アリスと先生がいる。
「先生?聞いてください、というか見てください」
「何を?」
「評価欄とコメントを」
「うん____」
先生は感想と評価を見る。
『ダメカなしリュウです。あの頃は地獄でした。まさかあの地獄をこんな場所で見ることになるとは思わなかったです。』
たまにこの作品の三話にはコンパス民がやってきたりする。
シャーレ前警官を書いてたらそこからやってきたルチアーノ嘆きニキもそうだが、何よりダメカなしリュウの人が少しおかしい。
「ん〜と、名前はほうてぃみんmk4さんですね。ありがとうござ___え?」
どうやら聞き覚えがあるらしいのか、先生は何度か言葉を繰り返した。
「えっと、ほうてぃみんさん……えっとね……えぇ?」
「ハイテンポコンパスで流行ってるテレパスの人じゃないですか」
彼は言葉が詰まった。
「あの、待って?なんでテレパスの人ってXフォロワー3000ってコンパスのゲームにしては比較的有名人がコメントくれたんだ。謎すぎる」
困惑する先生。
「いいんですか、この作品ブルアカにしては終わってるって単語が相応しいくらいブルアカしてないですよ?先生かなり驚いて腰抜かしそう。でもやっぱ、いいよなコンパス」
「この作品の第三話っていろんなゲームを取り扱おうって一話二話エクバの話題を取ってからの急なコンパスなので結構転換期というか、印象付けた話です!」
「割と作品の規模にしてはとんでもない人間が釣れたね」
ちゃんとした紹介は後書きで。
ともかくそういうおめでたいことが起こったので、今日のヘルメット団退治はコンパスのカードを使おう!
「これアリスのデッキです」
「なになに?武術家、自傷フルーク、無色カノーネ、自傷始龍?ふざけたデッキしてるね、武術家のところカットにしない?中の人ポチタ2凸してるんだよ?自傷フルークも2凸してるよ?」
「ブルアカの生徒のステータスは基本HP10000超えるのでライフで受けます」
「相手にスズミが出てきたらフラッシュバンで痛い目見るよ?というかなんでテレパスの人の真似をするっていってテレパスないの?」
「テレパスで飛んだら凍ってる相手にも逃げられそうなので_____」
「人の傷口抉るのやめよ?」
しかし話を続ける暇もなく、ヘルメット団はやってきた。武装は軽めである。
「よし、アリス頑張ります!」
「頑張って!」
アリスは構えて気を高めると、何故だか足が速くなった。
おまけに武術家なるカードを切ると、また足が速くなる。あと何故か足音がブロリーになった。
「なんだなんだなんだ!?」
「昇竜拳!」
アリスは自傷フルークをゲームの枠など考えずにぶっ放した。
なんということだろう。攻撃的な王女アリスの攻撃力の500%の一撃がヘルメット団の一人に当たるではないか!攻撃を防ごうとダブルストリーム(無発動の赤全天)を貼ろうとしたヘルメット団員はそのままやられてしまったのである。
「うわああああああーっ!」
「コンパススペシャルなのはいいんだけどなんかヘルメット被ってるだけのカイいなかった?」
「痴漢エッジ!」
「ヘルメット団員よ、断末魔それでいいのか」
先生は呆れながらも、アリスの暴走に付き合う。
何せ今回のアリスは近距離が3枚も入っている。それに足が速くなっているから早々止まることはない。盾を構えている相手を見つけたら寄って行く、すると当然盾を構えられるのだが。
「行きますよ!」
という声で、もう一度アリスは近距離を振った。
「昇竜拳!」
盾がバッキバキに割れる音がして、ついでに盾を構えたやつもダウンした。結構粗雑な盾であったが、そのせいで大ダメージを喰らうとは夢にも思ってなかったのだろう。
「クズどもがぁぁぁぁぁぁーっ!」
「うるさいし何もかも違うわ!」
「そんな目の色が違うわ!みたいに言われても」
ヘルメット団員その2はナタデココになった。しかし、どっかで復活するだろう。
ただここまで自傷しながら打つカードだったのかHPが三割減っている状態。相手だってこれが好機だと考えた相手は攻めてくるが、突出した相手にアリスはもう一枚カードを振った。
「昇竜拳!」
