AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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Chapter2 “デュームズデイ機関”

〈ピ、、、ピ、、、ピ、、、〉

 

彼が次に目を覚ました時には、既に病室のベットの上だった。

彼は頭に手を乗せながら、体を起こす。

 

「ここは、、、」

 

彼が目を覚ましてすぐに、白衣を着た人達が数人入って来た。

 

「君がレイヴンだね。体調はどうかな?」

 

「お前達は誰だ?」

 

彼は声を掛けた白髪の中年の男を睨みつける。

 

「まずは質問に答えてくれ。」

 

男は彼を急かすように言った。

 

「、、、久しぶりに体を動かしたみたいに体が重いな。」

 

「そうか。よく聞いてくれ。」

 

男は彼のベッドの近くに椅子を持ってきて、それに座り、真剣な表情で話し始めた。

 

「君は、約3年もの間ずっと眠り続けていたんだ。腹にある傷を見なさい。」

 

彼は服を巻き上げて見てみると、若干傷跡のように見えるモノがあるが、ほとんど治っていた。

 

「何故!?俺は確かここを、」

 

「そうだ。君が大怪我を負って倒れていた所を私達が救助したんだ。」

「君はかなり酷い状態で、我々は半ば諦めていたんだが、君の驚異的な回復力と人口臓器が上手くマッチしたらしく、なんとか死を免れたのだ。」

 

「そうか。それで今はどういう状況なんだ?3年で何か起こったのか?」

 

男は彼に目線を合わせて話し始めた。

 

「君が敗北してからすぐに国家は崩壊し、企業が世界を統治している。私たち一般市民はコロニーと呼ばれる施設に押し込まれ、食糧を得る為だけに働かされているんだ。」

「だが、我々には収入源となるものが何もないんだ。」

 

「、、、、、それで?」

 

彼は少しも顔色を変えず、ただ男の瞳を見つめる。

 

「ハッキリと言おう。君にもう一度レイヴンとなって欲しい、我々の為に。」

 

「俺がパッと見ただけでも、ここが設備の整った研究施設である事は分かる。」

「俺以外にも、使える人間は山程いるだろうに。」

 

「我々も優秀なレイヴンを持ってはいたのだが、君程の才能を見せる前に企業に連れて行かれてしまった。」

 

「一体どういう事だ?そいつは戻って来ないのか?」

 

「ああ。恐らく何かしらのプロジェクトの非検体に、、、我々は少しでも研究を飛躍させる為のデータが欲しいのだ。」

 

「俺からデータと傭兵業で、金を稼ごうと、、、そういうことだな。」

 

「すまない。君がやる気なら、我々は最大限の支援は行うつもりだ。」

 

「だが、選択権は君にある。無理なら、ここから出ていってくれても構わん。」

 

男の顔は暗い。

彼はあえて考える事はしなかった。

 

「やろう。俺は一度死んだ。今の俺は、お前達の“モノ”だ。好きに使え。」

 

彼は男の顔を見て、ハッキリと答えた。

 

「ッッ!!すまない。本当にすまない。そして、感謝する!!」

 

彼は目から水滴が零れ落ちるをただただ眺めていた。

 

 

 

[デュームズデイ機関]、、、彼がその名前を知ったのはここに来てから随分経ってからだった。

それから、彼の体を全盛期に戻す為、過酷なリハビリが始まった。

 

「ッッ!!、ハア、ハア、ッッ!!、ハア、、、」

 

「後3周だ!ペースが落ちているぞ。気合い入れていけ!」

 

トレーナーの男がタブレットを見ながら告げる。

 

「ッッ!!ッッウワアアアア!!」

 

〈ドサッ〉

 

彼は地面に仰向けにあり、雲一つ無い青い空を眺めた。地球が年々汚れていっている事が嘘の様だ。

 

「ハア、、ハア、、ハア、、、」

 

「よし!30分間の昼休憩を挟む。飯を食ったら疲労回復機器の中で30分間の睡眠だ!!その後は地獄のトレーニングがある。」

「準備を万全にしておけ!」

 

彼は再び立ち上がった。

彼のために特別に用意された食事は、今の現状を鑑みれば非常に豪華だと彼は気付いた。

バランスの整った3食デザート付きの食事。流石に高級品であるビーフは出なかったが、焼き魚が主食になっていた。“ニホン”という場所に存在する“ワショク”という文化を参考にしているらしい。本やテレビでしか見た事がなかったが、彼はその健康的な食事にハマっていた。

食事を始める前に錠剤を複数渡され、彼は何も考えずにそれを喉に流し込み、急いで飯を食った。

彼はその後、体調管理の為のメディカルマシーンに入る為、白髪の男と通路を歩いていた。

 

「体調はどうかね?」

 

「、、、、、」

 

「トレーナーから順調だと聞いているよ。それから、君が要求する程のハイエンドノーマルは入手出来そうになく、最悪研究用パーツを使う事になるかもしれんが、、、勘弁して貰いたい。」

「我々も日々の生活だけで苦しいのだからな。君の腕で何とかしてくれ。」

 

「、、、、、」

 

彼はずっと前を見ながら表情を変えずに歩き続けたが、

 

「???あれは誰だ?」

 

彼は立ち止まって、すれ違った男を指差した。

その男は痩せ細り、顔は青ざめ、目にはクマがあった。そいつは白衣を着た研究者に肩を貸されながら、彼らの横を通り過ぎた。

 

「ああ。彼は、、、その、、、非検体になったレイヴンの一人だ。これから企業に引き渡される事になっている。」

 

白髪の男は言葉を詰まらせながら答えた。

 

「非検体とは?」

 

彼は久しぶりに言葉を口に出した。

男は戸惑いながら答えた。

 

「レイヴンとして戦うための強化人間手術、、、その非検体だ。詳しい事は話せんが。」

 

「、、、、、(このクソジジイめ、何を企んでいる?)」

 

彼は何も言わずにメディカルルームに入っていった。

 

 

 

[デュームズデイ機関]

国家解体戦争以前から1国家の研究所として存在し、戦争終結後には[レオーネ・メカニカ]に吸収された、ハイエンドノーマルと強化人間の開発に高い専門性を発揮する研究機関。

元国家側だった事、時代遅れのノーマルよりもネクスト戦力が重要視されている事が重なり、企業にその力を搾取され続けている。

[コロニーアナトリア]や[コロニーアスピナ]のようなネクスト技術の研究機関とは全くの別物として見られており、貧乏な暮らしを余儀なくされている。

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