ドラえもんのび太の地球開放記   作:ジャックノルテ

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□30 ニムゲ星系 アニマル星及びニムゲ星周辺

 

 

 

 ニムゲ星に迫る数千隻のバトルシップ!

 その背後には指揮の為にヘブ代表とズル木のいる天上人の機動要塞もニムゲ星に向かっている。

 

ヘブ代表「よし。準備は整ったな。息子よ」

 

ズル木「はい。攻撃開始!」

 

 ズル木の号令と共に次々とニムゲ星に突入するバトルシップ!

 濁った雨雲を突き破って次々とバトルシップは地上に向かって攻撃を仕掛けた。

 

ニムゲ総長「来たな・・・・・。撃て!何としても食い止るんだ!」

 

 ニムゲ総長率いる戦車部隊が次々とバトルシップに攻撃を仕掛ける。

 その脇で連邦警察の歩兵とUFOが支援攻撃を行った。

 無人機であるバトルシップの動きには一定のパターンがある為かニムゲの戦車部隊でもある程度、撃ち落とす事が出来ていたが、バトルシップは倒しても倒しても次々と現れた。

 その背後で市民たちがワンゲルや連邦警察の誘導を受けて避難先である地下シェルターに向かっていた。

 

連邦警察隊長「避難の状況はどうだ?」

 

連邦警察通信士「避難状況は60%です!」

 

連邦警察隊長「何とか彼らに頑張って貰わなければ・・・・・」

 

 連邦警察隊長は最前線で戦うニムゲ隊長たちの事を心配していた。

 一方で機動要塞の内部から各地を攻撃するバトルシップの様子を見ていたズル木とヘブ代表。

 

ヘブ代表「どうだ?メインコンピューター《クロノス》の位置は判明したか?」

 

ズル木「バトルシップに搭載されたセンサーと僕が南極から持ち出したデータを合わせて正確な位置の割り出しは行えました。ここから攻撃パターンを変更して《クロノス》への集中攻撃を行います。その後、惑星ニムゲの完全破壊と言う二段階の破壊工作によって完全に計画を遂行して見せます」

 

ヘブ代表「うむ。攻撃を続行せよ」

 

ズル木「攻撃を《クロノス》へ集中しろ!」

 

 ズル木の指示を受けてバトルシップは次々と《クロノス》のある方向へ向かって行く。

 

 

 

 その頃、メインコンピューター《クロノス》の前で光の柱に包まれたパルパルを見つめるドラミと静香。

 突然、鳴り響く警報。

 

静香「これは警報!?」

 

ドラミ「やっぱり敵が来たのね」

 

 慌てて外に出るドラミと静香。

 二人の眼前には《クロノス》の入っている建物の近い距離で爆発が起こっているのが見えていた。

 

静香「ドラミちゃん!ヒラリマントはあるの?」

 

ドラミ「あるわ!」

 

静香「さっきみたいにビッグライトで大きくして建物を覆えば」

 

ドラミ「確かに一定の時間は効果があるわ。ヒラリマントの内蔵バッテリーにも限りがあるんだけど・・・・・。時間稼ぎにはなるわ」

 

静香「パルパルさんの為にやりましょう!」

 

ドラミ「ええ」

 

 ドラミと静香は先程と同じ様にタケコプターで空を飛ぶとビッグライトでヒラリマントを巨大化させて《クロノス》のある建物を覆った。

 同時期にそれまで各地を襲っていたバトルシップが次々と方向を転換していた。

 それは本部で指揮を執る連邦警察隊長にも見えていた。

 

連邦警察隊長「何故だ?何故奴らは急に攻撃する方向を変えた?」

 

連邦警察通信士「隊長!転進した全ての敵の進行方向には《クロノス》があります!!」

 

連邦警察隊長「確かか!?」

 

連邦警察通信士「確かです!!」

 

連邦警察隊長「聞こえたか!総長?」

 

ニムゲ総長通信「聞こえている。こちらも体勢を整え次第、最低限の兵士を残して追撃を行う」

 

