□26 銀河系 某所 宇宙船墓場
宇宙船墓場(スターシップセメタリ―)。
ここはあらゆる宇宙船のエネルギーを捕食する鉱石生命体が縄張りとしている宇宙船の墓場と言う名称が全てを物語っていた。
しかし特殊なルートから侵入し、鉱石生命体に高エネルギーミサイルを撃ち込み囮にする事で最深部へと侵入する事が出来た。
最深部にはかつて銀河漂流船団から離脱した独立軍がアンゴルモアの手引きによって裏ルートで入手したガルタイト工業製の無人兵器製造要塞が存在していた。
独立軍が解散後は工業製品のリサイクルを隠れ蓑にして天上連邦が無人兵器製造要塞をそのまま運用していた。
既に要塞の内部には数千隻のバトルシップが並べられていた。
司令室にいる天上連邦のヘブ代表は満足げにその様子を見ていた。
ヘブ代表「これだけの戦力があれば惑星ニムゲの破壊など容易いだろう」
ヘブ代表の顔は眼鏡越しにも邪悪な笑みが浮かんでいた。
ズル木「その通りです。惑星ニムゲを破壊したその時こそ我々が宇宙の主導権を握る時なのですから」
ヘブ代表の背後からズル木が姿を現す。
ヘブ代表「息子よ。来たか」
ズル木「はい。地球のノア計画は名誉天上人達に行わせればよいでしょう。我々、真の天上人には相応しき舞台と言う物があるのですから」
ズル木の口から出た名誉天上人と言う言葉には嘲りが入っていた。
ヘブ代表「そうだ。今こそ過去を清算し我々が我々の為の銀河の未来を手にするべきなのだ」
ズル木「それにもし名誉の奴らが失敗しても我々にはこれがあるのですから」
ズル木がそう言って要塞の奥に目を向けていた。
そこには50個に及ぶコア破壊装置が搭載された牛の様な角を生やした宇宙船、ブルトレインに搭載されて並んでいた。
以前ガルタイト工業がコーヤコーヤ星で使用した物を改良して宇宙船ブルトレインに直接搭載する事で標的の惑星に自動で降り立つと同時に惑星のコアを刺激して爆破させてしまう様に天上人の手によって改造されたのだ。
ズル木「いざとなれば地球やニムゲ星ごと」
ヘブ代表「それは最後の手段だ。ニムゲ星はともかくとして地球にはまだ資源としての価値もあるからな。だが地球の表面は少し綺麗にした方が良いだろう。新しい奴隷の候補はいるのだからな」
ズル木「犬人ですね」
ヘブ代表「そうだ。それに以前に品種改良して放逐した小人族もピリカ星と言ったサイズの小さい宇宙人への工作員として使用する価値がある」
ズル木「この世界では労働力が最も金を生み出しますからね」
ヘブ代表「その為にも奴隷制を広げなければならないのだ」
ヘブ代表とズル木の顔は自らが正しいと確信した表情を見せていた。
□27 ニムゲ星系 アニマル星及びニムゲ星周辺
ドラえもんのび太とアニマル惑星より
かつてドラえもん達がワープガスを通って訪れたアニマル星。
その隣には地獄星とも言われたニムゲ星があった。
ニムゲ星には三つの派閥があった。
侵略派と穏健派と再建派である。
環境汚染と核戦争によって荒廃したニムゲ星には僅かに生き残った人々が古代のスクラップをリサイクルする事によって細々と生き延びていた。
しかし一方ではニムゲ星を捨てて星系内にある別の星、第2ニムゲ星に移住した一派も存在して彼らはニムゲ連邦(穏健派)を名乗っていた。
また一方はかつての人間至上主義を捨てられずに新たな惑星を求めて同志を集めて宇宙に旅立った侵略派と言われた勢力もあったが何処に向かったかは不明だった。
ニムゲ連邦はニムゲ星に残った人々に援助を申し出るも母星を捨てたニムゲ連邦の手を借りる事をニムゲ星の政府=ニムゲ同盟(再建派)は拒否していた。
だがある日、突如としてニムゲ星のクレーターだらけだった筈の衛星が緑あふれる惑星、アニマル星へと変化したのだった。
