魔法少女リリカルなのはdestroy ~死神様の言う通り~   作:敗者

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口は災いの門

この子に話せば母さんが昔みたく優しくしてくれるの?前みたく笑ってくれるの?お母さんは私が事故から目覚めてから急に冷たくなってしまった。でもジュエルシードがあればまた昔みたいに笑ってくれるはずなんだ。だから私は……

 

「貴女に言うことは何もない。もし邪魔をするならば今度は容赦しないッ!」

 

これでいい。この子には悪いけど邪魔だけはさせない!

 

 

「きっとそれは本心じゃないよ。まだ手を取り合えるよ!お友達からじゃ、ダメかな?」

 

 

彼女はきっと私を受け入れてくれる。きっと凄く優しい子なんだと思う。なのはが友達だったらどんなに楽しい日々を過ごせるんだろう。けど、ここで私は勝つんだ。勝ってお母さんの所にいくんだ!

 

 

「バルディッシュ、行くよ!」

 

『yes,sir』

 

「レイジングハート!」

 

『all,right』

 

 

「はぁぁ!」

 

バルディッシュを大きくなのはに振り被る。それをなのはは受け止め、砲撃を至近距離を撃つがそれを避け少し離れてスフィアを飛ばす。

 

「ファイアー!」

 

「レイジングハート!」

 

なのはは防御せずに高速で移動してスフィアをかわす。

 

そして衝突しあい、デバイスから火花が散る。

 

「シューーート!」

 

なのはは誘導弾を飛ばしその後すぐに砲撃体形に入り、魔力を溜める。

 

「アークセイバー!」

 

誘導弾をかわしながら斬撃を飛ばし、その後接近するが魔力を既に溜め終えたなのはが必殺の一撃を放つ。

 

 

「ディバイン、バスターーーー!!」

 

砲撃は斬撃を飲み込みフェイト目掛けて放たれる。

 

「この精度の砲撃ならかわせる……!」

 

フェイトは瞬間的に砲撃をかわし、なのはの後ろに回り込み、斬撃を放つ。

「はあ!!」

「きゃああ!」

 

そのままなのはは地に落ちていき、木々を吹き飛ばす

 

「う、ぅ」

 

フェイトはなのはに近づきバルディッシュを構える。そしてレイジングハートからジュエルシードが排出される。

 

「!……そんな、なんで?」

 

「主人想いのいい子なんだね。これでわかった?もう私達には関わらないで」

 

その言葉を後にフェイトはなのはの前から立ち去る。そして何故か気絶しているネコの横には既に封印済みのジュエルシードが転がっていた。

 

 

『アルフ、こっちは終わったよ。』

 

『フェイト、こっちのフェレットも痛め付けておいたよ』

 

『うん。白い少女からも一個奪えた』

 

『本当かい!?凄いじゃないか!!』

 

『ありがとう。それじゃあ一度家に帰ろうか』

 

それぞれの報告を終え、いつもの隠れ家に行こうとし飛行していた。

 

 

突然目映い光とともに、目の前に冷気を纏ったマントの女が現れる。

 

「その石、よこしな」

 

「え?」

 

瞬間、右腕を凍らされて、腹をけられる。その勢いで地面に吹き飛ばされ地面にぶつかり吐血する。

 

「かはっっ!」

 

『!どうしたんだいフェイト!!!』

 

「ぁうぅぅ、なに?いきなり吹き飛ばされた……」

 

『フェイト!!今すぐ行くから少しだけ頑張って!』

 

 

「ごほ、けほ、ぅ。貴方は一体?」

 

女はフェイトに近づき魔力陣を形成し、氷の剣を精製する。フェイトは両手両足にバインドを掛けられ身動きがとれないでいた。

 

「あら、まだ生きてたの?じゃあ苦しめながら殺しましょうか♪」

 

女は顔を歪めて笑い、氷の剣をフェイトの右足に突き刺す。

 

「っっっっ!!あああああぁぁぁぁ!!」

 

「いい聲で鳴くんだね~、ゾクゾクするよ~」

 

フェイトは悲鳴を上げながらも女から離れようとするがバインドで逃げ出す事が出来ない。

 

「それじゃあパパッと仕事済ませて帰ろうかな」

 

 

女はフェイトからバルディッシュを奪うと、魔方陣を出現させそこに腕を入れる。そして引き戻すと手にはジュエルシードが握られていた。

 

「な?!どう、やって!」

 

「もっと苦しんでもらいたいけど時間がなくてね。もう死んで貰うわ♪」

 

そして女は氷の剣を五本展開しフェイトの回りに設置する。

 

「それじゃ、バイバ~イ」

 

 

いや、死にたくないッ、誰か助けて…ッ…!!

