はい!アリスは戦い方を学びます!ゲームから!   作:らんかん

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※いつも以上に好き勝手やってるので覚悟して読んでください。


深海棲艦とやり合うアリス一行

 _____キヴォトスの海のある地区にて。

 

「先生!大変です!深海棲艦がやってきました!」

「なんで?」

「あと後方にセイレーンも見えてるそうです!」

「もう終わりだぁ!(レ)」

 

 確かに海を見てると遠くが黒い。

 

「え、これもしかしてこのキヴォトス終わり?あれに対応できる術は知らないよ先生」

「アリスも光の剣を持っていますが、射程に入る頃にはここ一帯地獄になってます」

「だよなあ」

 

 急な滅亡がやってきているのに、今いる二人じゃどうしようもできない。そう思うと逆に冷静になってる。

 

 このキヴォトスは確かに外界との境界線がない。あったら深海棲艦なんてやってくることはない。

 

 だがそれは、裏を返せば『味方も強大になる』ということ。

 

「あ!先生いた!おーい!」

「キラ_____」

 

 最近シャーレに居着いてるキラ・ヤマトがやってきた。

 

「探したよ」

「探したよって、あれに対抗できる手段ある?ここにいたらラクスさん悲しむんじゃ」

「大丈夫、ラクスやみんなを守るための新たな力があるよ」

「ええ?」

「ほら、そこの港見てよ」

 

 丁度彼らからは丘のせいで隠れていた港から、何かが出る音がする。

 

 アークエンジェルのようなものが出てきたが、それが彼らがいる港の方へバックで入ってきた。

 

「あれがその力なのか」

「うん。スーパーアクエンジェル級戦艦だよ」

「勝手に建造したのあれ?連邦生徒会が泡吹いて倒れるよ」

「ここを守ればチャラになると思うんだ、僕は」

「仕方ないな」

 

 アリスと先生とキラの3人は、そのままスーパーアークエンジェル級戦艦に向かう。

 

 ささっと入っては移動して、さっさとブリッジにやってきた。

 

「せんせー!」

「ようやく来ましたね」

 

 ブリッジには生徒やら何やらいる。うち、一番話が通じるであろうプレナパテスに先生は話しかけた。

 

「あれ?ラインハルトは?」

「今アイスワ_____んん、ビナー倒す時に使ったブリュンヒルトにいます。あとその隣のドッグでウトナピシュテム改造中です」

「今改造する必要ある?」

「あんな不格好な石包丁でどうするんですか」

「その石包丁でスイカバーしたんだよあんたと戦ってる時!」

『うるさい!』

 

 通信のモニターが出てきて、それに反応すると出てきたのは話に出した金髪の小僧。

 

『貴様らは戦地に居て何をやっている!』

「あ〜怒らないでくれ、こっちだって今でかい希望が飛んできて困惑しているんだから」

『全く____そうだ、生徒はどうした。あまり居ないようだが』

「ゲーム部と共に早めに青春ADVの制作に取り掛かろうって始まってこの始末だからまじで困ってたんだよな。そっちは早めに気づいたそうじゃないか」

『リンという少女によって気づいたがこれともう一隻を改修していたからな。しばらく前線はそっちに任せる』

「え〜、総指揮官ラインハルトで艦長先生!みたいなほうが盛り上がるんじゃない?」

『シャーレの責任者は?』

「私だよ」

『では貴様がやれ』

「ひどいな」

 

 ただあっちもあっちでお祭り騒ぎ、モニターに邪魔するようにユメが飛んできた。

 

『先生!』

「ユメ!」

『久しぶり、元気?』

「ああ」

『こっちは増えたホシノ・マリーンズと急ピッチでブリュンヒルト修理してウトナピシュテムの改修急いでるから頑張ってー!』

『おい!そこのホシノ!ネジもってこい!』

『どこのー!』

『エンジンの!』

 

 あっちはあっちで忙しそうだ。

 