突然の事だったがニムゲ同盟は残された科学技術を動員して調査した所、数千年前に行われた衛星で行われたテラフォーミング(地球化)実験が失敗ではなく成功していた事。
最近まで分からなかったのはアニマル星とニムゲ星の中間地点に配置された人工衛星による遮蔽フィールドによってクレーターだらけの外見に偽装されていたからだった。
後の調査によって人工衛星が破損したのは経年劣化で防御シールドの展開が不可能となった所に隕石が衝突し故障してワープガスの起動指令を誤作動によってたまたま作動してしまったと言うのが真相だった。
更にニムゲ星とアニマル星を繋ぐワープガスがたまたまニムゲ同盟に発見された事によって隣の星であるアニマル星の事がニムゲ同盟の調査により判明するとアニマル星を征服しようと目論んだ。
しかしニムゲ同盟内部にいたニムゲ連邦の連邦警察スパイからの報告によって連邦警察の介入を許してニムゲ同盟は解散させられた。
こうしてアニマル星とニムゲ連邦とニムゲ星との繋がりが出来た。
やがてアニマル星からの提案によってニムゲ星の再建の為にアニマル星由来の浄化技術の提供が提案されるとニムゲ連邦監督下でニムゲ星の再建計画が始まっていた。
連邦警察の監督下に置かれていたニムゲ同盟の同盟員達はニムゲ星の再建計画に従事していた。
ドラミと静香、パルパルの乗る宇宙救命ボートはアニマル星とニムゲ星の近くでワープアウトした。
ドラミ「着いたわ!あれがアニマル星とニムゲ星ね」
静香「赤茶けた星がニムゲ星よ」
パルパル「ええ。でも隣の星はとても美しいわ」
静香「アニマル星では自然を大切にして汚さない様に努力しているわ」
ドラミ「ニムゲ星へ向かいましょう」
その時、部屋の壁面にあるパネルが点灯した。
ドラミ「通信が来たみたいね」
ニムゲ星通信士「こちらはニムゲ星より通信している。貴官の目的を述べよ」
ドラミ「どうやら未知の宇宙船が来たから驚いているみたいね」
パルパル「私に通信させて」
ドラミ「どうぞ」
ドラミはモニターの前をパルパルに譲った。
パルパル「私はパルパル。地球から来た天上人です」
ニムゲ「地球?それに天上人?聞きなれない言葉だ。目的は?」
パルパル「私の先祖はあなた達、ニムゲから分派した侵略派の子孫です!」
ニムゲ星通信士「何だって!?」
パルパルが侵略派と言う単語を言った瞬間にニムゲ星の通信士の驚愕する様子が静香とドラミにも分かった。
パルパル「政府の人に繋いで下さい!侵略派が攻撃を目論んでいます!」
ニムゲ星通信士「分かった。こちらの誘導するポイントに着陸してくれ」
パルパル「ドラミさん」
ドラミ「分かったわ」
ドラミはそれを聞くと誘導するポイントにある宇宙港に宇宙救命ボートを着陸させた。
直ぐに宇宙救命ボートを囲む防護服を着た連邦警察の兵士たち。
パルパル「行きましょう」
ドラミ「大丈夫かしら?」
静香「きっと大丈夫よ」
パルパルを先頭に3人が宇宙救命ボートから降り立つ。
環境破壊された腐った空気に3人は少し顔をしかめた。
銃口こそ向けていないが銃を構えた連邦警察の兵士たちが3人を出迎える。
連邦警察兵士「あなた達は本当に地球から来たのか?侵略派の子孫だと言うのは本当なのか?」
パルパル「侵略派の子孫は私です。この二人は私の同行者の地球人です」
連邦警察兵士「侵略派の子孫一名と同行者二名確認。こちらに。隊長が待っています」
??「やっぱり!おーい!静香さーん!」
その時、兵士の背後から一人の犬少年が姿を見せた。
静香「あなたはチッポちゃん!」
チッポ「静香さん!久し振りだね!」
鼻と口を覆うマスクをしていたが静香には直ぐに相手がアニマル星で出会った友人だと直ぐに分かった。
