またまたある日のこと。
『アンタって人はぁぁぁぁぁぁーっ!』
『それがヒュッケバインの力かぁ?』
『あっっ……メモリーカードッ!』
シャーレの地下に、巨大な首の石像がホルマリン漬けになって存在していた。
「あ!お前か!プレナパテスを名乗る不審者は!」
「違います!本物のプレナパテスです!」
「プレナパテスがカオスパロボ観るわけないだろうが!」
「やめてください!おねがい!それ揺らさないで!」
水槽をガタガタ揺らす先生に、プレナパテスは悲鳴をあげる。
「お前だな!お前お前お前!私の可愛いアリスに色々吹き込んだのは!」
「やめてください!私は彼女と2固定やってただけなんです!リリマルで!」
「ふざけてんのかお前それ許されるわけないだろうがアアアアアア!」
物音の絶えない職場である。
「それで!ボンドルドやアインズのモノマネを吹き込んだのか!」
「今回はもっと別のものを吹き込んだので安心してください!」
「なにを!」
「ただいま帰りましたー!」
アリスの元気な声がする。
先生はそちらを振り向くと、アリスはいつもの姿からかなり変わっていた。
全体的に豪華なスーツだが胸にスペードの穴が空いている。帽子とサングラスをしていて、アリスはカッコつけてコインを弾いた。
「えっと……オールナッシングです!」
「負けてるじゃないか!」
「アリスはタンクへとジョブチェンジしました!見てください!」
「なんでタンクで真っ先に出てくるのがアベンチュリンなの!?というかその衣装とコインはどこで手に入れたの!?」
「クラフトチェンバーです!プレナパテスが作ってくれまし」
アリスが言い切る前に先生はバカしかやってないプレナパテスが入っている水槽を殴った。
「この……馬鹿野郎!」
「ヌヴォオオオオ」
プレナパテスは悲鳴をあげるが水槽は重く頑丈であり先生は無力だった
どうやらアリスはだいぶ活躍したようである。それを聞いて欲しい彼女は、先生のところへ駆け寄る。
「プレナパテスも聴いてください!」
「勿論!」
「くそっ図ったな!」
アリスの暴走に頭を抱える先生は、それでも生徒の頑張りに報いようと話を聞く。
「えっと、所用でアリスは百鬼夜行へと行ったんです。モモイが『和の文化を知りたい!』って言ったのでそれで着いて行きました!」
「そのついででクラフトチェンバーで作った装備を試そうとしたんだね。戦ったようだけど、何かあったの?」
「モモイが『粒あんが苦手』って言ったらなんか変なのが湧いてきて……その人達と戦うことになったんです」
粒あんが苦手というだけで殴ってくるとはとんだ厄介者も居たようだ。しかし、それはアリス達は悪くない。
「で、アベンチュリンの真似して勝ったの?」
「はい!オール……えっと、ナッシング?」
「オール・オア・ナッシングだね」
「そうです!そう言ってアリスは沢山のコインで不良を殴り倒しました!」
アリスの眩しい笑顔だが、やっていることは金属の波で押し倒すというだいぶ強いことをしている。
「で、前のガンダムよりも楽に勝てたのですが……一つ大変なことが起こってしまって」
「もうアリスがアリスの体裁なしてないのも大問題だけど何があったの」
「建物をそのコインの山で破壊してしまいました」
「え?ヤバくね?」
「ヤバくね?」
「そこ革命で復唱しない」
プレナパテスの横槍を戻しながら先生は話を続けた。
「で、それ大丈夫だったの?」
「怪我人は出ませんでしたが、怒られました」
「怒られただけで済んだんだ……キキョウとかガチギレしそうなもんだけどね」
「その人にも会ったんですが……『私こそがキキョウだ!死んで平伏しろ!』って言われて」
「それスネイルや。早急にお帰り願おう」
「なんでですか!」
「この作品にクロスオーバータグ付けないといけなくなるでしょ!」
