「先生、ポケポケの五連勝イベまた来ましたね」
「もう初日の夜に終わってるよ?」
「え?」
プレナパテスの疑問の声が上がる。
「何使ったらそんなすぐに終わるんですか」
「1回目と変わらずにマルマイン型のピカチュウEXデッキを使った。しかも一発で」
「運良すぎでは?」
「追加パック来てプテラとか来たわけじゃん?結果デッキの群雄割拠が始まったんだけど、やはりたねポケモンで安定して90出せるピカチュウが強いんだよね。相手のHPが低めでギャラドス引けてないコイキングです!ってなったらサンダーのつつくでちまちま削ってからピカチュウEXのワンパン範囲まで持っていけばいいし、何よりサンダーがそんなにダメージ受けてないならそのままエネつけてハリケーンサンダーでも良いわけで。マルマインで戦うのも強いよ、逃げエネゼロで70ダメ、それでEXじゃないから死ぬまで暴れ続けるのも悪くないし」
「ライチュウ型とか強そうですけどね。ベンチに20も与えるライチュウ、マチスとかあると楽しいでしょうね」
話をしていると、同じコタツに入っていたシュロが叫ぶ。
「手前のサービスを悉く拒否りやがって!」
「なんかずっとIVみたいなセリフしか言わなくなっちゃったんだけど彼女。どうしよう」
「ふふ、どうすればいいか教えてあげよう」
入り口から声が聞こえる。
「あ、お前は!」
「お前って言い方は酷くないかな?私だよ」
シマエナガと一緒に入ってきたのは布不足の制服を着た金髪の狐耳の生徒。
そう、最近声が実装されたセイアである。
「セイア!声ついたんだね!おめでとう!」
「なんで祝われる側が祝う側の方にわざわざ来ないといけないんだい。ひどいじゃないか」
「そりゃ祝う準備ができてないし……」
「仕方ない。膝に私を乗せることで許してやろう」
セイアは有無を言わさず先生の膝の上に乗る。すると、遅れて入ってきたアリスがそれを見て声を上げた。
「あ!ずるいです!アリスを差し置いて乗るなんて!」
「ふふ、羨ましいだろう。乗りたかったら私をどかしてみたまえ」
「仕方ない、デュエルで決着をつけましょう」
「いいとも」
膝に乗ったばかりのセイアは立ち上がって、アリスのところへ行く。ARC-V仕様のデュエルディスクをつけて構えると、また入り口から騒ぐ声が。
「あーヒャヒャヒャ!デュ↑エルだぁ!」
「またダークシグナーになったんですか!?」
「そうだ。膝の上に乗る権利をお前達と賭けて戦う!今度はちゃんとインフェルニティを組んできたらからな!後悔するなよ!」
「望むところです!」
「良いだろう。この中で一番勝った生徒が先生の上に乗る。それでいいな?」
急に乱入してきたキキョウを快く受け入れた二人は、外に出てデュエルをするらしい。
デュエルディスクがあるキヴォトスもそれはそれでおかしいが、もう慣れた先生とプレナパテスは話を続ける。
「ところで先生、そろそろキャラ調整来ますねコンパス」
「あ〜みりぽゆ下方か〜嫌だな〜」
「普通にガドブレドローンが3回も飛んでくる時点でやばいのにゴンとキルアがいるから大変だったんですよ。絶対ドローンは今の1.5倍とか必要になりますよ呼び出すのに」
「ゴンって下方されると思う?」
「どうでしょうね。HSは明確に脅威になったんですけど、仮に下げるとしたらガードブレイクの倍率か、もしくはHAの発生を下げるか、それとも範囲を下げるかでしょう。結局キャンセルに使えるのはマルコスのこともあってあまり運営は歓迎していない印象ですね。ステータス自体はボンドルドの件があるので考えにくいですが、攻撃倍率を下げるというのは考えにくいです。あったら体力倍率を1にするとか、でしょうか」
「先生は発生だけが下がるか、HS時の倍率が下がるに一票。下方なしって線もみりぽゆ下方前提ならありうるんじゃないかな。ただまあ使用率見て決めてるっぽいのもあるから、何かしら下方くらいそうではある。HAの威力下げます、ってなったらボラ入れてからHAで〆るがしにくくなる可能性大いにあり」
