AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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あの後、「アナトリアの傭兵」の活躍によってレイレナード陣営の主力ネクスト部隊は壊滅。その時点で、彼らに残された力はないに等しかった。
最終的に、「アナトリアの傭兵」と「ジョシュア・オブライエン」による[レイレナード]と[アクアビット]の本社壊滅を経て、リンクス戦争は終結した。
リンクス戦争は多くの都市、コロニーの崩壊を招き、世界のほとんどは緑の粒子に覆われ、企業は深刻的な損失を被った。
戦争など出来ないほどに。
反面、戦争の結果を左右させたネクスト傭兵はとても豊かになり、その状況は、国家解体戦争以前の国家と企業のようであった。
企業は、、、焦っていたのかもしれない。巡り巡って、自分達の番が回ってきた事を、、、


Episode9 “オリエント解放戦線襲撃”

「企業は疲弊している!今なら叩けます!」

 

相棒が彼を説得しようとする。

 

「ダメだ。今の俺達では、企業に協力されたら勝利するのは難しい。」

 

彼は歩きながら、相棒を見てそう諭す。

 

「彼らに協力するなんて考えがあると思っているのですか?」

 

相棒は立ち止まって、彼にそう言う。

 

「国家解体戦争で俺達は敗北した。」

 

「はっ??」

 

「何故あの時、企業は協力できた?ヤツらは宇宙開発競争時代から続くライバル同士、普通に考えれば対立は避けられない。」

「その答えはただ一つ、連中にとって共通の敵がいた時だ。」

 

「、、、、、」

 

相棒は何も答えず、彼の言葉に耳を貸す。

 

「昔、俺とお前で喧嘩をした事があったよな。」

 

彼は顔半分だけを後ろへ向けて、顔を肩で隠しながら言った。

 

「ええ。もう理由も忘れてしまうくらい昔に、一度だけ。懐かしいですね。」

「もう一度あの頃に戻れたら、、、」

 

彼の口元も震えていた。彼は話続ける。

 

「あの時、近くの店で盗みが入って、慌てて俺達が撃退したんだよな。」

 

「そんな事もありましたね。」

 

「そう、例え喧嘩していたとしても、俺達にとって強盗という共通の相手がいたから、、、俺達は協力した。」

 

彼はしっかりと振り返って相棒と顔を見合わせる。

 

「次に殺されるのは俺達かもしれない。俺には皆に無駄な死をさせないように努力する義務がある。」

 

彼は相棒に近づき、その背中を優しく叩いて言った。

 

「すまない。早く、こんな地獄は終わらせたいよな。、、、ごめん、本当に。」

 

相棒の顔は赤くなっていた。

 

「すみません。僕は冷静じゃなかった。本当に謝るべきは、、、」

 

「おい!すまんが、今すぐBRFルームに来てくれ。」

 

戦友がそう言った。どうやら、ずっと待ってくれていたみたいだ。

 

「行こう!」二人は走り出した。

 

 

 

《ミッションを依頼したい。》

 

《再びオーメル社からの通達だ。イクバールからの依頼なのには、こちらも思う所はあるがまあ今回は目を瞑るとしよう。内容を聞いてくれ。》

 

有澤重工の仲介人は不機嫌そうに言った。

 

《ミッションの内容を説明しましょう。》

 

《依頼主はイクバール社。目的は、反企業勢力“オリエント解放戦線”の特殊作戦部隊“X-1”の隊長「エヴァンジェ」の排除となります。》

 

《彼らはこのリンクス戦争時に密かに我々に対抗する準備を進めており、ネクスト及び通常戦力の不足によって我々が彼らを抑え込めるかは微妙な所でしょう。》

 

《そこであなたの出番となります。》

 

《さらに、依頼主から作戦領域でのネクスト戦力の使用を制限するとの指定が来ています。》

 

《依頼に沿う様な結果を残した場合には追加報酬も用意されるとの事です。》

 

《内容は以上です。イクバール社と関わる絶好の機会です。よい報告を期待しています。》

 

 

 

彼は再び『ジャパニーズ・ブレッド』の中にその身を移し、ヘリから切り離された。

辺りは砂漠が広がり、荒廃した基地や市街地が残されていた。

イクバール社輸送部隊から通信が入る。

 

《これより作戦領域に侵入する。ここはヤツらが現れる可能性が高いエリアだ。》

《我々がヤツらを誘き寄せる。確認され次第攻撃に移行してくれ。》

 

「了解した。」

 

相棒からも通信が入る。

 

《今回の作戦えエリアはECMが展開されているようで、こちらからの支援はほとんど出来ないものと考えてください。》

 

「分かった。」

 

彼はじっと隠れて様子を伺い、手探りでコックピットに用意されていたブロックタイプの非常食に手を伸ばす。

 

〈ガリッ!〉

 

「ウエッ!?なんだ、これ?前食った時も酷い味だと思ってはいたが、もっとマズくなったのか?。」

 

彼は手に持っていた非常食を投げ捨て、ゴーグルに映し出された情報を満遍なく読み取る。

 

《傭兵!7時の方向にブースト炎の光が見えた。目標かは分からんが、念の為だ、確認してくれ。》

 

輸送部隊から突然の通信が入る。

 

「了解した。」

 

彼はレバーを握り直し、ペダルを押し、機体は土煙を上げて飛び出した。

 

《ッッ!?お前は誰だ!?》

 

その声は青と白を基調とした二脚ACから発していた。

2機の鴉は射撃の構えに移る。

 

「俺はAC『ジャパニーズ・ブレッド』。反企業勢力として活動する為、現在は傭兵をやっている。」

 

