直哉「禪院やない、養子に出されたんでな 今は森田や」 作:ジャックマン二
皆さんやはり森田が好きなのですね
朝、とある地方の隠れ家っぽい民家で目を覚ます大仏ゴリラこと夏油傑。
本日は夏油が待ちに待った休日、それ故にこの少し離れた地にある隠れ家風コテージをレンタルしたのだ。
先ず最初にしたのは簾を上げて窓を開いた。
まだ日が少ししか出てない少し涼しさを覚える新鮮な空気を室内に取り込み、軽く体操をする。
「そうコレコレ、この普段とは違うスローな行為こそ私の疲れた心を癒してくれるんだ」
生徒達は可愛い、仕事はクソだし上なんてクソをドブで煮詰めた汚物だがそれはそれこれはこれ、全てを断ち切りリセットする事こそが夏油傑と言う男が森田兄から学んだ事である。
「ん〜っ!っっはぁ!いい気持ちだ」
体操を終えると寝て固まった筋肉がほぐれ良い形で動くようになったのを感じ、感嘆の声を出してしまう。
そして外に置かれた竈に火を入れ、米や汁物を作り昨夜漬けた香物を切り出して一汁一菜の質素な朝食を作り上げた。
普段の夏油ならもっと豪勢にしたり、食堂で食べたりするがこの時だけはこの様な食事にするのだ。
「……うん、米の甘みと香物の塩気だけでいい……」
香物を一つつまみ米をかっ込みゆっくり咀嚼、ここだけ時代が違う感じだ。
食べ終え茶碗にお茶を注ぎこびりついた米粒も食べ、孤独な朝食を終えた。
「ふぅ……一人で質素な食事に満足し、一人でスローライフを行える休日
贅沢だ」
まきを割り、火をかけて五右衛門風呂に入り少し涼しさを覚える外気から体を熱してと、なんかある意味贅沢なことしてる夏油。
そして、昼近くを迎えコテージの終了時間を迎えると今度は街に繰り出した。
この無法な姿こそ、己の思うがままの自由と知りそれを満喫するのが良いと思うからだ。
昼の少し前になると釣り竿とビクを持ち近くの渓流に行き釣り糸を垂らした。
夏油の頭の中は「別に釣れなくていい、ただこの揺れる水を見ていたい」なんて疲れ果てた現代人らしいモノにあふれている。
邪念が無いからか、割りかし食いつきがよくすぐにビクがまんぱんになりコテージへと戻る。
そして手早く魚のヒレを切り落とし、内蔵を抜いて塩をふり火に当てながらお茶を沸かし冷めた米を丼に盛り付ける。
そして適当なタイミングでお茶を米にかけると魚をおかずに食べ始めた。
この自身の咀嚼音しか無い事すらも贅沢と感じる限界社会人である。
食べ終えると一息吐き、少し食休みしてから荷物を纏めた。
このコテージは夕方までのレンタルなので夜は街で済ませるつもりである。
下山の途中熊に襲われそうになるが、一級過怨呪霊『八尺様』を出そうとしたらすぐに逃げられたので「素手の方が良かったかな?」と頓珍漢な答えを出しているゴリラ。
下山し適当に歩き、安い定食屋に入る。
どうやらおかずは適当に取りその先のレジで会計するシステムらしい。
腹は十分空いているので米は大盛りにしておかずは……
「唐揚げに刺身、それとお漬物
立派な定食だね」
そこに味噌汁もついてかなりの安値であった。
唐揚げは作り置き定食屋らしい硬めの衣と歯応えある肉、だがコレが逆に嬉しい。
高級店と違う誰もが通う親しみある味、食感、これこそがこういう店の魅力なのだと勝手に言っている。
刺身も鮮度なんて有るか気になるレベルだが、それがいい。
そして味噌汁、しっかりと作ってるのかホッと一息吐いてしまうこれこそが安い定食屋の醍醐味だと言う。
気づけば全てを平らげ、近くのコンビニで珈琲を買ってタバコを吸う。
このただ惰性に任せる休日こそが彼なりの贅沢な時間の使い方なのだ。
ちなみに定食屋は半田◯です。
長野に出張したとき、当時初めて行った店で美味くてテンション上がりました
ちなみに近くのセブンでは「頑張ろう長野」だかでおにぎりが滅茶苦茶大きくて此方には無いサービスで毎朝そのおにぎり2個とカップラーメンでしたね