ダンジョンでプーサーになった転生者が女の子になった主人公と出会うのは間違っているのだろうか 作:カフェインましまし
朝起きて確認してみたら、なにこれぇ(褒め言葉)
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そんなこんなで続き投稿します
アルとベルがオラリオに旅立つと決まり、出発は村の収穫祭が終わってすぐと決まった。
流石に直ぐにとはいけずアル1人なら兎も角、ベルも一緒にとなると色々と先立つものも必要となってくるのだ。それに収穫祭は村の一大イベントで、長い間お世話になっている人達に挨拶なしで出発するのも何かとわるい。
そんなこんなで、色々と一悶着あってよし出発しようかと思われた矢先、重大な事件が起きた。
うん、どういうことだってばよってなっているのはわかる。ことの経緯は、朝起きてリビングに行ってみるといつもは1番に起きてアルとベルに挨拶してくれる祖父がいるのだが、何故か姿が見えずそれどころか気配すら感じ取れない。
ふと机の上にあったアルへと書かれている手紙を読んでみるとこう書かれていた。
『古今東西の美女がワシを呼んでいる!!そんなわけで探さないでください。PS本当に探さないでください』
グシャ!!
余りにもふざけている手紙に、思わず両手で握りつぶしてしまった。しかしふと考えてみるとおかしな点がある。
あのジジイは基本おちゃらけているが、ここぞという時は真面目な態度をとる。つまり俺たちに挨拶する暇がないほど慌てて出て行った…いやこの文章からしたらまるで何かから逃げる様に感じ取れる。
…もしかしていつぞや話してくれたヘラから逃げたのではないのか?ゼウスがここにいるのが
だとしたらと考えると、怒りが収まりご愁傷様と心の中で合唱した。まぁ、あのジジイの事だ。そう簡単に送還される様な事はあるまい。……不安だ、後で
…ふと隣にいるベルへ振り向いてみると、そこにはベル当てに書かれてた手紙を握りしめ、震えている彼女がそこにいた。
「……もしかしたら、もう会えないかもしれないから…ちゃんと挨拶したかったのに───許さない」
「ひっ」
なんとゆうことでしょう、そこには普段か弱いと言われる彼女からはほど遠い、まるで世紀末覇者並みのオーラを放っているベルがそこにいた。
その姿をみて
あの時と同じ状態だ。
「べ、ベル……さん?」
「アル、早く、行きましょう、ね?」
「は、はい!」
ベルの
そこからは早く必要な荷物を袋に入れ、いざ出発といったところでベルが玄関の扉前で立ち止まりリビングの方を振り向いた。
そこには先程の怒っていた彼女の姿はなく、最後の別れを惜しむ泣きそうな彼女の顔がみえた。
「…ベル、大丈夫。僕がついてるからね」
「……うん。ありがとうアル」
立ち尽くす彼女の細い手を取り、俺たちは住み慣れた家を後に出発する。目指す場所は迷宮都市、オラリオへと───
◇◆◇
下山は滞りなくスムーズに進んだ。途中村の人たちに別れの挨拶を済まして予め依頼していた馬車に乗りこんだ。
ただ村の女の子達に別れの挨拶をもらった時、ベルがものすごい凝視でこちらを睨んでいたのはとても恐ろしかった。それ以外は至って普通で大勢の人たちに手を振り村を後にした。
途中怪物に襲われそうな事があるかもしれないと、警戒をしていたがそれもなく馬車は休み休みをとりながら道を進んでいった。
ただ、やはりベルには旅の負担が大きかった様でところどころ咳こんだり、体調を崩したりしているのがみえていた。幸いな事に持病の発作が起きたりはしなかったが日に日にベルの顔色が変わっていくのを見ていると今の自分の無力さが目に見えてしまってそれが余計ベルを気を使わせてしまっていた。
5日程経った頃、途中の宿場町で泊まっていた時ふとベルからこんな事を聞いてきた。
「ねぇ、アルはオラリオに着いたらその…冒険者になるんだよ…ね?」
「あぁ、そのつもりだよ」
その答えを聞いてベルは"そっか…"と顔を俯いてしまった。ベルの気持ちもわかる、冒険者という職業はダンジョンに潜り怪物と戦い稼いでくる危険な事なんだと。
だが現時点で俺がオラリオで金を稼ぐには冒険者しか手段がないのは明確だ。もちろん大前提でベルの病気を治すのが最優先だ。だがしかしもし仮に薬の材料を手に入れたとしてもそれらを作ってくれるのは医療ファミリアだ。
しかもその薬を作るとしたら調合のスキルではなく神秘のスキル以上でなければならいと思っている。そうなると医療ファミリアで神秘スキル持ちとなると、やはりディアンケヒトファミリアになってしまう。
だがこのディアンケヒトファミリアは主神がまぁ守銭奴気質の神で薬なんか作ってくれと頼んだら莫大な金額を出してくるに違いない。あと普通に村で暮らして働いていた貯金もそんなにないのだ。
ベルも
つまり、一刻も早くお金を稼ぐ手段がないといけないのだ。
「アルは…怖くないの?」
「怖い?」
