ドラえもんのび太の地球開放記   作:ジャックノルテ

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□37 最終回 前編

□ 37 エピローグ

 

 

 

 小学6年生の夏休みの後半に裏山へ天上人のUFOが墜落して二日が経過した。

 その間にのび太達は旧友との再会を喜ぶ小さな食事会があった。

 ドラミはその時にのび太達に時空乱流において出会った友人たちの事を伝えた。

 それを聞いてのび太達は驚きを隠せなかった。

 南極で全ての準備を終えてキー坊大使を始めとした宇宙から来たメンバーはそれぞれの惑星に戻って行った。

 海底人や竜人、犬人、風の民や渡り鳥パトロール隊もそれぞれの故郷へ帰還して行く。

 のび太達も天上人の小型UFOに乗って夕方の裏山に帰還した。

 操縦するのは出木杉である。

 

出木杉「着いたよ。周囲に人もいないから大丈夫」

 

のび太「送ってくれてありがとう」

 

静香「出木杉さんとスネ夫さんは」

 

スネ夫「僕とスネツグは出木杉君と一緒にまだやる事があるからね」

 

スネツグ「ボクも兄さんと一緒ならやれる気がするよ」

 

静香「出木杉さん。パルパルさんはこれから・・・・・」

 

出木杉「パルパルさんはメインコンピューター《レテ》と接続する専用のカプセルに入ってる。出て来れるのは来年の今頃じゃないのかな」

 

のび太「大丈夫だよ。来年にはみんなでパルパルさんに会いに行こうよ」

 

ドラえもん「来年には南極で集まる約束もしたからね」

 

出木杉「だから来年には必ず会えるよ」

 

静香「そうね・・・・・。そうよね!」

 

ジャイアン「スネ夫・・・・・。出木杉・・・・・。帰って来るんだろ?」

 

出木杉「必ず帰るよ。全部を終えたら」

 

スネ夫「ジャイアンに締められるは楽しみだからね(笑)」

 

ドラえもん「出木杉君。スネ夫君。スネツグ君。またね」

 

ドラミ「必ずまた会いましょう」

 

出木杉「じゃあまた・・・・・」

 

スネ夫「必ず帰るよ」

 

スネツグ「皆さん。お世話になりました!」

 

 出木杉、スネ夫、スネツグは未だするべき事がある為に南極へと戻って行く。

 

ドラえもん「みんな。二日も黙って家を空けてしまったね」

 

のび太「そうだね」

 

ドラミ「だからいつもみたいにタイムマシンで出発した日に」

 

静香「待って!」

 

ジャイアン「ああ。俺もそれは待って欲しい」

 

ドラミ「どうして?」

 

のび太「ぼくも待って欲しいんだ。天上人との事でぼく達は本当ならぼく達の手に余る様な大きな事をしたんだよ。地球の命運を左右する様な・・・・・・。だからぼくは今回はタイムマシンを使ってのアリバイは作りたくないんだ」

 

静香「私もよ。出木杉さんやスネ夫さん達も色々な事をしているのなら・・・・・」

 

ジャイアン「そうだぜ。今回は俺達もとんでもない事をしたんだ。こんな無断外泊した事を自分で謝れないんじゃスネ夫や出木杉に顔向け出来ねえ!」

 

ドラミ「みんな・・・・・」

 

ドラえもん「うん・・・・・。みんながそう言って決意したならボクから何も言う事はないよ。けどみんな本当に覚悟は良いんだね?きっと目一杯に叱られるよ」

 

ジャイアン「覚悟は出来てるぜ。母ちゃんと父ちゃんのげんこつ位(笑)」

 

静香「きっと凄く怒られるわね」

 

のび太「パパとママにうんと叱られるだろうな」

 

 それでものび太、ジャイアン、静香の顔には笑顔が浮かんでいた。

 

ドラえもん「じゃあみんな!胸を張って帰ろう!」

 

ドラミ「ワタシもセワシさんの所に戻らないと」

 

ドラえもん「そうだった。ドラミ。セワシ君によろしく」

 

 分かれ道で全員はそれぞれの家に帰り付く。

 ドラミは22世紀へと帰って行った。

 

のび太のママ「のび太!?今まで何処に行っていたの!?ドラちゃんも!?」

 

のび太のパパ「二人共心配したんだぞ!?」

 

静香のママ「静香!?何処で何をしていたの!?」

 

静香のパパ「心配したんだぞ!?」

 

ジャイアンの母ちゃん「武!?今まで何処に行ってたんだい!?」

 

ジャイ子「お兄ちゃん!?何処に行っていたの!?」

 

ジャイアンの父ちゃん「母さんもジャイ子も心配したんだぞ!!」

 