ワンゲル「地球人と聞いて来たけどやっぱり静香さんでしたか」
そこへチッポの父であるワンゲルも駆け付けて来た。
同じ様に鼻と口を覆うマスクをしている。
静香「どうして二人はここに?」
チッポ「ぼくたちはニムゲ連邦と共同でこのニムゲ星の再生事業をボランティアとして手伝っているんだ」
振り返ったチッポに手を振るニムゲの子供たちの姿があった。
ワンゲル「あの戦いの後でアニマル星とニムゲ連邦、それにニムゲ星との交流が始まったからね」
ウータン町長「そうです。確かに神は宇宙に大いなる災いがあると仰いました。しかし災いから力を合わせ助け合う事を否定している訳ではありません」
アニマル星のモレモ街町長であるウータンもこの星に来ていた。
よく見ればアニマル星にいた住民も何人かこの星に来ている様だった。
連邦警察兵士「すみませんが話の方を先に」
パルパル「分かりました。静香さん。先に私たちの話を」
静香「はい。チッポちゃん。後でまた」
チッポ「うん。また!」
連邦警察兵士に案内されてパルパルと静香、ドラミは臨時に建てられたと思しき指令所にある会議室と思しき場所に案内された。
そこには連邦警察隊長が待機していた。
同行していたウータン町長も話し合いに参加する事になった。
連邦警察隊長「あなた達が・・・・・。侵略派の子孫と言うのは本当なのですか?」
パルパル「はい。地球にいる私と同じ天上人がニムゲ侵略派の子孫です」
連邦警察隊長「まさか伝説の侵略派の子孫が存在したとは・・・・・」
パルパル「侵略派はこの惑星ニムゲを破壊して今の銀河で起きている自作自演の自爆テロの罪を全てあなた達に擦り付けるつもりです!」
連邦警察隊長「まさかそんな事態になっているとは・・・・・・」
パルパル「もしかしたらもう来るかも知れません」
ニムゲ星通信士「隊長!大変です!ニムゲ星系に未確認の宇宙船が現れました!」
タイミング良く通信士が慌てた様子で会議室に入って来た。
連邦警察隊長「未確認の宇宙船だと?」
ニムゲ星通信士「それも無数です。数千隻の宇宙船がニムゲ星系にワープアウトしました!真っすぐにニムゲ星に向かっています!」
連邦警察隊長「到着時間は?」
ニムゲ星通信士「約一時間後には確実に到着します」
連邦警察隊長「どうやら君の言っている事は本当の様だな。非常警報!総員!戦闘準備!」
連邦警察隊長の一声を聞いて隊員たちが次々と準備に取り掛かる。
連邦警察隊長「第2ニムゲ星とアニマル星へも非常警報を伝えろ!」
パルパル「私を信じてくれるなら教えて欲しい事があるんです」
連邦警察隊長「何かね?」
パルパル「惑星ニムゲに存在するメインコンピューター《クロノス》にアクセスさせて欲しいんです」
連邦警察隊長「クロノスの事を知っているのか」
パルパル「《クロノス》には私が見るべきデータがある筈です。それを見る事こそが・・・・・。私が生まれた意味でもあり、この戦いを終わらず為に必要な事なんです」
静香「パルパルさん?」
パルパルの必死な様子を見て連邦警察隊長は迷いを捨てた。
連邦警察隊長「分かった。メインコンピューター《クロノス》の位置は分かっている。だがクロノスは自らの判断で周辺一帯を封印した上で昨日停止している。行っても中に入れるか分からないが」
ドラミ「それはあたしが何とかするわ。とにかく行かないと」
連邦警察隊長「位置はここだ。部下に送らせよう。我々は防衛体制に入る」
パルパル「行きましょう。この戦いを終わらす為にも」
ドラミと静香はパルパルの言葉に頷いて隊員に連れられて会議室を出て行った。
連邦警察隊長「ウータン町長。この様な事態になってしまった以上はあなた達も避難を」
ウータン町長「そんな訳には行きません。星を破壊する事など神がお許しになる筈がありません。我々にも何かお手伝いをさせて下さい」