 ユメを押し退けてラインハルトがまたモニターの前に座る。

 

『と言うわけだ。急いで行けるように努力はするが、それまでは保たせろ。いいな?』

「言われなくても」

『その意気なら大丈夫だ、では頑張れ』

「ああ!」

 

 そう言って通信は切れた。

 

 海の方を見てみると、わずかながら黒色の占有率が上がっている気がする。

 

「そろそろ出発しないとやばそうだな」

「先生」

 

 キラが戻ってきたようだ。あの私服で艦橋に居座る姿は、少しばかり面白い。

 

「アリスちゃんに今スタンバイさせてるから、すぐに出航するよ」

「まってくれキラ。そもそも何するか聞いてない」

「じゃあ出発!」

「あいあいさー!」

「待て!」

 

 先生の静止も聞かずにそのままスーパーアークエンジェル級は進み始めた。

 

 浮遊装置は何かしらの制限があるのか、水上を移動している。

 

「ねえ!まだ作戦とか考えてないんだけど!」

「考える必要はないよ」

 

 それぞれが席についている。艦長席に座らされた先生は、操縦桿握ってるプレナパテスを信じつつ、キラに聞いた。

 

「あのー、アリスにスタンバイさせてるって何したの」

「クラフトチェンバーで作ったフリーダムに乗せてる」

「流石にクラフトチェンバー使う時は言ってくれる?」

「真・花の慶次をあれで作った人よりかはいいと思う」

「核動力機を人ん家の地下に置くのも大概だよ?」

 

 そもそも今乗ってるスーパーアークエンジェル級もいつの間にか建造されていたもの、先生としては理解し兼ねてる状況だ。

 

「とりあえず、作戦を説明するね」

「ああ」

「まずはこのイロハ級の深海棲艦達を可能な限り撃破して突破する」

「え?」

「突破するんだよ」

「あのね?先生はマリュー・ラミアスじゃないんだよ?」

「知ってるよ?でも突破するよ」

「さてはお前戦艦クルーになってテンション上がってんな!?」

「それは認めるよ」

 

 キラの綺麗な笑顔。

 

 先生はため息をつきながら、作戦の続きを説明させる。

 

「で、何をするんだ?その後は」

「後続でやってくるブリュンヒルトとヴェルヘルミナ級で分断したのを挟撃する。今回はできる限り生身で戦わないことを目的にするよ」

「だからわざわざフリーダムまで」

「僕が初めて乗ったフリーダムと一緒だけど、基本砲撃は実弾だからフェイズシフト装甲で耐えられるはずだよ」

「後はアリスのスキルを信じるしかないな」

「敵艦載機発進を確認!こっちに向かっています!」

 

 ユウカの叫ぶ声がする。モニターには実際、艦載機が映っていた。その艦載機自体は第二次世界大戦並みのお古だが、油断していたら死ぬかもしれない。先生は指示を出す。

 

「イーゲルシュテルンで撃ち落とせ!」

「下の方はどうしますか!イロハ級がこっちを狙って撃ってきています!」

「どのミサイル撃てばいいんだ!」

「あれは艦船でしょ!?」

「いや、形状は人だ!一旦ウォンバットを使う!」

「了解、ウォンバット装填。撃て!」

 

 大気圏内用ミサイルも併せて使用し、スーパーアークエンジェル級戦艦プリンシパリティは攻撃を開始した。

 

 飛んできている相手側の艦載機はイーゲルシュテルンで撃ち落とされ、その艦載機による攻撃や向こうにいる深海棲艦達の攻撃も改良したラミネート装甲によって受け止められている。

 

「モビルスーツの相手を戦艦でしている気分だ!」

「ローエングリンはいつ使うんです!」

「先に使うべきだった!」

「仕方ない!イーゲルシュテルンで迎撃しながら、ゴットフリートで出来る限り前方の敵を減らせ!」

「思ったより数減ってない!」

「やっぱり艦艇用を使うしかないか。スレッジハマーを、ユウカ!」

「了解!スレッジハマー装填、撃て!」

「モモイ!」

「何!?」

「敵は!?」

「側面火力がないことをバレちゃってるかも!」

「これだ!ヘルダート、用意してるな!」

「今やってるよ!」

 

