AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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現在、パックスはそれぞれが歪みあってはいるものの、2つの陣営に分かれていた。

[Rayleonard(レイレナード)]を代表とし、盟友[Akva Vit(アクアビット)]、欧州1位の勢力をもつ[Bernard and Felix Foundation(BFF)]、欧州2位の勢力をもつ[INTERIOR UNION(インテリオル ユニオン)]の4社からなるレイレナード陣営と
[OMER Science Technology(オーメル サイエンス)]を代表とし、世俗的認知度が高い[ROSENTHAL(ローゼンタール)]、南アジア経済圏を拠点とする[Eqbal(イクバール)]、環太平洋域で最大の総合軍事企業[GA(グローバル・アーマメンツ)]の4社からなるオーメル陣営だ。

この2つの陣営が互いに凌ぎを削っていた。

その中でも「アナトリアの傭兵」はAMS関連技術で生計を立てていた[コロニーアナトリア]のネクスト傭兵で、ネクスト関連技術で遅れをとっていたGAが主な雇い主となっている。

今や[マグリブ解放戦線]の衰退によって内面的にも経済戦争が激化している。それは、企業に対抗する彼らが企業の支援で代理戦争をしていた事の証明なのかもしれない。


Episode4 “Swelling tension”

経済戦争が激化し緊張が高まるなか、有澤重工からのミッションが舞い込む。

 

《ミッションを依頼したい。》

 

《GA社の資源基地にテロリストが接近しているとの情報が入った。これを排除してもらいたい。》

 

《資源基地は廃棄される予定があり、この際破壊してしまっても構わんそうだ。》

 

《何でも、敵はハイエンド越えの性能を持つノーマルACを保有しているそうだが、GA社は自社ネクストを消耗したくないようでな。君に依頼が回ったという訳だ。》

 

《しかし、幾ら廃棄予定とはいえ、GA社は「重要な資源基地がテロリストに占拠された」という恥をかきたくないらしい。》

 

《危険度の高いミッションだが報酬は莫大だ。良い返答を期待している。》

 

 

 

真夜中の砂漠に“赤き鴉”と“白き鴉”と“緑の鴉”が降り立った。

 

「チームでの出撃は久しぶりだな。よろしく頼む!」

 

彼が2人に告げる。

 

《ええ。あなた達と組めるのは嬉しいわ。よろしくね!》

 

2人の乗機も前の姿を完全に取り戻していた。

 

《ああ。久しぶりの夜間戦闘になる。注意しよう。》

 

真っ暗闇の中に3機の光が薄ら輝く。

若い男の通信が入る。

 

《こちらはGA社だ。今回はよろしく頼む。我々は照明弾を放つ。その明かりを頼りにしてくれ。》

 

相棒からの通信が入る。

 

《敵ノーマル部隊、作戦エリア侵入を確認しました。ハイエンドは3機と思われます。決して無理はしないでください。》

 

《了解!!》

 

3人が揃って答える。

 

 

 

《フン!てっきり「メノ・ルー」か「エンリケ・エルカーノ」くらい出てくると思ったんだがな、、まさかノーマルが3機だけとは。」》

 

右側の背中と右腕に装備された、接続型の大型レーザーランチャーと左腕にマシンガンを装備した軽量二脚に乗った皮肉屋の若い男が話す。

 

《そうだな。ん?まさかヤツら『サティラスフォース』じゃないだろうな!?》

 

もう1人の満遍なく重武装を施した重量二脚に乗った慎重深い若い男が話す。

 

《待て。暗闇でよく見えんが、機体色が青じゃないのは分かる。ヤツらなら青で統一されている。それよりもワシは似た機体を知っている。》

 

追加装甲のようなモノを搭載し尽くした重量四脚に乗る老人が語る。

 

《そいつはどんなヤツだ?》

 

2人が老人に質問する。

 

《日本の最後の弾丸(希望)と呼ばれた『ジャパニーズ・ブレッド』、ほとんどの戦いにたった1人で出撃し光の如き速さで敵を落とした自衛隊のエース『ホワイト・ライト』、自衛隊最強の[第8小隊]を率いて、ブレード使いから崇められる程卓越した技量を持つ『ブレーダー』、、、彼らによく似ている。》

 

3人の両方の眉が近づく。慎重な男が震えた声を出す。

 

《俺達でも知っている連中だぞ。何でそんなヤツらがGAに媚び売ってるんだ!?》

 

《さあな。ワシにも分からんが、、、》

 

老人の言葉を遮って皮肉屋が言う。

 

《やる事は同じ。所詮、ノーマルがお似合いの連中だ。邪魔するならコロスだけだ。》

 

《若いもんは血気盛んでいかんな。が、仕方ない。やるとしよう。》

 

軽二脚の背中と腕に装備された筒の様なモノが合体した。

 

〈ガシャン!!ピーー!!〉

 

重四脚の追加装甲に様なモノが変形していき、一本の大きなレーザースナイパーランチャーに変わる。

 

〈ゴン!ウィーーーン、ガコン!ガキン!!ウィーン、ウィーン、ゴン!〉

 

《よおーし!全隊進めえ!!》

 

テロリストはノーマル12機ハイエンド3機の編隊で、彼らは高度な連携で前進し始めた。その時だった。3つの光が一気に接近してきた。

 

《クソ!OBだな。全機、撃ち落とせ!》

 

〈ドン!ドン!ドン!〉

 

激しい弾幕が展開されたが、それを諸共せず3機は突っ込んで来た。

 

《そこ!!》

 

可愛げのある声と共に杭が高速でノーマルに向かって突き刺さっていく。

 

