AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認) 作:赤髪のTOMO
リンクス戦争によってもはや地上ではまともに生活が出来る場所は限られていた。残された企業達は地球の大地を見限り、航空プラットホーム「クレイドル」を建造。高度7000mの空に清浄な生活空間を見出そうとしていた。
企業は再びリンクス戦争のような企業間直接戦争が起こる事を危惧し、企業統治連盟を設立。代替不能な個人が圧倒的な戦力を手に入れられる「ネクスト」は、企業連が管理する「カラード」管轄の傭兵として薄汚れた地上の経済戦争の尖兵と成り果てていた。
そんな中、日本に置かれたとある巨大コロニーでは著しい成長が見られた。
Episode1 “反企業勢力[レニカル]”
あれから4、5年程経った頃、、、
「今日、この時が来たな。みんな、俺達が動くのを待っている。」
戦友が話す。
「ああ。そうだな。俺たちが立ち上がるべき時が、すぐそこまで来ているんだ。」
彼らには決心しなければならない時が刻々と迫っていた。
「だが、まだ俺とアイツの機体が組まれてない。それにネクストを3機運用する資本力はまだ俺たちには無いぞ。有澤との契約も少し前に切られてしまったし。」
「ああ。だが、まだしばらくは俺が独立傭兵をしようと思う。」
「危険だ。チームで動いた方がいい。分かっているのか?あんたはここのリーダーだ。死なれちゃ困る。」
戦友は少し眉をひそめる。
「分かっているさ。だがネクストが一機いれば、企業も簡単に手出しはしない。それに、お前らもいるしな。」
「今、俺達が過剰な戦力を持とうとすれば、企業が協力するまたと無いチャンスになる。奴らの力は衰退し、そして完全復活しようとしている。だから、一企業が相手なら何とかなるが、企業連として攻撃されればひとたまりも無いんだ。」
彼は少し笑みを浮かべながら言った。
「これが最善策だよ。すまないが、また迷惑をかける事になるな。」
「、、、、、」
戦友は黙り込んだ。
すると、相棒が走ってきて唐突に言った。
「舞台の準備が整いました!みんな隊長の言葉を待っていますよ。」
「分かった今すぐ行こう!」
彼らはまた前へ走り出すようだ。狂った世界を破壊するために。
急遽作られた仮舞台の前には、コロニーの人々全員が集まっていた。日本に作られたコロニーである事や、厳しい入国検査によって無法者が入らなかった事もあり、ほとんどが日系人だった。
そして、やっと彼が舞台に現れた。戦友達は舞台袖で彼を見守っていた。
「みんな、待ちに待った時が訪れた!我々は反企業勢力として立ち上がる!俺達の力をクソッタレの企業に見せつけてやれ!」
〈ウオオオーーーーーー!!!〉
激しい歓声が上がる。
「我々の組織の名は“レニカル”だ!!」
こうして彼らは新たな一歩を踏み出す事になった。
【現在公開可能な情報】
「ブラックバート」隊
戦艦大和に所属していた精鋭AC部隊。
名前の由来は隊長を務めていた男だった。
彼は真っ黒な軽量二脚機体に乗り、両背中に羽にも見える3連装ミサイルを積み、高い戦果を挙げていた。
隊員達は彼を尊敬し、自身の機体を真っ黒に染めた。いつしか特徴的な3連装ミサイルも搭載し始め、「ブラックバート」の専用武器と勘違いされるようになった。
そして、全員が同じ背部武装とペイントを施し、彼らのACが真っ黒な鴉の様に見えた事から、愛称としてその部隊名が名付けられ、いつしか正式名称となった。
「戦艦やまと 詳細情報」
戦艦やまとと言えばまずは46センチ砲が思いつくだろう。
第一砲塔と第三砲塔に搭載された陽電子衝撃砲は主に自艦が水を押しのける際のエネルギーで発電したり、浮き砲台となっても撃ち続けられるように砲塔下部に充電装置があり、エンジンから生み出された余剰エネルギーなどによって供給されている。尚、実弾への変更も可能だが、余りにも砲弾が大きく、設計的に砲身を水平にしないと装填が出来ない。しかし、砲塔・砲身の高い旋回能力によってそれをカバーしている。
対して、2番砲塔に搭載されているレール砲は圧倒的な弾速と火力の両立、低エネルギーでの射撃が可能であり、高い命中精度を誇るが20発ほど射撃すると砲身がイカれてしまう可能性が急激に上昇する。整備性がかなり悪い為、評判は戦果と比例していない。
主砲の長射程を生かす為にレーダーも高性能なモノが使用されている。
対空戦闘はほとんど無人で行われ、パルスレーザー砲やガトリングガン、迎撃ミサイルなど、充実している。戦闘機程度の耐久性なら近寄る事は困難であり、ミサイルも簡単に撃ち落とせる量の弾幕を展開する。その量は一戦行うと甲板一面が空薬莢で一杯になる程である。
さらには、後方と中央に雷撃を防ぐ為に特殊魚雷を搭載している。これは敵魚雷に接近すると爆発し、誘爆を発生させるモノである。
そして、“やまと”は初めてコジマ技術を使用した戦艦として建造された。戦艦特有の堅牢さに加えてコジマ粒子の安定還流によるバリアの使用により、防御力が飛躍的に増幅した。これは、当時は「KPB」と名付けられたが、国家解体戦争以降は紛らわしいので「PA」と名前を変更した。自衛隊はこの技術に対しかなり厳しい制約をかけており、簡単な使用は出来なかったが、搭載されたコジマ出力装置から発したエネルギーは艦の動力源やレーザー兵器へと回されており、無駄な重量の増加と艦のさらなる巨大化を防ぎ、エンジンの出力が増加した事で速度も増加した。
その他、火災及び浸水を最小限の被害に留める為に、艦内通路に隔離防壁が用意されていたり、浸水による傾斜を低減するための注排水区画、艦体側面部にはEN防御を高めるための特殊コーティングがなされているなど基礎防御力も非常に高い。
【反企業勢力『レニカル』の由来】
『Resistance in “NIHON” of Company Rule』を直訳すると、『企業統治への“ニホン”の反逆者』という意味になる。それらの頭文字をとって、彼らは『レニカル』と自らを名乗った。
彼らは国家解体戦争で崩壊した母国への思いを込めて、あえてローマ字読みでその国名を刻んだ。
彼らは国家解体戦争後から今まで、ずっと煮え湯を飲まされて来た。しかし、今や彼らの実力は反企業勢力の中では最も高い戦力を持つ組織となり、狂った秩序を生み出した企業を打倒する意思をその名前に込めたのである。