魔法少女リリカルなのはdestroy ~死神様の言う通り~   作:敗者

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ココロの距離

「一緒になのはを倒そうよ、真琴」

朝の登校時間、アリサから放たれている微量であるが隠しきれない魔力、その魔力はどこかアイツ等に近いものを感じた。

 

アリサに一体何があった?別れてまだ2日だぞ。

「何のことだ?寝ぼけてんのか?」

ここは様子見として普段通りに接することにした真琴は何も知らないかのように話す。

 

「はは、隠さなくて大丈夫だよ真琴。全部知ってるから。今までの事とそして真琴となのは達の事も。ほら、これ」

 

アリサから手のひらから放たれた小さな結晶は眩い(まばゆ)光を放つと何もない空に映像が写し出された。アリサがラミアによって見せられた元と同じものだ。

 

「これは……」

それを見た真琴はすぐにラミア達によって加工された動画だとすぐにわかった。

 

「アリサ、そこまで知ってるなら言わせてくれ。その内容に間違いが二つある」

真琴はこれまで起きた事を簡潔にまとめ、ラミアに騙されてる事を教えた。しかし…

 

「なにいってるの?なのはのせいで真琴は…」

 

「違う、あれはッ!!」

「はいは~い、そこまで~」

アリサの横から魔方陣が現れそこから突然にラミアが現れる。

「っな!……お前っ!!」

咄嗟に待機状態の紫電を取り出し、すぐにでも戦闘が出来る準備をする。

 

「そんな身構えなくてもいいじゃないの~、な・か・ま、でしょぉ?」

「ほざけ!紫電!!」

そして真琴はバリアジャケットを纏いラミアを睨み付ける。

 

 

「真琴!?どうしちゃったの!ラミアさんは仲間のはずじゃっ!!」

ラミアは今まで仲間だったかのようにアリサに話しかける。

「きっと、なのはに操られてるのよ!そうに違いないわ!だって、あたしを敵だと思ってるんですものね~?」

ラミアから発せられた言葉をアリサは鵜呑みにしてしまう。

「そうよね、きっと操られてるのよね。今度は私が助けないと!」

しかし隣では口元を歪め、ラミアは笑いを堪えていた。

 

「てめぇ!!」

それに気がついた真琴は最大の魔力で結界をはる。

 

 

「私が、止める!」

結界を張ると同時に、アリサは胸に掛けられていた十字架の形をしたデバイスに手を当てる。

「カラドボルグ!セーット、アップ!」

そして黄金の輝きを放ち、青い色を基調としたどこか王国騎士の様なバリアジャケットに変わっていた。

 

「いくよ、真琴、ハァァ!」

「アリサ!くっ!」

アリサの攻撃、その速度は最早神速のレベルだ。

武器の形状はレイピアである。一つ一つ的確に振るってくるが攻撃自体の重さは余り感じられない。

「止めろ、アリサ!」

「うるさい!エア・ブラスト!」

魔力によって風を収束し、衝撃波を生み出す。真琴は一瞬だが体勢を崩してしまう。その隙を突くようにアリサの刺突が真琴のデバイスを弾き飛ばす。

弾空(だんくう)!」

「がッ!」

そのまま隙を晒した真琴は掌底を受け吹き飛ばされる。アリアは同時に素早い動きで距離を取る。

 

「……容赦無さすぎだろ。」

 

「やられっぱなしでかっこわるーい、」

ラミアは執拗に真琴を煽り立てる。

「ちッ」

真琴はすぐさま起き上がり、瞬間移動でラミアの目の前に移動する。

「あら」

 

「死ね!」

真琴は袈裟斬りを仕掛けるが、ラミアをすり抜けてしまう。

 

「ザンネ~ン、ホログラフィーよ♪」

小バカにした態度でラミアは消え去り、音声のみが木霊する。

『精々お友達と仲良くね~♪』

 

「腹立つなアイツ」

「やっぱり変だよ、何でラミアさんを攻撃するの?」

 

「さっきから何度も言ってるだろ!アイツが敵なんだよ!!」

真琴は苛つきを撒き散らすかの様にアリサにいい放つ。

「…やっぱり操られてるんだね。大丈夫、今すぐ目を覚まさせてあげる!!」

「操られてんのはどっちだよ…」

アリサがデバイスを掲げ、詠唱し始める。

「神の明かりよこの身を照せ、迷いの子羊に光の加護をッ!!」

四方一体が光に飲まれ、別空間に飛ばされる。そこには広大な草原、そして一つの湖が現れる。辺りには燦々(さんさん)と太陽の光が降り注いでいた。

 

「ここは、どこだ?」

「ここは私の固有結界の中。このデバイスの元になった剣の原点。ここでの私の力は数倍にも強くなるの。真琴でもここでは私に勝てないよ。」

そういうとアリサはデバイスを構え、真琴と向き合う。

 

「残念だけど、どこだろうと負けるつもりはない。」

会話の合間に念話でラグに話しかけるが一向に返事がかえってこない。多分結界の効力で外界との接点を絶ちきっているのだろう。

 

「いくよ!!」

そう考えている内にアリサに斬りかかられる。

「はあ!」

「こんのっ!」

重い。一撃一撃がさっきの何倍にもなって襲いかかってくる。それだけじゃない、体捌きは完全に達人レベルだ。もしかしたら士郎さんといい勝負が出来るんじゃないか?

