AMORED CORE fourth end (4シリーズ非公認)   作:赤髪のTOMO

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国家側が初めての大戦果を上げてから一週間、国家側は更に息が苦しくなる。アメリカ合衆国の崩壊。この出来事は全国家を震え上がらせ、異なる考えで歪み合う暇すら無く、協力せざるを得ない状況に追い込まれた。
だが、この時には既に手遅れだった。いや、前からそれが出来たとしても国家に抗う術は無かっただろう。ただ一人、“最強”(レイヴン)を除いて。


Episode6 “BFF・GA連合艦隊撃退”

「前回に回収した新型ACを解析した所、色々な事が分かりましたよ。」

 

自慢げな相棒が喋り出す。

 

「良くやったな。何が分かったんだ?」

 

「やはり、あの機体にはコジマ粒子が使われていました。」

「主に、ブースターで圧倒的な推力を生み出すため、機体の回りにコジマの防護壁を作り出すために使われていたようです。」

 

「防護壁?コジマ粒子のバリアって事か!?」

 

「簡単に言うとそうです。これの原理は、」

 

「だからと言ってあの機体のポテンシャルを活かせるとは限らないだろ。」

 

副隊長だった男と共にやってきた、元隊長の男が口を挟む。

相棒が話し続ける。

 

「そうです。あの機体にはもう一つ秘密がありました。」

 

「それは、何なんだ?」

 

「恐らく、パイロットは機体と直接神経を接続していたと思われます。」

 

その場にいた全員が驚いて目を見開く。

 

「通常ノーマルはボタン・レバー及びペダルで操作します。それは操作が複雑になるだけであくまでハイエンドも同じです。」

「しかし、自衛隊ACは例外で、元々プログラミングされた動きをボタン、ペダル、レバーによる入力操作で引き出し、高い機動性、操作性、動作の複雑化を実現しています。」

「ですが、それをさらに凌駕しているのが、神経接続による機体操作です。」

「簡単に言えば、まるで自身の手足を動かすかのように自由自在な機体操作を実現する事で、より複雑な機体制御の実現、反射神経での回避によるラグの無さなどの利点を得られます。」

「これがある事で機体の異次元ポテンシャルを最大限まで引き出していると考えられます。」

 

「恐ろしいな。ノーマルでは歯が立たん訳だ。」

 

「そうか、、この機体にはそんな秘密が、、、」

 

 

 

狙いを澄ましたかの如く、自衛隊からBRFが届く。

 

《ミッションの内容を説明します。》

 

《今回の目標は自衛隊第一艦隊の支援及び敵艦隊の撃退です。》

 

《現在、企業の中でも高い海軍戦力を持つ、BFF社の第八艦隊とGA社の混成の艦隊が接近しています。》

 

《自衛隊からは旗艦“やまと”を主力とする第一艦隊が出撃しますが、敵艦隊が新型ACを搭載しているとの情報が入っておりますので、あなたにも協力して頂きたいのです。》

 

《この戦いは日本を守るために重要なモノとなるでしょう。よい報告を期待しています。》

 

 

 

彼は再びヘリの中で揺られながら、“戦艦大和”に乗り込むために準備をしていた。

 

 

【戦艦やまと】

 

自衛隊が唯一コジマ技術を使用して建造した超ド級戦艦。

コジマ粒子を安定還流しバリアとして使用する事による飛躍的な防御力の増加、内部に搭載しているコジマ粒子を使った発電施設用いたエンジンの高出力化や長時間の戦闘を可能にした。

ただし、味方艦隊との作戦行動時にはバリアの展開が出来ないなど、コジマ粒子を使用する上で死守しなければならない制約も多く、使い勝手の良いモノとは決して言えなかった。

 

近代戦では、航空機の台頭と魚雷、ミサイルの発達によって動きの鈍い戦艦はただの的でしかなく、その姿を消していった。しかし、現代に入って状況が変わる。

AIの発達、レールガンや荷電粒子砲などの弾速の速く、長射程で、致命傷にもなりえる兵器が生まれた事で、海上戦の弱い空母や駆逐艦を一網打尽に出来る兵器として戦艦は生まれ変わったのだ。戦艦はその圧倒的な防御力と積載量に加え、エンジンの高出力化によって速力まで手に入れた。

さらに、AIの偏差射撃修正システムによる弾幕と主砲の精度向上や、魚雷・ミサイルの誘導弾の常時搭載によって、他が近づく事すら許さない兵器となった。

 

さらに戦艦やまとには、精鋭AC部隊「ブラックバード」が搭載されており、機動部隊による艦隊の防衛、攻撃も可能であった。

やまとは日本の戦力の少なさ故に作られた超兵器であり、主砲として3連装46センチ陽電子衝撃砲を前後に1基ずつ、3連装46センチレール砲を前に1基搭載しており、陽電子砲は徹甲弾及び三式弾を装填可能で、その場合は一度砲身を水平にする必要性があったが、素早い砲撃能力でそれをカバーしていた。

その外見はかつて起こった史上最大の世界戦争「第二次世界大戦」に竣工した、日本の巨大戦艦「大和」にそっくりであった。

 

 

〈ガコン!〉

 

再び鴉が空を舞う。そして、ゆっくりと分厚い装甲の上に舞い降りた。

 

「ようこそ!戦艦やまとへ!今回はよろしくお願いいたします!」

 

艦長と近くにいた乗組員が礼儀正しく彼に敬礼する。彼もそれを返す。

 

「こちらこそ。よろしくお願いします。」

「俺の方が階級が低いんですから、そんなに改まらないでください。」

 

「いやいや。あなたは自衛隊の英雄ですから、当然ですよ。」

 

「(英雄、、か、、俺にそんな偉い称号は似合わないんだがな、、、)」

 

