本だからこそ発達した海軍戦力や、“アーマード・コア戦力”が挙げられる。

アーマード・コア(以下AC)はコア構想と呼ばれるパーツや武装を組み替えるという汎用性と高い戦闘能力、独特の3次元的な戦闘スタイルからACとその搭乗者”レイヴン”と呼ばれる者達はすぐに通常兵器群のトップに躍り出た。

今現在ほとんどの組織が企業が開発しているACを使用しているのに対し、日本自衛隊は独自に戦闘用ACを開発した。それは初期型でさえハイエンドノーマルの力を超えていた。

 その開発に携わっていたのが主人公である。彼は自衛隊から「ACを研究する施設と研究費を出す」という謳い文句に誘われ、自衛隊に所属する事となった。なお、自衛隊ACには禁輸措置を取る事が義務付けられている。

 

 

車の中で揺られながら眠っている彼を隣に座っているさらに年下の男が起こす。

 

「もう少しで北海道基地に到着しますよ。」

 

「んあ〜〜?ああ、そうか。ありがとな。」

 

彼は、周りにある畑や田んぼを横目に後部座席から目の前にある見慣れた基地を見ていた。

 

 

北海道基地…自衛隊は今後の世界情勢を考えてAC戦力を強化しようと考えた。そして自衛隊ACの技術が全て集まった施設が作られた。そこでは日々、新型ACの設計、開発、、研究、テストなどが行われていた。

 

 

まだ軽く寝ぼけた彼が口を開く。

 

「そういえば、東京観光はどうだった?」

 

「懐かしい景色でしたね。新宿や渋谷で色々買ってきましたよ。実家にも寄りました。久しぶりに両親に会えて沢山話が出来ましたよ。」

 

明るく笑う相棒に誘われて

 

「楽しかったようで良かった。」

 

彼もつられて笑ってしまった。

 

彼らはまた研究を続ける。沢山の人を守るため。しかし、「人殺し」という残酷な運命を背負った兵器を作るために。

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