「デュエルだ!」
「デュエル!」
アリスは、不良にデュエルを挑まれていた。
この前ロビンを懐柔した不良は、今度は遊戯王でアリスを倒そうとしていた。別に目当てのものはないのだが、この不良があくまでゲームを仕掛けることで相手に損害を出すようなやり方を主軸にしていたため、この前の爆撃で戦えなくなったスケバンたちの代わりに襲うことになったらしい。
そんな不良はアリスにデュエルディスクを渡し、自分も付けて準備した。
「悪いな、付き合わせて」
「構いませんけど……前みたいに代打呼んだりしませんよね!?」
「しないよ。私自身で相手しよう、お互い恨みっこなしでね」
「その言葉、後悔しないでくださいね!」
「いいだろう。その代わり、先行はもらうぞ!
私のターン、ドロー!」
不良はドローした。
「私はイリュージョン・オブ・カオスの効果発動!手札のこのカードを相手に見せて、儀式モンスターを除く『ブラック・マジシャン』及びその名前が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える!その後、自分は手札一枚をデッキの一番上に戻す」
アリスの手札には誘発はない、故に止めることはできない。
「さらにチェーンして魂のしもべを発動!『魂のしもべ』を除く『ブラック・マジシャン』か『ブラック・マジシャン・ガール』一体またはその名前が記されたカード1枚を自分の手札・デッキ・墓地から選び、デッキの一番上に置く!私はマジシャンズ・ローブを一番上に置く。
チェーン1のイリュージョン・オブ・カオスの効果によって今度はマジシャンズ・ロッドを手札に加え、手札1枚をデッキの上に置く」
相手はしっかりとサーチをして準備を整えた。ここまでで分かるが、この不良はブラック・マジシャンデッキを使っているようだった。
「ここから私はマジシャンズ・ロッドを通常召喚!効果を発動し、『ブラック・マジシャン』のカード名が記された魔法・罠カードを1枚デッキから手札に加える。私が手札に加えるのは、黒の魔導陣だ!」
「ちゃんと持ってきていますね」
「誘発あるとやはり無条件で安心できたんだけどね、アリスは持ってないから今」
「黒の魔導陣を発動、このカードの効果処理として自分のデッキの上からカードを3枚確認して、その中から『ブラック・マジシャン』一体もしくはそのカード名が記された魔法・罠カード一枚を相手に見せて手札に加えることができる!私が手札に加えるのは黒魔術の継承だ!そして、残りの2枚を好きな順番でデッキの上に戻す」
デッキに残り2枚を戻し、不良は相手の方を見た。少し考えると、不良は2枚のカードを魔法罠ゾーンに置く。
「私はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」
アリスのターンがやってきた。
ドローする前に、先生とプレナパテスが話し合う。
「アリスの手札は____」
「DDラミア、DDゴースト、DDD壊薙王アビス・ラグナロク、魔神王の契約書、魔神王の禁断契約書、この5枚ですね。一応魔神王の契約書で融合召喚すればエグゼクティブ・テムジンを出せますが、相手の伏せカード2枚が引っかかる。それに万一ブラック・マジシャンが召喚できたら伏せカード両方が破壊や無効だった場合3妨害ですか、厳しいですね」
「契約書が破壊されても禁断契約書の効果で召喚さえできれば目はある、と言ったところかな」
大人たちが心配そうにしていると、アリスは意を決してドローする。
「アリスのターン____ドローッ!」
アリスが引いたのは、DDスワラル・スライム。
「やった!」
「いいですね、手札で融合ができる!」
彼女は逆転の一手を掴んだ。その勢いで、アリスは動き始める。
「アリスは手札のDDスワラル・スライムの効果発動!手札にあるこのカードともう一つのカードを融合素材として、『DDD』融合モンスター1体を特殊召喚します!」
「永続トラップ発動!永遠の魂!効果を発動し、デッキから『黒・魔・導』か『千本ナイフ』1枚を手札に加える!」
アリスからは発動できるものなし、そのままチェーン処理に入る。
最後に発動した効果から処理し、不良は千本ナイフをデッキから手札に加えた。
そしてアリスの番。
「アリスはDDスワラル・スライムとDDD壊薙王アビス・ラグナロクを素材に融合召喚!
