魔法少女リリカルなのはdestroy ~死神様の言う通り~   作:敗者

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亀ですみません。


信じていれば願いは叶う

「来たわね。それじゃあ真琴くんの無事を祝い&家族会議を始めまーす♪」

 

桃子さんのその一言で真由美ねぇーちゃんが抱き着いてくる。

 

「ま~こ~とよかったーー!生きてたんだねー!もう放さないんだから~!!」

 

「あ!お姉ちゃんズルい!!私もする~!」

 

美由希に続きなのはも真琴を抱き締める。

 

「ちょっ、二人とも苦しいってば、士郎さんと恭也さんに殺されるからッッ!」

 

そしてその通り、二人の鬼神が睨みを効かせていた。

 

「真琴、死ぬ準備は出来ているんだろうな?」

 

 

「なのはは俺の大事な妹だ、今の今まで何処に行っていたかわからないやつになのははやれん!!」

 

 

「いきなり死の宣告!?冗談だよな?!」

 

 

「冗談でもジョークでもない。真琴、下の道場に来い。俺がしっかりしごいてあげよう……」

 

「冗談とジョークは一緒の意味じゃない?」

 

美由希は士郎の言葉に反応してしまう。

 

「お父さん、真琴は私達のなの。いくらお父さんでも許さないよ?」

 

美由希に同意しているなのはも最強の一撃を放つ。

 

「真琴くんをいじめる二人なんて、だいっきらいぃ!!」

 

 

 

「「な!!!!」」

その言葉を聞いた二人の鬼神は膝から崩れ落ち、石のように固まってしまった。

 

 

「冗談はその辺にしておいて、家族会議始めないと。今後真琴くんをどうするか、しっかり考えないとね!」

 

桃子は意気込み五人を黙らせてしまう。

 

 

「真琴くんは今何処に住んでるの?」

 

真琴は昔の親の家でもあった山の上の神社に過ごしていることを話す。そこにいくつかの疑問を浮かび上げる。

「もしかして一人で暮らしているのか?」

 

「いえ、ちょっと知り合いの人に頼んで一緒に住んでもらってます。生活費はあんまり無いので川で魚を獲ったり、山の山菜でまかないを」

 

 

「ふ~ん。じゃあなんで姿見せてくれなかったの?生きていたなら家に来ればいくらでも部屋を空けたのに」

 

真由美ねぇーちゃんの言うことには確かに可能ではあった。が、それだと余り大きな動きが出来ないと思ったからだ。それに迷惑を掛ける事になるのは目に見えている。

 

 

「それじゃあ、桜さんは?真琴くんが生きてるって事は、桜さんも生きてるのよね?」

 

真琴は桃子さんのその言葉で顔を下に向け、重い空気を漂わせ俯き答える。

 

 

「母さんは…………死にました」

 

「え?そんな……」

驚きを皆一様に隠せず、しかし士郎は冷静であった。

「」

 

 

「もう、お墓に埋めましたから。後で神社の裏側まできてください」

 

 

「そうか、、、、色々あったようだが、今はお前の無事を祝おう。桃子、明日は晩餐ということでいいか?」

 

士郎は真琴の無事を祝い、パーティーをしてくれるといってくれた。フェイトの所には今日の夜行くことにして今日の昼はここで過ごすことにしようと思う。

 

 

「もちろん!!明日は腕を振るったお祝い料理を作るわね」

 

「ちょっと真琴、少し道場に来てくれ。話したいことがある。」

 

 

 

 

 

 

真琴は士郎に呼ばれて道場に行くとそこには二本小太刀を持った士郎がいた。

 

「御神真刀流。それが俺が修得している流派の名だ、その太刀を取れ真琴。今のお前からは殺気が滲み出ている」

 

「……なにをいってるんですか?」

 

「しらを切らすか、いいから剣を取れ」

 

 

既に勘づいていた士郎に向かい、太刀を手に取る真琴は自身の剣技の名を明かす。

 

「……神滅炎刃の型」

 

「そうか、殺す気で掛かってこい!!」

 

 

その言葉を合図に真琴は抜刀の構え、感覚を研ぎ澄ます。士郎もその小太刀を構え距離を見計らう。

 

「ハァァ!」

 