《貴様、、、企業側についておきながら、、、》

《まさか、イレギュラーである私に怖気付いたのか?》

 

「俺達は戦力を整えるために、企業を利用しているだけだ。俺は君達と協力したい。」

 

《そんな戯言を、、、私は貴様も倒し、彼に私の実力を証明してやる。》

 

「チッ!分からず屋め!」

 

〈ザシーン!、ダン!〉

 

彼のハイレーザーライフルとエヴァンジェのリニアライフルが交わる。

『オラクル』はジャンプとブースト移動を織り交ぜるながら、リニアキャノンを展開する。

 

〈ドゴン!!〉

 

彼はQBを使った瞬間移動な機動で弾丸を回避し、レーザーキャノンを展開する。

 

〈ザシーン!!〉

 

煌々と輝く水色の光は『オラクル』のコア部に命中する。

 

《嘘だ、、、こんなはずがない、、、》

 

エヴァンジェはそう言葉を吐くしかなかった。

 

「素直に話を聞いていれば、、、いや、それは野暮というものか。」

 

彼は少しも手を抜く気配を見せずOBで敵機に接近する。

『オラクル』のムーンライトと『ジャパニーズ・ブレッド』のスラストが交わる。

スラストの刀身部分がレーザーに耐えきれず溶解を初めた。彼は不足の自体にも関わらず、冷静に一歩引きながら、スラストを『オラクル』のコア目掛けて投げつけた。

それは『オラクル』コア奥深くに杭のように突き刺さった。

 

《笑わせる、、、本物はコイツじゃないか、、、》

 

火花を散らしながら、紅のカメラアイが真っ黒に染まっていった。

 

《目標の撃破を確認した。ご苦労だった、傭兵。》

 

輸送部隊の男は安心しているようだった。

そこに相棒の通信が唐突に入る。

 

《!?レーダーの回復を確認。『オラクル』には電子戦兵器が搭載されていましたか?》

 

「いや、そんなモノは搭載していない。」

 

《え?じゃあなんで今ECMが、、、!?未確認反応を検知。これは!?》

 

彼は相棒の声を聞いて辺りをスキャンする。彼は左手にアサルトライフルを握る。その瞬間、

 

《ウワア!!》

 

〈ボン!〉

 

小さな爆発が起こった。輸送部隊の男の声だった。

 

「クッ!!一体何が起こっている!?」

「あッ、、、あれは!?」

 

OBを使って彼の前に現れたのは、前にミッションで出会った、赤と黒を基調とした中量二脚ACだった。

 

《オ、、、オラ、クル、、、オマエをハイジョする、、、》

 

〈ザアー、ザアー、ザアー、ザアー、ザアー、、、〉

 

そいつは既に動かなくなった機体をブレードでバラバラに切り刻んだ。

そして、今度は彼の方を向いて言った。

 

《オマエ、、、オマエがレイガイだな。ハイジョする。》

 

「チッ!!巻き添えを喰らっちまったみたいだな。」

 

《戦闘は避けられない、、、撃退してください!》

 

相棒の声と同時に、彼はライフルで弾幕を作りながら距離を取る。

ACはプラズマライフルを放ち、突撃してくる。

 

《AP残り50%!!》

 

相棒はそう告げる。ACはレーザーブレードを振り抜き、彼の左腕のアサルトライフルを切断する。

 

《 このワタシを超エルコトなどフカノウだ。》

 

「クッ!!こんな所で負けてられるかーーー!!」

 

彼はハイレーザーをゼロ距離射撃でコアに命中させる。

そしてミサイルとレーザーキャノンを撒き散らしながら、ジャンプで後退する。

ACのコア部に大きな風穴が空き、火花が散る。

 

《敵ACの撃破を、、、!?ジェネレーター反応再確認!?敵機、起動します!》

 

相棒は焦りながら言う。ACのカメラアイに光が灯る。

 

《ハイジョ、ハイジョ、ハイジョ、》

 

ACは炎を纏いながら動き続け、プラズマライフルを放つ。

 

「ウワア!6連バーストになっただと!?」

 

《AP残り20%!!このままでは!!》

 

相棒も必死の声を掛ける。

その瞬間、雲の隙間から現れた月明かりにACが照らされた。

 

「!?見つけたぞ!ジェネレーター!」

 

〈ヒュウー、ビュウウーーー!〉

 

彼は叫びながら、OBを使ってして突撃する。

 

「ウウウ、、、これで決める。」

 

〈ザシーン!〉

 

彼はもう一度ゼロ距離射撃でハイレーザーを叩き込む。それはジェネレーターを貫いていた。

ACはおぼつかない動きで左手を振り上げ、レーザーブレードを輝かせる。

 

「まだ動くのか!?(この光景は、あの時と、、、)」

 

彼は無意識に緊急脱出用のレバーに手を伸ばしていた。

 

〈バシュッ!!〉

 

彼がコックピットから脱出した瞬間、ACは左腕を『ジャパニーズ・ブレッド』のコア部右上に目掛けて打ち込んだ。

 

〈ヒュウウウウウ、、、〉

 

機体の駆動音が小さくなっていき、2機のACは動きを止めた。

 

《大丈夫ですか!?敵ACの撃破を確認しましたが、、、》

 

「ああ。俺の機体はコアが木っ端微塵にされちまったが、俺は生きてる。」

 

《よかった。すぐに救援を寄越しますね。》

 

彼は地面に寝そべって、遥か彼方にある月を眺めていた。

 

「俺達は、、、いや、俺は、、、進み続けるしかないのか?どんな運命が待っていたとしても。」

 

手をかざしながら、彼はそう言った。

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