「実はノノミの語尾ってよくわからないんだよね」
「そうですね」
「それはそれとしてゴンやばくない?」
「なんで割れてないグラナートで死ぬようにしたんですか!運営!」
急に意味わからない話から始める先生とプレナパテス。
「ノノミって語尾にたまに♣︎付くじゃん」
「そうですね、☆も付きますね」
「使い分けわかんない」
「確かに」
二人は頭を悩ませる。
そのうちプレナパテスが思いついたように言った。
「では語尾に♡と♤と♢つければいいのでは?」
「大丈夫それ?ヒソカじゃない?」
「でもそっちの方がわかりやすいではないですか」
「そいやヒソカって♢使ってる時は結構真面目な話をしている時に使われていることが多くて、♧はヒソカが考えを巡らしている時に使われていることが多いんだってさ」
「どこ情報ですかそれ」
「石田スイさんが冨樫義博さんと話している時のやつ」
「ああ、あの!」
「つまりノノミもそれに当てはめればいいってことか」
話は決着したが、まだ終わらない。
先生はみかんを一つとって、コンパスの話に戻る。
「ところでゴンのHS強化ってバカの所業じゃないですかね」
「私もそう思っています。特に攻撃力99倍ってちょっとよろしくないと思うんですよ。あれ結局即死で対処するヒーローなら問題ないですし、結果対処できないキャラがもっと厳しくなっただけにとどまってると思うんです。ゴンのHSのゲージを軽くする方が私は嬉しかったですね。ある人も言ってましたけど、前線張ってたら貯まらないのが弱いポイントだったので」
「プレ先の言う通りだと思うな。おかげで先生のアタリ息しなくなっちゃった_____」
「みりぽゆが出た時点でモンサアタリなんて出来ないんですよ、諦めなさい」
「そんな」
先生は落ち込んだ。と、同時にアリスがやってきた。
「ただいま戻りましたー!コンピューターをお借りしますね!」
「いいよー!」
アリスの手には何かある。
「ん?アリス、それCD?」
「はい。これを使って、ゲーム部の宣伝にしようと思ったんです。アリス達は可愛いので実況者路線で人を集めようと考えました!」
「んじゃ見てみるか」
3人ででかいコンピュータの前に立つ。アリスがCDを入れてアップロードすると、その動画が映し出された。
『アリスです!』
『ミドリだよ』
『モモイだよ〜!』
『ユ、ユズです!』
なお、四人ともなんか潜水服をかぶっているようである。
どうやら今からフル装備でなんかすごいところに行くらしい。自己紹介が終わったら、場面が急転した。
『今からこの廃墟を探索しに行くよ〜!』
『この廃墟があるところは、旧世界……でいいのかな』
『とりあえずここを散策していくよ!』
そう言って四人は歩き出した。
そのうち場面が変わって、今度はなんか檻のようなものが出てくる。モノクロの世界というのはどうも不気味だが、美しい。
ただアリスが閉じ込められている。
『うわーん!アリスはアイアンメイデンに閉じ込められました!』
その閉じ込められた檻にはモニターがついていて、そこに表示されている文字を打ち込むと解除できるようだ。必死にモモイが頑張ってタイピングしている。
『あのごめん私タイピングが鬼のように遅いことで有名』
『早くしてください!』
『あ、解除できた』
檻が開放されて、アリスは出てきた。流石にゲーム部、ゲームをやっているのかはともかくとしてこう言ったものには強い。
また場面が変わって、今度はなんか変なのが映し出された。
『あれ何!?』
『お姉ちゃんあれ多分カタツムリ!カタツムリだよ!』
『カタツムリに手足生えてるー!』
『なんかゼットンみたいな形してますね』
と言っているが、そのカタツムリは速度はそんなにないもののしっかりとアリスを追ってきていた。カメラを持っているのはアリスであり、まじまじと相手の姿が映る。