「うわーん!メタい事言わないでください!」
アリスは先生のとんでもない発言に困惑しつつも、事の次第を報告する。
「それでもう一人の人にも怒られました。アリスと同じくらいの背の少女に」
「なんて言われたの?」
「『てめぇ様は何やっちゃってくれてんだスギ?』って詰め寄られました!」
「シュロ怒ってるのかな。いろんな先生がシュポガキのエロ絵でシコリ始めたし薄い少女は篠澤さんが強すぎるからマジで影薄くなってるのかもしれない。かと言って雁木語録は勘弁して欲しいな」
「え、先生。学マスやってるの?」
「やってないよ」
プレナパテスはやっているようだが、今その話をすると一生アリスの話に戻ってこれないと感じた先生は話を戻そうとする。
「カオスパロボに雁木とかニコニコの極端な場所に辿り着いてるね大丈夫かこの作品。ちなみに雁木に常識足したら多分トラ◯アさんになれると思うよ」
「そういうことも言わないでください!」
先生の数多の変な事で疲れてきたのか発言が変になってきている様子。
「それでその後どうなったの?」
「なんか変な言葉しか喋らないのでモモイと一緒に逃げてきました。ちなみに資料は確保したので次のゲームも作れそうです!」
「目的は果たせたんだね、よかった。よくはないけど状況は」
部屋のとんでもないメンツに頭を抱えた先生だったが、とりあえずアリスに話しかける。
「まあ、前回はあれこれ言ったし探すとは言ってたから……どうだった?アベンチュリンみたいな戦い方」
「この戦法強いし火力出るしタンクもできるし大好きですけど、もしモモイを巻き込んだら記憶喪失してドスクロのフック様を名乗りそうなのでやめておきます」
「フック様の声オロロジャイアと一緒なの今だに理解出来てないよ先生は」
「アリスもです」
帽子を脱いだアリスはテーブルに置いて、先生を見る。戦闘の雑談は置いておくとして、声優の話を続けるようだ。
「でも先生は声優のことそんなに知らないですよね」
「いやまあ少々古いのなら知ってるよ。例えばサヤはなのはとかテレサと一緒でしょ、ミモリは姫子とかラクスでしょ?」
「なんで崩壊の例えが必ず出てくるの?」
「いやだって原神出る前から崩壊3rdやってたし」
「いつの時代から」
「八重桜の広告がつべで出てた時。まだブローニャがバイクに乗ってない頃だね」
「古すぎる」
オタク談義に花が咲き始めた。
「思い出せる範囲で言うと……フウカはパワーで、ユウカはブルアカが初めてだったはず。えっと、何だっけ。ああそうヒヨリはゼーレ!」
「じゃあナギサは?」
「綾華がそうだったよ。えっと、シロコがなのかでしょ?」
「ん、ミルクティー最高」
「なんか虚数属性になってる。戻りなさい」
「ん」
二刀流で仙舟の衣装を着ていたシロコは制服に戻って地上へと帰っていった。
「あとはね……え?思い出せそうなの。ああそうそう、ミカはルリアだよ」
「あのメンヘラが?」
「みんなルリアメンヘラ扱いするよな」
「いや厄介なやつなのには変わりないと思う」
扉の向こうから圧がするが、ソファで寝転がってるアリスと話しているプレナパテスと先生は無視をした。
「あとは……トキが星ちゃんでしょ。ネルがカレンでヒマリがC.C.だったね。アツコはまあ撫子ちゃんだし……えっと他、思い出せるのある?プレナパテスもなんか出してよ」
「んーと……何だろうな。他ちょっと思い出せない」
話はこれで終わりのようである。
まともな話のネタもないので、三人は一箇所に集まった。
「じゃあなんかみんなで動画見るか。カオスパロボ見ようよカオスパロボ」
「私サルファ観たいな」
「アリスはZがいいです!」
「先生もZにする」
「くそ!負けた!」
三人はそうしてニコニコ動画を開き、動画を見始めたのでありました。