クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
「マナ」、それは画期的な情報技術である。
その力を用いた人類は戦争、エネルギー不足、環境等のありとあらゆる様々な問題を解決し、世界は安寧の日々を送っていた。
此処はミスルギ皇国のとある街にある家
「なっ!?・・何故だ!?・・」
俺はカリト・不霊・キリジョウ。
17歳のどこにでもいる学生だ。
だがそんな俺に重大な問題が発生していた。
そう、今の今迄使えてた筈のマナの力を扱う事が突然出来なくなってしまったのだ。
何かの間違いだろうと思って何度も試したのだがやはり使えない。
この先マナの力を扱えなければ俺は間違い無く「反社会分子 ノーマ」に認定されてしまう。
だがどうしてだ?
ノーマは今の所女性にしか発生しないはずだ。
それも生まれつきで分かる事なのだ。
それにもう一つの疑問がある。
それは・・・「ノーマはマナの存在そのものの崩壊を招く危険性がある」という点についてだ。
ただ単に力を扱う事が出来ない、たったそれだけの理由で何故迫害されなければいけないのか?、何故崩壊に繋がるのか?と。
いくら考えたって答えが出る筈も無い。
でも明らかにおかしい事だって事は分かる。
とにかくこの異常事態を家族に相談しなければいけない。
「え?他の皆を集めてほしい?」
「うん・・ちょっと姉さん達に相談したい事があるんだよ・・」
俺は姉であるアリヤに他の家族の招集を頼んだ。
十分後、無事に皆が集まり俺は意を決して話した。
「えぇ!?・・マナを使えなくなった!?」
妹であるリンナが俺の告白に驚く。
姉さんも驚きを隠せないようだ。
ただその一方で・・
「・・・」
母さんの連れ子で腹違いの義弟のケイだけは無言のまま何の反応も示さなかった。
昔からケイは一体何を考えているのか兄である俺も姉さん達にも未だに分からないのだ。
え?親はどうしたかって?・・・母さんは二年前に交通事故で亡くなってしまい、父さんは俺達を置いて何処かへ蒸発・・。
いわゆるとても複雑な家庭環境なのだ。
「・・大丈夫だよカー君、例えマナを使えなくなったとしてもお姉ちゃんは弟君の味方だから!」
「私もだよ!お兄ちゃん!」
「姉さん・・リンナ・・ありがとうな!・・」
「・・・」
俺は姉さん達の言葉を聞いて涙する。
相変わらず無言のままのケイ。
それからというもの俺がノーマになってしまったという事が周りにバレないように姉さんとリンナがそれぞれ本来ならば俺がやるべきマナ作業を代わりにやってくれた。
ケイだけは一人どこかにいなくなる日が一層多くなった。
だが・・そんな姉さん達との生活は最悪の形で終わりを迎える事になろうとは・・
はい、まだ誰もやってなかったようなので開始しました!
次回更新はアニメ二話放送後ですね