生誕せよ、レベル8!DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン!」
彼女のフィールドには一つ、融合モンスターが現れた。
その隙を逃すまいと、不良はもう一枚伏せてあったカードを発動する
「トラップ発動!黒魔族復活の儀!」
「なんですかそれぇ!?」
「相手がモンスターの召喚・特殊召喚した時、そのモンスター1体と自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる!そのモンスター2体を墓地へ送り、その後、自分のデッキ・墓地から魔法使い族・闇属性モンスター1体を特殊召喚できる!」
「させません!エグゼクティブ・テムジンの効果発動!自分ターンに一度、魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にします!」
「よし!」
相手はトラップカードを無効化されて、不発に終わる。アリスはそのまま自分のフィールドにモンスターを残すことに成功した。
「そして私は永続魔法、魔神王の契約書を発動!さらに永続魔法、魔神王の禁断契約書を発動します!」
アリスの魔法罠ゾーンには、2枚の永続魔法が置かれた。
「魔神王の契約書の効果発動、手札・フィールドのモンスターを融合素材とし。悪魔族の融合モンスター1体を特殊召喚します!DDモンスターを召喚する場合は墓地からも素材を出せますが____まあ関係ありません」
そうして手札のDDゴースト、DDラミアを彼女は墓地に送り、融合召喚する。
「牙むく地獄の番犬よ!闇夜にいざなう妖婦よ!冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ、DDD烈火王テムジン!」
アリスのメインモンスターゾーンには、烈火王テムジンというもう一つの融合モンスターが召喚された。
「召喚したことによってエグゼクティブ・テムジンのもう一つの効果を発動します!自分フィールドに『DD』モンスターが召喚・特殊召喚された時に、墓地にある『DD』モンスター1体を対象にして発動できます。そのモンスターを特殊召喚します!
さらにチェーンして墓地のDDゴーストの効果発動!このカードが墓地に送られた場合、『DDゴースト』を除く自分の墓地の『DD』モンスター1体か『契約書』カード1枚を対象に発動できます。その同名カード1枚を、デッキから墓地へ送ります!」
相手に妨害はないのでそのまま処理に入る。
「DDゴーストの効果でDDラミアを選択し、デッキからDDラミア1体を墓地へ送ります!
その後にエグゼクティブ・テムジンの効果を発動して、墓地のDDD壊薙王アビス・ラグナロクを選択し召喚します!
生誕せよ!レベル8、DDD壊薙王アビス・ラグナロク!」
ペンデュラムモンスターがまた、アリスのモンスターゾーンに並んだ。
さらに彼女の展開は続く。
「アビス・ラグナロクが召喚されたことによって、今度は烈火王テムジンの効果が発動します!効果はエグゼクティブ・テムジンと同じく墓地の『DD』モンスター1体を対象として発動し、召喚できます!
甦れ!DDラミア!」
アリスのモンスターゾーンには、4体のモンスターが並んだ。壮観である。
「さらにアリスは墓地に送ったもう一枚のDDラミアの効果を発動します。このカードが手札または墓地に存在する場合、DDラミアを除く『DD』カードか『契約書』カードを1枚、自分の手札・フィールドから墓地へ送って、このカードを特殊召喚できます!ただし、フィールドを離れた場合は除外される条件付きです。
蘇ってください、もう一体のDDラミア!」
もう彼女のメインモンスターゾーンはいっぱい。
「アリスは烈火王テムジンを、DDラミアでチューニング!
生誕せよ、レベル7!DDD疾風王アレクサンダー!」
今度はシンクロモンスターが場に出てきた。
「なかなか回っていますね、彼女」
「いけー!アリスー!」
彼女はもう止まらない。
「アローヘッド確認!召喚条件は『DD』モンスター2体以上!
生誕せよ、リンク2!DDD深淵王ビルガメス!」
アリスはEXモンスターゾーンに、ビルガメスを召喚した。
「さらにアリスはアレクサンダーの効果発動!蘇生条件はテムジン2体と同じ『DD』モンスターの蘇生です!さらにチェーンしてビルガメスの効果発動!デッキから『DD』ペンデュラムモンスターをPスケールにセッティング!」
処理の開始。
まずはビルガメスの効果で、ペンデュラムゾーンにDDD壊薙王アビス・ラグナロクとGO-DDD神零王ゼロゴッド・レイジをセッティング。ビルガメスはこの後に1000ダメージを受けるが、ゼロゴッド・レイジのペンデュラム効果によってダメージはゼロになった。
そして、DDDを召喚したことによってアレクサンダーの効果。ビルガメスを召喚するため墓地に送られたDDラミアをこの効果で蘇生。
ビルガメスに用はなくなったのか、それが光出した。
「このカードは自分フィールドのDDDモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚ができます!
