【完結】迷宮、地下十五階にて。   作:羽黒楓

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第35話 ウサギのおっぱいがこんなにでかいことある?

:コロッケ台風〈おいおい、小学生が一番最後とか鬼畜か梨本光希〉

 

 話し合いの結果、まずは光希から水を浴びることになった。

 理由はある。

 3人の中でもっとも戦闘力が高いのは光希である。

 だがジャイアントポイズントードのツバでドロドロの状態ではその戦闘力も存分に発揮できない。

 光希の戦闘力を最も長くとれるようにするのがパーティ全体の利益であった。

 だからまず光希が身体を洗い流し、次にミシェル、そして由羽愛(ゆうあ)という順番にすることにしたのだ。

 

 水浴びに限らず、排泄などのときも、いつ襲われても対応できるように、こうやってパーティメンバーが警戒するのは常識といってもよかっった。

 光希が水浴びしている間、ミシェルと由羽愛(ゆうあ)が周辺を警戒している。

 ツバキにも哨戒を頼んだのだが、途中で飽きたのか光希のそばをふよふよ浮遊している。

 水量は結構なもので、溢れ出る水を頭からかぶる。

 ジャイアントポイズントードの吐いたツバはあっという間に流れ出ていく。

 もちろんカメラはオフにしている。

 

:青葉賞〈おいなにも見えないぞ〉

:ポッポッポー〈まさかミシェルのときもカメラオフするつもりか? くそ、こんな意地悪しなくてもいいだろ〉

:U.N.応援〈ミシェルの裸が見られると思って待機してたのに………〉

:seven〈今裸なのはナッシーだぞ?〉

:ポッポッポー〈梨本光希の鍛え抜かれた身体が見たい〉

:小南江〈そういう需要のリスナー、けっこうこの配信多いすよね〉

:みかか〈女性視聴者けっこういるしなこのチャンネル〉

 

 いつのまにかコメント欄の読み上げ機能はオンしたままにしてしまった。

 とある理由でそのうち読み上げオンにしようと思っていたので、光希はそのままの設定にしている。

 

「へっへっへー。光希の裸を君らは見たいんだね? 私からは見えているよー。さすが、いい身体してるね。三角筋と上腕三頭筋の発達がすごいよ、カットでてる。広背筋もいいねえ、ボコボコしてる」

「おい、ツバキ、人の身体を実況中継するな」

「こっちはどうかな? お! これは……。まあまあだね、形はいい」

「ツバキ、頼むからミシェルたちと一緒に見張りをしていてくれ……」

 

:フレーシェ〈こっちってどっちだ〉

:♰momotaro♰〈大きさはどんな感じ?〉

:ハンマーカール〈でかいか小さいかそれだけ教えてくれ〉

:Q10〈まあでも大きすぎても痛いから嫌がられると聞いたことがある、経験ないから知らないけど〉

:薄紅〈正直、めっちゃ見たい〉

 

「ほんとアホだな……見てもいいのは見られる覚悟のあるやつだけだぞ」

 

:音速の閃光〈自分が見られるのは恥ずかしいけど光希のは見たい〉

 

 それ以上コメント欄どもは無視して、とりあえずせっかくなので身体のすみずみまで水で洗い流す。

 着ていた服は諦めて捨てた。

 長期間にわたるダンジョン探索、着衣の汚れはよくあることだったので、着替えはコンパクトにして防水リュックに入れてある。

 凛音とありさが残していったリュックから多少は荷物を移したので、由羽愛(ゆうあ)が着る分の服もなにかしらあるはずだ。

 幸い、このダンジョン内の気温は少し暑いくらいなので薄手のシャツでも十分だった。

 胸当てや肘当て、膝当てなどの防具も洗い流した。

 

「おい、俺は終わったぞ、次はミシェルだな」

 

 光希は上半身裸のままで声をかける。

 

「ふふ……相変わらずマスターの肉体はほれぼれするほど美しいな……。どうだ、私で童貞を捨ててみては? 私の肉体を貪ってくれ……。いや物理的に食べてくれてもいい……」

「カエルのヨダレでベトベトのお前に言われてもな……。いろんな意味で食欲がわかないぞ。まず洗ってこいよ」

 

 ミシェルは光希が使役しているモンスターである。心の底から光希に忠誠を誓っているのだ。

 だから、過剰に気を使う必要はないのだが、一応裸で水を浴びているミシェルに背を向けて敵モンスターの襲来を警戒する。

 

「ふふふ……恥ずかしくて私の裸を見れないのだな……。その感じ、童貞っぽくて好ましいぞマスター……」

「いいから早く洗え。由羽愛(ゆうあ)、そっちを見張ってろよ。なにかあったらすぐに声をあげろよ」

 

 またもやツバキが実況中継を始める。

 

「うーん、ウサギちゃん、君はあまり前衛向きじゃないなあ。でかすぎるでしょ。動くときに邪魔だ。ウサギのおっぱいがこんなにでかいことある? あ、ちゃんと持ち上げて裏の方も洗っておけよ、汗疹になるぞ。うーん、腰も細いし、体幹弱そうに見えるけどなあ。お尻はでかいし、太ももはぶっといからここは褒めてやってもいいな。いやあ見事なケツだ」

 

:パックス〈もっと詳しく頼む〉

:リャンペコちゃ〈くそ、カメラオフにされてるから拷問にしか感じない〉

:冷凍焼きおにぎり〈カメラをオンにするのだ。いますぐオンにするのだ。なんでもするのだ。だから頼むのだ〉

:光の戦士〈ずんだもんがいるぞw これリスナー側で声変えられるのかよw〉

:エージ〈俺からも頼むのだ〉

:修羅〈スパチャ払うからカメラオンにするのだ〉

:五苓散〈暗闇しか見えないのだ〉

:コンタクトケース〈心の目で見ているのだ。きっとピンク色なのだ〉

 

「上も下もきれいな桜色だぞ? ちなみに下の毛も銀髪だぞ。あ、おい、ウサギちゃん、股のところがまだ汚れているぞ。ぬるぬるしている。もっとちゃんと洗え。光希の裸見るからそんなことになるんだよ?」

「ふ。ツバキ。言っておくが、私が濡れるのは別にマスターの裸を見たときだけではない。顔みただけで濡れるのだよ? これが大人の女さ」

 

:monica〈いやな大人なのだ〉

 

「おいお前ら、すぐそこに女子小学生がいることを忘れるなよ……。ミシェル、あんまり由羽愛(ゆうあ)の前で下ネタ言うと使役契約解除するぞ」

「すみませんでした」

 

 さて。

 次は由羽愛(ゆうあ)の水浴びの番だ。

 

 

 




作者は東北在住なのでずんだもんは商用だとしても使い放題なはず……
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