ドラえもんのび太の地球開放記   作:ジャックノルテ

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□33 地球 北極 ガッケル海嶺上空 ノア州

 

 

 

 上空に浮かぶ天上人のノア州に対して攻撃を試みる竜人、犬人、海底人、風の民、鳥人の連合軍。

 それに対して天上人は鉄騎隊とバトルフィッシュ、更にはクローンフェニキアとクローンリバイアサンと言う切り札を投入して戦局の打開を謀っていた。

 

スネ吉「奴らに対して戦力は振り向けた。フェニキアとリバイアサンは簡単に倒せないから奴らは突破出来ない筈だ。しかし・・・・・」

 

 スネ吉は戦局を見ながら敵がノア州を目指そうとしているにも関わらず積極的な行動をしていない様に思えていた。

 

スネ吉「それだけフェニキアとリバイアサンに苦戦していると言う事か?」

 

 各地に設置されたカメラから送られて来る映像を見てもまるで敵は距離を取って引き寄せようとしている様にも見えていた。

 

スネ吉「この動きはまさか!?」

 

 スネ吉がその意図に気付いたと同時にノア州の上にバードウェイが新たに開く。

 今度のバードウェイは今までよりも大型の穴だった。

 するとそこから巨大な石像を囲んで数人の鳥人が降りて来た。

 

グースケ「上手く行った。王様!ちょうど真上です」

 

 渡り鳥パトロール隊の制服に身を包んだグースケが手にした海底人製の通信機に声を掛ける。

 

バウワンコ109世「ありがとう。今こそ反撃の時だ!」

 

 巨大な石像はバウワンコ王国にあった巨神像だった。

 今までの姿と違い頭部に王冠の様なヘルメットを被った巨神像はそのままノア州へと落下して来た!

 

グースケ「僕たちはイカロスに合流するんだ!」

 

 グースケは他の渡り鳥パトロールを率いてイカロスに合流する為に飛んで行く。

 ノア州に着地すると同時に周囲の建物を薙ぎ払う巨神像!

 

ミクロス「ギギ!?何ダ!?アレハ!?」

 

ドラえもん「あれは」

 

ジャイアン「間違いない」

 

スネ夫「でもどうしてここに」

 

のび太「ペコの、バウワンコ王国の巨神像だ!」

 

ミクロス「ギギ!!アレモ敵ダナ!!」

 

 ミクロスが率いる鉄騎隊とバトルフィッシュは継戦能力を失ったドラえもん達から関心を無くすと巨神像へと攻撃を開始した!

 

バウワンコ109世「あれが敵か!?」

 

 バウワンコ109世が操る巨神像は容赦なくミクロスとバトルフィッシュをその巨大な手で振り払った!

 次々と破壊されて粉々になるバトルフィッシュ!

 ミクロスは手足やプロペラを破壊されながらも地面に不時着した。

 

ミクロス「ギギ!ナンテヤツダ・・・・・・」

 

 ミクロスはそのまま機能停止してしまった。

 

スネ吉「馬鹿な!?何故奴らが・・・・・。それにこちらのコントロールを受け付けないのか・・・・・」

 

 ミクロスが倒された事に動揺しなかったスネ吉だったが巨神像が自らのコントロールを受け付けなくなった事に衝撃を受けていた。

 

スネ夫「ミクロス!」

 

 ミクロスが落下した場所はスネ夫たちのいる場所の近くだった。

 

ドラえもん「これなら大丈夫だよ。後で僕が修理するよ」

 

 そう言ってドラえもんはミクロスをポケットの中にしまった。

 

スネ夫「ありがとう。ドラえもん」

 

ドラえもん「良いんだよ。さあペコの所に行こう」

 

 ドラえもんと右腕を押さえたのび太、スネツグを担ぐジャイアンとスネ夫も続いて巨神像の元へ向かう。

 

スネ夫「僕が知らせて来るよ!」

 

 そう言って天上人の制服を着ていたスネ夫は背中の羽根で飛び上がり巨神像に近付いて行く。

 

ジャイアン「スネ夫!気を付けろよ!」

 

スネ夫「ペコー!!」

 

バウワンコ109世「あれは!?スネ夫さん!?」

 

