作戦決行日。
イリヤ達は大空洞へと向かっていた。
そこには黒化英霊が高笑いをしていた。
騒がしい声が空洞内に響き渡る。
「ええい、うるさいわね!」
クロが【壊れた幻想】を黒化英霊に打ち込む。
だがしかし、黒化英霊はクロの目を持ってしても理解できない剣を取り出した。
轟轟と音を立てて空間が、鏡面界ごと破壊される。
「めちゃくちゃじゃない、あれ!」
「戻ってからの第一声がそれ!?あなた達だけ抜けるなんて危ない事しないの!」
凛がそう叱咤する。
「宝具を…いえ、神話を見ました」
冷や汗をかくバゼット達。
「__!!」
黒化英霊が鏡面界を超えてこちらの世界にやってきてしまったのだ。
「イリヤ、美遊、優、私達を運んで頂戴!」
「う、うん!」
イリヤは凛を、美遊はルヴィアを、優はバゼットを抱えて空を飛んで黒化英霊の追撃から何とか逃れる事に成功した。
一方の黒化英霊は攻撃を辞め、謎の乗り物で冬木上空へと飛んでいる。
「不味いわ、アイツ街に出る!」
「その前に私がなんとかします…!」
「馬鹿、墜落させたらどうするのよ!」
凛が美遊にそう言うと。
「豚の声がするわ」
そう言って現れたのは__
「「「カレン先生!?」」」
「誰横の失礼なやつ!」
「カレン・オルテンシアです。それよりも、今はこの状況を何とかした方がいいんじゃないかしら」
「何とかって…!」
「思考し、観察し、行動する。それくらいはできるでしょう。」
カレンが上空を指さす。
「そう言えば、あの英霊が剣を抜く瞬間喋ってた…」
「なんて?」
イリヤが思い出したかの様に声をあげる。
「聖杯…って」
「…!分かった!向かう先は大空洞!あそこなら聖杯戦争の術式がある!」
「なら急いで向かうわよ!」
「私達は先に行きます!」
「それは構わないけど、私達が着くまで交戦はダメよ!」
凛とルヴィア、それにバゼットはカレンと共に工事現場から大空洞移動する。
魔法少女3人は飛行により先回り。
大空洞につくと、巨大な魔力術式が展開されていた。
「…どうしてこれがここに…」
そう美遊が呟く。
「とにかく今はあの英霊を術式の外に追い出す!」
そう言ってイリヤは先に飛び出す。
ステッキを横に構え、黒化英霊に突撃していく。
黒化英霊は気にする事無く笑っている。
「間に合わなかっ_たは?」
「あら?」
ぐぐ、と強く押し出す事には成功したが、出てきたのは金髪赤目のとてつもない美少年だった。
「うわ何あの子めっちゃ可愛いタイプだわ」
呑気にそんな事を呟く優奈のであった。