戦いも終わり、俺達はいったん装備を整える。
今はミシェルも
ツバキはふわふわとそのへんを漂いながら、
「私も裸になった方が良かった? でもカメラ切ってたかー。光希にしかサービスにならないか」
などと言っている。
霊体の身で裸になんかなれるんだろうか、と不思議に思いながらも光希は紅茶をすする。
水分と糖分が同時に補給できるし、おいしいので光希は紅茶が好物だった。
とそこに、
「あのぉ……」
「おう、お前も水分補給しておけよ。さっきの浄化の魔法はよかったぞ」
「えへへ、ありがとうございます! あと……あの……あたしも、ああいうの、やったほうがいいですか?」
ああいうの、とはなんだ? と思ったら、
正確には馬鹿なメスウサギである。
今はオンにしたカメラの前で胸を寄せたりして、コメント欄が沸き立つのを喜んでいるようだ。
「いや……あれはやめておけ」
「やっぱり、小学生の裸とかじゃ、みんな喜びませんよね……おっぱいも、まだすごくちっちゃいし……」
「喜ぶやつがいたとしても駄目だ。もっと立派な大人になれよ、あのウサギの反対のことしていれば大丈夫だ」
「立派な大人……」
「そうさ、
「将来の夢……あるといえば、あります……」
「なんだ?」
「あの、でも言いにくいかなーって」
「言っちゃえよ、ここダンジョンの最深層だぜ。カメラはバカウサギの……ん、あいつほんとバカだな、脇を自分でくすぐってるぞ……しかもそれでコメント欄大喜びじゃないか、本当にバカの集団だな……あれの真似だけはするなよ、ええとなんだっけ、そうそう、将来の夢。俺にしか聞かれてないんだから言っちゃえよ」
「そうですね……」
「あたし、死にたいんです。誰かの役にたってから死にたい」
「は?」
「だから、あたし、ほんとは凛音さんに憧れているんです。あたしみたいなどうでもいい人間のために、それでも命を投げうって助けにきてくれた……。あたし、最近いつも凛音さんのこと考えているんです。人のために命を賭けて、死んでしまって、でも助けたかったその子は実際助かっている……。こんな、こんな……」
「こんな素敵な死に方って、ないです……あたし、今まで生きてきて楽しいことなんてなにもなかった。死にたいんです。でもどうせ死ぬなら、誰かの役にたって死にたいんです」