AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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目を覚ますと、彼は真っ白な病室のベットの上にいたのだった。
そして、久しぶりに味わった緊張感と高揚感を噛みしめていた。


Episode5 “敵精鋭ノーマル部隊侵攻迎撃”

新型ACとの戦いから3日、あからさまに分かるほど国家は苦戦を強いられていた。

 

「ヤツはコジマ粒子を使用しているかも知れません。」

 

「フン!ヤツがどれだけ強いかは知らないが、戦況によっては隊長だけ出撃という訳には行かないな。」

 

「幾らあなた方でも多分、、、歯が立ちませんよ。」

 

「そうか、、、なら俺たちが行くのは万が一の時だけだな。」

 

相棒と元隊長だった男が会話をしている。そこに復帰した彼がやって来た。

 

「コジマ粒子が使われているというのは本当か?」

 

「隊長!?体は大丈夫なんですか?」

 

「ああ、問題ないよ。ありがとう。」

 

「戦闘エリアで未確認の汚染現象も起こっている様です。まだ情報がはっきりしていませんが、コジマ粒子の可能性は高そうですね。」

 

「(汚染か、、、人類は失敗に懲りないものだな。)」

 

 

 

またもやミッション依頼の動画が送られてくる。

 

《ミッションの内容を説明します。》

 

いつもの日本の国旗が写る。彼にとっては見慣れすぎた画面だった。

 

《今回の目標はイクバール社の精鋭ノーマル部隊の撃破となります。》

 

詳細の地図とノーマルについての情報に切り替わる。

 

《現在、イクバール社は南アジアからヨーロッパへと勢力を広げています。あなたには侵攻してくる敵部隊を食い止めて頂きたいのです。》

 

《情報がはっきりとしません。新型ACの参戦も考慮して動いてください。》

 

《今度も非常に危険な作戦ですが、我々はあなたの活躍に期待しています。どうか無事で。》

 

最後の彼女の言葉はロボットのように正確な仲介人の言葉では無く、感情のこもった一人間としての言葉の様に思えた。

 

そしてまた、彼は戦場という名の果てなき戦いの場に足を突っ込んでいく。

 

 

 

今回の戦場は砂漠だった。ここも戦いによる砂漠化が進んでいるのだろう。

 

《 ミッション開始です。まもなく敵部隊が作戦エリアに侵入します。敵が我々に気付く前に一気に叩いてしまいましょう。》

 

「了解。目標を輸送していると思われる車両を3両確認した。攻撃を開始する。」

 

まだロック出来ないほど超遠距離だと言うのにレーザーキャノンを展開し、狙いを定める。

 

「1つ目!!」

 

〈ザアシーーーン!〉

 

 

 

[バーラット部隊]

 

輸送車両の中で隊長らしき人間が喋っているようだ。

 

《今回の目標も敵部隊の撃滅だ!我らバーラット部隊の力を見せてやれ!》

 

隊員全員が

 

《了解!!》

 

大声で、はっきりと返事を返す、その時だった。

 

《なんだ!?あれは、レー、、、》

 

〈ドオオーーー!!〉

 

静寂を壊すように爆発音がなる。

 

《第二車両がやられました!》

 

第一車両のドライバーが報告する。

 

《チッ!!少し早いが、お前らの力を見せるチャンスだ。訓練の成果を見せろ!!》

 

《ハッッッ!!!》

 

そこにある男が割って入る。

 

《ヤツは『ジャパニーズ・ブレッド』だな、、、俺が出る。お前らは無理するな、、、》

 

その男の声はひどく枯れており、悲壮感を漂わせていた。が、それは元々の地声ではない。

 

《お前は最後の奥の手だ。俺たちがいる意味を何だと思っている!!》

 

隊長は高圧的な態度を崩さない。

 

《、、、起動まで少し時間がかかる。それまで持たせてくれ、、、》

 

一人の隊員が

 