 

そしてその剣がフェイトを貫こうと……

 

 

 

「おい」

 

突如黒い影が目の前を塞ぎ、氷の剣を全て切り落とす。

 

「あぁ?なんだぁ?」

 

 

 

 

誰?ぁ、この、人は…

 

「ようやく見つけたぞ……てめぇらだけは!!」

 

 

 

 

真琴はなのはとフェイトが戦っている間に、ネコに取り付いたジュエルシードを封印するが、それを取らずにおいてその場を離れる。

 

「ふう。取りあえずなのは達を見に行くか…」

 

けどまだなのはには勝てないだろうな。魔力量はあるが使い方がまだ初心者って感じだ。俺の場合、日頃の鍛練と紫電のデータベースから戦闘データを見て勉強しているから、今では動けるけど。

 

 

なのは達が戦っていた場所に行くともう二人は居なかった。

 

「なのはの方はあの淫獣が運んだだろう。フェイトの方は……」

 

すると、別に探していたラグから念話で知らされる。

 

『大変です!アイツらがマスターの近くに居ます!!それにフェイトさんと思われる魔力が感じられます、急いで向かってください!』

 

アイツらが、近くに?

 

その瞬間、真琴の魔力が吹き上がり、目の色が紅く変わる。

 

 

この時を待ってたよ。やっと、やっとアイツらに……

 

「今行くぞ、絶対に殺してやるッ!!」

 

真琴は全速力でフェイトの所に高速飛行する。そして着いた時にはフェイトに氷の剣が突き立てられていた。

 

「まずい!くそっ!!」

 

瞬間移動でフェイトの前に現れ、氷の剣を叩き割る。

 

 

 

 

 

「おい」

 

「え?」

 

氷の剣が切り落とされ女はその場から跳ね飛び空に離れる。

 

「誰だい!」

 

「ようやく見つけたぞ、てめぇらだけは!!」

 

瞬間移動して目の前に体を移し、紫電で女を切り上げるがそれを受け止められ、そのまま押し戻される。 

 

「あ~、もしかしてグルーを殺った奴かしら。確か親を喰われちゃった、可哀想な子。」

 

「てめぇ……殺してやるっ!!リロード!」

 

紫電から二発の薬莢を排出し、魔力を高める。

 

「奏火絶炎!!」

 

紫電から炎が溢れ女を取り囲む。

 

「ふ、ふふ、この炎でどうにかするのかしら?だけど今は時間が無いの。邪魔よ!!」

 

女は自分の回りに氷を作り、その氷を炎にぶつけ鎮火させる。女はその時上がった水蒸気を利用し、無数の小さな氷の刃を作り上げ真琴に向けて飛ばす。

 

「瞬迅・烈火!」

 

紫電に炎を纏わせる。そして氷を切り裂き気化させ 、そのまま袈裟切り、切り上げ、胴切りそして凪ぎ払いと次々に連撃を繰り出してはいるが女は涼しい顔をして全て氷剣でいなしていく。

 

「こんなものなの?じゃあ今度はこっちの番よ、来なさい!雪原の惨弓、エルギルギア!!」

 

女の横に薄い青の魔方陣が現れ、そこから二本のクロスボウが取り出される。

 

「踊りなさい…!」

 

クロスボウから氷の矢が放たれるが途中で魔方陣が現れ吸い込まれるようにして消える。

 

「消えた!?」

 

そして突然真琴の回りに魔方陣が現れそこからさっき放ったはずの氷矢がとんでくる。咄嗟に切り落とし、女を見ると次々と矢を放っていた。同じように矢が消えては魔方陣が現れそして真琴に飛んでいく。真琴は矢を切り落としていくがきりがない。

 

「うふふ、どうしたのかしら、さっきの威勢は!悠久の果て、永遠の豪雪に囚われろ!エターナルエイジ!!」

 

女の魔法により辺りに吹雪が吹き上がりに足を固められ身動きを封じられる。

 

「なっ!こぉの!」

 

固まった足に魔力を流し込み氷を溶かしていく。

 

「もう遅いわ、死になさい!!イレイザーショット!」

 

巨大な氷のつぶてが弓から放たれると同時に溜めてあった氷の矢を魔方陣から取り出し一斉に真琴に飛ばす。

 

「くっ、はあああああ!!」

 

全力で魔法壁を展開し氷のつぶてを受け止めるが横から飛んでくる矢が当たってしまう。

 

「ッ!、くそったれがぁ!」

 

矢をかわすのは簡単だが後ろにはフェイトがいて動けねぇ!責めてラグが来てくれれば……

 

「その子の為に受け続けるなんてバカな子供ね~、それならこれなんてどう?」

 

弓をフェイトに向け矢を穿つ。そして矢は魔方陣に消える。

 

「ヤバい!!

フェイトの近くに行こうとするが女の攻撃が激しく中々動けずにいた。氷の矢が出現し、フェイト目掛けて飛んでいく。

 

「フェイトーー!!」

 

 

 

私もう死んじゃうのかな?母さん、ごめんなさい、なにもできなくて。でも、もっと、もっと一緒に居たかった。甘えたかったよぉ、

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスターッ!!」

しかしその矢が当たることはなかった。

 

 

ラグにより矢を障壁で防ぎ、更に魔力弾を放ち爆炎を巻き上げ女を怯ませる。

 

「っ!痛いわね!何処のドイツだい!」

「ハァッ!」

一瞬怯んだ隙をみて斬撃を放つも弾かれてしまう。

 