 スネ夫を認識したバウワンコ109世は暴れるのを止めてその場に巨神像をその場にしゃがませた。

 そこへドラえもん達も駆け付けると同時にバウワンコ109世が巨神像の目から姿を見せた。

 

バウワンコ109世「皆さん!お久しぶりです!」

 

ドラえもん「ペコ。いや、バウワンコ109世様。どうしてここに?」

 

バウワンコ109世「皆さんはペコと呼んでも良いですよ。僕は地底に住む竜の民や海底の民、風の民、渡り鳥パトロールとノア計画を防ぐ為に来たんです」

 

ジャイアン「ノア計画を知っているのか?」

 

スネ夫「それに地底に住む竜の民ってもしかして」

 

バウワンコ109世「そうです。あなた方が出会った様々な人々が地球を守る為に天上人と戦う為に集ったんです!あなた達が繋いだ絆が僕たちに地球を守る為に立ち上がらせたんです!」

 

 ドラえもん達の脳裏に今までの冒険の事が脳裏を過る。

 

のび太「そうか。ぼくたちの今までの冒険はこの為にあったんだよ!」

 

 のび太の言葉に全員が驚きそして笑い出した。

 

ジャイアン「そうかも知れねえな。だったらノア計画を防がねえとな」

 

スネツグ「ノア計画を防ぐなら良い方法があります・・・・・」

 

 ジャイアンが背負っていたスネツグが目を覚ました。

 

スネ夫「スネツグ!?」

 

スネツグ「兄さん。ぼくは何て事を・・・・・」

 

スネ夫「良いんだよ。スネツグ。お前は洗脳されていたんだ。お前は決して悪く無いんだ」

 

スネツグ「兄さん・・・・・。ありがとう。それよりあの大きな建物がこのノア州全てをコントロールしているんです」

 

 ジャイアンの背からスネツグが一つの建物=中央コントロールセンターを指差す。

 その建物は周囲にバトルフィッシュや鉄騎隊がおり警戒は厳重だった。

 

バウワンコ109世「なら皆さんで建物に侵入して下さい!僕が周囲の敵を片付けます」

 

 そう言ってバウワンコ109世は巨神像に乗り込むと周囲のバトルフィッシュや鉄騎隊と戦いを始めた!

 バトルフィッシュや鉄騎隊は向かって来る巨神像に戦力を集中してしまう。

 

ドラえもん「今だ!今の内に建物に入り込むんだ!」

 

 警戒が薄れた隙を付いてドラえもん達は建物に侵入した!

 

スネツグ「建物に入ったら右に向かって下さい!右に武器庫があります」

 

 スネツグの言う通りに武器庫がありその前にいた鉄騎隊をのび太の空気砲で倒された。

 

スネツグ「ここに天上人の光線銃があります。それと上の階にあるコントロールセンターで鉄騎隊やバトルフィッシュをコントロールしてるんです」

 

 スネツグの説明を受けて各々、天上人制作の光線銃を受け取っていた。

 

ジャイアン「確かなのか?」

 

スネ夫「僕も出木杉から同じ事を聞いていたよ。それにたぶんだけどそこにスネ吉兄さんがいる・・・・・」

 

ドラえもん「そう言えばのび太君。出木杉君は?」

 

のび太「出木杉君なら頭に付いてたリングを壊して洗脳を解いたけど・・・・・。気絶してしまってみんなの事が心配だから助けてる時間は無かったんだ」

 

スネツグ「それなら心配は無い筈です。出木杉さんのいた場所は切り離される事はありません。きっとそろそろ気を失っても気付いている筈です」

 

ドラえもん「のび太君。その右腕は大丈夫なの?」

 

のび太「大丈夫だよ。少し痛いだけだから」

 

ジャイアン「そういやタガロはどうしたんだ?」

 

スネツグ「タガロさんは人質にしていた小人族と一緒に絶滅動物保護州に送り返された筈です」

 

ドラえもん「ボクらのやる事は決まったね。このままこの建物の中枢を占拠しよう!」

 

のび太「行こう!」

 

スネツグ「ぼくも協力します!こっちです!」

 

 スネツグを先頭にドラえもん達は建物の中を進んで行く!