 帰宅したのび太、ドラえもん、静香、ジャイアン4人を心配していた両親と家族。

 ドラえもん達帰宅するも余り怒られなかった。

 のび太達は黙って説教を受け入れていた。

 全面的に自分達が悪いと。ただ黙って非を認めていたのだ。

 だが両親達ものび太達をそこまで責め立てる事はしなかった。

 彼らが無事に帰宅した事を喜んでいたのだった。

 

 

 

 次の日。

 静香からの連絡を受けてのび太、ドラえもん、ジャイアンの3人は静香の家に来ていた。

 

ドラえもん「静香ちゃん。どうしても確認したい事って?」

 

静香「ええ。ドラちゃん。この間の惑星ニムゲや地球の記録を見たじゃない?」

 

ドラえもん「そうだね」

 

静香「その記録って今、見る事は出来るの?」

 

ドラえもん「大丈夫だよ。胸の鈴がカメラになっているから。このカメラはボクの頭に流れ込んで来た映像も含めて記録されているよ。ドラミからも映像のコピーを受け取っているからね」

 

のび太「静香ちゃん。一体何を確かめたいの?」

 

ジャイアン「何だか凄く深刻な顔をしてるぜ」

 

静香「たぶん・・・・・。何だけど確信を持てないから確かめたいのよ」

 

 ドラえもんはそう言って壁掛けテレビを取り出してコードを胸の鈴に繋いだ。

 

ドラえもん「準備は出来たよ。確かめたい映像の場所を言ってくれれば直ぐに映し出せるよ」

 

静香「じゃあ・・・・・。アニマル星のテラフォーミングが終わって生き残った科学者がアニマル星を去って行く所を映して」

 

ドラえもん「はい。ここだね」

 

 ドラえもんの操作によって壁掛けテレビに該当のシーンが映し出される。

 そこには一人の老科学者と二体の作業用のロボットが映し出されていた。

 

静香「科学者とロボットの姿を拡大出来る?」

 

ドラえもん「任せて。はい」

 

 老科学者と二体の作業用ロボットの姿が拡大される。

 その姿を見た瞬間に静香は息を飲んでいたのがその場にいた全員に分かった。

 

静香「やっぱり・・・・・・」

 

のび太「静香ちゃん。どうしたの?」

 

ジャイアン「この老人に何かあんのか?」

 

静香「私・・・・・・。この人と会った事があるの」

 

ドラえもん「どういう事だい!?だってこの人は3万年前の人なんだよ」

 

静香「ドラちゃん。のび太さん。武さん。私は前に3万年前にタイムマシンで向かったのよ。ミクロスや・・・・・。リルルと一緒に」

 

のび太「!!」

 

ジャイアン「あっ」

 

ドラえもん「まさか」

 

静香「私はメカトピアでこの科学者と会ったのよ」

 

ジャイアン「じゃあもしかしてこの科学者が」

 

ドラえもん「メカトピアを作った神様!?」

 

静香「間違いないわ。二体の作業用ロボットもメカトピアのロボットの祖であるアムとイムにそっくりだわ。きっとこの科学者がこの後メカトピアになる惑星に行ってメカトピアを作ったのよ」

 

 静香の声は確信に満ちていた。

 映像の老科学者は何かを呟いている。

 

静香「ドラちゃん。この科学者が何か呟いているみたいだけど音声を聞き取れない?」

 

ドラえもん「やってみるよ」

 

 ドラえもんが操作すると老科学者の呟く言葉が壁掛けテレビに字幕として流れる。

 

老科学者「これでこの星は大丈夫だ。人型に進化した動物達は儂の様な人間と同じ過ちは繰り返さないだろう。その様に教育も施した。文明も環境に配慮した社会を作る筈だ。だからこそ儂の人生に残された最後の仕事としてずっと儂に尽くしてくれたお前達にもチャンスがあるべきだと思う。ロボットにも人の様に進化する資格が」

 

 映像の老科学者は助手のロボットの方を見て語っている。

 

静香「そしてメカトピアが出来て鉄人兵団とリルルが・・・・・・」

 

ドラえもん「まさか今回の出来事が鉄人兵団の事にまで繋がっていたなんて・・・・・」

 

ジャイアン「分かんねえもんだな。けどもうメカトピアも鉄人兵団は無いんだろ?」

 

静香「ええ。リルルのお陰で鉄人兵団は消えてしまったわ」

 

ドラえもん「きっと天国の様な場所に変わっている筈だよ」

 

のび太(リルル・・・・・・)

 

 のび太の脳裏にはピンク色の髪をした少女型ロボットリルルの姿が思い出されていた。

 

ジャイアン「それなら・・・・・・。ドラえもん。メカトピアの様子を探る道具は」

 

のび太「待って!」

 

 急にのび太が大声を出した。

 

