直哉「禪院やない、養子に出されたんでな 今は森田や」 作:ジャックマン二
ドーモドクシャ=サン、あの後寝て酔が抜けた二人なんだけど真希ちゃんは何か有ったか〜って何も覚えて無くて、真依ちゃんはワイがトイレに連れてったり昔見たくあやしたりしてたの覚えてたらしく真っ赤っ赤になって可愛かったわ〜
照れる妹でしか摂取できない栄養が有る、よく分かるねって思った直哉君やで〜
さ〜て今回の直哉さんは〜
どーも直哉です、最近めっきり寒くなって日が落ちるのも早くなりましたね〜
こんなに寒くなると温かいおでんで熱燗ってコースを決めたいですね〜
『直哉、埼玉に出張』
『直哉、知り合いに会う』
『熱燗よりも温燗が好き』
の三本です。
てな理由で今、ワイは埼玉県は南浦和駅から少し離れたところに来ておりま〜す。
なんでって、まぁ知り合いが此方で店開いててたまには顔出せ言われたんよね。
話してるうちについたのは少し古ぼけた店、暖簾は出てるからやっとるな。
「邪魔するで」
「やっと顔出したな直哉!」
‥‥‥
「誰?」
店の女将(?)はエプロンに黒のロングヘアーをポニテ状に縛っとる。
顔は‥‥‥なんて言うか可愛らしい系って奴やな。
ワイの知り合いと違ない?
「は、薄情直哉ぁ!」
女将(?)はレジのそばからヘアバンドを取り出しポニテをほどいてそそくさと編み、ヘアバンドを装着。
「なんや天内やないか、今更イメチェンか?十年早いわ」
「此処までして思い出すのかお前は!」
コイツは天内理子。
昔なんやかんや有って助けた女なんやが、初対面が最悪過ぎてワイの中では仲悪いランキングトップや。
コイツには黒井さんってメイドさんがついとったんやけど、かつて沖縄に行った時に黒井さんに一目惚れしたケニア人と結婚、今はこの近所に住んどるんよ。
「全く、お前はそんなにデリカシーが無いから童貞なんだぞ」
「ど、どどどどど童貞ちゃうわ!」
「まぁ、取り敢えず一杯飲むか?」
「温燗な」
「おでんは?」
「さえずり、コロ、タコ、牛スジ」
「関東なんだから卵、大根、はんぺん、こんにゃくだ」
「なら聞くなや」
コイツとはどうも波長が合わんくてこう、チクチク態度になってまうんよな。
天内は慣れた手付きで皿に持って、同じくらいのタイミングで温燗も出してきた。
で、天内はジョッキにビールを注いでると。
「営業時間とちゃうんか?」
「今日は貸し切りだから大丈夫、ほらそれより」
「あ〜はいはい」
「「乾杯!」」
開幕一気でジョッキを飲み干し、ニヤニヤしてワイを見てくる天内。
「直哉は出会い有った?」
「あ?まぁ、妹が高専に入学してきてくれたって出会いなら有ったわな」
「え〜!?直哉妹居たの!?」
「扇のおっさん‥‥‥あ〜、叔父の娘と昔ゲドウパイセンが拾ってきた訳アリちゃんよ」
「叔父さんの娘なら‥‥‥まぁ、直哉くらいの年の差ならお兄ちゃんって名乗っても問題無いわよね
その双子ちゃんって?」
「あ〜‥‥‥閉鎖的な村で呪力宿しててヤバい事になりかけてたのをついワイとゲドウパイセンとあの人でな」
それを聞くと何か安心した感じの天内。
まぁ、此処だけはマトモな感性なんやな。
「今、笑ってる?」
「あ?おぉ、いっつも変態だの馬鹿だの言われるけどあん時の何億倍も笑顔や」
「良かったね」
そう言ってまたもやビールを煽る。
コイツ、いつの間にか冷蔵庫開けて何かやっとるわ。
「煮物だけじゃ飽きるし何か焼き物作るわ
何かリクエストある?」
「肉を焼いときゃええやろ」
「な〜に〜に〜し〜よ〜お〜か〜な〜」
アカンわ、コイツビール少しで酔っ払っとるわ。
しゃあないしワイが変わるか。
「ちょい休んどけ」
「直哉料理出来るの〜?」
「ワイはお兄ちゃんやぞ、料理くらい出来るわ」
先ずは豚肉の塊を茹でる。
んでその隙に適当に調味料を混ぜ合わせて、キャベツを切る。
此処までやれば解るやろ。
「あ〜‥‥‥出会いねぇ〜!」
「ワイもや」
「此方とらピチピチの二十代前半の女の子なんじゃぞ!」
「あ〜ワイはアラサーや」
「あまり物同士結婚すっか!」
「あ〜はいはい」
茹でた豚肉をスライスして中華鍋を熱して大量の油を投入。
今回は時短の為に此処で野菜を投入して油通し、ザーレンで引き上げ。
油は全体的に馴染ませたら全て缶に入れて完了、取り敢えず天内にはビールを出しておいて調理開始や。
キンキンに熱した鍋に肉と野菜を投入、二度三度鍋を振ってすぐに調味料を入れて二度三度鍋を振って味を全体的に馴染ませたら完成。
直哉君流回鍋肉や。
「ほら、ビールに油もんで作ったから味は保証せぇへんけどな」
「んあ〜?んま!?」
天内は出すなりすぐに箸を伸ばし、一掴みするとポイっと口にほおりこみ油で塗れた口をビールで切る。
コイツ、いつの間にこんな酒飲みになったんや?
「あ〜中華ってなるとさ〜そこの棚から青島とって〜」
「おま、青島ビールも置いとるんか‥‥‥」
「おーよ、こちとらくろいとみげるにさけおそわってしなぞろえとだしばっちりなおでんやさんなんじゃぞ〜」
「あかん、酒に弱すぎてアカンわ〜」
「なおやはつよいのか〜?」
「まぁ、高専飲み比べでしょーこちゃんパイセンと七海とデッドヒートしとったわ」
ワイ、枠やし。
高専面子やと
ワク
ワイ
しょーこちゃんパイセン
ザル
七海
灰原雄
猪野君
並
ゲドウパイセン
やっさん学長
雑魚
不審者目隠し
「ま、たまにゃこんな日もええか」
酔って騒いでる天内の相手をして貴重なお休みは終わるのだった。
てか終始「彼氏〜」とか「結婚〜」とか言うとったがまさかワイって端からやとこう見える?
天内理子
おでん『ひがしや』の女将
平日はそこそこだが日曜日はとにかく混む店の女将
独身で若いから店に来るおっちゃん達からは娘的な扱い
たま〜に来る直哉と内心「はよ結婚しろよ!」なんて言われてるとかなんとか
まだ若いから売れ残りじゃないですからね!