 現れる鉄騎隊を次々と撃ち倒して行く。

 

スネツグ「このエレベーターを使えば中央ルームに・・・・・。エレベーターが停止しています」

 

スネ夫「僕でもそうする。ドラえもん。何か」

 

ドラえもん「四次元若葉マーク!これとタケコプターで一気に行こう!」

 

 ドラえもん達は建物をすり抜ける四次元若葉マークとタケコプターを併用する事で一気に最上階にある中央ルームに乗り込んだ!

 

ドラえもん「よし!四次元若葉マークを外せば攻撃出来る!」

 

 四次元若葉マークを外す事で攻撃を有効にして警備用の鉄騎隊をあっという間に倒して全員でスネ吉へと迫る!

 

スネ吉「来たか!?こうなったら!」

 

 咄嗟にスネ吉は操作盤にある大きなスイッチを押した!

 

スネツグ「それは!?」

 

スネ吉「全ての鉄騎隊とバトルフィッシュにはオートモードに切り替えた。目の前にいるグリオ司令以外を全て攻撃し続けるぞ」

 

スネツグ「何て事を」

 

スネ吉「全てはノア計画の為なのだ!地球の為だ!」

 

のび太「そんなのは間違ってる!」

 

 言いながらのび太は空気砲でスネ吉を撃っていた。

 同時にジャイアンが走り出し気絶したスネ吉から頭の金輪を外す。

 

ジャイアン「よし。これで洗脳は解けてるはずだ」

 

スネ夫「ダメだ!?オートモードはここから解除出来ない!?」

 

スネツグ「それにノア計画の反応炉が動き始めてます。ここからじゃ止められない」

 

ドラえもん「反応炉の位置は?」

 

スネツグ「この建物の地下5階です」

 

スネ夫「みんな伏せて!?」

 

 スネ夫の悲鳴と同時にその場にバトルフィッシュが突っ込んで来たのだ。

 全員が伏せたお陰で怪我は無かった。

 

ドラえもん「しまった!?四次元若葉マークが!?」

 

ジャイアン「俺のも」

 

スネ夫「僕も」

 

スネツグ「ぼくのも」

 

のび太「飛んでちゃった」

 

 バトルフィッシュが飛び込んだ衝撃で外していた四次元若葉マークは飛んで行ってしまったのだ。

 

のび太「こうなったら・・・・・。ぼくが反応炉に行って来るよ!!」

 

ドラえもん「のび太君!?」

 

スネ夫「のび太待て!!」

 

のび太「スネ夫?」

 

スネ夫「鉄騎隊のオートモードはどうやら反応炉からなら非常停止が出来るらしい。だから僕が」

 

 そこへ新たな鉄騎隊とバトルフィッシュが突っ込んで来る!

 

のび太「これじゃあ・・・・・。ぼくが行くしかない。みんな!後は頼んだよ!」

 

 そう言ってのび太は液状になってエレベーターの扉をすり抜けて行った。

 のび太が飲んだ身体を液状にする薬、トロリンの効果はまだ切れていないのだ。

 液状となったのび太はたった一人で地下にある反応炉に向かっていた。

 

ドラえもん「こうなったらここを脱出しよう!」

 

ジャイアン「のび太!後は任せたぞ!」

 

 ジャイアンは気を失ったスネ吉を担ぎながら叫ぶ。

 ドラえもん達は咄嗟にバトルフィッシュが突っ込んで開けた穴を通ってタケコプターで外に飛び出す!

 だがそこへバトルフィッシュや鉄騎隊が再び突っ込んで来る!

 

バウワンコ109世「やらせません!」

 

 そこへ巨神像が駆け付けてドラえもん達を助けた。

 

ドラえもん「助かったよ!王様!」

 

バウワンコ109世「皆さん!巨神像に乗り込んで下さい!」

 

ジャイアン「分かったぜ!」

 

 ドラえもん達は急いで巨神像に乗り込んだ。

 

バウワンコ109世「これで手加減する必要は無いぞ!」

 

 ドラえもん達が乗り込んだのを見てバウワンコ109世は改めて巨神像を動かした!

 

 

 

 

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