AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認) 作:赤髪のTOMO
ほとんどの国家は崩壊し、生き残っているのはもはや日本だけであった。日本自衛隊は企業からの猛攻撃によって海軍戦力もAC戦力も激しく消耗した。
そして、この後の彼らの選択が、運命を決定づける事となった。
ある男が海上から、修理の為横須賀軍港に停泊する第一艦隊を眺めていた。
するとそこに、変人の様にしか見えない男がやって来て口を開く。
「“アレ”が最後の国家か。」
「ああ。これで最後だな。あの港を襲撃して目標を誘き寄せる。作戦内容は頭に入っているな。」
素直で純粋そうな女性が割って入る。
「勿論です。出撃準備も完了しました。行きましょう、ベルリオーズ、サーダナ。」
ベルリオーズは彼女に疑問を持ちながら言う。
「よし、行くぞ!(彼女がメノ・ルー。GA社も手柄を取るのに必死か。)」
サーダナは
「彼がどんな素材か見てみたいものだ。」
と言って異端者ぶりを見せていた。
【北海道基地】
「ハア、、ハア、、ハア、、隊長!!」
相棒が息を切らして走ってきた。
「どうしたんだ!?敵が来たか?」
「緊急のBRFです!今すぐにBRFルームに来てください。」
妙な胸騒ぎを抱きながら4人で素早くBRFルームに向かった。
《緊急のミッションを説明します!》
彼女の声はとても焦っていた。
《今回の目標は横須賀軍港を襲撃した新型AC部隊の撃破となります。》
《敵は全部でレイレナード社所属:ベルリオーズ、イクバール社所属:アートマン、GA社所属:プリミティブライトの3機が確認されています。》
《停泊していた第一艦隊が狙われ、状況から壊滅したと思われます。》
《彼らの襲撃によって引き起こされた、中濃度コジマ粒子反応も確認されています。》
《我が日本の存亡に関わる危機です。奮闘を期待しています。》
BRFの映像が終わり、その場にいた4人は唖然としていた。
「第一艦隊が、、、壊滅!?」
「俺らは負けたのか、、、!?」
「次に狙われるのはここですね。どうしますか?」
みんなこの状況に戸惑っていた。彼は出口に向かって歩き始める。
「俺は出撃する。」
「お前らは危険が迫ったと思ったら、すぐにここから脱出しろ。企業の連中は横須賀の次はここを狙うだろうからな。」
すると、相棒は怒って、彼が行くのを止めた。
「やめてください!もう僕たちは負けたんです!僕らにはこの後も隊長が必要です。」
それでも彼は相棒の方向へ振り向かない。
相棒は、冷や汗を額に滴らせる。
「それでも、、、行くと言うのなら、、、」
相棒はポケットから隠し持っていた黒い箱型のモノを取り出した。スタンガンのようだ!!
相棒は眉を顰めながら、隠し持ったスタンガンを彼に向ける。
「それで俺を止めるか、、、まるでこうなる事が分かっていたみたいだな。」
「当たり前です。何年一緒にいると思っているんですか!!」
「隊長はいつも無茶をする!今度は、、今度こそは死んでしまいます!!」
「やめてください。お願いします!」
「助けを求める人がいるんだ。俺は“英雄”だから、逃げる訳には行かない!」
彼は手を震え上がるのを抑える為に手を強く握りしめて、そう言った。
「いつもは“英雄”という言葉に嫌悪感すら抱いていたというのに、今は違うんですか!?」
「隊長は戦う人間じゃない。行かないで、、、ください。」
相棒の瞳が薄らと光る。
「ごめんな。俺は最後まで戦う。少しでも多くの人を救いたい。」
「でも安心しろ。俺はまだ死ぬつもりはないよ。今までも何とかなっただろ?」
そう言い残すと、彼は息を呑んでから、走ってデッキに向かっていった。
残された3人に言葉は無かった。
彼は急いで対Gスーツを着ると、滑り込むようにコックピットに乗り込む。
ヘルメットに相棒の枯れた声が入り込む。
《さっきはすいません。今回も変わらずに、オペレーターを務めさせていただきます。》
「ありがとう、本当に、、、」
彼は涙が出そうなのを抑える。
「すまないが、DRBと大型の分裂ミサイルを使う。準備して欲しい。」
《で、ですが、、》
「ヤツらが帰ってからじゃ間に合わないだろ。あれなら40分ほどで東京に着ける。」
《、、、分かりました。接続します!》
ACの射出カタパルトに機体が設置され、背部に大型のブースターが取り付けられる。
「『ジャパニーズ・ブレッド』出撃する!」
