「嫌アアアアアアアアアーッ!ウオーホッホッホホ!」
「なになになになに」
「タピオカパン!」
「ああ、うん?そう……だね?」
ここに居るのは先生とアベンチュリン。
なお当の先生は発狂しながら花札をやってる。アソビ大全は神ゲーだ(そりゃ世界で遊ばれてるボードゲームを不具合なく遊べますは当たり前なのだが、ニンテンドーだし)。
「おはようございます」
「あら〜アリスちゃん。今日は一人?」
「ゲーム制作にかなり熱中してるのでアリス一人です!」
「テストプレイ担当だもんね____ところでそれは?」
「え、マトマのみです」
「キヴォトスってきのみあったのかい?」
「ブラックマーケットで手に入れました!」
「なんでもあるな____」
先生が花札から復帰した。
「ふいーようやく買った、もう逆らうなよ!」
「それ先生の発言としてどうなの?」
「カスですね」
「うーんまあ勝ったのでいいね」
「普通花札をあんなテンションでやらないよ。じゃあ僕、戻るね」
「はーい」
残ったのはアリスと先生のみに。
「で、今からマフィンを?」
「ポフィンです」
「ポフィンか……え?作れるの?」
「添加物いっぱいで腐らないよ〜!」
「デスポフィンの話してる?」
「とりあえず作りますよ」
「わかった」
キッチンへ向かった。
先に準備をしていたからか、鍋に生地に色々ある。
「今回はマトマとヒメリのみを手に入れてきました。ポフィンを作ります」
「えーなんで?急だ」
「先生、まず一つ聞きます。ホワイトデーっていつでしたか?」
「3/14日だね」
「今は?」
「3/31だね」
「そもそもバレンタインにネタやりました?」
「やってないね!」
「ダメだと思いません?」
「そもそも貰ってないから良いじゃん。貰っても食い切れないからそっちの方が辛いよ」
「ネタ消化してないっていう意味です」
「それじゃだめだ!」
先生はやる気を出した。
もはや新学期祝いの菓子作りだが良いだろう、二人はポフィン作りをすることに。
まずこれは現実なのできのみを適当な大きさに切って生地に突っ込む。ミキサーにかければもっと粉々になるが、これで熱していればいずれは混ざって良い感じのものになるだろう。
「ところで、ポフィンづくり久々ですね」
「DSでやったこと、思い出しますか?」
「うん」
「時間経ちましたね」
「やめて?」
先生は傷を抉られながらもポフィン作りを進める。
ちなみにここからは混ぜた生地を鍋に突っ込んでただひたすらかき混ぜていくだけ。
「よし!ここからは一度ゆっくり混ぜるんだね」
「ゆっくり混ぜながらちょっとずつスピードを早めたり逆回転したりします!」
「オッケー!体力仕事なら任せて!」
かき混ぜ始めるが、時間が掛かるので二人は雑談を始める。
「そういえばさ、キャラ調整来てたのにプレ先と話忘れてたなって」
「アリスで良ければ話に乗ります」
「うーんといってもみんな急にやばくなり出したから何から話そ。まあ、ターニャから?」
「体力倍率0.95になったんでしたね」
「やばくね?」
「貫通が効きにくくなったのと防御の調整が若干楽になった上に結局連撃には強いので、アリス的にも強くなったなって思いますよ」
「あとデズも結構強化入ったよね」
「強くなってるとは思いますが結局HSは使い所間違えたり抱え落ちしたらおしまいなので強くなっても、という感じですね。あ、でも体力0.6は嬉しいです!」
「猫宮と同じ体力だね」
ポフィンが少しずつ固まってきた。今度は少し、反対側にしてかき混ぜる。
「あとエミリアどうですか先生」
「攻撃力1.4やばいカードの発生やばいHSも通常も強化されてって至れり尽くせりだね。前まで回復できるという点でかなり評価もらってたけどガンナーとしてもっと火力出るようになったから、使用率は上がるだろうし勝率次第で次下方かどうか決まるんじゃないかなって」
「なるほど。あ、きららは?」
「防御と体力上がったのはいい、HSゲージもまあゆるそう、なんで通常攻撃速度を12%も上げた。早すぎるじゃないか」