ジャイアン「急に大声出すなよ。びっくりしたじゃねえか」

 

のび太「ごめん。でも・・・・・。出来るならぼくはメカトピアの事は見たくないんだ」

 

ドラえもん「どうして?」

 

のび太「リルルが生まれ変わったってぼくは信じたいんだ。見てしまったら・・・・・・。それが・・・・・・」

 

静香「その思いが消えてしまう様な気が・・・・・・」

 

ジャイアン「そっか。そうだよな。リルルは俺達の為に・・・・・」

 

ドラえもん「そうだね。メカトピアの事はボクらの胸にしまっておこう」

 

 意外な出来事の始まりを知って静香達はそれを胸の中にしまう事にした。

 

 

 

 それから二日が経過した。

 出木杉とスネ夫がスネツグを伴って帰って来たのだ。

 のび太、ドラえもん、静香にジャイアンは空き地に呼び出されて互いの再会を喜び合った。

 

のび太「良かった。また会う事が出来て」

 

出木杉「僕もまた会えて嬉しいよ」

 

ジャイアン「スネ夫。約束通り俺が色々と絞めてやるよ(笑)」

 

スネ夫「ジャイアン。お手やらかに頼むよ(笑)」

 

スネツグ「何だか二人の間に別な世界がある様な・・・・・」

 

静香「みんながまたここに集まって本当に嬉しいわ」

 

ドラえもん「僕も同じ気持ちだよ」

 

 彼らは心から再会を喜んでいた。

 

出木杉「みんな。僕とスネ夫君はこれからもこの街で過ごせるんだ」

 

のび太「良かった~。二人がいなくなったら寂しいよ」

 

スネ夫「パルパルさんの出した条件なんだ。僕とスネツグ、それに出木杉君はまた元の生活に戻る。その代わりに天上人の協力者だった僕と出木杉君の両親の様な人達はパルパルさんの元で働く事になったんだ」

 

ジャイアン「それなら・・・・・。良かったのか?」

 

静香「それって危険な事じゃないのよね?」

 

スネツグ「大丈夫です。今までも地上での政府の事を生活しながら報告するのが仕事だったからその報告先が変わるだけなんです」

 

スネ夫「それと僕とスネツグの実家である骨川家、ボーンリバーグループにパルパルさんが提案する新規事業に乗り出す事になったんだ」

 

ドラえもん「それってどんな?」

 

スネ夫「これから天上人が奪っていった環境再生や汚染除去や効率的な太陽光発電システム何かをボーンリバーグループや他の天上人に従っていたグループと力を合わせて世界に広めて行く事にしたんだ。これからの1年は本当に激動の時代になるよ」

 

出木杉「僕もパルパルさんからあらましは聞いたけど明日には大変な騒ぎが連続して起こるよ」

 

のび太「それって」

 

出木杉「僕達は言わば歴史の重要な点にいるんだよ」

 

 その後、出木杉とスネ夫はその後、天上人の処遇や宇宙の情勢、地球のこれからについて教えてくれた。

 まず天上連邦が解体された事によって各地にいた天上人達は逮捕されて収容所に収監されていた。

 星間連合においても彼らの処分をどうするのかは議論が紛糾した。

 各地の惑星においてワープガスを使った自爆テロによって多くの人々が傷付いてしまったからだ。

 辺境の居住が可能な惑星に知能や言語能力を奪った上で天上人を流刑に処すべしとの声も上がっていた。

 星間連合において過去においてそうした処罰は行われていたが、余りに天上人の数が多い為に現実的と言えなかった。

 しかしここで意外な星が声を上げた。

 ニムゲ同盟とニムゲ連邦、アニマル星を迎合したニムゲ共同体。

 かつての侵略者ニムゲの名を敢えて残したのは過去の悲劇を忘れない様にする為だ。

つい先日にキー坊大使の助力によって星間連合に加入したばかりのニムゲ共同体のニムゲ同盟から解体された天上連邦を構成し各地で収容所にいる天上人を受け入れたいと言う申し出があったのだ。

 その背景には全ての歴史を知ったニムゲ共同体の人々は天上人も自分達と祖を同じくする惑星ニムゲの出身者。

 ならば共にこの惑星ニムゲを生き返らせる事業に協力してもらう事は出来ないかと。

 その道のりは未だ半ばでありいつ終わるとも分からないが、それでも・・・・・。

 自らの故郷に再び活力を戻そうとするその努力は決して間違っていないのだ。

 意外にも殆どの天上人はこの提案を受け入れる事にした。

 記憶と文明を奪われた上での流刑に比べればマシとも言えたからだ。

 

(なお一部の天上人は他の星への亡命を申し入れて受け入れられた場合も監視付きと言う条件が施されたが)

 

