AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認) 作:赤髪のTOMO
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今回はUA、621突破記念として、外伝作品を一つ投稿いたします!
こちらの投稿頻度は非常に遅くなると思いますので、今後の展開にご期待ください。
では皆さん、よい傭兵ライフを!
Chapter1 “どんなにボロボロになっても”
ある一人の男が一機のハイエンドノーマルのコックピットの中に座っていた。
彼の機体は灰色に塗装した中量二脚で、右腕にはマシンガン、左腕にはダガー、右肩にはグレネード、左肩にはオービット、内部には小型ミサイルを搭載していた。
依頼主から通信が入る。
《敵部隊が来た。ここからは君の仕事だ。任せたぞ!レイヴン!》
「、、、、、」
彼の通信が切れた直後、彼はOBで敵部隊に突進していった。
彼は戦災孤児だった。幼い頃に両親は、国内で起こったテロに偶然巻き込まれてしまった。それから、彼は天涯孤独で過ごしたからか、無口な人間になってしまった。
彼に残されたのは、財産をほとんど使って手に入れた、一機のACだけだった。それが、彼の親代わりでもあり、家でもあった。
彼の機体のモノアイが黄色く光輝く。
《敵の全滅を確認した。これでミッションは完了だな。ご苦労だった、レイヴン。》
この救われない男の戦いはまだ始まったばかりだった。
何ヶ月かした頃だったか、奇妙な依頼が舞い込んだ。国家からの依頼、国家と企業の全面戦争が始まった今、内容は確認するまでもなかった。
《ミッションの内容を説明する!》
それは、緊迫した緊張感を漂わせる。
《内容は企業軍の新兵器の排除だ。彼らは圧倒的な戦力を持つ機動兵器を二十数機運用しており、その一機が我が極秘研究施設を狙っているとの情報が入った。必ず食い止めてくれ。》
《今回は他のレイヴンとの共同作戦だ。僚機はこちらで選定しておいた。上手く協力してくれ。》
彼はBRFを見た直後、ACの格納庫に急いだ。
《奇妙だな。名の知れたレイヴンが多く集まっている。》
《そうだな。だが、あの“伝説のレイヴン”は来ていないようだな。》
「、、、、、」
彼も他のレイヴンと同じく、動揺していた。何故か、今日は手汗が止まらない。気付けば、レバーを小刻みで無闇に動かしたり、ゴーグルを上げたり下げたりを繰り返していた。
《敵反応が急速接近!全機警戒しろ!》
管制室から通信が入る。
《あれだ。黒い機体が物凄いスピードで迫って来るぞ!》
《全機配置に付け、一発で勝負を決めるぞ。》
《了解!》
リーダー格である優秀なレイヴンが他の4機のACを統制する。彼らは物陰に隠れて“ヤツ”が来るのを待ち伏せた。
〈ヒュウウウーーーーー〉
真っ黒な ACのような機体が、その異形で美しいフォルムを見せつけるかのように空中に静止した。複眼になっているカメラが周りを見回すように点滅する。
《全機!攻撃開始い!打ちまくれえ!》
〈ドン!ドン!ドン!〉
彼を含めた合計5機の ACが“ヤツ”に集中砲火を浴びせる。爆発の煙によって辺り一面が見えなくなるまで打ち続けた。
《やったか?》
「、、、、、」
煙が晴れて、雲の隙間から出た光が“ヤツ”を包み込んだ。神々しい雰囲気を放つ“ヤツ”は、まるで神でも見ているかのようだった。
《!?まだだ!アイツ、生きているぞ!》
《何だあの緑の球体は!?まさかバリアなのか!?》
レイヴン達は動揺していた。
《落ち着け!冷静に攻撃を、、、》
その瞬間、“ヤツ”が光の如き速さでリーダー機に接近し、左腕のブレードを展開する。
《こ、コイツはっ!ザア、、、》
通信が切れた。“ヤツ”は他のACを見つけると、瞬きをする間に他の機体に接近していく。
《ありえない、速すぎる、、、》
四脚型のACは必死に距離を取るが、“ヤツ”はまるで赤子の手首を捻るようにマシンガンの攻撃でそのACを撃破し、今度はタンク型に目をつけた。
彼は隠密に行動し、隙が出来るタイミングを図っていた、そんな時、もう一機のACから通信が入った。
《AC『アベレージ』だな。俺と協力しよう。このままでは全滅だ!》
彼の隣には赤と緑を基調とした中量二脚機体がいた。
「了解した。AC『アップルボーイ』。待て、隠れろ!」
ネクストはタンク型をレーザーブレードの一突きで撃破し、辺りを見まわした。ヤツがこちらを睨んでいるかのように見えた。
「俺がヤツを引きつける。お前は隙間をみて攻撃しろ。」
《分かった、やろう。》
通信から入ってきた声は震えていた。彼も体の震えを止める事が出来ない。
「行くぞ!!!」
〈ダダダダダダッ!〉
彼はマシンガンとオービットで悪魔のような機体に攻撃する。
「(あのバリアのようなモノで攻撃が緩和されてしまう。何か打開策はないのか?)、、、!?」
彼はバリアの緑に輝く光が、被弾した瞬間に四散していくのを見た。
「(攻撃を当て続ければバリアを剥がせるかもしれない、、、だが、)ウ、ウワアーーーー!」
彼はネクストの機動性についていく事が出来ずに建物に激突した。
黒いACは左腕から紫の刀身を精製し、構える。
《そこだ〜〜〜!》
『アップルボーイ』が一寸の隙を逃さず、左腕を輝かせて突っ込む。
〈フッッ!〉
しかし、起死回生の一撃も“ヤツ”の前では無意味だった。少しだけ姿勢を崩したものの、すぐさま攻撃に移り、容赦ない刺突で二機をまとめて貫いた。
《レイヴン、所詮こんなものか、、、伝説に期待しよう、、、》
黒い悪魔のような機体は、斑点のような緑の何かを撒き散らして去っていった。
「ウッ、、、」
彼は意識が薄れていく中で、何とか破壊されたACから脱出しようともがく。
〈ガシャン〉
彼の機体にもたれかかるACを退かして、背部ハッチの開閉ボタンを押す。
「ウアアアア!」
彼の腹部に猛烈な痛みが走る。彼がヘルメットを脱ぎ捨てて見てみると、装甲を貫通した破片が腹部に突き刺さっていた。
ハッチが開くと共に座席が移動して行くに連れて、彼の傷口から破片が抜けていき、生暖かさと激痛が増していく。彼は痛みに耐えて、ひたすらに叫ぶ事しか出来ず、もう一度ボタンに手を伸ばす事は無かった。
〈ドサッ〉
「ハア、、、ハア、、、アッ、アウアエ、、、」
彼は転がり落ちるようにコックピットから抜け出し、地面に這いつくばりながら気を失った。