 全員が大変なことになっているが、それでも進み続ける。

 

 幸い相手は物理攻撃、それも少女が扱うものとして取り回しがいいがSFの戦艦を傷つけるのには時間が掛かる。しかもこちらはアークエンジェルを踏襲した上で魔改造したもの、ちょっとやそっとでは傷つかない。

 

「キラ!ヘルダートを!」

「わかってる!」

 

 対空防御ミサイルで敵の数を減らしつつ、下にいる深海棲艦達にイーゲルシュテルンを放ち続ける。下まで潜り込もうとしても大質量の高速移動なのでその水流に巻き込まれて制御不能になっているようだ。

 

 だが、この優勢は長く続かない。下の方で何かしらの爆発が起きたようだ。

 

「ぐぅ!?」

「わあっ!」

「何が起こった、状況知らせ!」

 

 今度はミドリが叫ぶ。

 

「先生、下の方で被弾が起こった!下の羽部分!」

「損傷率!」

「10%!」

「なら問題はない!」

「多分対艦ミサイルに切り替えてきてる!」

「違う、下部!」

 

 キラはレーダー情報を映した。

 

 どうやら潜水艦が接近してたらしい、魚雷攻撃によって水上のこの艦を沈める狙いだ。このままでは下から攻撃されて轟沈されてしまう。

 

「くそっ!」

『アリスを出してください!』

 

 モニターには、フリーダムに乗ったアリスが。

 

「アリス!」

『魚雷だけでは限界があります!水上の敵艦を減らして、水中戦はアリスが!』

「行けるのか!?」

『この翼があれば!』

 

 フリーダムの操縦方法をアリスに合わせた調整を行なったメンバーが横に映ってる。

 

「ユズ!」

『スパゲッティコードは直したので大丈夫です!』

「まるで僕が酷いコードしか書かないみたいな言い方!」

「そこ文句言わない!ハッチ開け!フリーダムを出す!」

 

 右側のドッグが開く。ドッグの控え室に行って、ユズが準備をした。

 

《カタパルトオンライン 射出推力正常 進路クリア フリーダム、発進どうぞ》

《天童アリス、フリーダム行きます!》

 

 カタパルトからフリーダムが発進し、即座にプリンシパリティの上へ来た。

 

 その上からビームライフルと腰のレールガンによる射撃によって海は波紋を出し続け、直撃にしろ余波にしろイロハ級深海棲艦並びに混ざり始めたエグゼキューターシリーズの数を減らしている。モビルスーツの高度では艦載機による攻撃が限界だが、レーザーを持っている艦載機とかいうバカな代物はなかったらしい。フリーダムにかするだけで制御を失い落ちていく。

 

『アリスはもう少ししたら潜水艦を!それまでに数は減らしておいてください!』

「わかった!」

「対潜用魚雷発射管準備OKです!」

「すぐに撃て!質量に物を言わせて消し飛ばす!」

 

 魚雷が発射される。

 

 アークエンジェル級を勝手に新造したのに恥じぬくらいの暴力性。爆発して波紋を揺らして相手の行動を阻害。そこにアリスが簡素化した操作で出来るようになったハイマットフルバーストを叩き込んでもっと波を生み出して相手を撃破。

 

「モモイ!」

「状況でしょ!?今私たちが進んだ航路は分断されてるけど、前がやばいかも!」

「何が!」

「これ!」

 

 また、先生の前のモニターにレーダーの状況が映し出される。

 

 セイレーンと深海棲艦が並んでいる上、びっしりと艦載機が迫っていた。針を通す隙間もなさそうだ。

 

