AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

10 / 43
北海道基地の内部に位置するBRFルームで、彼女と相棒と仲間が話している。

「隊長はよく無茶をする人ですね。本当に似合っていない。」

彼女は心配した顔付きで話す。

「まあ、あの人はいつもそうですから。隊長のやりたい事は大体分かります。」

相棒は自慢げに胸に手を当てる。

「そんな悠長な事を話しているほど、戦況は良くないぞ。気を抜くな、死にたくないなら、、な。」

仲間の言動に、彼女は少し苛立つ。

「私はずっと真剣です。それに、そんなに張り詰めていたら疲れてしまいます。」

「俺たちは本来なら最前線で戦うべきなんだぞ!なのに、こんな所で悪化する戦況をただ眺めるなんて、、、黙っていられる訳が、、、」

「彼にはもう未来が見えているのかもしれませんね。」
「それでも、少しでも多く人を助けるために、、、彼は危険な戦いを続けるのかもしれない。」

彼女は何処か遠くを眺めながら言った。

「でも、私は彼にずっとついて行くつもりです。あなた達はどうするのですか?」

彼女が2人に問いかける。仲間は不満気だったが答えは一緒だった。

「勿論、ついて行くさ。」


Episode8 “Sow the seeds of vengeance”

 

そのまま、彼らは隊長と合流して緊張感のあるBRFを聞いた。

 

《ミッションの内容を説明します。》

 

《今回の目標は敵新型ACの撃破となります。》

 

敵の戦闘記録映像に切り替わる。

 

《敵ACは空中戦を得意とするオーメル社所属の軽量機体『ベンジェンス』、今戦争でもかなりの戦果を挙げている手練れです。》

 

《あちらから、挑発とも取れる内容の映像が送られています。どうやら指定するエリアに誘き寄せるつもりのようです。》

 

《敵の増援も予測されます。十分に注意してください。幸運を。》

 

 

「エリアと時間を指定するとは、、、タイマンで戦りたいということか。」

 

「誰かついて行くべきか?」

 

「いや、大丈夫だ。俺はまだ死ぬ気はない。いや、こんなとこで死ねないんだ。」

「出撃する!」

 

 

 

【会議室】

 

ある会議室のような場所に、高そうなスーツを身に纏った老人達と若い男女が数名入って来た。

彼らは、それぞれが長細い会議机の決まった席に移動し、着席する。

部屋の一番奥の席に座った老人が口を開く。

 

「もうすぐで国家の解体は終了するだろう。我々の勝利は近い。」

「だが、国家側に付き、ネクストを撃破している者がいる。」

「この臨時会議ももうすぐ終焉を迎えるだろうが、これを何とかしなければならない。」

 

その時、一人の老人が手を上げ、話し始まる。

 

「それは我々が手を打っている。」

「そうだな、バディー?」

 

その老人は隣に座る若い男に言った。

 

「ああ。アイツは俺の親友を殺した。だから、俺の手で殺してやる。」

 

再び最初の老人が話し始める。

 

「ならば、次に我々が顔を合わせるのは、戦争が終わった後になるのだろうな。」

「では、これで会議は終了する。」

 

 

 

そして再び鴉は舞い降りた。目の前は夕日の照りつける真っ赤な広い平地だった。

予定時刻ぴったりにヤツは大空を音速で飛んで来た。

 

《貴様が『ジャパニーズ・ブレッド』か、、、できるヤツと聞いている。》

《我がオーメル社のため、親友のために、死んでくれ。》

 

前回のヤツと同年代くらいの若い男の声だった。

 

「すまないな。まだ、俺は死ねないんだよ!」

 

彼もすぐに返答する。その言葉は、無造作に積まれた積み木のように吐き出された。

 

次の瞬間には2機のダブライ機が激しく撃ち合いを始めた。

彼は削り合いでは勝てないと考えレーザーキャノンを展開する。対する“山猫”も機動力を高める為に、背中に装備した羽のような3連装のレーザーキャノンを展開し打ち切ろうとする。

 

〈ピキーーーーン!!!!〉

 

2つの光線がぶつかり、溢れんばかりの光が2機を襲う。

 

《クソ!!目が!!!》

 

神経接続した事で敏感になった“山猫”の目には何も見えなかった。

だが、彼の機体は複眼機能のおかげで回復が早かった。

 

「そこだ!!」

 

《チイイ!!》

 

素早くブレードに持ち替えて一撃を入れる。“山猫”の鋭敏な感覚がそれを捉えて、自然と回避運動をする。

 

〈ザアアアーーー!!〉

 

切り裂いたのはコジマ粒子のバリアだけだった。

 

「まだだ!!」

 

その言葉通り“鴉”は両手のライフルを構えて一斉射した。防御膜の無くなった脆い装甲に容赦なく穴を開ける。

 

《俺はアイツの為にもっともっと上に行くんだ!だから、、そこをどけ!!》

 

怒りに任せて破壊天使砲を乱射する。“鴉”は縦横無尽に飛び交う閃光を全て避けられなかった。

 

《ピー!ピー!、、、》

 

合成音声が喋り出す。

 

《システムに深刻な障害が発生しました。機体の動作を終了してください。機体の強制シャットダウンまで後3分!》

 

「うるさい!後少しだけ持てばそれでいい!」

 

音声を全て切り、敵機に向かって突っ込む。“山猫”はEN消費の激しい破壊天使砲を撃ってEN容量が底をついていた。

 

《クッ!!しまっ、、!!》

 

〈ザン!!!〉

 

最後の一撃が機体を貫いた。細かな弾痕のついたコアに大きな穴が空き、そこから溢れ出す対Gジェルの中に“山猫”の姿もあった。

 

《届かなかったか、、、すまない、、戦、、友、、》

 

「(、、、、、、)」

 

沈黙を邪魔するように声が割って入る。

 

《システム通常モードに移行。機体、安定しました。》

 

相棒も続けて話す。

 

《ミッション完了です。隊長が無事で安心です。帰還してください!お疲れ様でした!》

 

しかし、戦局は彼の戦果とは反対にさらに悪化の一途を辿っていた事を、彼らはまだ知らない。




【あとがき】

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。引き続き頑張ります。
今回、合計4人のリンクスをオリジナルで登場させて頂きましたが、何故出したかと言うと、私自身がアセンブルした機体を登場させたかったからです。
私が本気アセンブルした機体は全てで二機です。この後、パーツ構成を投稿いたしますので、ぜひ、どの機体か考えてみたり実際に組んで遊んだりしてみて下さい!

では皆さん、良いリンクスライフを!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。