軽装備のヘルメット団員は突然素早く横から生えてきたアリスに殴り飛ばされ気絶する。
「ぎゃああああああああ!」
「うるさい」
先生もツッコミ疲れたようで、単調な言葉しか出てこない。
さて、カードを使い切り暴れているアリスの攻撃も流石に切れてくるだろうと考えたヘルメット団は細い路地から人を傾れ込ませようと画策。
しかし今のアリスはリュウである(!?)。そんな避けられないほど狭い道から敵がやってくるっていうのであれば……
「アリス、EXスキルを使います!」
「本当にEXスキルでいいのそれ?」
手を構えて、アリスは何かを溜め出した。相手は勢いに任せて、ろくに彼女の方を確認していない。
「真空……波動拳!」
デカい波動拳が、アリスの手から放たれた。
当然普通に当たったら即死するコンパスの真空波動拳は、狭い路地で避けようもないヘルメット団にもろに当たっていく。するとどうだろうか、ナタデココとなって砕け散っていくのである。
これだけ派手に暴れたらもう相手も逃げるしかないだろう。かくしてアリスは一人でかなりの撃破を達成し、勝利した。
「やりました!先生!」
「うわあとんでもないよこれ。近距離3加速のデッキとかとんでもねえけど、面白いね」
「はい!」
とりあえず表の方に出て、雑談しながら歩くことにした。
「にしてもまさかの人が評価とコメントくれるなんて驚きだったよね。先生びっくりしちゃったよ」
「あの人まずハーメルンでアカウント持ってたのがびっくりですよね。これを何で読もうと思ったんのか聞いてみたいです」
「それ!先生も気になる。ブルアカだと思って読んでたら出会したみたいなパターンとかも多いから、きっとそれなんだろうなやっぱ」
春先で若干桜が見え隠れする道を歩いてる二人。
「まあ隠さずメタな話すると、この作品も奇妙な縁に恵まれているよね。ブルアカの話する人はあんまり感想欄でいないけど、いろんな作品を知ってる人が重い思いのコメントを残していってる」
「でもシャーレ前交番より100以上評価もお気に入り数も差がついてますよ」
「くそっ!原作キャラとして活躍してるのに!」
「多分ひょっこり出てくる人達が問題なのでは……?」
甘い花の匂いの中、他愛もない話もまた花を咲かせる。
「ところで今回やった?シーズン」
「あんまりやりませんでしたね。先生は?」
「やったけどカード確定までしか持っていけなかったよ。甘色って結構人気じゃない?だから先生のデキレとPSじゃS4ギリギリ乗れなかったくらいまでしか行けなかったよ」
「ポケポケの5連勝イベでわざわざ金バッチ付けて潜るツケですよそれ」
「関係あるかなあ」
「しかしリュウや忠臣なら踏む事自体は余裕だったのでは?」
「メグメグ多すぎてカット一つじゃ足りなかった」
「あー、なんか三つ置けるようになったから鬼相手だとポチタでも足りないんですかね?」
「そうなんだよね」
背伸びする先生、つられて背伸びするアリス。
「後普通に開拓された後のチーちゃん強すぎ問題。あれ攻撃倍率1.0ってほんと?」
「アリスも使いましたけど、なんか強いですよね。恒常カードでも戦えるって聞こえはいいですけど言い換えれば“それくらい壊れてる”って事ですし」
「メグメグのガトリン上限2になった走ってる時の強化倍率チーちゃん下がらないかなあ」
「下がりそうです」
何やかんや話しているとシャーレにやってきた。
さあ、地下室に戻ろう。いつものプレナパテスと、シュロが待っているぞ。
《後書き》
ほうてぃみんさんと話したのは昨日の朝、突如新着感想が来たと思ったらまさかのハイテンポコンパスのテレパスの人からの感想がありました(第3話:貫通を放つアリスの感想欄に感想が、私のXでも話してる形跡あります)。
Xで話しかけていただいたのでその時に「ネタにしてもいいですか?」と言ったらオッケーを頂いたので採用することに。なので今回はコンパスで、かつもっと内輪ネタ乗りになっています。書いてる分にはとても楽しかったです。
改めてほうてぃみんMk4さん、ネタにさせていただきありがとうございました。
らんかんより。