《あんたが出る前にヤツを叩き落としてやるよ》

 

そう意気込んで、車両から6機のノーマルが急速発進して効率よく飛び出てくる。

 

《(そう簡単に行くかな、、、今企業に最も警戒されている男に、、、)》

 

 

〈ドン!ドン!ドン!〉

 

《ウアーーー!》

 

戦闘が始まった。早くもノーマルの一機が撃破された。

 

《クソ!弾が当たらん!》

 

《距離を詰めるぞ!とっつきの使用範囲まで近づくんだ!!》

 

“赤き鴉”は致命傷になりかねない、ノーマルの装備している射突式ブレードを警戒し、一定の距離を保ちながら迎撃する。一つ、二つと、赤子の手を捻るかのように撃破していく。

 

《あんな速い機体、、ハンドロケットととっつきでは対応出来ないぞ!ウッ、、、》

 

気が付けばノーマルは残り3機しかいなかった。

 

《挟み打ちだ!お前らは敵を引きつけろ。》

 

その美しく、人間とはかけ離れた異形な形をした機体は彼らから見れば、まさしく悪魔だった。

 

《バケモノめ!!》

 

〈バン!バン!〉

 

数回、弾丸の音が聞こえた後、全ての敵ノーマルは機能を停止した。

 

相棒が任務達成の合図を使用と通信を入れてきた。

 

《ミッション完了、、んん!?敵一機急速接近!?OBか!、、それにしても速すぎる!注意してください!》

 

「(やっと来たか、、、)」

 

《みんな、、、すまない、、ヤツは俺が倒す。安心して眠ってくれ、、、》

 

そうして“赤き鴉”と“黒き山猫”は剥き出しの闘志を見せながら、死闘を演じる。

 

〈ドン!ドン!ドン!〉

 

〈バン!バン!バン!〉

 

二機は両手に装備されたアサルトライフルを激しく撃ち合う。

二機とも高機動機にも関わらず、みるみるとAPが削られていく。負けず劣らずの戦いを披露するが機体の性能から若干、“黒き山猫”が優勢であった。

 

〈ズカン!ピキン!ゴカン!〉

 

「チイッッ!右サイドブースターがやられた!」

 

“赤き鴉”の被弾が増加していく。

二機とも残りのAPは少ない。“鴉”が勝負を仕掛ける!細かなブースター操作による回避を捨て、羽のようなオーバードブースターを展開し、一気に距離を詰める。

 

「ッッッツアーー!」

 

〈ザアアアーー!!〉

 

いつの間にか、“鴉”は武装をレーザーブレードに切り替えていた。しかし、それはかすめるだけに留まる。

 

《“最強”という名は伊達ではないな、、、》

《しかし、これで終わりだ!》

 

“山猫”は近距離から正確な一撃を放つ。“鴉”の赤い装甲が一部弾け飛び、OBにより圧迫されたジェネレーターが悲鳴を上げる。

 

〈ピーー!ピーー!ピー、〉

 

「後少し持ってくれーー!」

「ウオオーーー!」

 

片手のアサルトライフルを撒き散らしながら再接近する。偶然、“山猫”の片方のライフルに当たり、手から弾ける。

 

《まさか、ここまでとは、、、》

 

一瞬、“山猫”の動きが止まる。それを“最強”が見逃すはずも無かった。

 

「これが本当の終わりだアア!!!」

 

レーザーブレードの光が新型ACのコアに深く突き刺さり、血の様にも見える対Gジェルが溢れ出した。

 

《やはり、俺程度では勝てなかったか、、、だが誇って欲しい、、、俺に勝った事を、、、》

 

「あなたはとても強くていい戦士だった。あなたの事を俺は、ずっと覚えておきます。」

 

彼は敬意をこめて、狭いコアの中で両手を合わせて頭を下げた。

紅く光るカメラアイから薄ら輝いていた光は、少しずつその姿を消していった。

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