AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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Chapter3 “出会い”

〈ヒュウウーーーー!、、、〉

 

彼はコロニーの屋上に座って、ただ外の景色を眺めていた。

 

「どうしたんだ?こんなとこで?」

 

オジさんがやって来た。彼を心配しているようだった。

 

「ハアア、、、別に何でもないよ。」

 

「そうか。俺には用があるんだ。」

 

「えっ!?一体何の事だ?」

 

「新しい機体が配備されたんだってよ。お前専用のな。」

 

「えっ?」

 

「そら、今すぐ行こう。」

 

オジさんは歩いて行ってしまった。彼は突然の事に頭が回っていなかったが、とりあえずオジさんについて行った。

 

 

 

「隊長!お待ちしておりました。」

 

「君は誰だ?」

 

「はッ!申し遅れました。私は「脳波技術試験隊」の者です。今回は新機体[095]の説明に来ました。機体はこちらに。」

 

白衣で身を包んだ男についていくと、真っ黒に塗装された真新しい機体が目に入った。

 

「ふ〜〜ん。[090]と外装はあんまり変わんないんだな。」

 

「はい。ですが、中身は別ですよ。」

 

その白衣を着た男が自慢げに話し始めた。

 

「まず、この機体には前面にパルスアーマーを展開できるようになっていて、防御面に関しては[090]とは雲泥の差がありますよ。」

 

「さらに、これには「サイコミュ機能」と呼ばれる新しい機能が搭載されていて、それが搭乗者の思考を読み取り、機体に反映する事が出来ます。AMSには劣ってしまいますが、ほとんどの人が一定のレベルで扱う事が出来ます。」

「サイコミュはコンピュータ側で常にレベル3になるように調整していますが、慣れれば自分でレベルを引き上げる事も可能とされています。しかし、脳の専門家である我々にもよく分からん代物ですから、使用には十分に注意してください。最悪、死亡する可能性もありますから。」

 

「サイコミュって医療系で使われている技術か?」

 

「よくご存知ですね。」

 

彼はオジさんを指さして言った。

 

「コイツの乗ってる機体がサイコミュを搭載した[098]だったから、一通り調べたんだ。」

 

「しかし、[095]とは、、、俺の機体よりも数字が下がってるじゃないか。」

 

オジさんがそうツッコミを入れる。

 

「まあ[098]はテスト機体ですし、設計もフレーム以外は容易でしたからね。[095]は隊長クラスの機体として設計されたので、慎重な設計が行われました。よって、[095]開発に着手した時期が[098]よりも早かったので番号も若くなりましたが、実際に配備される時期は遅れてしまったのです。」

 

「ふ〜〜ん。」

 

彼らが歩きながら会話している時に、通りがかった右横にある通路から、ある人物が姿を現した。白衣の研究員はすぐに敬礼した。

 

「あっ。少将!本日もいらして下さってありがとうございます。本日はどのようなご用件で?」

 

そこにいたのは、黒スーツを着た執事のような男に、車イスを引いてもらっている男だった。その男は高齢の老人になっていたが、疲れているように見えるその風貌は、以前と変わっていなかった。

 

「あなたがあの少将?“やまと”に視察に来た時以来のご対面ですね。」

 

「フフ、君は「ブラック・バード」の隊長の隣にいた子か。久しぶりだね。」

「いやはや、私はコジマ汚染で足と目をやられてしまってね。ほとんど動かないし、ぼんやりとしか見えないんだ。私は既にこんな老いぼれになってしまったのだが、自分でも出来る事はあるのではないかと思って「AC技術統合支部」の代表を務めているんだ。」

 

「コロニーの代表への立候補も、それの類なのか?それとも、今まで利用して来た人間への罪滅ぼしか?」

 

老人が首を後ろに回した。そこには、レニカルのリーダーとなった男とその相棒の姿があった。

 

「まあね。君が私を忘れない内に何かしようと思っていた、というのもあるがね。」

 

「俺はあんたを一生許す事はないだろう。だが、俺にはな、、、今まで死んでいった仲間に報いて、今を生きて協力してくれる仲間を護る義務がある。」

「だから、、、必ず選挙で勝て!それが今のあんたに出来る最大の善意だ。いいな、負けるなよ。」

 

男は振り返って歩き出した。

 

「あの人、あなたに対する当たりが強いだけで、本当は人一倍に心配してんですよ。だから、気分を悪くしないでくださいね。」

 

相棒は老人にこっそりと告げて、男の元へ走って行った。

 

「では、君たちに負けないぐらいに頑張るとしようか。それでは、失礼させてもらうよ。」

 

少将も、執事に車イスを押されて去って行った。

その場に残った3人は、彼らの姿が見えなくなるまで敬礼をし続けた。

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