はい!アリスは戦い方を学びます!ゲームから!   作:らんかん

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コイントス運ゲーをしたかったアリス

 シャーレの地下にて。

 

 今日もみんな元気にこたつに潜っているのである。

 

「先生、ポケポケ終わらせました!」

「五連勝イベ出来た!?やったー!よかったじゃないかアリス!デッキは何を使ったの?」

「スリーパーで何回も相手を眠らせながらみずしゅりけんで削るデッキを使ったら相手が降参していきました」

「なんでそんなことするの_____?」

「遅延行為によってアリスより血管が脆い人を破壊して勝つのが一番だと思ったので」

「アリス血管ないんじゃ」

「あっちょっとそれはライン越えです!」

「ごめん」

 

 先生もたまには失言する時もある、把握漏れもあるんだから。

 

 しかし、今日も書類仕事だけしかなく早めに終わらせているとは、ここの先生は一体どうしたのだろうか。と言っても、ユウカに急かされた訳でもなくゲームをやりたいがために人手も駆使して早めに仕事を終わらせて、ここまで終わったら今日は終わり!というペースを崩さずに過ごせているだけである。

 

「先生って手際いいですよね」

「プレナパテスがいるからだよ、クロコも結局常に居てくれる訳じゃないからね。こうして常駐のメンバーが増えるだけでも結構儲け物だよ」

「ありがとうございまず」

 

 今日は何をするのか、と言っても何もない。

 

 結局昨日のVTOLでかなり破壊されてしまったし、復讐しに行こうとしても建物とかの復旧が先になってしまう。そうするとかなりの人手を割かれることになってしまい、やはり襲撃に割く人員が足りずこうして平和オチになるのが関の山だった。

 

 まあ、それでも元気にしてるあたりいつかは大騒ぎを起こすだろう。そうは思っても、実害がまだ新しく出てない以上は騒ぎ立てるだけ無駄である。ただでさえ終わってるキヴォトスの治安をさらに終わらせてはならない、そう言う意味ではずっと気を張っているより先生が実践して生徒達に弛むこともまた教えるのが吉である。

 

「ちょちょちょキチガイムエタイさん!?!?!?今手札に引いたばかりですよ!」

「またレッドカードに手札戻されてる……やっぱ2進化って厳しいんだなって」

「先生のデッキパクったのに勝てないではないですか!」

「素直にピカチュウデッキ握ったんだね、でも負けてると」

「手前様ァ!勝てるって言ったじゃないですか!」

「いやまあ勝てるのは事実だよ。勝ちやすい、とも言うけどね。物事が100%じゃないんだし、勝率でも上下することはある。基本勝率が60%の人は5連勝できる可能性は7%近くになるともいうし、実力は直結するよ」

 

 シュロもこたつに入りながら、ポケポケをやっていた。

 

「そういえば先生、まだこの子とは和解してませんよね?」

「和解する必要はないよ。こうして話せて共通の話題で盛り上がるだけでも意味がある。いや、シュロにはそう言う立場に居てもらわないと困るっていうべきかな。この意味では、彼女は私にとって唯一無二の存在とも言える」

「告白はいいんで運を貸してくれませんか?」

「貸せないなあ。運は」

 

 先生もだらけている。

 

 彼の言うことは、尊大にはなるが民主主義の観点からは正しいと言える。極端な話、思想が大きく違ってもこうして話しあえる社会というのは何事にも変え難い。

 

「手前さん手前さん」

「なんでしょう?」

「手前さんのおすすめのデッキって何ですかね?」

「うーん準備出来なかった時が怖いのでやっぱりフリーザースターミーで運ゲー仕掛けるのがいいと思います」

 

 アベンチュリンの物真似をした時の帽子を被りながら、アリスは画面を見せた。

 

「ほら、今からやりますから見といてください」

「では」

 

 アリスが先行、相手はリザードンデッキだ。

 

 しっかりと彼女はフリーザーとカスミを引いていて、仕掛けるのに不自由しない。相手はヒトカゲだけをポツンと置いているため、カスミで2枚引き当てれば40+弱点20ダメで倒せる状況だった。

 

