スターウォーズ エピソード3.5 ジェダイの逃走   作:壊れゆく鉄球

8 / 10


白の国を襲撃を何とか撃退したレヴィル達は、国王に赤の国へ行きアリスの手助けをしろと命じてきた。
そして今、レヴィル達は精鋭たちを連れ赤の国へ降り立った…。



レヴィルインナイトメア3

 

 

「ここが赤の国か。アリスは先に行っていると言っていた。邪魔しないようこっそり行こう」

「イエッサー将軍」

(将軍か…)

「どうしたの?」

「いや、なんでもない。いこう」

 

赤の国。そこは白の国とは対照的に赤を基調とした家が多く、兵隊もまた同じだった。

 

「君たちはポーンを狙え。自分はビショップに聞きたいことがある。合図をしたら撃て」

「イエッサー」

 

前方にポーンが2人、高台にビショップが1人いる。レヴィルは壁沿いを歩きビショップからは見えず、ポーンから見える位置をあえて進む。レヴィルにとってはポーンに見られても問題なかった。なぜなら―――

 

「ミギィ!」

(撃て!)

 

「合図が来た!撃て!」

 

「ぎゃ!」

 

「敵襲!?」

 

―――すぐに倒されるからだ。高台のビショップも白のビショップに気づきビームを撃つ。

レヴィルは上から聞こえてくる発射音を頼りに十分な位置にまで進み、フォース・ジャンプを使い音もなく背後に降り立った。音もなく近づき一瞬で羽交い絞めにした。ビショップの手から杖が離れる。

 

「な!?他にも敵はいたのか!?」

「さて君には聞きたいことがあるんだ。女王様はどこにいるのかな?」

「知るか!それよりも顔を見せろ卑怯者ォ!」

「すまないけど自分はシャイでね。で、本当に知らないのかなぁ?」

「いっ!?教える。教えるからゆるく!」

 

レヴィルがだんだんきつくしていくと、ビショップは音を上げ情報を話すと申し出た。

 

「白の女王陛下は広場にいる。白の国から来たならばわかるだろ?形は大体同じだからな」

「協力感謝する」

「あんたらが求める情報は言った。解放してくれ」

「ああ。そうだな」

「うげっ」

 

当て身でビショップを気絶させ、レヴィルは高台を降りて仲間と合流する。

 

「女王陛下の居場所が分かった。中央広場のようだ。急ごう、嫌な予感がする」

 

 

先行して赤の国へ潜入していたアリス。敵との遭遇を最小限に抑えながら奥へ奥へと進んでいた。建物の中ではあるものの、女王のいる広場にたどり着いた。

しかし、女王はすでにギロチンにつかされていた。拘束具を外そうと必死の抵抗を続けるが、女王の抵抗むなしくギロチンは落とされた。

 

「ひどい…」

「アリス、君の悲しみはわかるが決して最悪の状況ではない。むしろこうなることは前提だった。違うか?」

「ええ。このポーンの意味は最初からそうだった。それでも…」

 

「いたぞ!」

 

「! あまり人を悲しませてもくれないのね」

 

敵のビショップに見つかり、びっくり箱ボムを通路のまかり角ギリギリに投げる。続いてトランプを投げつけた。トランプによって少しずつ後退したビショップはびっくり箱ボムに焼かれ散る。

 

「赤の王のとこへ行きましょ。そうすれば問題は解決する」

「泣かないのか?」

「爆弾のせいで乾いちゃったわ」

 

 

時同じくして、レヴィルたちは広場前の扉にたどり着いた。

 

「3、2、1で開けて強襲する。3、2、1!GO!GO!GO!」

 

扉を開けて進もうとしたレヴィルたちに衝撃が走った。白の女王はすでに死んでいたのだ。動揺しているすきに赤のビショップが白のビショップを撃ちぬいた。

 

「隠れろ!敵に狙い撃ちされるぞ!」

「どうするの?奇襲失敗したけど」

「自分がある程度引きつけよう。そのすきに君たちは反対側の扉を確保。できれば自分も行ければいいが無理となれば見捨てても構わない。キングを打ち取ればこのゲームは勝ちだ。行くぞ!」

 

すれ違いざまに突進してきたルークを切り裂き、目立つように中央を通る。ビショップは戸惑うもののレヴィルにビームを撃つ。ビームをナイトの盾に弾き、ニヤリと笑い挑発する。ナイトは挑発に乗ってしまい、本来の役目を忘れレヴィルに襲い掛かった。

しかし、激情した相手にやられるようなジェダイはいない。ジャンプしたナイトをくぐり抜けて背後に立ち切っ先で貫いた。

 

「あれが俺と同じ、この世界のイレギュラーか」

 

「上!」

 

「なに?…っ!?」

 