《ウワアアアアア!》

 

〈ドーーーン!〉

 

一瞬の間に前方のノーマル部隊が全滅した。

 

《まさか、、、ありえん。》

 

皮肉屋の男は口をポカンと開ける。

 

《言っただろ。一筋縄ではいかん相手なのだ。見下すのも程々にしろ。》

 

老人が諭す。

3機は残ったハイエンドを目標に定め、高速で移動する。

 

《散開しよう!!》

 

《了解だ!》

 

彼は戦友と彼女に提案し、2人はハキハキと返事を返した。

老人が白い光に狙いを定める。

 

《堕ちろお!!》

 

〈ズウィーーーン!〉

 

極太のレーザーが『ホワイト・ライト』目掛け直進していくが、かすめるだけに留まった。

 

《やるわね!》

 

“白き鴉“は光の様な速さで接近しようとする。老人も引き撃ちに徹する。

 

《何故!?何故当たらんのだ!クッッ、マズイな!》

 

老人の必死の射撃も簡単に避け、“白き鴉“は必死に下がる機体に簡単に追いつき、殺意のこもった杭を打ち込もうとする。

 

《ごめんなさい。でも終わりね、、》

 

《老いぼれではあるが、舐めないで貰おうか!》

 

老人は大型ランチャーをパージして格納してあったとっつきを装備し、振るう。

 

〈ガシャン!!〉

 

白き鴉の右腕が吹っ飛んだが、少しの焦りも見せず、左腕の杭が今にも打ち出されようとしている。

 

《(まさか、、、噂には聞いていたが、ここまでか!?)》

 

〈ドオオーーーッズシン!!!》

 

勢いよく飛び出た杭は簡単にコアを貫き、シートに老人の血が飛び散る。

 

《すまんな、、、皆、、》

 

《、、、、、》

 

老人は静かに力を失っていった。

 

 

 

《マジかよ!オレ達はハイエンドノーマルだぞ!ここまで差があるって言うのかッ!?》

 

重量二脚に乗った若き男は驚きを隠せないまま物量で押そうとする。だが、戦友がそんな事で止まるわけが無かった。高温のブレードが若い男を襲う。

 

《捉えられないさ。そんな旧時代の遺物では、、な。》

 

〈ザン!!!〉

 

緑の鴉は簡単に若い男を真っ二つに切り伏せた。

 

《何故、お前ら。こんな事、、、》

 

戦友は自分達が昔持っていた正義を彼らに感じ、敬礼した。

 

 

 

《速い!当たらん!》

 

赤き鴉は瞬間移動の如き速さでレーザーランチャーを避け、「スターク」をハイレーザーに切り替えて正確無比な射撃を放つ。

 

《ッッッ!!ジェネレーターが!ウッッ!!》

 

赤き鴉は速度に特化した薄い装甲を「スラスト」で貫いた。

 

《フハハハ!!何がノーマルだ!?笑わせr、、、》

 

皮肉屋もおかしな世界で踊らされた可哀想な人間の1人で、彼に出来たのは最後に笑う事だけなのかもしれない。そうして敵勢力は撃滅した。

 

《敵性反応消滅、作戦成功です。帰還してください。》

 

相棒の声と共に3機が撤退を始めた。彼女が話す。

 

《しかし、あんな特殊兵器どうやって運用していたのかしら?》

 

《ああ。テロリストにしては充実し過ぎていたな、、、》

 

戦友は何が起こっているのか分かっていた様だが、わざと口をつぐんだ。

 

「企業側に付いても、刃向かっても、所詮は犬、企業の手駒という訳だ。狂ってるなこの世界は、、、」

 

真っ暗闇で何も見えないなか、彼らは進んでいく。世界を真っ暗闇にしないために。




企業解説その3


BFF

積極的な吸収・合併を行うことで欧州1位の規模を持つに至った総合企業。極端な中央集権体制を採っていることで知られる。イギリス系と推測されている。GAとは化石資源市場を巡って対立している。巨大コジマエネルギー施設「スフィア」の防衛として精鋭ノーマル部隊「サイレント・アバランチ」を運用している。

【所属ネクスト】

No.5:機体名:プロメシュース
リンクス:メアリー・シェリー

BFF軍部に君臨する女傑。同社の基本となる、遠距離狙撃というスタイルは、彼女の意によるものであると言ってよい。

No.8:機体名:ストリクス・クアドロ
リンクス名:王小龍

きわめて珍しい、初老のリンクス。メアリー・シェリーの後見となる、BFFの重鎮。理詰めで落ち着いた戦いを見せる「博士」。

No.15:機体名:レッドキャップ
リンクス名:アンシール

曲者として知られる、BFFのオリジナル。ECM環境下での一方的な狙撃戦を好み、大言の一方で、勝つための手段を選ばない。

No.19:機体名:ヘリックスⅠ
リンクス名:フランシスカ

名門ウェルコットの末裔となる、BFFのオリジナル。実弟ユージンと共に出撃することが多く、前衛を担当するが、単機での戦闘能力はそれほど高くないと言われている。

No.20:機体名:ヘリックスⅡ
リンクス名:ユージン

安定したAMS適性で知られた、秀才リンクス。実戦では実姉フランシスカの支援に徹することが多い。若年に似ず、冷静な状況判断で声値が高い。

No.34:機体名:アニマ
リンクス名:イアッコス

元ネクスト技術者である、異色のリンクス。王小龍直属の部下であり、同様の四脚タイプに搭乗する。理論派だが実戦経験に乏しく、その実力は未知数。
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