しぶころ参加作品、初参加です。

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女死トーク

 恋人に求めるものはなんですか? 

 

 ケイトの場合

「金、どれだけ貢いでくれるかが重要」

 

 美影の場合

「分かち合い……かしら。良いことも悪いことも苦痛も嘆きも分かち合ってくれる人がいいわ」

 

 ここに二つの相反する意見が誕生した。

 ではこれらをぶつけ合わせた時一体何が起こるだろうか? 

 野次馬共(我々)は2人を同じ部屋に閉じ込め監視する事にした。

 

「で、なんなんこの部屋?」

 

「『恋愛トークをしないと出られない部屋』ねぇ……とりあえずそれっぽいことしましょうか?」

 

「なんでアタシと美影なのかは気になるが、まぁ、しゃあないか。乙女らしく恋愛トークと洒落込もうや」

 

「アンタのどこが乙女なのよ殺人鬼」

 

「あ゛? 粘着性イカれストーカーよりはマシだが?」

 

「あ゛?」

 

「「…………」」

 

「まぁ、いいわ。とりあえず不快で仕方ないけど恋愛トークするわよ。私は断然分かち合ってくれる人を推すわね!」

 

「なんだよ意外と意見が合うじゃねぇか、確かに分かち合いは大事だよな……」

 

「「痛みの! /金の!」」

 

「「……は?」」

 

「お金なんてどうでもいいでしょう! 愛に必要なのは痛みよ! 痛み! 互いに傷つけ合いながら愛を深めていくのよ!」

 

「は! これだからイカれポンチは! 金だよ! 金! どれだけアタシに貢いでくれるか、ソレが重要だろうが!」

 

「あら、悲しい子。所詮目に見えるものでしか測れないなんて可哀想ね、ケイト」

 

「傷つけ合うことでしか愛を実感できない異常者の美影にはこの価値観は難しかったかぁ。いやぁ、悪いな!」

 

「「HAHAHA……殺す!」」

 

 そう言って2人は殺気マシマシで殴り合う。

 悲しきかな意見の食い違い一つで人間はここまで醜くなれるようだ。

 ひとしきり殴り合った2人は床に座り込み肩で息をする。

 両者出血を伴う壮絶な殴り合いのはてに両者相打ちか? 

 

「はぁ……はぁ……認めない! 金の亡者に負けるなんて!」

 

「こっちだってキチガイに負けたかねぇよ!」

 

 両者まだやる気だ。

 決着は次のラウンドか? 

 

「つかよぉ、一番ムカつくのはこれみてほくそ笑んでるクソ野郎なんだよなぁ!」

 

「あら、珍しく同意見ねケイト。私達を見せ物にしている奴が一番痛い目を見なくちゃダメよね?」

 

「なら、やることは一つ! こっから出てしばき倒す! それだけだ! そもそも恋愛トークなんざどうでもいいんだよ! 部屋から出られればなぁ!」

 

「そうね、と言うわけで……来い、蟲よ」

 

 黒い大百足が美影の影から湧き出でる。

 そのまま美影の両腕に絡みついて巨大な腕となる。

 

「ふん!」

 

 その巨腕で扉をこじ開ける。

 あ、これまずいなぁ。

 そろそろ逃げる準備をしないと……

 

「よう、クソ野郎? 何発ぶち込まれたい?」

 

 かちゃりかちゃりと銃に弾丸を装填するケイトが背後にいた。

 いやぁ、まずいな。

 実にまずい。

 その後ろには美影が笑顔で立っている。

 逃げ場がない。

 

「知らねぇ顔だな? まぁ、どうせここで死ぬんだ関係ねぇな」

 

 弾丸の装填を終えたケイトが銃を構える。

 

「言い残す言葉はあるか?」

 

 最後の慈悲にケイトは問いかける。

 いやぁ、特にないかな、うん。

 

「そっか、なら死ねや!」

 

 念入りに十発打ち込まれる。

 生命活動は停止し、余った肉体は美影の呼び出した蟲に喰われ僕の存在はないものとなった。

 いやぁ、まいった。

 慣れないことはするもんじゃないね! 

 楽しい女子トークが聞けると思ったらまさか死ぬなんて、普通想定してないじゃん? 

 まぁ、ソレが僕の限界だったと言うことで今回の話はおしまいにしよう! 

 以上、作者が自キャラに関わったらどうなるかでした、とさ。


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