「手前さん豪運すぎません?」

「アリスは勇者ですから!」

「勇者がカスミ運ゲーとか仕掛けてきたら嫌だなあ」

 

 そう言いつつも、先生はほんわか見守っている。

 

 アリスは他にできることもなかったため、すぐにカスミを発動した。

 

「よし!見ててください!アリスは必ず成功させます!」

 

 と言うと、そのままコインを投げた。

 

 一回、二回、三回。

 

 コインは成功し続ける。

 

「凄いですね!?」

「ふふん、アリスの運は凄いですよ!」

 

 しかし、コイントスは終わらない。

 

 何度も成功し続けてはピカチュウのコインが量産されていくのである。

 

「あれ、もう30回も表出てますよ?」

「いつになったら終わるんでしょうねえ」

 

 幼女を見ながら先生とプレナパテスはみかんを剥いていた。すると、成人男性が一人こたつに入ってくる。

 

「お邪魔するよ」

「ああどうぞ……って誰!?」

 

 金髪で胸にスペードの穴が空いてるにいちゃんが入ってきていた。

 

「いやあ、どこから?」

「ちょっとトラブルに巻き込まれてね。アリウスって場所から徒歩で来たよ」

「ロビンさんといいどうなってるんだこのキヴォトス」

「なんか地下墓地を通ってきたんだけど、青緑の菱形みたいな墓標があってね。“ガスコインのアイテム”って纏められてたよ」

「ああメイスでしばいた時の……って神父さんアドオン入れてたんだ」

「と言うわけでしばらく居候させてもらうよ」

「書類仕事とか手伝ってくれれば文句はないや」

「いいね、理解が早くて助かるよ」

 

 そんな三人組の男とは別のコタツでは、いまだにコイントスが終わらないアリスが困っている。

 

「うわーん!コイントスが終わりません!」

「手前さん要らないところで豪運ですね」

「お嬢さーん」

 

 金髪の男はそのままこたつの間を移動する。

 

「ちょっともらうね」

 

 と、アリスが付けていた帽子をそのまま回収。すると、コインが334回目でようやく裏が出た。

 

「ようやく止まりました……!」

「うーん、その帽子呪いなのでは……?」

 

 ともかくアリスはふぶきを発動。彼女のフリーザーは一撃で相手を破壊し、彼女に勝利をもたらしたのだった。

 

 金髪の男はその様子を見てから、アリスに話しかける。

 

「中途半端に僕の運を使おうとすると、そうなっちゃうからやめた方がいいよ」

「なんでですか!」

「いいかい?こうなりますようにって願いはしっかりとゴールが必要だ。僕の場合、ちゃんと勝ちたいって思ってるからそう考えてコイントスをすればちょっと過剰かなってところで止まる。

 でも君はまずコイントスから〜なんて呑気に考えているから永遠に表が出続けて裏が出ない。するとコイントスが止まらなくなっちゃうって訳だ。ファイヤーだったら確定で炎エネルギーは3個つくし、サンダーだったら200ダメ出せる。だけど裏が出るまでってなっちゃうと、ちゃんと終わりを決めとかないとこうなっちゃうからね」

「ちゃんとゴールが必要ならそう言ってください!」

「次からそうすればいいだけさ」

 

 そんな景色もまた、のんびりな季節に丁度いいものだった。

 

 向こうの姿とはまた別で、大人二人は話し合う。

 

「ところでそろそろ今年が終わりますね。予定は?」

「無いかなー。まあ、でも、そうだなあ」

 

 先生は考えることを話す。

 

「第四の壁を超えてみると、この話に37件現時点で感想がきている。もっと更新を続ければ、40件は超えるだろう。

 晦日くらいにさ、それ全部ここで紹介して返信してみようと思うんだ」

「年末らしい騒ぎ方ですね」

「晦日なのは大体他の有名な人も今年の年末で〜って狙うと思うし、それらどけてまでこれみる人いるか分からないからね」

「また何処かの更新分で、きっちりルールを提示してお願いしてみましょうか」

 

 _____降り止まぬ雪。

 

 交通が止まったら好き勝手雪で遊んでみようか?先生はそんなことを考えていた。

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