「全く、油断する余裕もないわね。」

女は真琴にクロスボウを向けつつも嘲笑う。

「ラグ!!よく間に合った!フェイトを安全な場所に運んでくれ!」

「遅れて申し訳ありません」

「今はいい、それと止血と傷の手当てもお願い!」

「はい!」

 

ラグはフェイトを持ち上げ戦闘地域から離脱する。

 

「これでやっとマトモに戦える。今からてめぇを肉塊にかえてやるよッ!」

 

「楽しみ、ね!!」

 

女は矢を放つのを再開すると、魔方陣を展開する。

 

「これを受けて生きていられるかしら?アイスヴァイン!」

 

女の回りに二つの氷の柱が現れると、中から次々と枝の様な氷が突き出す。突然柱から一本の氷が真琴に向かい飛んでいく。

 

 

なんだ?ただの氷柱(つらら)か?これなら避ける必要もねぇ!

「ハァ!」

しかし、切り落とすと同時に巨大な爆発が巻き起こる。

「なッ!ぐあぁ!」咄嗟に障壁を出すが爆風を被弾し、右目からは血が流れ、目の前が霞んでしまう。

 

「へぇ、爆発寸前で防御したか。随分と器用な事するじゃない!けど、まだまだあ!」

今度は二つの柱から無数の氷柱(つらら)を放ちつつ、クロスボウからも矢が放たれる。

「うるせぇ!けど、お陰で時間稼ぎが出来たよ」

 

「それがなによ!!」

「ラグ!!」

 

「はい!ユニゾンイン!」

 

赤黒い魔力に包まれ、その姿を表す。

 

 

「……轟炎解放」

 

右腕に黒い霧が掛かりそしてもう一つの剣を取り出す。

 

「村正!…これで終わりだ!!カートリッチリロード!!」

 

 

紫電と村正から薬莢が放たれ、膨大な魔力を体に流し込むと、黒い炎を舞い上がらせる。

 

「呪装、炎天」

 

その炎は次々に辺りの木々に燃え広がり辺りを焦土と化し、真琴の体からは蒸気の様なものが立ち上る。

 

 

「へぇ、中々熱いじゃないの、でもそれだけなら!」

 

 

女は氷柱と矢を放ち攻撃するも何故か寸前で氷が無くなり真琴の目の前で蒸気が上がるだけであった。

 

「なッ!?どうなってんのよ!」

 

『マスター、この魔法は絶大な防御障壁を発生させ、マスターに触れるものは灰と化します。ですがその分発動と共に魔力もとてつもなく消費します、お早めに決着を』

「わかってる。もう、なにもさせねぇよ。フェイトがいて使えなかったが何も遠慮する必要がなくなったからな、ここでお前には消えてもらうぞ!!」

 

 

 

二刀を構え、それぞれに魔力を巡らせる。そして瞬間移動を使い相手の背後に回り込む。

「しまっ!」

「鳳凰演舞、壱ノ型、逆撫!!」

先に体を捻り、その遠心力で先に紫電で切り上げ女の右腕を切り落とし、更に村正で左腕を切り落とす。

「あ?ぁ、ああ、アアアアアアアアア!!」

両腕を切り落とされた女は痛みで悲鳴を叫び、膝から崩れ落ちる。

 

真琴は女の首に村正の切っ先を当てる。

 

「終わりだ、お前に殺された人達の怨み、思い知れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここは?家?アルフ?……うぅ」

 

フェイトは目をあけ体を起こそうとするが痛みで起き上がれなかった。

 

「良かった!、目が覚めたんだね。実はフェイトが気を失ったあと到着したんだけど応急処置されていて助かったよ、そのまま家まで運んたんだ。ゆっくり休みな」

 

「ありがとうアルフ。…………助けて貰ったんだね、彼に」

 

「一体何がどうなっているんだいこの町は…!」

 

アルフが人型から狼の姿に戻りフェイトの膝に頭を乗せる。フェイトはその頭を撫でた後、抱き着き目に涙を浮かべる。

 

「……どう…しよう…ジュエルシード、…グスッ…全部……」

 

「大丈夫だよ!きっとアイツが取り返してくれるよ!」

 

「取り返したとしても、返してくれるとは限らない。それにあの人は私よりも全然強い……もう無理だよ…………」

 

「フェイト……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ね」

真琴は村正を構える。

「冗談じゃないよ…私が殺される?このラミア・オルレアンがっ!!エルギルギア!蛇神化!」

 

女、ラミアは体を無理矢理動かし魔力を放出する。そして吹雪に包まれ全く別な姿に、そしてクロスボウだったデバイスが大きな弓に変わっていった。

 

その姿は下半身が大きな蛇の姿。蛇人間。メデューサ。ゴーゴン。青かった姿も赤く染まり悪魔の様だった。

 

 

「なんだよ、これ…」

 

『そんな、この力は封印されていたはず…!』

 

 

 

 

 

 

『モウ、ゼッタイニコロス!!』

 

その声はもう人の声にあらず。空に木霊するのは悲痛なる叫び。それは全てを歪める最悪の力。

 

 

そこから始まる終わりの始まり。

 

ラグはそれを口ずさむ。

 

『神獣化……』

 

 

 

最悪が始まる。

 

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