「うん…ボクはあの時、アルが助けてくれなかったらと思うと…怪物に殺されちゃうと思ったら…」
「ベル…」
「アルも…もしかしたらって…思うと…ボクは…」
そう言うベルの声は震えていた。両手で自分の体に抱きついて
確かに、俺は見た目こそプーサーの姿だがだからといって死なないという確証はないのは確かだ。村の外や山の森で怪物を何度が倒したことはあったが何回かはヤバそうな時はあった。そう考えたら外の怪物より遥かに強いダンジョンの怪物との戦闘は死ぬ確率が高いのは必然だ。
だが、それでも、俺は立ち止まる事はできない。ここで立ち止まってしまったら世界は救われない、なによりベルを病気で死なせてしまうのだから。
そんなことは俺が絶対にさせない。
そんな俺の考えとはうわさらに、ベルは不安そうにこちらを見つめている。紅い瞳と灰色の瞳からは、涙が出てきていた。
「なら、ベルが僕を助けてくれないか?」
「え?」
「僕がベルを助けて、ベルが僕を助けるんだ。2人でお互いを助けあえばきっと大丈夫さ」
「ボクが…アルを…?」
「あぁ、お願いだ」
我ながらもう少しまともな言葉をかけれないのかと思った。俺が君を守り抜くとか、心配しないでとか。でもこれは俺の本心でもあった。
俺1人なんてたかが知れてるいる。たとえ強くても自分1人で対処し切れるなんてたかがしてれているんだ。どこかで必ず躓いて倒れてしまうことがある。
ならばいっそ共にいてくれれば、お互いに支え合って、助け合えば、どんなに過酷でも乗り越えていけると思うんだ。
その言葉を聞いたベルはこちらをじっと見ているとコクンと頷く。その表情からは決意を感じ取れた。
「うんっ!わかった!ボク、アルのこと助けるよ!約束するよ!───だから、ずっとそばにいて、離れないで、ね?」
「あ、あぁ。もちろん、約束するさ…」
そう言い終えるとベルはふとんを被り直ぐ寝てしまった。
(…うん。大丈夫、ダイジョウブ…のはずだ)
俺はとんでもない約束をしてしまったのではないかと考えながら自分もふとんを被りそのまま何事もなかったかの様に眠りについた。
村を出発してから1週間が経とうとしていた。
馬車の揺れに慣れてきた頃、運転手からオラリオが見えてきたぞと教えてもらい、2人は顔を外に向けて運転手の指差す方へ顔を傾けた。
「うわぁ…!すごい!すごいよアル!」
「あぁ…確かにこれは…」
そこに見えたのは、視界の右から左まで埋め尽くされている城壁がどこまでも続いていて、城壁の外にも関わらず多くの人々が住んでおり、いろんな種族の行列が城門に向かって進んでいるのが見える。
なによりそれらを差し引いて目立つのが、天にまで届かんとする圧倒的な存在感を出している巨大な塔、バベルの塔である。
アルは改めてこの世界がダンまちの世界もとい、異世界にいるのだと肌で感じ取れた瞬間だった。
◇◆◇
親しんだ馬車から降り、城門の検査がおりて近くの宿屋でひと段落ついた。
とりあえず荷物を下ろしてベルの容体が大丈夫かどうか確認が取れて俺はオラリオにきて最初にやるべき事をするためにベルを宿に置いて外に出た。
そう、ファミリアに入る事だ。
着いて早々急いでファミリアに入るのには理由が3つある。
1つ目は、ベルの病気を少しでも和らげる事だ。
つまりベルにも
2つ目に、一刻でも早くお金を稼せぎホームを確保すること。
お世辞にも俺たちの所持金は大したものじゃない。しかもここの宿屋でもオラリオの中では格安の部類にはいるのだが、値段が外の宿屋より高いのだ。
こんなところで呑気にファミリアなんて探していたらあっという間に所持金がなくなり無一文のホームレスに成り下がってしまう、そんなのは駄目だ。
そして最後の3つ目は、俺自身が早く強くならいといけない。
ベルの病気もそうだし、何よりも薬の材料は深層の奥深くだ。1日でも早く強くならないといけない。しかも原作が開始すると言う事は何かしらのイベントにも巻き込まれる可能性だってあるんだ。
その時に弱かったから死にました。なんてひどい結末を迎えないためにも急いでファミリアを見つけないといけない。
一応目星のファミリアはあったのだが、ベルが一緒に来ることとなったため、ある女神に変更して探しに向かった。
「頼むから、オラリオにいてくれよ…」
そう願い、目的の女神がいそうなエリアを確認して向かおうとした───その時。
「っ!?」
アルは、まるで睨まれた様にその場で立ち尽くした。自身を舐め回すかの様に、また値踏みをするかの様な視線を全身で感じ取った。
「…まさか」
額の汗が大きく垂れた。視線が向けられた方角を見上げる。目に映るのはオラリオの中心とも言える遥か天空にへと聳え立つ"神の塔"にアルは睨むかの様に視線を向けた。
「……女神フレイヤ」
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ここでちょっと豆コラム
◇主人公
一人称は僕だが、脳内や気持ちが昂ると俺へとなる