AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認) 作:赤髪のTOMO
「隊長はよく無茶をする人ですね。本当に似合っていない。」
彼女は心配した顔付きで話す。
「まあ、あの人はいつもそうですから。隊長のやりたい事は大体分かります。」
相棒は自慢げに胸に手を当てる。
「そんな悠長な事を話しているほど、戦況は良くないぞ。気を抜くな、死にたくないなら、、な。」
仲間の言動に、彼女は少し苛立つ。
「私はずっと真剣です。それに、そんなに張り詰めていたら疲れてしまいます。」
「俺たちは本来なら最前線で戦うべきなんだぞ!なのに、こんな所で悪化する戦況をただ眺めるなんて、、、黙っていられる訳が、、、」
「彼にはもう未来が見えているのかもしれませんね。」
「それでも、少しでも多く人を助けるために、、、彼は危険な戦いを続けるのかもしれない。」
彼女は何処か遠くを眺めながら言った。
「でも、私は彼にずっとついて行くつもりです。あなた達はどうするのですか?」
彼女が2人に問いかける。仲間は不満気だったが答えは一緒だった。
「勿論、ついて行くさ。」
そのまま、彼らは隊長と合流して緊張感のあるBRFを聞いた。
《ミッションの内容を説明します。》
《今回の目標は敵新型ACの撃破となります。》
敵の戦闘記録映像に切り替わる。
《敵ACは空中戦を得意とするオーメル社所属の軽量機体『ベンジェンス』、今戦争でもかなりの戦果を挙げている手練れです。》
《あちらから、挑発とも取れる内容の映像が送られています。どうやら指定するエリアに誘き寄せるつもりのようです。》
《敵の増援も予測されます。十分に注意してください。幸運を。》
「エリアと時間を指定するとは、、、タイマンで戦りたいということか。」
「誰かついて行くべきか?」
「いや、大丈夫だ。俺はまだ死ぬ気はない。いや、こんなとこで死ねないんだ。」
「出撃する!」
【会議室】
ある会議室のような場所に、高そうなスーツを身に纏った老人達と若い男女が数名入って来た。
彼らは、それぞれが長細い会議机の決まった席に移動し、着席する。
部屋の一番奥の席に座った老人が口を開く。
「もうすぐで国家の解体は終了するだろう。我々の勝利は近い。」
「だが、国家側に付き、ネクストを撃破している者がいる。」
「この臨時会議ももうすぐ終焉を迎えるだろうが、これを何とかしなければならない。」
その時、一人の老人が手を上げ、話し始まる。
「それは我々が手を打っている。」
「そうだな、バディー?」
その老人は隣に座る若い男に言った。
「ああ。アイツは俺の親友を殺した。だから、俺の手で殺してやる。」
再び最初の老人が話し始める。
「ならば、次に我々が顔を合わせるのは、戦争が終わった後になるのだろうな。」
「では、これで会議は終了する。」
そして再び鴉は舞い降りた。目の前は夕日の照りつける真っ赤な広い平地だった。
予定時刻ぴったりにヤツは大空を音速で飛んで来た。
《貴様が『ジャパニーズ・ブレッド』か、、、できるヤツと聞いている。》
《我がオーメル社のため、親友のために、死んでくれ。》
前回のヤツと同年代くらいの若い男の声だった。
「すまないな。まだ、俺は死ねないんだよ!」
彼もすぐに返答する。その言葉は、無造作に積まれた積み木のように吐き出された。
次の瞬間には2機のダブライ機が激しく撃ち合いを始めた。
彼は削り合いでは勝てないと考えレーザーキャノンを展開する。対する“山猫”も機動力を高める為に、背中に装備した羽のような3連装のレーザーキャノンを展開し打ち切ろうとする。
〈ピキーーーーン!!!!〉
2つの光線がぶつかり、溢れんばかりの光が2機を襲う。
《クソ!!目が!!!》
神経接続した事で敏感になった“山猫”の目には何も見えなかった。
だが、彼の機体は複眼機能のおかげで回復が早かった。
「そこだ!!」
《チイイ!!》
素早くブレードに持ち替えて一撃を入れる。“山猫”の鋭敏な感覚がそれを捉えて、自然と回避運動をする。
〈ザアアアーーー!!〉
切り裂いたのはコジマ粒子のバリアだけだった。
「まだだ!!」
その言葉通り“鴉”は両手のライフルを構えて一斉射した。防御膜の無くなった脆い装甲に容赦なく穴を開ける。
《俺はアイツの為にもっともっと上に行くんだ!だから、、そこをどけ!!》
怒りに任せて破壊天使砲を乱射する。“鴉”は縦横無尽に飛び交う閃光を全て避けられなかった。
《ピー!ピー!、、、》
合成音声が喋り出す。
《システムに深刻な障害が発生しました。機体の動作を終了してください。機体の強制シャットダウンまで後3分!》
「うるさい!後少しだけ持てばそれでいい!」
音声を全て切り、敵機に向かって突っ込む。“山猫”はEN消費の激しい破壊天使砲を撃ってEN容量が底をついていた。
《クッ!!しまっ、、!!》
〈ザン!!!〉
最後の一撃が機体を貫いた。細かな弾痕のついたコアに大きな穴が空き、そこから溢れ出す対Gジェルの中に“山猫”の姿もあった。
《届かなかったか、、、すまない、、戦、、友、、》
「(、、、、、、)」
沈黙を邪魔するように声が割って入る。
《システム通常モードに移行。機体、安定しました。》
相棒も続けて話す。
《ミッション完了です。隊長が無事で安心です。帰還してください!お疲れ様でした!》
しかし、戦局は彼の戦果とは反対にさらに悪化の一途を辿っていた事を、彼らはまだ知らない。
【あとがき】
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。引き続き頑張ります。
今回、合計4人のリンクスをオリジナルで登場させて頂きましたが、何故出したかと言うと、私自身がアセンブルした機体を登場させたかったからです。
私が本気アセンブルした機体は全てで二機です。この後、パーツ構成を投稿いたしますので、ぜひ、どの機体か考えてみたり実際に組んで遊んだりしてみて下さい!
では皆さん、良いリンクスライフを!!