連邦警察隊長「頼む」

 

連邦警察隊長(幸い奴らが転進して《クロノス》に向かったおかげで地下シェルターへの避難は順調に進んでいる・・・・・。だが惑星ニムゲ全体を攻撃しようとしている様な連中だ。もしこの惑星ニムゲの破壊を目論んだら・・・・・)

 

 自身が抱いた最悪の予想が現実になろうとしている事を連邦警察隊長は既に察していた。

 

 

 

ドラミ「来たわ!」

 

静香「ドラミちゃん。私たちも」

 

ドラミ「これじゃ心もとないけど・・・・・。やれる事をやりましょう」

 

 ドラミと静香は空気砲を手に装着しタケコプターで《クロノス》の上空に飛び上がる。

 

ドラミ「出来るだけ撃ち落としましょう!」

 

静香「ええ!」

 

 クロノスのある建物に迫る無数のバトルシップに対して静香とドラミは出来るだけ空気砲による攻撃を加えるが余りに数が多く数機を落とすのが精一杯だった。

 

ドラミ「このままじゃ」

 

静香「今はまだヒラリマントの効力が残っているけど」

 

 クロノスの建物を覆うヒラリマントの効果はまだ切れておらず攻撃を反らしていた。

 そこへニムゲ総長に率いられた戦車隊が駆け付ける。

 

ニムゲ総長「奴らがクロノスに戦力を集中しているなら殲滅するチャンスだ!」

 

 ニムゲ総長の号令の下でニムゲ戦車隊と連邦警察のUFOと歩兵部隊が攻撃を仕掛ける!

 

 

 

 戦いの様子を機動要塞からモニターで観戦するズル木とヘブ代表。

 

ヘブ代表「どうやらこちらの狙いに気付いた様だな」

 

ズル木「《クロノス》のある位置に攻撃を集中すれば向こうもそれに合わせて来るでしょう。それに馬鹿正直にあの二人が飛んでいると言う事はあの場所にパルパルがいる事は明白です」

 

 ズル木の見るモニターには《クロノス》のある建物の周囲を飛ぶ静香とドラミの姿が写っていた。

 

ズル木(二人しかしないのか?のび太達はノア計画の阻止に向かったのか)

 

ヘブ代表「何しようとしているのか分からないが施設ごと攻撃すれば済む事だ」

 

ズル木「その通りです。物量ではこちらの方が上・・・。それに《クロノス》に相手の戦力が集中するのならその隙にコア破壊装置を設置すると言う手もあります」

 

ヘブ代表「それにはまだ及ばないだろう」

 

ズル木「準備は出来ているので何時でも行動可能です」

 

 その時、警報が鳴り響く。

 

ヘブ代表「どうした?」

 

ズル木「!! ワープアウト反応です。識別信号は味方ではありません!」

 

ヘブ代表「やはりそう上手くは行かないか」

 

ヘブ代表(だが何故この場所が分かった?この星系の座標と到達方法は我らしか知らない筈)

 

ズル木「問題はありません。物量はまだあります。宇宙に待機させた部隊を対処に回します」

 

 宇宙に待機していたバトルシップの部隊がワープアウトした地点に向かって移動を開始する!

 同時にバトルシップに向かって光線が放たれて一部のバトルシップが破壊された。

 

ズル木「この反応は」

 

 機動要塞のモニターで確認するズル木の瞳に映ったのは巨大なクジラの様な宇宙船と無数の小型宇宙船の姿だった。

 

ヘブ代表「まさか!?」

 

 ここに来て初めてヘブ代表は驚きの表情を見せていた。

 

ズル木「父上!知っているのですか?」

 

ヘブ代表「あれは銀河漂流船団の司令船ガイアだ!」

 

ズル木「あの近年、星間連合に加入した!?すると周囲の小型宇宙船は」

 

ヘブ代表「ああ。宇宙少年騎士団だ。厄介な相手だ」

 

 司令船ガイアと宇宙少年騎士団の小型宇宙船は次々とバトルシップを破壊して機動要塞と惑星ニムゲの間に割って入る形となった。

 司令船ガイアの内部でマズーラ議長が指揮を執っていた。

 

