TS転生妖怪王、魔法少女になる   作:ロタラ・ハラ

6 / 6
崩壊!禁呪の祠

 私達は、祠野村に来ていた。いやピンポントで祠野村に大魔獣出てんじゃねえよ!一番来て欲しく無い場所だったわ!嫌がらせか?

 

 何故私がこんなにこの村に大魔獣が来て欲しく無いのかって?それは何を隠そう、祠野村には大妖怪が封印されているからだ。それも【禁呪】と呼ばれている妖怪が、だ。【禁呪】は突然変異のようなもので、たまに生まれてくる同じ系統の妖怪とは全く異なる異質な、他の妖怪には使えない固有の妖術【禁呪(タタリ)】を使う。

 

 その妖術の強力さ故に上級妖怪と引けを取らないほどの強さを誇るのだが、その殆どが封印されている。何故なら、先程話した妖術の【禁呪(タタリ)】は、周囲に悪い影響を及ぼすことが多いからだ。それも、甚大な。

 

 今この村にはその封印されている【禁呪】のうちの一人がおり、本体が封じられた祠が存在する。だから、私はその祠が壊されないよう大魔獣を討伐しなければならない。幸いなことに村の住人は全員避難済みだ。万が一祠が壊れても二人を避難させるだけで良い。

 

 よし、ささっと討伐するとしますか、とりあえず先輩に失礼が無いように挨拶っと。大魔獣討伐の経験があるらしいから凄い人っぽいし。

 

「今日はよろしくお願いします!」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

「ええ!よろしくお願いしますわ。それとノワールホロウさん、これが終わったら今度コラボいたしません?」

 

「はい!それと今回の作戦は?」

 

「今回は私が攻撃をするので、お二人には私の詠唱が終わるまで相手を引きつけていて欲しいのですわ。」

 

「ホロウちゃん!これは!」

 

「うん、特訓の成果が活かせそうだね!」

 

「それでは皆さん、よろしくですわ〜!」

〔デビューしたての人に危険な囮を!?〕

〔私怨出たか?〕

〔さり気なくコラボの約束取り付けてるの草〕

〔教え込まれるんだ……!〕

 

 現場には我が物顔で空を飛んでいる巨大な赤色のドラゴンが居た。それは私達に気付いたようで、こちらに向かい家が丸ごと入る程巨大な燃え盛る炎のブレスを飛ばしてきた。だが、リームの【渦巻く潮流(カリュブディス)】がそれを打ち消す。

 

 それを見て不服そうに咆哮を上げた赤竜はこちらに向かい飛んで来た。

その瞬間、リームが放った水弾が赤竜の翼に穴を空け、バランスを失った赤竜が地面と激突した。

 

「やった!」

 

 まずい、そこは……

 

 私は急いである妖怪に電話をかけた。

 

「もしもしメリーさん、TypeS(speed)-0(No.00)、ニ体お願い。」

 

「了解。あと配信見てるよ、頑張れ(笑)」

 

 こいつ……人の気も知らないで!こちとら正体バレ確定演出出てるんだからな!言うだけ言って電話を切ってきやがった。後ろを見ると無駄を限界まで削ぎ落としたかのような、スリムな人形がニ体転送されていた。私はすぐに、その人形に命令をする。

 

「TypeS、二人を連れてある程度、最低でも祠野山から1kmは離れた所くらいまで遠くに逃げて。」

 

 私の命令を聞き、目にも止まらぬ速さで人形が二人を担ぎ、走り出す。

 

「ちょ、まだ詠唱の途中ですのに!何ですのこのお人形さんは〜!」

 

「えっ何何!急に担がれたんだけど!?」

 

 二人が十分離れたのを見送り、私は赤竜が落ちた場所へと向かった。いつ見ても速いなあの人形。

 

 私が赤竜の落ちた地に行くと、祠の残骸から黒い靄が急速に広がり始めていた。それは瞬く間に村全体に広がり、視界に広がる世界、その全てが灰色に変わった。

 

〔えっえっえ!?〕

〔何が起こってるんだよ〕

〔ドラゴンの能力か??〕

 

「き、貴様、何者だ?」

 

 えっこの竜、喋れんの?大魔獣だから特別なのだろうか。というか何言ってんだこいつ。ワタシハカヨワイマホウジョウジョナンダガ???

 

「貴様の召喚か転移魔法のようなものからは、魔力を感じなかった。それに加え、この黒い瘴気。魔力を感じない上、状態異常攻撃のような気配がする。それなのに貴様は何も感じていない。」

 

「それどころか、貴様からもその瘴気のようなものと同じような力を感じるではないか!」

 

「なぁ、貴様も人間では無いのではないのか?だとしたら、我々は同じ仲間だろう。争う必要など無いではないか!」

 

〔は???〕

〔人外?〕

〔まっさか〜〕

〔そんなことある訳……ある訳…………〕

 

「まあ、その通りだね。私達は人間ではないよ。」

 

「でも、お前ら魔獣の同類になった覚えは無いよなぁ!痙療神さんよぉ!」

 

 その瞬間、祠からひときわ黒い靄が現れ、人の姿を形取った。そして、黒髪の儚げですごく幸薄そうな女性へと変化した。

 

「皆見てる〜?祠野村の守り神☆疱瘡神ちゃんだよ!」

 

 このはっちゃけてる幸薄そうお姉さんこそが疱瘡神、この祠野村に封じられた厄病神系妖怪・疱瘡婆の突然変異にして【禁呪】の妖怪が一人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

禁呪妖怪

 

【疱瘡神】

 

 はっちゃけた性格の幸薄そうなお姉さん

 厄病神系妖怪の上位種・疱瘡婆の突然変異種。強力で制御の効かない固有の妖術である【禁呪(タタリ)】が常時発動してしまうため、肉体だけを祠に封印していた。祠には【幽体離脱】という妖術がかけられている為、幽霊と似たような感じの見た目で封印時でも姿を現すことが出来る。

 代々祠野村の村長の前に現れ、村長の初恋メーカーであるが、既に夫がいる。夫は祠野村一代目村長の幽霊である。

 

禁呪(タタリ)・再興する滅亡《マンエンスルホウソウ》】

 

 疱瘡──正確には疱瘡によく似た「ナニカ」を媒介する。その【禁呪】は人から人へと感染し、広がる。疱瘡婆の疱瘡とは違い、その()を前に免疫など効かず──。

 

【◾️毒】

 

 スイッチが入るとやばい無邪気少年

 ある集落の壺に封◾️◾️れ◾️いる。壺の中◾️百万◾️の◾️、その◾️てを◾️らい◾️勝者。

 陰◾️◾️の集落の落ち◾️◾️れに集落の◾️陽◾️を見返◾️◾️に◾️られし式◾️。しかし、【禁呪】に至◾️程の大妖怪を制◾️できる筈も◾️く──

 栄枯盛衰。かつて栄えた凄腕の陰◾️◾️が集う集落。その最期は今や、その蟲だけが知っている。

 

禁呪(タタリ)◾️み◾️◾️◾️◾️(◾️◾️シ◾️◾️◾️ド◾️◾️◾️)

 

 怨◾️──同◾️、その悉くを殺◾️尽く◾️たくなる怨◾️は、自らの◾️か同◾️の滅亡、そのどちらかに達するまで止むことは無く──。




 すぐに何を登場させたいのかバレそうなガバガバ伏せ字……!

 ちなみに厄病神系の妖怪は実は全員幸薄そうな見た目をしているらしい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。