 今回の事態解決の為に放置されていたピリカ星のスパイ衛星はピリカ星の方で責任をもって回収されて今度こそ完全に処分された。

 終身刑であったがドラコルル元長官の活躍によって情報部の部下達はパピ大統領の指示によって減刑を勝ち取っていた。

 ここで処分が難航したのが名誉天上人や各惑星に天上人に売り飛ばされた奴隷とされた人々だった。

 奴隷として売り飛ばされた人々は殆ど亡くなっていた。

 食料や実験材料、兵隊や産業奴隷として使われた奴隷もいたが僅かに生き残っていた人々もいたが入念な記憶処理によって自身が何者かも思い出せない為、キー坊の提案によって開拓の行われているコーヤコーヤ星に保護される運びとなった。

 名誉天上人は天上人だった事を口外しないと言う条件で地球への帰還が提案されたが殆どの名誉天上人はそれを拒否して天上人と共に惑星ニムゲに行く事を選んでいた。

 その中には名誉天上人グリオの姿もあった。

 ニムゲ星へ行く選択をしたグリオに出木杉は面会をしていた。

 

出木杉「グリオさん!どうしても地球から出て行くんですか・・・・・」

 

グリオ「ああ。私がしていた事は全て無駄だった。それどころか私は地上人を絶滅させようとしたんだ。そんな私に地球でのうのうと暮らす資格は無いだろう」

 

出木杉「でもあなただって地球人でしょう!?」

 

グリオ「違う!私は天上人だ!愚かな地上人では無い!決して・・・・・。愚かな・・・・・。地上人では・・・・・・・」

 

出木杉「グリオさん・・・・・」

 

グリオ「どうして私が絶滅動物保護州で働いていたと思う?私は絶滅しかかった動物達を救う事で私は自らを神格化して下の存在を作る事で自分の愚かさを誤魔化していたのさ。それに・・・・・・。私は地上に戻りたくはない。その資格も無いし地上には苦しんだ記憶しか無いからな・・・・・」

 

出木杉「・・・・・・・・」

 

グリオ「君は帰れるのだろう?ならば帰ると良い。家族や友達がいるのだろう?なら帰りたまえ。帰る場所がある君は帰る義務があるのだから・・・・・・」

 

 出木杉とグリオの会話が終わりグリオはニムゲ星へと拘束されたまま移送された。

 天上人の移送にはハルカ星の艦隊とリーベルト大使が担当していた。

 天上連邦が秘匿していたコア破壊装置やブルトレイン2や機動要塞、バトルシップと言った兵器類の存在も問題だった。

 そうした兵器類の処分をチャモチャ星とキングダム星において分業する事で話が付いた。

 具体的にはかつてナポギストラーによって製造された兵器とロボット群を解体してリサイクルに対して実績のあるチャモチャ星で兵器の解体を行い、キングダム星において再加工を行うと言う流れで話が付き、リサイクルの流れを監査する役割を科法に秀でたマール星が担当し兵器の移送警護をバードマン達が担当する事をキー坊大使が話を纏めた。

 

 

 

 また今回の戦いにおいてニムゲ共同体が惑星の再生と言う偉業を見せそれを銀河における伝説の存在、種まく者が認めた事によって惑星の再生の可能性が見いだされた。

 それは辛く長い道のりであるが故郷を復活させられるかも知れないと言う可能性は銀河漂流船団に新たな可能性を示したのだ。

 キー坊大使は惑星再生委員会を設立して外的及び内的な出来事が原因で生命が住めなくなった惑星の再生を助力出来ないかと言うテーマを元に銀河漂流船団は惑星ニムゲでの支援と技術交流を元に銀河漂流船団にこの命題を行う事を要請した。

 銀河漂流船団はこれを了承して惑星ニムゲでの支援を終え次第、それぞれの故郷と言える惑星へ調査の為に帰還する事を決意したのだった。

 

 

 

出木杉「それが大まかな宇宙の情勢だよ」

 

静香「出木杉さん・・・・・・。パルパルさんは?」

 

出木杉「パルパルさんは今専用のカプセルに入って《レテ》と一体化しているよ」

 

スネ夫「これからの地球の為にやるべき事を進めているよ。自身の存在を賭けて」

 

静香「パルパルさん・・・・・・」

 

スネツグ「それと地球にいる他の種族の事も伝えます」

 

のび太「そうだ。何かあったの?」

 

出木杉「うん。他にはね」

 

スネ夫「僕らの知っている事を話すよ」

 

スネツグ「ボク達が見聞きした事です」

 

 

 

 




メカトピアとアニマル惑星に関係があったと言うのは完全に無理やりな設定で時系列の統合はとれていません。

ドラえもん達がメカトピアの事を調べていないのはこういう理由かなと。
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