とてつもないGを受けながら、機体が音速まで加速して飛び立った。
DRB(使い捨てロケットブースター)
高度な技術力を持つ北海道基地で開発された、遠距離からの急速接近用の使い捨ての大型ブースター。
ほとんどのACは、音速まで加速する事は考えられていないため、空中分解の恐れがあり、最新型の自衛隊ACのみの使用を前提とされている。さらに、レイヴンはかなりのGに耐え続けなければならない。
汎用性の低さや危険性の高さから失敗作扱いされている。しかし、主人公を含む一部の人間からは一定の評価を得ている。
〈ズズズズーーー!〉
彼はブースターをパージして、滑りながら地面に着地した。
「横須賀軍港を確認!辺りは火の海だ。汚染も確認。濃度状況から、まだ敵機がいると思われる。」
《了解です!こちらからも索敵は行います。また、戻って来てくださいね。》
「ああ。そんなに心配するな。んん!?敵AC、3機確認!情報通りだな。」
「ミサイルで先制攻撃をしてから、一気に接近する!」
彼は手慣れた操作でミサイルを起動する。それと同時に、彼は極限の集中状態に入る。
〈ウィーーーンガコン!!〉
〈バシューーーーン!!〉
大型のミサイルが高く打ち上がり、分裂して地上に待機する敵に襲いかかる。
直後、彼はOBを起動して急速に接近した。
《クッ!来たぞ!『ジャパニーズ・ブレッド』だ!》
《面白い素材と聞いている。期待するぞ。》
《祈って!》
3機の“山猫”が“鴉”の羽を容赦なくもぎ取ろうと牙を剥く。
「そこ!!」
〈ザアアア!!〉
《くっ!厳しいかしら!?》
『プリミティブライト』の装甲を、熱い光の塊が切り裂く。
《後退しろ!メノ!》
ベルリオーズが指示する。
《了解!!一旦退くわね。》
《サーダナ、作戦に変更はない。行くぞ!》
同時にサーダナにも指示する。
《ああ。分かっているさ。》
『アートマン』から放たれる重ショと『シュープリス』から放たれたライフルとグレネードの衝撃が彼を襲う。
「ッッッ!!うわアアーー!!」
《AP50%減少!!》
「まだだ!まだ、、、行ける!」
爪を立てた“鴉”がアサルトライフルの一斉射をアートマンに浴びせ、素早くブレードに切り替えて切り伏せる。彼は重ショを持っている右腕を切り落とした。
《いいぞ〜。惹かれるな!》
《ヤツの動きを止めるぞ!》
その言葉通り、サーダナは背中のPMミサイルを起動させて放つ。
「避けられない!!」
面で向かって来るミサイル群が“鴉”を襲う。
《ピー!ピー!ピー!ジェネレーターに被弾。出力が70%低下しました。》
合成音声の警告が流れ、『ジャパニーズ・ブレッド』は背後にあったビルに衝突する。
「ううう、、、ああ。」
《アンジェから聞いた“伝説”も、貴様も、優秀な戦士のようだ。だが、“最強”の名も今日で終わりだ!》
ベルリオーズがそう言い放った時、『シュープリス』は彼に急速接近し、左腕に装備したアサルトライフル『MARVE』を『ジャパニーズ・ブレッド』のコア部、右上に突き刺した。
その衝撃で、彼の装着したヘルメットのゴーグルが破損し破片が飛び散り、彼は意識を失った。
彼はコックピットの内部なのか、はたまた敵の機体の色なのか、、、それは分からなかったが、一面の“真っ黒”のみを、薄れる意識の中の見たのだった。
〈スウーー、、、ザン!〉
シュープリスは静かにライフルを引き抜いた。『ジャパニーズ・ブレッド』から力が失われていき、遂にカメラアイの光も消えた。
《目標の撃破を確認。帰還するぞ!》
そう言って、3機のACは焼け野原を後にした。
【あとがき】
これにて第一章は終了です。
ここまで見ていただいた方はお気付きかと思われますが、この作品は主要人物のほとんどに名前が出て来ません。というのも、私がこの作品を書こうと思った時に中々名前が決まらず、作品が書けず困っていました。
そんな時、キャラ名を変える事が可能なゲームをした時に、私は主人公を自分だと思ってプレイして、とても楽しいと感じました。そこで、「これ、小説でも出来んかな!?」と、、、そう思って書いてみました。
この後も、文章中では名前を出す事はありませんが、理由付きで名前を募集して見ようかなと考えています。
自分はこのサイトをほとんど使っておらず、あまり詳しくないので、親切にして頂けると嬉しいです。
第二章でまた会いましょう!!
では皆さん、楽しい傭兵ライフを!