がしん、がしん、アリスは足音を立てながら不良達の前へと姿を現した!
アビ・エシュフよりも、もう少し小さく取り回しの良さそうな拡張骨格に武装をつけてきたアリスは自信満々。
「あ!福νのやべーやつだ!」
「安心してください!今日はコンパスのボンドルドの真似をしにきました!」
「くそっこいつまた連撃を擦ってくるのか!」
貫通攻撃をただ擦り続ける陰湿な方法を思い出した盾持ちの不良は震えているが、それにしてはなんだか赤い。
「お前もしかしてコス当たってない?クーシーコスで11万溶かした人もいるからな_____」
「大丈夫です!アリスは全コス当てました!もふもふのボンドルド大好きです!」
「そっか〜よかったな!」
「景気づけに一発かまします!」
拡張骨格に付けた肩の装甲が展開し、四角のブロックが積まれてあるのを露にした。
実は後ろにいた先生は、疑問に思っている。
「あれボンドルドってそんな武装あったっけ」
「あります!
すると出てきたのはビームであり、様々な方向に反射したレーザーが対象に向かって____飛ばない!
開いた肩のアーマーから、ベアリング弾が雨のように相手へと降り注ぐ!
「ぎゃああああああ!?」
「あだだダダダだダダダだ」
「いやああああああ何これええええええええ」
「待ってなになになになになに」
ヘルメット団は悲鳴を上げながら吹っ飛びまくり地面は砕けまくって破片が舞いまくりで大変な様子。
ベアリングの雨で前衛はほぼノックアウト!ゲームでいうところのアタッカーやマークスマンが剥き出しになった状態に。
相手があたふたしている間に、先生はアリスへ聞いた。
「待ってボンドルド要素ゼロだよ!?そんな物騒な武装ないよボンドルドにはってかあいつ人格が物騒だけど!」
「相手が騙されたのでこれでOKです!」
「いや全然OKじゃない!」
アリスに寄る先生。
「ねえ誰に変なこと吹き込まれた!?」
「プレナパテスです!」
「バカー!」
先生は頭を抱えている。
「アリスに天啓と称して教えてくれました!『シェイカーは五連装バルカンっぽいし、スパラグモスはパイルバンカーに例えられることもあるからリボルビング・ステークで、ギャングウェイはスクエア・クレイモアみたいだから実質ボンドルド=アルトアイゼンだし騙し討ちができる』と!」
「跳躍しすぎだよアリス、この話が投稿される日にはアベンチュリンと黄泉の復刻来るんだから引きすぎたらダメだって」
「声も一緒なので多分大丈夫です!」
「全然大丈夫じゃない!」
アリスのとんでもない発言をしていると、不良達が奥から何かを持ってきている。
「おらあ!ウチらはな、お前を倒すために協力者募ってんのよ!先公ヨォ!?」
「急に不良みたいな口調になるね。で、何を」
「出よ!えーっと、ハイパーウルトラデカグラマトンスタイルゴリアテ!」
ヘルメット団が縄で引っ張ってきたのは、なんか妙にゴツくてヘイローが生えてるゴリアテである。
「え、え、えええええ!?何してくれてんの!?」
「なんか妙にわからん自販機がにっこりしながらパワーをくれたんだ!負けやしねええええええええええ!」
「もう世界観めちゃくちゃだよ!勝手に復活しないで!」
「それプレ先の前でも言えんのかよ!?」
「言えない!」
先生の潔い返事をしたが、普通にピンチである。だが、彼も引いたら大惨事になることは必定なのでアリスに行けるかどうか聞いた。
「ねえアリス、あれいける?行けなかったら最悪不良のせいで世界滅びたって色彩に言わないといけなくなるけど」
「アリスは分の悪い賭け嫌いじゃありません!」
「よし!」
アリスは、拡張骨格に付けたブースターで空を飛ぶ。ヘルメット団もゴリアテの操縦を始めた。
「いけー!ゴリアテ!あいつを叩き落とせ!」
「まずは足を砕きます!」
ゴリアテの射撃を高速で避け続けるアリスは、左腕につけたマシンガンでそのままゴリアテの足と周辺のヘルメット団に攻撃を仕掛ける。
撃たれた方は防ぎながらも大砲を撃ち続けるが、至近距離でも軽く身のこなしが上手いアリスは全部避けて牽制用のマシンガンを撃ち切ってから少し低めの位置から残っていたベアリング弾を全部撃ち切った。
すると相手は大混乱!ゴリアテの装甲も無数のベアリング弾によって削られて不安定になり、下がろうとしたところで地面に埋まったベアリング弾や残っているマシンガンの銃弾に足を取られて前のめりに落ちる!