「マリア様より少し遅めらしいですよ」
「いやそれでもスプリンターでそれで妨害しながら火力出せるのは普通に強いよ。調整班は何を食べたんだろうか」
「牡蠣では?」
「もうシーズン過ぎてるよ」
なんて話しているとそこそこ固まっている。ただ、ここで強火にすると中が不安定なままなので、混ぜる速度を上げるだけに留めた。
「んーと、あと何が必要だったかな?」
「シノンどうですか?」
「あ〜!結構使ってるよシノン。体力0.9になって防御も増えたから結構生き残りやすくなったし、あとヒーロースキルゲージが15%減ったからかなり扱いやすいと思うよ。というか最近先生使ってるよ」
「そうなんですね」
「ただまあステージ運に左右されやすいキャラではあるからねえシノン。使用数は比較的少ない方にはなるのかも?シーズンで1/4でマジきてる引き続けたら大変なことになっちゃうし。まあ、それでも使えるけどね。桃鍋引き撃ちすれば」
「桃鍋に遊ばれてませんか?」
「今は2凸したポチタ四課に遊ばれてるよ」
「それドヤ顔で言えないです」
大体固まってきたようだ。あとは一気にかき回して、焼き固まったら完成だ!
「そう言えばグスタフも強くなったね」
「曖昧極まりない書き方されましたけど発動から終わりまでの時間を1/5も減ったら強いですよね」
「先生禁忌の管理無理だからできれば減らしてほしい」
「それは分かる気がします。もう少し、今の半分くらいのペースでも環境的には許されそうに思います」
「ところでアリスが使ってるキャラは何?」
「輪廻です!」
「うっ」
先生が忌避感を覚えたところで、ポフィンは完成した。
辛いマフィンを作ってどうするんだという話だが、カッコよさが上がるからこれでいい。
「できましたー!」
「やったぜ。」
「それはやめましょう?」
完成と同時に、慌ただしくシャーレの地下室に入ってくる音がした。
「ん?」
先生はキッチンを出ると、入り口から階段を下ってやってくる少女が一人。
「大変大変!ファイちゃんが!椅子に凍ってへばりついててボクだけじゃ剥がせない!」
「あーうん。それファイノンか怪しいけどあとで行くよ、ついでに今菓子、辛いやつだけど出来上がったから食わせておいて」
キッチンからからいポフィンを持ってきて、小さな赤毛の少女に持たせる。
「わかった!ボクが食べさせておくぞ!」
「道中で狼さんに食われないように気をつけるんだよ〜」
「うん!」
そのまま、階段を駆け上がって少女はオフィスへと向かう。
「先生、今のは?」
「え?いや、なんとなく渡しちゃったけど」
「誰かも分からない少女に?」
「うん_____」
まあ、からいのは明言しているので問題ないでしょう。
そうこうしていると、もう一人シャーレの地下室へ足を運んでくるものが。
「失礼しますよ手前様」
「シュロ」
その手にはドーナッツの箱が。
「うっわ辛い匂いしますね何作ってるんですか」
「からいポフィン?」
「えぇ____」
彼女は呆れた顔でこっちを見てる。
「しかしシュロから差し入れとは珍しいね。どうしたの?」
「ほら、ホワイトデーあったじゃないですか」
「先生シュロに送った記憶ない」
「話は最後まで聞いてください。つまり、そういう日があったのに甘いものを送らないのはどうかと思って。ただでさえバレンタインにお気に入りの生徒の一人や二人にチョコ贈らない社会不適合者をこのまま肯定して良いのかと思ったんです。ブルアカってこと忘れてません?」
「_____はい」
「なのでまあそういう反省を促す行為を含めて手前は買ってきたんです、良いですね?」
「うん……ごめんね」
「これではアリスも困りっぱなしですよ。ねえ?」
「そうですね____シュロの言う通りです」
お説教が済んだら、気を取り直して買ってきた3箱のうち一箱を食べよう。
オールマインドファッションにポンデリング、桜のやつまでたくさんある。
3人はとりあえず囲んで、お茶することにした。
______その数分後だろうか。
からいポフィンを食べた者の悲鳴が聞こえてきたのは。