生誕せよ!ランク10!DDD赦俿王デス・マキナ!」
ビルガメス一枚でX召喚し、今度はデス・マキナを召喚。
「さらにアリスは、DDD疾風王アレクサンダーに、DDラミアをチューニング!
その紅に染められし剣を掲げ、英雄たちの屍を越えていけ!シンクロ召喚!生誕せよ、レベル8!DDD呪血王サイフリート!」
そしてレベル8のシンクロモンスター、サイフリートが現れた。さらにアリスは、サイフリートの効果を発動。
「呪血王サイフリートの効果発動!自分・相手ターンに一度だけ、フィールドの魔法罠を選択し、そのカードの効果を次のスタンバイフェイズまで無効にします!」
「だいぶ、念入りだな」
「アリスが無効にするのは、黒の魔導陣です!」
不良のフィールドにある永続魔法、黒の魔導陣が無効化された。
展開はこれで終わりのようだ。アリスは、そのままバトルフェイズに入った。
「まずはデス・マキナで相手フィールドに残っているマジシャンズ・ロッドを攻撃!」
デス・マキナの攻撃力は3000、マジシャンズ・ロッドは攻撃表示で1600。不良は1400ダメージを喰らった。
さらに相手は発動できるものはない。そのままアリスはサイフリートと残っているエグゼクティブ・テムジンで攻撃。どちらも攻撃力は2800、6600-2800-2800で残りライフは1000となった。
攻撃できるモンスターもおらず、アリスはそのままターンエンドする。
「なかなかいい線まで行きましたね。先生」
「ただ、相手の手札は2枚。うち一枚は千本ナイフ。そうでなくても次のドローで何するかはわからない。警戒しないとね」
不良は余裕の態度を崩さないでいた。
ターンチェンジ、不良の番となる。
「私のターン、ドロー」
「サイフリートの効果発動!今度は永遠の魂を封じます!」
勢いよく相手の動きを封じようとしたアリスだったが不良は見逃さない。
「ターンを跨いだことで発動可能になる、焦ったなアリス!チェーンして永遠の魂を発動!とはいえ……手札にも墓地にもブラックマジシャンはいない。だから黒・魔・導を手札に加える。
そしてもう一度、イリュージョン・オブ・カオスの効果発動!マジシャンズ・ローブを手札に加えて、手札にあった一枚をデッキの上に戻す!が_____」
不良は手札を見てから、首を振る。そのまま、デッキの上に手を置いた。
「降参だ。アリスって言ったね。君の勝ちだ」
「え……?」
「どう足掻いても召喚ができないね、このままだと」
「_____やりました!」
アリスははしゃいで先生たちのところへくる。
「やりました先生!アリス、勝っちゃいました!」
「よかった。これでリベンジ達成だね」
「遊びましょうか、雪遊び」
「わーい」
そのままアリスとプレナパてすは雪遊びを始めた。
不良と先生は、二人が雪だるまを作ってる中で話す。
「いいの?あんな簡単に諦めて」
「簡単に諦めてはないよ。本当にできるところまでやって、負けたんだ。何も悔いはないさ。
それに負けて文句言ってくる奴は、一回も彼女を止めれてないじゃないか。代打を頼んだが、それでも私は一度アリスに勝った。奴らに文句を言う筋合いはないよ」
不良は、そのままコーンポタージュ飲んでゆったりとしている。
やれることをやって互いに柔らかい着地どころを得たわけだ。平和な雪空、四人の足跡も埋もれつつあり。
《与太話》
マスターデュエルで実際のプレイしたのを元に、再現しました。プレミがあったらごめんなさい!!!!
《お知らせ》
12月の30日。晦日に、特別幕間として今までいただいた感想と共に先生たちが今までの話を振り返る話を出します!
その際、今まで頂いた感想をお名前を伏せた状態でご紹介させていただきたいと思っております。
もしいつもご覧いただいてる方、今まででコメントを頂いた方に私のコメントは紹介しないで〜!という人がいたらお知らせください。コメント出してもいいですよ〜!って方はそのままで結構ですが、もしよろしければ質問等をいただけると幸いです。
募集期間は12月25日までです!よろしくお願いします!