東條の叫びを聞き上を見上げる。そして目に映ったのは顔と同じぐらいの大きさのミサイルだった。すぐさまフォースを使って自身を弾きその場から離れる。その直後にミサイルがレヴィルのいた場所に当たり爆発する。爆風にあおられ、手からライトセーバーが離れる。

ミサイルを撃った張本人―――仮面ライダーG4は屋根から飛び降りミサイルランチャー『ギガント』を捨ててレヴィルのライトセーバーを拾う。

 

「こんな小さなものがビームを跳ね返すのか…」

「返してくれないかなぁ。それは自分のものなんだ」

「敵に武器を返す愚か者は戦場にはいない」

「…トージョー君、先に行っていなさい。この男は自分が倒す。キングをとれば勝ちなんだ」

 

東條はうなずき、残った2人を連れて先に進んでいった。

レヴィルはそれを感じ取り、G4を先にはいかせまいと構える。G4はサブマシンガン『GM-01改四式』を右手で持ち、ライトセーバーを左手で持つCQCスタイルになりレヴィルに向けて発砲する。レヴィルは走る。そしてレヴィルは噴水の裏に隠れた。

 

(なぜアギトに変身しないんだ…?)

(隠れていても埒が明かない。ミサイル使われる前に再開しないと。普段使わない()()()()を使うしかないな)

(出てこないな。ギガントで一気に叩くしか「やぁっ!」来たか!」

 

G4はギガントを取りに行こうとする足を止め、GM―01改四式を撃つ。噴水を飛び越えたレヴィルはG4の背後に降り立つがすぐさま来たG4の銃撃を捌く。

 

「もう1本あったのか…。そしてその腕前…。コイツ(GM―01改四式)は必要ねえな」

 

そう言ってGM―01改四式を捨てライトセーバーを上段に構えた。レヴィルは構えからマカシ、またはそれに似た武術を覚えていると仮定し戦略を立てる。

 

「はっ!」

 

上段からの振り下ろしは避け、返しの刃を受け止める。フォースで強化しているとはいえ、相手は対怪物用のパワードスーツ。徐々にG4は押し返していく。レヴィルは必死に繋ぎ止め…爆発した。

レヴィルは一歩引いたのち、怒涛の攻めを行う。右から左から、一瞬のみライトセーバー同士がぶつかりまた別のところで交差する。レヴィルは不利なパワー勝負は挑まずライトセーバーが防がれたら再び移動して攻撃する。

 

「ミスタ!なぜあなたは赤の国に加担する!?赤の国の行為に正義はないのだぞ!」

「俺は赤の国を利用しているに過ぎない。本当の目的はこの世界にいる『アギト』…いや『仮面ライダー』を全員倒すことだ。そして俺は生き返り『アンノウン』を殲滅する!!」

「生き返…る?」

「そうだ。君は覚えていないのか?自身の死に際を」

 

G4に言われ、ここに来る直前のことを思い出そうとする。しかし、思い出そうとすればするだけ頭痛がひどくなっていく。ようやく思い出せたのは自分が熱くなることのみであった。

 

「隙ありだ」

「!」

 

とっさに前転で回避しライトセーバーを振るう。G4は余裕をもって回避し、語り始めた。

 

「俺だって死を明確に覚えているわけではない」

「ならなぜ!」

「俺がコイツ(G4)を使っているからだ。コイツを使っていると俺はやがて死に至る。俺の同僚もコイツで死んでいった。そして俺は死を背負っている。生に執着する軟弱な奴に俺を倒すことはできない!」

「自分にとって死はない。フォースがあるだけだ。だが今自分が『死ぬ』わけにはいかない。トージョー君はいまだ不安定。彼を正しい道へ導かなければならないんだ!」

 

 

 

レヴィルを置いて先に進む東條達。敵との交戦があったもののカードを消費せずに勝利しついにキングの待つステージまでやってきた。伏兵に気を付けつつ扉を開ける。同時に上から少女が落ちてきた。襲撃と思い構えるタイガをビショップが諫める。

 

「トージョー殿、彼女が『希望』アリスであります」

「ふ~ん。そうなんだ」

「あなた本当に味方なの?敵意しか感じないんだけど」

「アリス。ついに君は犬と同じように色すらも分からなくなったのか?」

「あなたは鈍感なのね。敵意を向ける人を味方だと思うかしら」

「ねえ早くいかないの?キングは目の前だけど?」

「あらそうね。後ろから刺されないか心配だわ」

 

多少空気は悪くなりはしたがさすがに敵将の前。全員心を入れ替えてチェス盤のような舞台に移動する。

 

「ここにキングがいるはずなのに……!?」

 