『うわーん!』
『まって必殺のガムボールあるから!』
ユズが投げたものはスライム状になって広がっていき、カタツムリのようなやつの足を取って動けなくした。
その隙にゲーム部はこの場を急いで離脱。セルフィーにしてカタツムリから去っていくアリス達はものすごく緊張感に溢れた映像となっている。
「にしてもすごいな……こんなところがあるなんて」
「なんか動画にあげたらコメント欄も出てますね」
『うわ何あのカタツムリ怖い』
『コンテンツワーニングはノンフィクションだった____!?』
『Emの未OCGのカード刷って〜!』
関係ないコメントも混じっているようだった。
だがまだ終わらない、また場面変わって今度は大きなものに襲われかけているゲーム部が。
『うわあああああああ!』
『大丈夫ユズ!?お姉ちゃん早くライトで照らして!』
暗かった映像に光が入った。一瞬眩しすぎて見えなかったが、すぐに襲ってきているやつの全貌が見える。
全身に耳のようなものが生えており、それが手足を構成して移動している。
『うわキッ』
『ほらユズ逃げるよ!』
『はっはい!』
ゲーム開発部は逃げ続ける。
しかし、さっきのカタツムリとは違い何もなくても耳を塞ぐように動いてその化け物は動かない。アリスとモモイが騒ぎすぎたせいでうるさいと感じているのか、動きがとても鈍くなっていた。
『なんでこの人耳塞いでるの!』
『これとりあえず騒ぎ立てれば襲ってこないタイプだ!ほら、今のうちに逃げる!』
『うわーん!アリス逃げまーす!』
アリスはまたセルフィーにして、逃走を始めた。
全力ダッシュをした上で化け物は遠ざかっていき、アリス達はスタート地点に戻ってきた。
『いや〜怖かったね!』
『お姉ちゃん!早く帰ろう!ちょっとダメかも』
『アリス達はこれから帰ります!それではさようなら!』
そう言って、映像は終了した。
合成映像にしては何もかもうまくいってないような気がするし、かといってゲームだと言うにはそういう表記もない。
コメント欄は大盛況だ。
『えっこれコンテンツワーニングのプロモーションじゃないよね?プロモのあれ映ってないし』
『じゃあマジであれ存在するってこと?怖すぎなんだけどマジで!』
『やべー今度取材したいな、ゲーム開発部に突撃しようかな』
『プレイヤーに効果耐性をつけてください』
『そろそろASMRが聴きたいので新作出してください 空崎より』
関係ないコメントもあるが、概ね成功だろう。
「やりました!初手がこれくらいのスタートを切れればもう無敵です!お金も入るでしょう!」
「あのごめんアリス、ひとつ聞きたいことがあるんだけどさ」
「なんでしょう?」
空崎と名乗る人間のコメントを指して、先生は聞く。
「ASMR出してるの?」
「ああ、それですか?出してますよ。モモミドASMRすれば売れるってケイが」
「いやーなんで復活してるの。いいけど、ってかそれ売れるの?」
「女性用の女性ASMRなので売れるみたいですよ。しかし、それに伴いめんどくさいことが起きて」
「何があったんだ」
アリスは落ち込んだ表情で語る。
「姉妹ものの宝庫として重宝されるようになったんですけど、モモミドはナマモノなので結構左右で揉めるんですよ過激派が」
「あ〜それは辛いね。二人が楽しんでやってて、それにファンがついてるとしたらまあまあ酷い状態だね」
「今度相談に乗ってもらえませんか。ヴァルキューレにでも」
「いいよ〜。一緒に行こうね」
先生は生徒の悩みを解決するためにもいるのだから、彼は当然の如く了承した。
一旦はアリスはやるべきことは終わったのだ、そのままこたつに入ってからみかんを食べ始める。それに追いつくように、先生とプレナパテスもこたつに入った。
今日は雪が積もっているので、お家でゆっくりするのも悪くない。