マズーラ議長「やはり大使からの連絡通りか!少年騎士団の第一部隊はバトルシップが集中攻撃している場所に支援に向かえ!残る部隊は何とかあの機動要塞とバトルシップの進軍を食い止めるんだ!」

 

銀河漂流船団隊員達「了解!」

 

マズーラ議長「惑星ニムゲに通信を送れ!我々は惑星ニムゲを支援すると!」

 

銀河漂流船団隊員「了解しました!」

 

マズーラ議長(少しでも時間を稼がねば・・・・・)

 

 激しい戦闘を始める銀河漂流船団と機動要塞。

 惑星ニムゲに突入した第一部隊の小型宇宙船の一隻にはリアンたちが乗っていた。

 

リアン「まさか天上人が独立軍の作った機動要塞をこんな事に使うなんて」

 

ログ「ビビ!天上人ハ兵器ノリサイクル業ヲ主産業トシテイタカラ銀河漂流船団ニハ処分モ出来テ良イ話ダッタカラ」

 

ゴロゴロ「ゴロゴロ!」

 

フレイヤ「ゴロゴロ? 見て!センサーに地球人の反応があるわ!」

 

 フレイヤがモニターを拡大するとそこにはタケコプターで飛ぶ静香の姿が写った。

 

フレイヤ「静香さん!?どうしてここに」

 

ログ「ビビ!生身デバトルシップト戦ウナンテ無茶ナ!?」

 

リアン「直ぐに助けに行こう!」

 

 銀河少年騎士団の小型宇宙船数隻が次々とクロノスのある建物周辺のバトルシップに攻撃を開始した!

 

ニムゲ総長「あの宇宙船は一体!?」

 

連邦警察隊長通信「ニムゲ総長!あの宇宙船は味方だ!」

 

ニムゲ総長「味方?」

 

連邦警察隊長通信「通信が合った。惑星ニムゲを支援すると」

 

ニムゲ総長「良し。新たに現れたUFOは攻撃するな!今までの宇宙船だけを攻撃しろ!」

 

ドラミ「まさか新手!?」

 

静香「いいえ。あの宇宙船は」

 

 静香の声に答える様に一隻の銀河少年騎士団の小型宇宙船が近付いてホバリングする。

 そしてハッチが開くとフレイヤが姿を見せた!

 

フレイヤ「静香さん!」

 

静香「フレイヤ!」

 

フレイヤ「速くこっちへ!」

 

 フレイヤの誘導を受けて静香とドラミは小型宇宙船に乗り込んだ。

 

フレイヤ「静香さん。どうしてこの星に?」

 

静香「説明したいけど、長くなってしまうわ。とにかくあの建物を守らないと」

 

 静香は壁面モニターに映る建物を指差しパルパルに訴える。

 

フレイヤ「そうね。天上人があの建物を集中攻撃しているのなら銀河少年騎士団はあの建物を守らなければならないわ」

 

ドラミ「あなた達は相手が天上人だと知っているの!?」

 

フレイヤ「ええ。でもお互いに説明は後にしましょう。今はこの危機を乗り越えないと。あなたはドラえもんの妹のドラミさんね?」

 

ドラミ「アタシを知っているの?」

 

フレイヤ「前に静香さんから教えて貰ったわ。ドラえもんさんの妹でしょう」

 

ドラミ「そうよ。よろしく」

 

フレイヤ「静香さんの友達なら私の友達でもあるわ。行きましょう!」

 

 惑星ニムゲにおける戦いは新たな局面を迎えようとしていた。

 この惑星ニムゲを守ろうとする連邦警察とニムゲ連邦と静香、ドラミ。

 惑星破壊を目論む天上連邦のヘブ代表が率いる機動要塞。

 そこへ惑星破壊を阻止する為に現れた銀河漂流船団と銀河少年騎士団。

 惑星ニムゲにおける戦いは佳境を迎えていた。

 

 

 

 

 

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