 

「迅雷衝波ッッ!」

魔力砲はアリサを飲み込む勢いで放たれるがアリサは全く動揺することはなかった。

 

「甘いわ!ドラゴン・サービス(龍は神すら嘲笑う)ッ!!」

そう叫ぶとアリサの目の前に光の壁が現れ、魔力砲を完全に防ぎ切る。爆炎を上げ煙から出てきたアリサは誇らしげに笑っていた。

「…おいおい、あの魔力砲を完全に防ぐとかアリかよ。」

「まだまだこれからよ!カラドボルグ、リロード!」

 

なっ、あれ以上に攻撃力上げらるのか!!

真琴は舌打ちをし、同じように薬莢を弾き飛ばす。

「紫電、リロード」

「喰らいなさい、ドラゴン・バスター(龍は幾つもの町を焼いた)!」

 

アリサの前に幾つもの魔方陣が展開されそこから衝撃砲が打ち出される。

「そんなものッッ」

真琴は突進する勢いで衝撃砲をギリギリで掻い潜りつつ、アリサの目の前まで移動する。

「ハァ!」

「てい!」

下段から切り払いを仕掛け、アリサも上段切りで相殺させる。

「何で騙されてる事に気がつかないんだっ!馬鹿だろ!!」

「なっ!バカとは何よ!こっちはどれだけアンタの事を心配してたかも知らないくせに!」

互いに剣撃を放つ中でも会話が続く。

「アンタが行方不明になってる時のすずかの顔見せてあげたい位よ!」

「ぐ……それは悪いと思ってるけど…けどこっちだって色々あったんだよ!!オラァ!」

 

真琴は一度アリサを引き剥がし魔力弾を形成、アリサに飛ばす。しかし意図も容易くデバイスによって切り裂かれる。

「色々って何よ!!……これじゃ埒が明かないわね、奥の手其の二よ。 」

「おいおい、これ以上ハードバトルしたく無いんだけど…ラグさえいれば…」

 

村正を使おうにも今の自分の実力だとラグ無しでやれば暴走してしまう恐れが有るため流石に躊躇ってしまう。

 

「アリサ、一時休戦しないか?」

「は?いきなりなにいってるのよ。」

真琴はとりあえずここから抜け出す算段を立てる。

 

「ほら、アリサはもう学校始まるし、すずかも心配するからさ。」

このタイミングでなのはの名前を出すのは不味いよな。

 

「……ふん、真琴がそう言うなら、と・り・あ・え・ず!休戦でいいわよ。けどなのはにはもう近づかないで。今日の放課後、アイツを倒して真琴を取り戻すんだからね!」

 

「そんなこと、俺が絶対にさせない。もう大切な誰を失うのは見たくない……」

 

「……真琴のバカ」

真琴には聞こえない声で呟くアリサはそのまま結界を解除しバリアジャケットもいつも通りの制服姿に戻る。真琴も同じくバリアジャケットを解除する。

「それじゃあ行ってくるからね!」

駆け出した少女が見えなくなるとラグから念話が入る。

『マスター!!急に連絡がとれなくなってしまいましたが何があったのですか!?』

 

『ああ、ラグか。ちょっとヤバいことが起きた、今紫電の録画映像を送るから見といてくれ。それとお風呂沸かしてもらえるとありがたい』

 

『…わかりました、すぐに準備を、、』

 

ラグとの念話を終えランニング途中だった真琴は流石に疲れているため、中断し引き返す事にした。

 

それにしてもあの結界、急に風景が変わったと思ったら、アリサの魔力が飛躍的に底上げされ、動きそのものまでもが強化されるなんて。まさにアリサ専用のステージということか。それにある剣の原点か……

もしかしたら弱点を見つけられるかも知れない。少し図書館にでも行ってみるか。

 

 

 

家に戻り汗を流すため風呂場に行くと、ちょうどラグが沸かしてくれていた所だった。

 

「あ、マスターお帰りなさいませ。今沸き上がりましたのですぐにでも入れますよ。」

 

「ありがと、それじゃあ汗流してくるね、」

「はい、それではお背中を「流さなくて良いからね?」………マスター、最近冷たいです。もっと愛を下さい!」

 

「……とりあえず朝御飯お願いね?」

「ぶーー、わかりました。」

 

なんだか最近ラグがおかしい?というか自由になってきている気がするんだけど…

 

 

 

 

 

 

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