連邦警察隊長「では避難の手伝いをお願いします。戦闘は我々にお任せ下さい」
ウータン町長「分かりました。それでは」
ウータン町長は避難の手伝いをする為に会議室を出る。
連邦警察隊長「通信士。この部屋に直ぐに呼び出して欲しい人物がいる」
ニムゲ星通信士「了解しました」
数分でその人物は会議室に入って来た。
ニムゲ総長「私に何の用だ?」
予想外の呼び出しにニムゲ総長は困惑を美形の顔に表していた。
連邦警察隊長「かつてニムゲ星には三つの派閥があったな。ニムゲ連邦を作った穏健派と」
ニムゲ総長「母星の再建を願った我々ニムゲ同盟だ」
連邦警察隊長「そうだ。侵略派の事を知っているだろう?」
ニムゲ総長「ああ。だが侵略派はこの星を捨てて姿を消した」
連邦警察隊長「その侵略派がニムゲ星を滅ぼす為に攻めて来る」
ニムゲ総長「信じられん。まさか侵略派が存続していたとは」
連邦警察隊長「事実だ。侵略派は地球と言う星で勢力を盛り返しこの惑星ニムゲを破壊しようとしている」
ニムゲ総長「何だと!?」
連邦警察隊長「惑星ニムゲに来ている連邦警察の数はそう多くない。この星を守るとなれば我々だけでは手が足りないのは事実だ。だからこそあなたの力を貸して欲しい」
ニムゲ総長「罪人である我々が協力しても良いのか?」
連邦警察隊長「今は非常事態だ。出来るだけ多くの人の力を借りたい」
ニムゲ総長「良いだろう。通信機を貸してくれ。私が部下たちに直接呼びかけよう」
連邦警察隊長「分かった。用意させよう」
用意された通信機を使いニムゲ総長はマイクを手に一瞬だけ目を瞑った。
目を開くと同時に口を開いた。
ニムゲ総長「皆。聞こえているか?ニムゲ星の再興を誓ったニムゲ同盟の一員たちよ」
各地に設置された非常用のスピーカーを用いてニムゲ星全域でニムゲ総長の言葉が響いていた。
ニムゲ総長「今、この惑星ニムゲを破壊しようと、かつて惑星ニムゲを出て行った侵略派を名乗る一派が来ようとしている!」
ニムゲ総長の演説にニムゲや連邦警察隊員、更にボランティアに来ていたウータン町長とワンゲルとチッポも聞き入っている。
ニムゲ総長「先祖の過ちによって汚染されたとはいえ、この惑星ニムゲは我らの故郷であり母なる惑星である事に変わりは無い!」
ニムゲ総長「願わくば、この星を守る為に力を貸して欲しい。この星を守るだけではない。諸君の家族やこの星の復興を手伝ってくれているニムゲ連邦やアニマル星の人々を守る為にも私に。いいや。ただ身近にいる大切な命を守る為にどうか私に力を貸して欲しい」
ニムゲ隊員「総長・・・・・・。俺はやるぞ!この星を守るんだ!」
連邦警察隊員「ああ。それに戦えない者たちを避難させなければ」
ワンゲル「微力かも知れませんが私にも避難を手伝わせて下さい」
ニムゲ総長の言葉は各地のニムゲ団員や連邦警察隊員、アニマル星から来たボランティアたちの心を一つにしていた。
連邦警察隊長「見事な演説だな」
ニムゲ総長「よしてくれ。それよりも我々がアニマル星で使った装備は残っているか?」
連邦警察隊長「全てリサイクルの為に集められている。解体は先延ばしだったから直ぐに使えるぞ」
ニムゲ総長「分かった。私は前線で戦わせてくれ」
連邦警察隊長「危険だぞ」
ニムゲ総長「分かっている。だが私は常に前線に出たい性分なのだよ」
連邦警察隊長「そうだな。全体の指揮は私が取ろう」
ニムゲ総長「・・・・・。後の事は頼みます」
深く頭を下げるニムゲ総長に連邦警察隊長は敬礼で答えていた。
直ぐにニムゲ星の各地ではニムゲ同盟のUFOと戦車が。
更に連邦警察のUFOも戦闘態勢を取っていた。
その傍らでは非戦闘員たちが避難誘導されていた。
