「終わったあああああああーっ!」
「お疲れ様です〜」
先生ははしゃいだ。
ずっとやってなかったポケポケの第3回45勝イベントをようやく終わらせたからだ。
「ようやくだよプレ先!」
「大爆死してもうやだやる気出ないっていじけた挙句ギリギリまでサボってる方が悪いと思うんですよ。というかまる二日やって終わらないってマジですか」
「ダークライやばくね?」
「それはそうです」
テレビはアニメを流してる。
「ロンリー・サンセットでしたっけ?いい曲ですよね」
「メガゾーンで一番好きなんだ、この曲」
「しかしまあ、かなり面白かったですね。名前は聞いたことありましたが見たことなかったので」
「先生的にはPart3も捨て難いんだけどあれ蛇足とかいらないとか言われてるからちょっと言いずらかったりする」
「それはなぜ?」
「まあ設定的には一応あるんだけど時祭イヴがね」
「声が変わってたりするんですか?」
「そうそう」
時祭イヴ。言ってしまえばシャロン・アップルや初音ミクと同じバーチャルアイドルの元祖的なキャラである。
Part1及びPart2の声は宮里久美、Part3は高岡早紀が担当しているがそれが受け入れられない人が多く、またストーリーもやる必要があったかという声も続出。Part2で綺麗に終わったんだから、数百年後の話としてPart3やらなくても良くね?という風潮があるようだ。
「でもね、戦闘シーンと眠れぬ森の美女がとても良いので見て欲しいんだけどねえ______」
「悩ましいことですね」
「お邪魔しまーす!」
やってきたのはアリスだ。今日はケイがいない。
「いらっしゃい」
「今日はアリスがお休みです!」
「ということはモモミドASMRの収録日?」
「はい!」
たとえ仲が良くても自分だけが休みだと特別感が出ていい。アリスは上機嫌でやってきた。
「ところで先生!」
「なんだい」
「二週間ぶりですね!」
「そうだね、ってメタいよ!」
「アリスの四号機を捏造したり交番に行ってたりした挙句に遅れたそうですよ!」
「その結果が四課の2凸ならずか」
「アリスはガンダムじゃないのでそう簡単には増えません!分かりますか!」
まるでガンダムなら設定が生えてくるみたいな言い方だ。
「まあ良いじゃないか。最近ずっとスタレすり抜け無しで引いてたらしいし。
ところでアリス、最近ずっと動いてないから何かしたいなって思うんだけど何かある?」
「今日はもう仕掛けは済んだのであとは待つだけですね。座ります」
アリスは先生の隣に入った。
もう3月も迫る頃ではあるが、やはりまだ寒い。こたつの必要性はあるのだろう。
「そう言えば先生」
「なんだい?」
「今日は二週間サボった書いてる人の罵倒会するんですけど」
「ああいいね(?)」
「実は生徒はあまり出演してないらしいんですよね」
「え?」
アリスは図を持って来て説明する。
「アリスはまず2作品出てます。この作品と四号機が出る作品です」
「うん」
「モモイも同様です」
「そうだね」
「あとヒエロニムスの方でミカさんがこの作品とそれで出てます」
「ミカ人気だもんね」
「あとイチカさんはこの作品と交番の方で出てますね」
「交番のほうお気に入り400超えたらしいよ?」
「アリス達300なのに!!!!」
アリスの不満そうな声が漏れるが、まあ仕方ない。
「ところでアリス、この書いてる人の作品で一回も出てないかキャラっているの?」
「コユキさんとかノアさんとか?」
「あー」
「ちなみに回数で言うならユウカとキラさんは大体同じです」
「これブルアカの作品だよね?大丈夫?」
「なんでケビン・カスラナの出演回数がブルアカの生徒よりあるんですか?」
「確かに……アベンチュリンとか多いよ絶対」
そんな雑談を広げてる中で、先生は別のことを思い出してアリスに聞いた。
「ところでアリス?」
「なんでしょう!」
「今回って何を仕組んだの?」
アリスは得意げに説明した。
「今回はですね、ちょっとした物を用意したんです」
「と、いうと?」
「アリスだってちーちゃんを楽しみにしてるんですよね、当然その関係で待機したいのですが処理とかに回っていると時間が掛かってしまいます、なので……」
アリスはタブレットを取り出した。
「これで遠隔操作して止めた物をアバンギャルドくんに破壊してもらう作戦です」
タブレットの景色は、不透明なガラスを映していた。そのガラスの下には何か、ライトのようなものが置いてある。
「これは?」
「トラップです」
どうやら対ヘルメット団用のトラップらしい。
近頃は勢いが減っていたが、どうしても暴れたりない者達がいる。そう言ったらならずものは徒党を組んではこうやってやって来て誰かを傷つけることに終始するようだ。
ライトを置いている場所はどうやらアリス達が潜んでいると嘘の情報を流したところらしい。まあ、アリス以外はASMRをとっててアリスはシャーレの地下室にいるのだが。
「ああ言う人たちって時間を取って訓練すれば生き残れると思っています。ドアを壊し窓から侵入して、武器を抜く。ですが、最も基本的なルールを忘れてはいけません」
「アリス?」
先生が何を突然言い出したんだろうと聞こうとした瞬間、ガシャンという音と共にトラップが作動したようだ。
血はついていないものの、どうやらトラップに引っかかって動けないらしい。
『ぎゃあああああ!』
『な、なんだこのロボットは!?』
『銃を向けて突撃してくる!!!』
銃声によって悲鳴はかき消された。
少し怖い映像なのだが、少なくともそれが何かを理解していた先生達は特に怯えることなどはなかった。
「これウェルカムマット?」
「そうですよ。これで捕まえたのをアバンギャルド君で痛い目見させて、撤退させようって算段です。ゲームみたいにすぐ死ぬ、と言うわけではないですから」
「そう言うもんなのかなこれ」
しばらくしていると、タブレットの景色が変わる。
不透明の窓をスライドさせてから、顔を見せたのはアバンギャルド君。その後ろには縄でぐるぐる巻きにした不良達の姿が。
「これを後でミレニアムに持っていくように仕向けています」
「それはまたなんで?」
「リオが色々調べるそうです!」
何かあったのだろうか気になるが、まあそれなりに大きな話ならシャーレにもいずれ来るだろうし大丈夫か、そう思った先生はとりあえず緑茶を啜ることに。
一息ついたら、プレナパテスに話しかけた。
「ところでちーちゃんくるけど事前予想どう?プレ先」
「正直な話ダッシュ中発動無がどれだけ試合に響いてくるかによるんですよね。一瞬滑りで出してから全天とかでガードとなると相当強いですし、クーシー使ってる人とかだと脅威になるかと思います」
「そうなるか……」
「アリスはHS強いと思いますし、発動が大体そこそこ良いので三月シーズン暴れたら下方する可能性あり、と考えてます」
「うーん同感」
プレナパテスは何かを思ったのか付け加える。
「ガードブレイクのHS割と貯まるの早かった上に操作がやりやすそうだったのを見て、とりあえずちーちゃんで割ってもらってあとは全力でボコすみたいな戦い方もできると思いますね。いやでもまあダッシュ中カード発動無はやってると思うんですよね……アバカンとかが発動無……いやあキツイと思うんですただでさえアインズそれできついって言うのに」
「そうだよなあ」
のんびりゲームの話に移行しつつある。
三月は間近であるが、まだ寒い。健康に気をつけて生活すべきだろう。
春の匂いが少しの暖かさを持つ、そんな訪れを感じさせるような日であった。