「えー、みなさん。お元気でしょうか、先生です」
先生は静かに挨拶している。
「ポケポケの5連勝イベントが始まりましたが、皆さんやりましたか?私は初日に終わらせました。マニューラとダークライを使ったデッキなのですが、ニューラのやつが運良すぎて常に40ダメ出てたのでヒカリとダークライ合わせて後攻60ダメ出した挙句に1ターンで勝ったりととても運がよかったです」
これを書いてる人は金曜日の昼にカスミ上振れを5回連続で決めて勝ちました。カスのカードですよあれは。
それは置いといて、今は深夜。寝落ちの時間帯でもある。
「まあ、今は午前3時です。つまり大体の人が寝落ちする時間帯だと思ってくれて構いません。いつも手伝ってくれる人たちは今それぞれのお家にいるから、いつめんの顔を拝みにいきましょう」
そう言って彼は、まずプレナパテスのところにやって来た。どうやらスターレイルのイベントをやっていたらしい。
「ガオガオ事務所。先生は泣きながらやったけど、楽しかったですね。ちなみにネタバレを入れたらそれが原因で⭐︎1評価を貰いました。哀れです」
一応ネタバレ部分はタフ語録に変えておきました
プレナパテスの寝顔は、寝顔と呼べるものではない。
あの格好を思い出して欲しい、寝息立ててしかもあれから泡が出たりするだろうか?いや、ない。しかしあれでこたつに入りながら寝てるのは光景が面白すぎるのではないか。
「ちなみにスターレイルで好きなキャラをこの前聞いたんですが、アグライアだそうで。アグライアは先生も好きですが、一番好きなのは鏡流です。そこ、青色のアグネスとか言わない。抜けなくなる」
ともかくそんな面白光景を見た後は、別の方へ行ってみよう。
今度はアリスだ。彼女も寝息を立てている。画面を見ると、どうやら動画を見ていたようだ。
「何の動画を観てるんでしょうか……おや、リピート再生が掛かっていますね」
動画を覗き込む。
《ミドガルドオオオオオオ!!!ミラァァァァァァン!!!我魂魄100万回生まれ変わっても!恨み晴らすから★》
「例の如くカオスパロボでした。最近先生はニルファの方を見返してみてます、グッドサンダーチームのグルンガスト参式が大好きです」
そんな自己紹介をしながら、アリスの様子を見てみるとどうやらそれをみてスイッチでなんかしていた様子。
また画面を覗き込むと、今度はポケモンをやっていたようだ。
「水タイプ縛りをやっているようですね。しかし、なんか言語が変ですね……これはフランス語ですね。先生はそういうところで勉強を意識してるのは大好きです」
ちなみにこれは書いた人がやった縛り内容です。SVの他言語タイプ縛りは割と地獄なのでやる時は頑張ってください。カメラの設定と注文と面接が鬼門です。
アリスの方はそれくらいにして、まだ完璧には仲間になってないが何故かいつもいるシュロの方へと向かった。
「あぁ」
先生はシュロのスマホを見た。
丁度5連勝のバッチを手に入れたところで、彼女は力尽きてしまっている。何のデッキを使ったかは分からないが、よく頑張ったものだ。
「彼女はポケポケの5連勝イベをやっていたようですね。いつも通り苦労してたそうですが、今回は彼女視点だと早めに上がれて良かったと思ってます。何を使ったのか気になりますね、弄ってしまいましょう」
「手前様?」
「ひぇっ」
どうやら起きたようだ。
「ごめんねシュロ、起こしちゃったかな」
「そりゃ一人で語ってたら流石に起きますよ……ふぁあ、めちゃくちゃ近くで喋ってますもん」
「まあ、その……ごめん」
「構いませんよ。手前様ならまあ」
「ありがとう」
折角なので彼は、5連勝デッキを見せてもらうことにした。
「手前のデッキはこれです。ジバコイルダークライですよ」
「ああ、なるほど。最近流行りだもんね。サンダーブラストでしばく型」
「水でもカスミ上振れさえなければ即座にしばくことができるので中々重宝しますよ。手前様と違って、5連勝終わったやつに邪魔されて時間掛かりましたけど」
それでも早めに終わったのでヨシとしましょう、そうあくびしながら言うシュロに大人の品性を少しばかり感じながら先生は話をする。
「そう言えばシュロはさ、即降参勢とか見たことある?」
「手前はないですね。先生は?」
「みんな持ってない頃に基本クリアしてるから見たことない。5連勝した後も潜ってるけど基本みんなバッチ持ってるね」
即降参勢。
ポケポケ5連勝イベントでは、X上で見られる通り即降参勢なるものがある。
5連勝するのが難しい、クリア出来ないからと嘆く人のために5連勝した人間がある程度戦ったら降参する、すぐに降参してバッチ取得を貢献しようと言う動きをするのだ。
無論、それに当たったと言う人もいるのだが、書いた人は全く見たことない。そう言った動きは日本だけで見ればあることだが、自我が強い海外ではそう言った動きが皆無に等しい。
「先生ずっと海外の人と当たってたからまずもってそんな軟弱なやつと会うことなかったね。まあ、ゲームくらい本気でひりつきたいからありがたい事だけど」
「手前は名誉にしか興味ないですし、すぐに取れたらマウントに使えるのにと思いながらやってましたよ。まあ、そう言う意味では手前は実力で勝ち取ったと胸を張って言えるのでさして文句はありませんけどね」
「あれやっぱり噂話だよね」
もし当たったことがある、と言う人がいれば教えてください。
「にしても手前様結構運良いですよね」
「マニューラじゃなくてニューラがエースだからもう面白くてね、面白がっているうちに上振れが過ぎて5連勝ってわけ。つけてたあのイーブイコイン表しか出ないようになってるのかな」
「サルノリコイン……?」
そんな会話をしているが、先生もシュロも割と眠気と疲労が溜まっている。
一度会話を中断してコップに牛乳を入れ、それを軽く温めてから持ってきた。
「ほら、シュロ。もう一回寝つくのに最適なもの持ってきたよ」
「ありがとうございます」
二人で飲んで、こたつでほっとする。
「まあでも、運に頼らずに勝ててるからシュロはすごいよ」
「運に負けることはしばしばありますけどね。この前の5連勝イベなんてずっとセレビィにやられっぱなしでしたよ?すぐにみんなジャローダになって200ダメは当たり前って風に出してくるんですから。数打ちゃ当たるを初期の拡張パックでやっちゃダメですって」
「それは先生も思ったな。ま、2回目は最速で終わったからやる側だったけど」
「本当に手前様は情けないですね」
「それは認めるよ」
雑談しながらもあったかいミルクを飲み続ける二人。なんとなく、親子感が出てきている、ような気がする。
「そう言えばプレナパテスは何のデッキでクリアしたか知ってますか?」
「いや、知らないけど」
「リザードンexだそうですよ」
「マジ?今の時代あれ使える余裕ある?」
「2進化で遅いしスムーズに進化できるかは引き次第、エネルギーをつけるのに時間が掛かる上連発しようとしたらファイヤーが調子良くなること必須のあのデッキでよく5連勝しましたね」
「ナツメで入れ替えたりとかして耐えたんだろうね。すごいよな、プレ先」
話していると、眠くなってきた二人。
「流石に眠くなったので寝ます。おやすみなさい」
「おやすみ、じゃあ先生も_____」
そうして、二人は横になって寝ることにした。
話していても午前3時半。丑三つ時というには幸せな時間である。
春の暖かさも、地下室に染み込んでる気がした。