「お姉ちゃん!何あれ!?」

「見たまんまー!」

「このままじゃ潜水艦共と上下で挟み撃ち喰らっておじゃんか!」

「先生!」

 

 生徒達で大変だと慌ててる中、キラが叫ぶ。

 

「なんだ!?」

「ようやく調整が完了した!この艦を浮遊させれる!」

「なんで今までそれ言わなかった!」

「戦闘中に使えるかどうかあやふやだったから!でも大丈夫、今ならいける!」

 

 キラがそれを推すことの意味。

 

「バレルロールをやれって!?」

「このままだとどの道墜ちる!やるしかない!」

「____わかった!」

 

 先生は覚悟を決め、スピーカーマイクを取った。

 

「先生だ!今からバレルロールをやる!出来る限り物の固定をした上で、各位は怪我をしないようにしっかり捕まってくれ!」

 

 彼の宣言で、なんとなく慌ただしさを全体で感じれるくらいには微かな振動が続く。先生はアリスにも指示を出した。

 

「アリス!出来る限り遠くの敵を狙って!こっちは囮になる!」

『死にませんよね!?』

「そう簡単に死ぬか!とにかく頼む、こっちは垂直上昇で相手の攻撃を避けるから!」

『分かりました!』

 

 アリスはそのまま、先生達から少し離れた場所で殲滅を開始した。

 

 プリンシパリティはそれを確認してから上昇、操舵手のプレナパテスが波の上がるタイミングに合わせて起き上がったのかかなり素早く上がれた。

 

「よし!今からバレルロールをやる、ローエングリンを起動しろ!」

「ローエングリン起動、全砲門準備出来ました!」

「キラ!そっちは!」

「エンジン問題なし、行ける!」

「プレナパテス!」

「計算完了、問題ありません!」

「バレルロール開始!」

 

 _____アークエンジェル名物が、今彼らの手で再現されようとしていた。

 

 イロハ級の深海棲艦は勿論のこと、エグゼキューター等下級の敵の射程を思い切り上昇する事で避け、もっと先にいる敵にローエングリンを向ける。

 

「くっ!」

「わわわわっ!?本当にひっくり返っちゃった!」

「耐えて!僕達のラストチャンスだから!」

 

 反転したことで上方にある兵装を全部下に向けれるようになり、ゴットフリートもミサイルもイーゲルシュテルンも全て下の敵艦を捉えることができた。

 

「全砲門、てぇーっ!」

『当たって!』

 

 アリスが乗っているフリーダムと一緒に、全ての兵装から攻撃が放たれた。

 

 それは、彼女達にとっては最後の光景、破滅を意味する。

 

 ゴッドフリートはヨ級らを撃ち抜き、イーゲルシュテルンは見境なく穴を開け、ミサイルも遠慮なく相手を吹き飛ばしていく。

 

 ローエングリンはもっと先にいる大きな戦艦や艦載機を消し炭にして、その光がどれだけのものかを思い知らせていた。

 

 もっと言えば、アリスによる攻撃もまた彼女らを殺す光でもあった。

 

 波打ち、それを潜るように撃たれた光。

 

「ちぃっ!」

「きゃーっ!」

「くっ……」

 

 その光は、黒く染まっていた海に青色を取り戻した道が出来るように敵を消し炭にした。

 

 バレルロールを成功させた一行は、油断することなくチェックに入る。

 

「あ!先生、みんな離れていくよ!多分向こう側に逃げるつもりだと思う!」

「どうする先生?」

「追う必要はない。あれだけの数がいるんだ、3隻あっても足りない」

「そうだね、僕もそう思う」

「とりあえずアリスを戻そう、ハッチ開けて!」

 

 フリーダムは格納庫へと戻り、アリスは帰還した。

 

 また、味方からの通信が入る。

 