真琴は抜刀による勢いのある横払いを打ち出す。それに反応し、体を斜めにずらし小太刀で受け止め威力を殺し、その後捻りを加えて回転切りは放つ。真琴は受け止めるが回転速度が速く弾かれてしまう。

 

 

「この程度か!」

「まだだ!」

真琴は何度か刀を振るうが全てを弾かれる。

 

 

 

 

「だったらっ!!迅雷衝波斬…!」

 

魔力を通わせていないため、斬撃は出ないが威力はリロードする前のものとなんら変わりはない。勿論衝撃波なんてもんは出ないから、型だけの袈裟斬りになる。

 

「く、」

 

「劉剣六式、壱の型、双錠!!」

 

劉剣六式。この技は紫電の中にあるデータの中で唯一型のある業であり、また四ノ型までしか使えない完成されていない業でもあった。

 

その一ノ型、双錠。左下段に構え、切り上げて相手の剣を跳ね上げ、其の隙を付いて斬り下ろす技であるが、士郎は二刀流であるため片方弾いたとしても、もう片方で対処されてしまう。しかし、次の型に移るために必要な動作であった。

 

「二ノ型、円愁ッ!!」

 

切り下ろした直後に体を回転させその遠心力で敵の懐に入り込み、そのまま凪ぎ払う。

 

「は!」

 

「くっ!弾かれた!」

 

その一撃までも弾き飛ばされ、距離をおかれてしまう。

士郎は小太刀を鞘にしまい、抜刀の構えを取る。

「一つ聞く。なぜ真琴くんだけ生き残った?あの爆発、ただではあんな派手な爆発は起きないだろう。いったい何があった?」

 

真琴も太刀を下からすくいあげる形に移す。

 

「本当の事を言うには貴方は何も知らなさすぎる。」

 

「どういう意味だ?」

 

「これ以上は……」

 

二人は互いの隙を突くべく機会を窺う

うかがう

が中々隙が生まれない。

集中を切らした真琴は全力で士朗まで走り技を、繰り出す。

 

「参の型、凱歐(がいおう)!!」

「フンッ!」

 

 

それぞれの抜刀が交わり凄まじい衝撃を生み出す。その衝撃を最後に士郎は小太刀を鞘にしまう。

 

 

「子供とは思えない業だ。だからこそ言わせてもらおう。君はどこでこんな剣技を覚えた?これは余りにも人体の急所、死に至らしめる場所ばかりを狙って攻撃しているな」

 

その声は少し悲しそうな声だった。

 

 

やっぱり気付かれるか。だからと言って事情を話すつもりは毛頭無いし、今手を抜かれて闘っている理由は、ようは見定めるため。

 

目的を探られる前に早めに切り上げた方が良さそうだ。

 

 

 

「すみません、これから行くところがあるので家に一回戻って汗を流してきます。」

 

「………そうか。引き留めてすまなかったな。これからはちゃんと僕達にも頼るんだぞ。なのはが心配するからな」

 

士朗は先ほどは違い、普段の優しい笑顔に戻っていた。

 

「気遣いありがとうございます。それでは」 

 

 

 

真琴が行った後、士郎は険しい表情へと変わる。

 

「……いったい、君に何があったんだ?」

 

その言葉は、誰もいない道場に虚しく響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真琴はフェイトの家を魔力探知で探り向かっている途中だった。

 

「あ、いつの間にか新しいケーキ屋が出来てる……寄ってみるか」

 

 

 

 

へぇ、このケーキ屋はチョコレートをふんだんに使ったケーキが主流かな。ガトーショコラ、ティラミス、チョコレートムースを使ったケーキ。バリエーションが沢山あるな。どれにしようか迷いそうだ。

 

フェイト達のお土産に持っていこう。少しでも警戒を解かないとなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ」

 

私がジュエルシードを奪われてから一日たってしまった。謎の襲撃者の異様な雰囲気。彼が助けてくれなかったら今頃死んでいただろう。

 

命を救ってくれた恩人。なのはと闘っていたときは本気を全然見れなかったから解らないが、あの人、相当の力を持っていた。

女の方もかなり手強く、こちらが疲れていた所を狙っていたのだろうけど、やはり太刀打ち出来なかっただろう。

 

まだまだ自分は弱いのだと思ってしまう。これじゃあ……母さんは…………

 

 