「敵艦隊を捕捉しました。出撃の準備をお願いします!」

 

「了解です。」

 

彼は再び棺桶の中でその時を待ち侘びるのだった。

 

 

 

「全艦砲撃始めーー!」

 

「AC隊、航空隊、全機発進急げ!」

 

今まで凪いでいた海は一瞬にして戦場に変わってしまった。

彼はまだ待機していた。

 

「艦長、発進のタイミングはよろしく頼む。」

 

《了解した!》

 

自衛隊ACは圧倒的だった。次々と敵ノーマルを撃破していき、敵艦船にも攻撃を始めたその時だった。

 

《大尉!目標が敵艦隊中央に出現した!発進頼む!》

 

艦長からの指令を待ち侘びたかのようにACのジェネレーターが吠える。

 

《よし!『ジャパニーズ・ブレッド』出撃する!》

 

OBを起動し、羽を広げた鴉は勢いよく飛び出した。

彼は見覚えのある武装を左腕に装備した真っ白な光のような一機のACを横目に“本命”のいる場所へ急行した。

突然、バズーカーの音が彼をすり抜ける。

 

《貴様が『ジャパニーズ・ブレッド』だな。GA社のため、貴様の命貰う!》

 

渋みのある男の声を発したそれは異様で珍しい武器腕を装備した重量二脚だった。

 

〈バン!バン!、、ドゴーー!〉

 

ミサイルを1、2発もらってしまったが、彼は戦い始めてすぐに気づいた。敵が速い動きについて来れない事に。

 

「威勢はいいけど、おぼつかない動きだ。」

「ノーマル如きが相手で悪かったな。すまんが、落とさせて貰う!」

 

“赤き鴉”は重量機の苦手な旋回戦を仕掛ける。案の定、ついて来ることなど出来ない。

 

《これがノーマル!?じゃあ、俺は何なんだ!?》

 

鉄塊のような“山猫”は戸惑いながらもミサイルを乱射するが

 

《ウワアアアア!まさか、俺が死ぬってのか!?》

 

叫び声を上げながら、海の底へ沈んでいった。

鴉はいくつかの被弾を受けたものの、前回よりも遥かに楽に“山猫”を撃破した。

 

「ふう、、、じきに敵も撤退を始めるだろう。俺の出番も終わりか、、、」

 

彼が安心した次の瞬間、一発の弾丸が彼の横に着弾して水飛沫を上げた。咄嗟に戦闘体制に入る。

 

《『ジャパニーズ・ブレッド』、話には聞いていたが、やるな。いくら粗製とはいえヤツを撃破するとは。》

 

若い男の声、今度はライフルを二丁持った中量二脚だった。

 

「(チッッ!2機目が出てきた!この状態では負ける!撤退したいとこだが、この海戦は日本を存続させるには需要な戦い、負ける訳には行かない。俺は戦いが終わるまでコイツを引き付けなければ!)」

 

彼は冷静を装いながら“山猫”に尋ねる。

 

「粗製?操縦に適正でもある言い方だな。」

 

《フン。俺と戦えば分かる。行くぞ!》

 

激しい撃ち合い。“山猫”は引きながら狙撃してくる。ヤツのライフルから放たれた銃弾が、爆風でボロボロになった“鴉”の装甲を撃ち抜く。

 

「(このままでは、、、一かバチかだ!)」

 

“鴉”は被弾を顧みず羽を広げて一気に接近する。だが“山猫”も全力で後退しながら射撃する。

 

《無駄な足掻きだ。貴様がいくら“ノーマル”の中で強くとも俺には勝てないさ。》

 

〈ドン!ドン!ガシャン!〉

 

スナイパーライフルの一撃が“鴉”の左腕を吹き飛ばす。

 

「まだだ!まだ終わらんよ!」

 

《AP、90%減少!!退避してください。》

《逃げて!!》

 

相棒に声が聞こえた時にはすでに遅かった。“山猫”の銃口はしっかりと“鴉”を捉えていた。

 

《終わりだな!貴様は所詮レイヴンなんだよ!海の底に沈め!》

 

〈ドン!!!〉

 

“鴉”は巧みに致命傷を避けたものの、機体には飛ぶ力は残されていなかった。

 

「クッッ!ワアアア!!!、、つッ、、、」

 

彼は激しく水飛沫を上げて沈んでいく“鴉”の中で気を失ってしまった。

 

《トドメを刺し損ねたか、、動けん敵を撃つのは気に入らないが、仕方ないな。さらばだ。》

 

《即時撤退だ!こっちには立て直せるほどの戦力も残ってないぞ!》

 

ドコからともなく通信が入る。

 

《チイイ!俺がコイツを片付ける時間も稼げないのか!何やってる!》

 

そうして、ヤツは彼を置いて音速で飛び去った。

 

〈ボコボコボコ、、、〉

 

薄暗い海中の中で薄らとカメラアイだけが光輝く。

 

〈ドボン!ドボン!ドボン!〉

 

1機の光の様なACと2機のACが彼を回収しに海中へ潜水した。

 

 

 

横になっている彼が少しずつ目を開ける。

 

「うっ!ここは、、、」

 

「病院のベットですよ。」

 

相棒が他の仲間とお見舞いに来てくれていたようだ。

 

「(なんとか生き残れたか、、、)」

 

そう思いながら、会話を進める。

 

「あれから何日たった?」

 

「1週間です。企業はさらに勢いがついていて歯止めが効かなくなっています。ほとんどの国家が崩壊し、我々自衛隊もなんとか持ち堪えている状態です。」

 

「俺の機体は、、、どうなった。」

 

「修理、改修を完了しています。あ、それから隊長を引き上げてくれた恩人が来ましたよ。」

 

彼は意識がハッキリとしない中、相棒が指差す方向を見た。

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