「先生!連絡が!」

「誰から?」

「ラインハルトとユメさんから」

「それぞれ読み上げて」

「『こちらブリュンヒルト、左翼部隊の壊滅に成功せり。貴艦は周辺の状況を確認次第帰投せよ』……って!」

「軍人らしいお堅い通信だこと。ユメは?」

「『こっちは右翼部隊壊滅させたよー!確認終わったら帰るけど長く戦闘してたから、そっちはなるべく早く帰ってね』って」

「まあそも軍じゃないからこういうもんか」

 

 プレナパテスが質問した。

 

「で、先生。どうしますか?」

「帰投しながら確認しよう。居続けるのもあまり良くは無い」

「分かりました」

 

 捏造されたスーパーアークエンジェル級プリンシパリティは、帰路に着く。

 

「お疲れ様、先生」

「ああ、お疲れキラ」

「アリスちゃん、すごいね」

「勇者だからな、とは言いたいけど彼女にどう謝ろうかな」

「謝るのは僕の方だから気にしなくていいよ。浮かせる装置に関しては、すぐに調整出来そうなのが僕しか居なかったから苦肉の策だったんだ。あんまり、あんな少女を乗せたくはなかったんだけどね……」

「アリスに謝ってから、沢山褒めればいいさ。あの敵を倒したのも、先生達を守ったのも表裏一体の事実だから」

「そうだね」

 

 ゆっくり着水して、水を掻き分け進む艦。

 

「ところで先生、あれってなんだろうね?」

「そういやキラは知らないのか……あれは深海棲艦とセイレーン。違う名称だが、大体は一緒なんじゃないかって言われてる」

「そうなんだ……」

「ああいうタイプの兵器が実は別世界にはあるんだよ、艦娘って言うんだけどね」

 

 ラクスの愛と頼りに出来る仲間のおかげで、成長して強くなった彼になら話してもいいかと艦娘について説明する。

 

「そんなものが」

「セイレーンの方はたしかKAN-SENだったな。ともかく深海棲艦の方は艦娘の成れの果てだという説が強く指示されている」

「じゃあ……先生としては無差別に撃つのは」

「先生としても、あまりしたくはなかったんだが」

 

 先生は話を続けた。

 

「実はこの世界にも同じようなものがあってね。ユスティナ聖徒会っていう組織の人間を複製したものが徒党を組んで襲ってきたことがある」

「エデン条約の時のこと?」

「そう」

 

 溜め息を吐く彼。

 

「あれと似たようなもんだと思うとさ、気が引けるが引き金は引かなきゃって思うんだ。それが生きているのかどうかは分からない、もしかしたら話し合いだって出来るかもしれない、でもその為に今生きてる人間を危険に晒すのは許容できない。それに、過去の人間に過度に擦り寄るのもダメだと思ってる。先生の、個人的な意見だけど」

「僕達は……」

 

 キラが何か言おうとした時に、アリスがブリッジへ入ってきた。

 

「先生!キラさん!」

「おかえり、アリス」

「おかえりなさいアリスちゃん」

「見ましたか!?アリスのフリーダム!」

「上出来だったよ。艦装を用意出来ていれば、もっと自由に戦わせてあげられたんだけど出来なかった」

「でも自分の愛機を再現したの、アリスに任せてくれたじゃないですか。それだけでも十分、嬉しいです」

「そこまで言ってくれたら、あの翼を託した甲斐があるよ」

 

 先生とキラは、褒めて欲しいアリスの気分を削ぐことになると謝ることを一度後回しにして褒め続けた。それに伴い、操舵手のプレナパテス以外も集まってくる。

 

「先生!私もほめてー!」

「あっずるい!私も!」

「お姉ちゃんの次でいいからほめてください」

「みんな頑張ったぞー!えらいぞー!」

 

 全員で抱きしめ合うため固まっていると、プレナパテスが口を開く。

 

「そろそろ到着します」

「マジ!?」

 

 港はもうすぐそこ。

 

 少し遠くの空には、ブリュンヒルトと戦艦となったウトナピシュテムが。

 

 淡く橙色の陽の光が、水面を照らしていた。

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