 

「御免くださーい」

 

家のチャイムが鳴り男の人の声が聞こえた。

 

ドア越しの除き穴で覗くと、そこにはあの人がいた。

トクン…

 

「おーい、フェイトー?」

トクン…

「あ、ハイ!」

 

なんだろう、少し胸の奥が苦しい。

 

 

施錠を外し、ドアを開けると、少し小さな白い箱を持っている。

 

「ごめん、ちょっと時間掛け過ぎた。」

 

「ううん、大丈夫。上がって! 」

 

「あ、ああ」

 

思った以上に声を張っていたらしく、彼は少し驚いているようだ。そのためか恥ずかしさの余り下に俯き、顔を赤くする。

 

「?大丈夫か?顔が赤いみたいだけど」

 

彼の顔が更に近づき、頭はもうショートする寸前だった。

 

「だ、だ、だ、大丈夫だよ!大丈夫だから…………うぅ」

 

リビングに行き、アルフが寝ているところに声を掛ける。

 

 

「アルフ、アルフ、起きて。来てくれたよ!」

 

「ぅあ?、、!!あんた!」

 

アルフは彼を見るなり警戒をしてしまう。

 

「ダメだよ?アルフ、お客さんなんだから」

 

「でも!! 」

 

「そんなに警戒しないでくれ。ほら?駅前近くに新しくケーキ屋ができたんだ。買ってきたから食べてくれ」

 

「そんな敵の買ってきた物なんて、、、グゥゥゥ~…………」

 

 

「ふふ、三人で食べようか」

 

私はお皿とフォークを取り出し箱に入っていたケーキを取り出す。

 

「チョコレートケーキ、アルフ大好きだよね?一緒に食べよう?後、買ってきてくれてありがとう。えっと……」

 

「ああ、真琴だ。影月真琴。そういえば言ってなかったな」

 

「真琴…………ありがとう真琴くん/////」

 

「フェイト?ん?はは~ん、そう言うことか~。なるほどね~。フェイトも女の子だね~」

 

アルフは私の気持ちに気づいているらしく、よくいたずらをするときの顔になっていた。

 

「!!?!アルフ!!」

 

「?なにいってるんだ?フェイトは女の子だぞ?」

 

 

その言葉を聞いた二人は固まり、そして溜め息をつく。

 

「フェイト、これは先が遠そうだよ、、、」

 

「うぅ、言わないで~」

 

「それじゃあ食べようか」

 

そして、ケーキを食べ出すとアルフはご機嫌になり真琴に甘えるようになった。ケーキを食べ終え、狼の姿に戻り彼の膝の上に乗り頭を撫でてもらっている。

 

アルフだけズルいな~。私も頭撫でてもらえるかな?

 

 

 

「それじゃあ本題に入ろうか。あの女に襲われた時の傷はまだ癒えてないみたいだね。話が終わったら俺の家に来てくれ。ラグに簡単な治療をしてもらうから。ラグは俺のユニゾンデバイスで色々身の回りを世話してくれているパートナーだ」

 

「そっか、だから今は髪が黒一色なんだね」

 

真琴は紫電からジュエルシードを取り出し、それをフェイトに渡す。

 

「ごめん。二つしか取り返せなかった、相手が一枚上手

だった。けど、重傷を負わせることが出来たから、次戦う時だったらフェイトの実力なら勝てると思う。」

 

フェイトはジュエルシードを渡されると、嬉しさの余り泣き出してしまう。

 

「!?…本当にごめん、今度あった時は必ず全部取り返すから、それまで待っててくれ」

 

「ううん、違うの、嬉しくて。貴方の目的はジュエルシードの破壊のはずなのに、なんで返してくれるのかなって」

 

 

真琴はフェイトの頭にてをおき、優しく撫でる。

 

「これはもうフェイトの物だ、それに女の子が泣いて困ってるから、絶対に助けないとって思ったんだ。そう母さんに教えられたからね」

 

「真琴のお母さん?」

 

「ああ。母さんといる時間は本当に楽しかった、いつも笑いかけてくれて。ずっと続くと思っていた平穏は突然現れたアイツの仲間に、、母さんは殺された。」

 

「そんな…………」

 

「だから、もう目の前で誰も死んで欲しくないんだ。 それにフェイト、君も大事な友達だから。」

 