防護服を着たニムゲ同盟の隊員や連邦警察隊員、それにアニマル星から来たボランティアたちは必死に協力して目前に迫った脅威に備えていた。
その頃、パルパル、静香、ドラミの3人は連邦警察の隊員によってメインコンピューター《クロノス》のある場所にUFOで送って貰っていた。
パルパル「ここに《クロノス》が」
隊員「はい。しかしここは何千年も前から防護壁に囲まれて完全に沈黙していると聞いています。私は避難の協力を致しますので」
静香「ありがとうございます」
隊員はUFOに乗って去って行った。
3人の眼前には閉鎖された建物が立っている。
既に何千年も前に放棄されたのが誰の目にも明らかだった。
しかし余りにも頑丈な壁に囲まれており容易に侵入出来ない様に見えた。
ドラミ「この中に《クロノス》があるのね」
パルパル「ええ。行きましょう」
パルパルは予め説明されていた入り口に向かった。
入り口は固く閉ざされて開く様子はない。
ここに来る途中で聞いた説明では何千年も前に文明が滅ぶと同時にメインコンピューター《クロノス》は周辺を封鎖して自ら封印状態となって外部からの一切のアクセスを受け付けなかった。
静香「どうすれば中に入れるのかしら?」
ドラミ「一応、通り抜けフープとかは持って来ているけど」
パルパル「待って。まずは正攻法で行きましょう」
そう言ってパルパルは入り口の近くに付けられたモニターを見つけると埃を掃った。
おもむろに手をモニターに翳すが何の反応も示さなかった。
パルパル「やっぱりもう機能停止しているのね」
静香「ここに来るまで聞いた話では《クロノス》には自己発電能力も有しているんですよね?」
ドラミ「やっぱりここまで長い時間が経過して壊れてしまったのかも知れないわ」
静香「ドラミちゃん。私に考えがあるわ。タイム風呂敷はある?」
ドラミ「あるわ」
静香「あと、タケコプターとビッグライトも」
ドラミ「!! 分かったわ。二人でやってみましょう!」
静香の考えを察したドラミは静香とタケコプターで飛び上がる。
パルパル「何をする気なの?」
ドラミ「静香さん!」
静香「良いわ!」
ドラミ「ビッグライト!」
ドラミが照射したビッグライトの光線を浴びたタイム風呂敷が巨大化して《クロノス》のある建物を包み込んだ。
暫くすると建物の入り口にあるモニターが反応を示して輝き始めた。
ドラミ「やったわ!」
効果を確認するとドラミはタイム風呂敷を閉まって静香と二人でパルパルの隣に降り立った。
パルパル「《クロノス》が蘇ったのね」
パルパルが入り口にあるモニターに触れた瞬間に瞬く間に輝きは建物全体に広がって行く。
静香(もしかしてパルパルさんに反応しているの?)
呟きと同時に建物の入り口が開かれる。
パルパル「私を待っていたのね」
迷う事無く歩を進めるパルパルに付いて行く静香とドラミ。
案内表示の光と思われる光が一つの方向に3人を向けていた。
暫く歩くと3人は巨大なコンピューターの前に辿り着いた。
パルパル「ようやく来れたのね」
静香「パルパルさん。ここで何を」
パルパル「《レテ》の情報を持って《クロノス》の元へ来る事こそが私の生まれた意味なのよ。《レテ》と《クロノス》の情報を統合する事で全ての真実を知る事が出来るわ」
ドラミ「見て!動き出したわ」
パルパル「二人は少し離れて。《クロノス》は私の中にある《レテ》の情報を知りたがっているから」
二人が少し後ろに下がった瞬間に光の柱がパルパルの姿を包み込んだ。
静香「パルパルさん!」
ドラミ「ダメよ。下がってないと」
パルパル「二人は少しだけ待っていて。これは私の使命なのだから」
天上人の地位
純粋な天上人であるヘブ代表とズル木の地位はグリオ司令や名誉天上人の出木杉より高いです。