「零距離で……もらいました!」
前のめりに落ちるゴリアテという巨体を、アリスは拡張骨格の耐久性と重量を信じて突っ込む。右腕のパイルバンカーをそのまま相手の胸部に突き刺し
「この賭けはアリスの勝ちです!」
と、叫びながらアリスはありったけパイルバンカーを相手の胴体へとぶち込んだ。
相手は当然重要な駆動部を思い切り衝撃で破壊され、大爆発!アリスはすぐに上に飛んで、先生の横へと着地する。
「これが、アリスの____ジョーカーです!」
ヘルメット団の用意したゴリアテは、そこ1000文字もいかないままに破壊されてしまった。
「くそ!あの神様に文句を言いに行くぞ!」
「覚えてろー!」
そうして敵は逃走、アリスの勝利である。
「見ましたか先生!アリス勝ちました!」
「すごいやアリスアイゼン、もうめちゃくちゃで突っ込む気なくなったよ」
呆けている先生は、そのまま用事のある人物に電話をかけた。
「あのーもしもし、プレナパテスさんですか」
『そうですが』
「うちの娘になんてこと覚えさせたんだ!」
電話の向こうのプレナパテスはいつもと変わらない表情で話している。
『いやあね?おたくの娘さんが変わり種が欲しいというもんだから少々古臭いけどこういうのあるよって教えただけなんですよ。ついでにボンドルドって騙せばワンチャンいけるって唆したんですけど』
「あれとボンドルドを同一視するのは無理がある!上昇負荷でも片翼の天使にはなれません!」
『でもその様子だと成功したようではないですか』
「……え、なんでわかったの?」
『なんか高いところを見てください』
先生は不思議に思って周りを見渡すと、黒い影がある。
その黒い影は電柱の柱から降りてきて合流した。
「ん」
「え、えシロコ何してるの?」
「先生の活躍をカメラに収めてた」
「いやちょっとこれ活躍って言っていいのかな____まあいいや」
電話に戻る先生。
「いつ彼女と再会したの?」
『昨日あたりに再会しました。あの、すごい心配したって怒られて……』
「そりゃ心配するし不安にもなるよ。自分の恩人がチートバグ動画ではしゃいでたら大変なことじゃないか」
『カオスパロボは関係ないでしょ!?』
「しかしまあ、よかったのかな」
先生の近くには通常サイズに戻って拡張骨格をロケットでどこかに送り返しているアリスと、ずっと笑顔のシロコ*テラーがいた。
「うん、脅威はさったしクリアってことにしておこう」
「ん、私の先生にお土産を買って帰ろう」
「賛成です!アリス、アイスクリーム食べたいです!」
「今11月だよ?」
「運動したら暑くなりました!だから買ってください!」
「仕方ないなあ」
電話を耳にあて、先生は別れの挨拶を言う。
「なんかお土産買ってシャーレに戻るとするよ。なんか話そうか、四人で」
『いいですね、では私の先生を家までお願いします』
「気の抜ける託し方____まいっか。オッケー、色々買って帰るよ」
そうして電話を切り、先生は二人の生徒と歩き出した。
今日の空は薄雲が彩度を和らげた、夢のような空である。