「うん……ありがと。」

きっと真琴くんの強さはその優しさなんだ。誰にでも優しくしてしまう。それが少しもどかしい。

 

 

「それと、なのはとも向き合ってほしい。きっかけはジュエルシードだ。次の争奪時にきっと君はアイツに苦戦すると思う」

 

「え?でも、まだ彼女はそんなに強くないと思う」

 

フェイトの疑問に答えるため、真琴はなのはの強さを話し出す。

 

「アイツはフェイトが思ってるほど弱くはないよ。いつも自分の駄目な所をすぐに変えて、その弱点でさえ得意にする。頭が良いんだ。だから今度やるときは用心しろよ?」

 

 

「…………うん。わかった。、、、あ、あのね、もう少しだけこうしてて、いい?」

 

フェイトは真琴に寄り添い、頭を真琴の胸に預ける。自分でも大胆な行動だと思っている。けど、こうしないとなんだか落ち着かなかった。

 

その夜真琴はフェイトがそのまま寝てしまい、起こさないようにフェイトの頭を移動させ、毛布を掛けて家を出ていく。その際アルフにフェイトが起きたら家に来るようにいっておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁあ~~、おはようアルフ。あれ?真琴は?」

 

「フェイトが寝ちゃった後出て行っちゃったよ~、後、朝起きたら家に来てくれだって」

 

 

「そう、なんだ……朝も居てくれたらな」

 

フェイトは少しがっかりした。体を起こして、そして自分が言ったことに対して恥ずかしくなってしまう。

 

 

「なに、いってるんだろうね、私…………はぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真琴は朝の鍛練を済ませて朝食を四人分作りフェイトが来るのを待っていると、フェイトが来たためラグにお願いして傷の手当てをしてもらった。

 

そのついでに朝御飯も食べてもらう。

 

なぜだか解らないがフェイトは終始ご機嫌だったのだが、なにかあったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れになり、歓迎会の準備をしていたなのはは、自分の友達達に連絡を入れることにする。

 

「…………あ、もしもし?アリサちゃん?こんばんは~」

 

『どうしたの、こんな時間に』

 

「うん、ごめんね。でも大事な用があるから、今から私の家に来れない?」

 

『え?別に大丈夫だけど、なんかあったの?』

 

「取り合えず、家に来てからのお楽しみだよ!それじゃあ、またねー」

 

『しょうがないわね、今からいくからまっててね』

 

同じようにすずかにも電話して、家に来るように呼び出す。

 

 

 

「なのはー、来たよ~。全くなんだってのよ?」

 

「こんばんは、なのはちゃん。いったいどうしたの?」

 

そしてなのはは、隠しきれない笑顔で二人を誤魔化す。

 

 

「二人にあって欲しい人がいるの、後少し待ってて。もう少しで来ると思うから」

 

なのはの言葉を不思議に思いながらその人物の来訪を待つと、家のチャイムが鳴る音が聞こえる。

 

『すみません、遅れました!』

 

「「え?」」

 

「今の声って……」

 

「もしかして、真琴、くん?」

 

 

 

 

 

「お邪魔しまーす……って、アリサ?すずか?」

 

「あ、あ、え!真琴~~~!!!」

 

「そんな、真琴君…!!」

 

二人は驚きの余り、真琴の胸元に飛び込み押し倒す。

 

「うわっ!!どうして二人がここに?」

 

 

顔を涙で歪ませながらも、アリサは真琴に向かって罵倒を浴びせる。

 

「どうしてはこっちのセリフよ!!今まで、今までどこに行ってたのよ!あんたのせいでどれだけ心配したと思ってんの!馬鹿!馬鹿、マヌケ~~!!!」

 

しかし、その顔は怒っているのではなく、満面の笑みと喜びの涙で溢れ返っていた。

 

 

「真琴くん!良かった~、生きてて本当に良かったよー!!もう、会えないんじゃないかと、思った…………でもこうして会えて凄く嬉しい!!」

 

すずかも泣きながらだが、天使のような笑顔で真琴を見つめている。

 

 

 

「二人とも…………心配かけて、ごめん。それと、ただいま」

 

真琴は微笑み二人を安心させるように頭を撫でる。

 

 

 

「「おかえり!!」」

 

 

 

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