「確かに」
二人はコンパスの調整について話す。
「みりぽゆ自体は強くて良いキャラなんだけどね〜やっぱ下方入るでしょ。入らない可能性はないと見てる」
「HS周りは絶対に調整入るでしょうね。ただ、HSの時間を16秒くらいから12秒とかにしてクール伸ばして2回なら間違いなく落ち着くと思います。しかし、HAってあんまり使いませんよねみりぽゆ」
「素直にガドブレ擦ってシルブレやお母さん入れて撃ち続けた方が早いからなのかあまり見てない。ただ、人数有利だったりするとキャンセルとか足止めで使うのは見たな」
「HAの方は倍率や動きに関して上方があるかもしれない、とも考えてますね。もっとこう前線で撃ちまくるキャラに合ったような戦い方を薦めるかもしれません。今のみりぽゆはドダイガンダムなので」
「その例えわかる人いる?」
先生はツッコミを入れた。
「ただまあタンポロよりは良い環境だと思うけど……あ、そうだ。カードも調整入るじゃん」
「ああ、入りますね。生徒会シリーズ並びに帯電が下方されるそうじゃないですか」
「結局あのタイプのカード自体が強いしデルミンはそれ前提だったから不快度は高かったよね。対応を押し付ける動きというか」
「仕方ない部分ではありますね。上方修正されるカードが多いですが、自傷攻撃カードが始龍以外は入るそうですね」
「と○さーもんさん言ってたね、もしかしたら自傷するダメージが軽減されるかもしれないって」
「カードを使うごとに現時点の体力の25%持っていかれるのにその見返りが薄かったですからね。一緒にステータス上昇も来ると思うので、そうすると私たち的にも嬉しいです」
そうだね、と先生は相槌を打った。
また二人の話はポケポケに戻るが、その前にシュロが声を上げた。
「や、やりました!2回目の五連勝達成です!」
「マジ!?」
「おめでとうございます、シュロ」
彼女は意気揚々と先生たちに画面を見せつけた。
「プテラEXで思い切り進化を縛って出鼻を挫きつつ、サワムラーで後ろ削ってからプテラでトドメ!良い感じに決まりました!」
「よし、シュロ。先生の膝枕を奪ってくれ」
「今日は機嫌がいいので手前様の膝はいただきます」
外では叫び声が聞こえる。
『手札ゼロ____これが、ハンドレスコンボだ!』
『わ、私の手札が先行1ターン目から0枚に!インチキ効果もいい加減にしたまえ!』
『なんですかそれぇ!』
インフェルニティのご挨拶、先行全ハンデスをくらっているようだ。セイアの手札はゼロ枚になり、彼女の逆転が難しくなっている。
「あっちはあっちで雪の中大変そうですね、手前様」
「元気があるのはいいことだよ。しかし、このままだとキキョウのキャラが崩れるな」
「何を言ってるんですか、すでにこの作品ブルアカとして崩壊してますよ」
「それは、そうだな」
話していると、今度はキッチンの方から誰か出てきた。
「せんせー!」
「フウカ」
しばらくレトルトとかを食べて過ごしていた先生たちを気遣ってやってきたフウカだ。
「そろそろご飯できますよ。今日はトマトソースのチキンソテーです、人数分の倍は作ってますよ」
「ありがとうフウカ、作ってくれて」
「材料費は先生が出したんですから、こっちは手順通り料理するだけですよ。ほら、早く外にいる生徒たちも呼んでください」
シュロを下ろしてから、先生は三人を呼びに行く。
「おーい!ご飯できたってー!」
「はーい!」
「わかった」
「わかったわ」
さっきまで高笑いしていたキキョウは素に戻って、シャーレの地下室へと戻っていく。
それと同時にリオも到着した。
「来たわ」
「やっほーリオ、実装おめでとう。少し騒がしいけどアリスもセイアもいるから、楽しんでいってよ。ケーキは買ってあるし、チキンもあるよ」
「ありがたくいただくわ」
そうして、パーティーが始まろうとしていた。
雪は降り積もり、だが晴れとなって道を照らす。
眩しい光が、街も輝かせていた。