AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認) 作:赤髪のTOMO
彼は先ほど熱戦を繰り広げた例の4人と出会った。
隊長と呼ばれていた男が話しかけてくる。
「あんたの噂はどうやら本当だったようだな。模擬戦をしてくれた事感謝する。」
「良いチームワークだな。感心するよ。もし君達がいいなら、この北海道基地に異動してもらいたいんだ。」
4人とも少し困惑したような顔をしていた。
すると、副隊長と思われる2番機のレイヴンが口を開く。
「何故ですか?我々も暇ではないのです。」
「君達のような優秀な人には中々出会えないからね。今のうちに勧誘しているんだよ。」
「ここからでも任務には出られるし、ここなら許可さえ出れば好きにACをいじれる。悪くないだろう?」
そう提案すると、今度は隊長が口を挟む。
「俺らは構わないが上層部が認めてくれるのか?」
「ああ、それは大丈夫だろう。何せ俺に借りがあるからね。」
彼は自信満々にそう言って、口角を上げながら、右手でグッドをした。
それから約10ヶ月後、彼はコンピュータや紙が雑に整理されている机の前に座り、自身が何年もかけて設計した新型AC[078]の設計図を眺めていた。
[082]を参考にした独自の複眼機能を持ち、コアの背部にX字に展開をする羽のようなOBを装備した機動戦主体の中量二脚機体だ。
「やっと機体が完成したんですか?」
相棒に話しかけられる。
「まあね。今は世界も少しずつ変化して来ているから、少しでも早くコイツを完成させなきゃと思ってね。」
「じゃあ、製造の手配は任せてください。」
そう言って胸に手を当て、得意げにしている相棒を見ながら、
「で〜?どうしたんだ?」
彼がそう言うと、
「前言った、専用とっつきが完成したので見てもらおうかと。」
笑顔でタブレットを渡してきた。
「どれどれ〜〜?」
そうやって相棒の設計図を眺めている間に、相棒は彼のパソコンを持って行ってしまった。どうやら、彼の“専用”機体をやっと見られると興奮しているのだろう。
しばらくして、相棒が戻ってきてた。
「よく出来ているな!これなら彼女も納得するだろう。」
彼はそう口に出す。そして、もう少し褒められないものかと頭を悩ませる。
「ありがとうございます!」
そう言うと、相棒は彼の事を気にも止めず、ウキウキですぐに行ってしまった。
彼はもうすぐこの日常が破壊される事など知る由もなく、いつも通りの相棒を眺めていた。
【とある戦場】
辺り一面の暗闇の中、けたたましい爆発音と銃声が響き、多数のノーマルACを相手取る一機の真っ白なACがいた。
〈目標の敵ノーマル残り50%です。〉
「、、、」
その真っ白な機体はまるで光のような速さでノーマルに近づく。そして、左腕に装備されたとっつきを振り抜いた。
それは一機のノーマルのコアをえぐり、大きな風穴が空ける。そのACは敵が死んだのを確認するようにゆっくりと杭を引き抜き、それから血とオイルが混ざった液体が滴れる。
複数回の轟音の後、そこは何事も無かったかのような静けさを取り戻した。
〈システム通常モードを起動します。〉
「作戦完了。これより帰投します。」
コックピット内には合成音声と、ある女性レイヴンの声だけが響いていた。