突如として最奥と城を繋ぎ止めていた橋が吊り上がってしまった。それと同時に後ろに気配を感じたアリスとタイガ。キングだ!2人は直感に従い左右に飛んで回避する。気配がわからなかった2人のビショップはキングの放ったビームに撃たれ力尽きた。

 

「あなたがキング?白の王のカラバリじゃない」

「それもそのはず。所詮はチェスの駒だ。姿が変『ADVENT』…あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」

「……」

 

キングがアリスと話しているすきにアドベントのカードで『デストワイルダー』を呼び出し不意打ちをする。しかし途中でキングはビームを撃ってデストワイルダーの拘束を振り切った。

 

「ガハッゴホッゴホッ。不意打ちか卑怯なことをするのだな」

「の割にはダメージがないように見えるけど?」

『STRIKEVENT』

 

新たに攻守において優れたデストクローを装備する。これで安心だと思った矢先、キングはビームを放つ。しかし、デストクローが火花を散らすだけでタイガに被害はなかった。

 

「その程度?じゃ、すぐにやられてほしいかも。僕が英雄になるために」

「若造が」

「!?」

 

タイガはデストクローで攻撃するが、キングは片手で振り払った。予想外の反撃にタイガは戸惑う。キングはタイガに近づき、デストクローをビームで弾き飛ばす。そして、手にある杖でタイガをたたいた。何度も何度も。予想以上のパワーで叩かれ、タイガは立ち上がれずにいた。

そしてタイガにとどめを刺そうとしたとき、1本のナイフがキングの頭に当たる。アリスだ。頑丈なためにダメージはほとんどないが、気をそらすことができた。

 

「私がいるのも忘れないで頂戴。レディに対して失礼よ」

「それは失礼アリス。では彼と一緒に消えてもらおう。希望(仮面ライダー)というものは徹底的に破壊しなければならない。息があると新しい力を得てしまう」

「なによそれ」

「文字通りだ。故に破壊する。われらの安寧のために」

「死んで英雄になるは…いやかも」

 

 

 

終わりは唐突だった。その後数回剣を交合わせただけでG4の動きが悪くなったのだ。

 

「あっああ!もう限界なのか…!?まだ数人しか…減ってないというのに…!」

「なにが起きている!?これがさっき言っていた副作用なのか!?ミスタ!その装置を外すんだ!死を背負っても何も起きない!生きることでしかなにも得られない!」

「離せ!」

「ああっ!」

 

マスクを外そうとするレヴィルを殴り飛ばしG4はキックの構えを取った。

 

「仲間は死を覚悟していた!俺も背負わなくてどうする!はぁっ!!」

「生きるために……戦えェ!!」

 

フォースでGM―01改四式を引き寄せ、引き金を引いた。反動で壁まで吹き飛ばされる。G4は動かない。完全に機能を停止したのだ。レヴィルはG4に敬礼をし、ライトセーバーを回収してその場を立ち去った。

 

 

「時間稼いでよ。一番強いのやるからさ」

「なに言ってるの。そんな状態でできるの?」

 

「まだそんな余裕があったとはな」

 

「頼むわよ?これですべてが決まるんだからね?」

「……」

 

アリスはアイスワンドで壁を作った。この壁は10秒の間ならどんな攻撃でも防ぐことのできる特別なものだ。キングはこの壁を壊せないことに気付き回り込もうと動く。しかしもう遅い。『カードを装填する』ことさえできればいいのだ。

 

『FINALVENT』

「また後…あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」

 

うつ伏せになってしまってはあがくことすらできない。タイガの必殺技『クリスタルブレイク』は完璧に決まった。死んだキングは岩のように砕け散った。

 

「これで邪魔する人はいないのよね」

 

回りを見てそう言ったアリスはポケットからポーンを取り出してチェス盤に置いた。するとポーンの姿は変わりクイーンの姿に変わった。

 

「チェスのプロモーションルール…」

「でもここまで来るのは骨が折れたわ……!?きゃああーー!」

「!?」

 

「遅かったか!?」

 

突如として現れた帽子屋にアリスがさらわれた。そして、それを援護するように盤面から敵が現れる。

 

「トージョー君!クイーンを援護するんだ!」

 

レヴィルはフォースを使い橋を動かしてチェス盤とつなげる。2本のライトセーバーをつなげてダブルライトセーバーの形状に変え、加勢する。ダブルライトセーバーを用いた怒涛の攻撃をだれも止めることはできずに減っていき、瞬く間に最後の1人も倒した。

 

「女王陛下、お目にかかれて光栄です。自分はジェダイ騎士のレヴィル・ヴァスティ、そして彼が」

「東條悟…です」

「女王陛下こちらへ。キングは倒され、指揮系統は崩れています。今のうちに白の国へ帰りましょう」

 

クイーンはうなずきレヴィルの手を取った。

 

つづく

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。