クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
アルゼナル物資搬入場
「食料良し、薬品類良し・・」
「あーソイツは其処に運んでおいておくれ」
「確かに受領しました今後ともよろしくお願い致します」
「・・」
「・・」
エマとジャスミンは物資搬入に一生懸命で入り込んだ影に気が付く事はなかった。
その頃
「あーも~クソ!またアイツ一人だけ荒稼ぎしやがって!」
「なんで生きてるの?・・」
「どっちがゴキブリなんだか・・」
カリトの気配りのおかげでいつもより少しは稼げているロザリー達だがそれでもアンジュに対しては不満をぶつけずにはいられない。
「アイツの頭にネジ穴開けてやる!」
ロザリーは胸からネジを取り出しアンジュの頭部目がけて投げ突けようとする。
「ちょ・・指令に怒られるよ・・」
ジルの折檻が嫌なクリスはロザリーを止めようとする。
「バレなきゃいいじゃない」
「・・それもそうだね」
ヒルダがそう言ったのでクリスも悪乗りする。
「そういうこと、これでも喰らいな害虫女!」
そうロザリーがネジを投げようとした瞬間
ウー!ウー!
突如警報が鳴り出す。
「ひっ!?違います違います!私何もしてませんよ?・・」
自身のやろうとしていた事がバレたのかと思い込んだロザリーは必死に今此処にはいないジルに弁解していた。
「ロザリー違うみたいよ」
「え?」
ヒルダに言われロザリーは顔を上げる。
館内放送が鳴り響く。
「「総員に告ぐ!アルゼナル内に数人の侵入者有!
対象は上部甲板、食堂付近を逃走中!
直ちに付近の者は侵入者確保に協力せよ!」」
「侵入者!?」
それに驚きを隠せないエルシャ。
「と、とにかく向かいます!
アンジュ、ミランダ、ロザリー、ヒルダで上部甲板の侵入者を!
食堂付近の侵入者は私、カリト、エルシャ、ヴィヴィアン、クリスで対処する!」
「「イェス・マム!」」
「・・」
「了解!」
サリアさんの指示で俺は食堂付近を対応する事となった。
だが俺はこの時微妙に嫌な予感がしてならなかった。
その僅か数分前、食堂付近よりちょっと前の通路
「チィッ!?こんなに早くバレるなんてな!・・」
「もうちょっと影の方に追い込んで気絶させた方が良いって言ったのに~!」
「迂闊だった・・まさか他の人に目撃されるとは思いもしなかった・・」
無事アルゼナルに来る事が出来たレント一行は内部に侵入し拘束されていたユヒィを助け出した・・まではよかったのだがただいま絶賛アルゼナルの者達に追われていた。
「どうするのよ!?」
「とりあえず此処にカリトがいる事は間違い無い筈だ。
逃げながら彼を探し回るしかない!」
「それしかないわね・・」
マナを使えないユヒィをレント達はしっかりと守りながら進んでいく。
「侵入者発見!」
「まずっ!?・・」
明らかに警棒を持った追っ手を減らす毎に拳銃やら何やらの武器を持った追っ手が増えてくる。
「くぅっ!?・・こっちに逃げよう!早く!」
「お、おう・・」
テンタの機転により追っ手があまりこないであろうと判断した食堂らしき場所に繋がる通路を通ることにする。
「はあはあ・・マナの力も使い過ぎて疲れちまったぜ・・」
「今度こっちに来られたらヤバイです・・」
「アンタ達・・そんな事は言っていられないみたい・・」
「ああ!?・・」
アンナの警告も虚しくユヒィがそれに気が付く。
「んなぁっ!?囲まれただと!?・・」
前方から警報を聞きつけてやってきたサリア、エルシャ、クリスが疲れ果てているレント達に迫ってくる。
そして後方からはヴィヴィアンがくる。
「そこまでよ!侵入者おとなしくしなさい!」
「・・」
レントとテンタは力を振り絞ってかろうじてマナの障壁を展開する。
「マナの力!?・・」
サリア達はレント達の出したマナに驚愕する。
「やっと追いついた!隊長、侵入者は?」
「「!?」」
レント達は聞き覚えのある声を聞いて驚き後ろを振り向く。
「マナの光!?・・ってお前等は!・・」
「「か・・カリト!?・・なの/か/かい!?」」
サリアさん達に追いついた俺はマナの光をみて驚きの声を上げた後、侵入者を見てまたも驚きの声を上げることとなった。
彼等も勿論驚いている。
「か、カリト?・・もしかして知り合い?・・」
そんなサリアさんの言葉は耳に入らず俺は茫然とする。
なんで此処に俺の学友達がいるんだ!?
全部書ききるかなあと思ったんですけどちょっと深く?書きたかったもので前中後編構成になると思います。
次回の中編ではモモカとリンナのアンジュや他のアルゼナルメンバーとの絡みを描く予定。