クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
レントがサリアさん達を離れさしたのを確認し俺はユヒィに問いただした。
「ユヒィ、レント達もだけどお前等どうして此処にきてしまったんだ?・・」
「カ、カリト君の事皆探していたから!・・」
ユヒィは少しだけビクッとしながらそう言う。
「ん~・・アンナ辺りの提案なんだろ・・てかこんな危険な提案を考えつきそうなのはアイツぐらいしか心当たりがつかないや」
「そうだよ・・ごめんね!・・カリト君が今迄してくれてきていた事全部無駄にしちゃって・・それでも私だってカリト君の事が凄く心配だったから!・・」
ユヒィは少し俯きそう謝罪の意を述べてきた。
「ユヒイ・・お前・・」
ユヒィもレント達も俺をこんなにまで心配し必死に危険が伴うこの手段を用いて此処まで辿り着いてきたのだ。
「アンナちゃんの後押しのおかげだよぉ」
「ははそれも分かっているよ。
・・」
さてとこの後ジル指令が彼等をどう処遇するのかが問題だ。
分からない以上は早目の対策を練っておく必要があるな。
俺はそう考えユヒィの事をサリアさんに任せ自室に戻った。
「うわ・・この部屋埃がちょっと酷いよ・・お兄ちゃん」
「此処じゃ掃除用具が箒ぐらいしか無いからなあ・・まあなんとか我慢してるんだ」
リンナがサリアさんに部屋の場所を尋ねていたのか来ていたので話す。
「リンナ、アリヤ姉さんはどうした?・・そしてミスルギ皇国が崩壊したってのは事実なのか?」
「皇国が崩壊したってのはあながち嘘じゃないよ・・どうやらかろうじて政権を維持出来ている状態みたいなの・・だけど・・」
リンナはミスルギ皇国の現在の状況をそう話した。
恐らくアンジュの兄貴が政権を握ってしまったのだろう。
「それとアリヤお姉ちゃんはね・・」
「ああ、言わなくてもお前の表情で分かったよ。
姉さんは無事にミスルギ皇国から脱出出来たんだよな?」
「うん・・八百屋のお兄さん達のおかげでね」
「それを聞いて安心したよ」
八百屋の御主人にはいつか恩を返さないといけないな。
ブー!ブー!
リンナと話し終えた途端に警報が鳴り出した。
「こんな時に・・リンナ、レント達にも此処から出歩かないようにと伝えてくれ!」
「うん分かった!」
俺はリンナに伝え格納庫に向かった。
戦闘終了後
「あんのクソアマァ・・戦闘中にアタシの機体をまた蹴っ飛ばしやがってえー!」
「邪魔って・・私の事邪魔って・・」
「いや~今日のアンジュはピリッピりだったにゃ~!」
「何呑気な事言ってんの!とんでもない命令違反よあんなの!」
「ヒィ!?」
それぞれアンジュの行動に不満を持った愚痴を零す。
「まあまあ落ち着いてサリアちゃん」
「そうですよ隊長」
エルシャさんと俺でどうにかサリアさんを落ち着かせようとする。
「これが落ちついていられる訳ないでしょうが!単騎でほとんどのドラゴン狩られたんだから・・」
まあ言う事は最もな話なのだが。
まあアンジュがあんなピリピリしていたのは彼女の事だからどうせあのメイドさんに辛く八つ当たりでもしてしまったんだろう。
「大体それにカリト貴方もよ!」
「ヘッ?俺?・・」
何故か今度は俺に話題が飛び火してきた。
「あの子、ユヒィだったかしら。
あの子とは一体どういう関係なの?」
「た・・ただのノーマの友達だよ」
「そ・・そう・・でもあまり戦闘に支障をきたすような事はしないようにね」
俺がユヒィとの関係性について正直に話すとサリアさんは納得したのかそう言った。
あるえー?なんか誤解されてるのか俺?・・
「あれれー?サリアは・・ふーんそっかあー」
「ヴィヴィアン・・それ以上先を言ったらどうなるか分かってるわよね」
「ピィッ!?」
「?」
カリトが自室に戻った後ヴィヴィアンはサリアをからかったのだがサリアに睨まれその勢いに本日二度目の悲痛な声を上げる事になっていた。
それから数日後
「お世話になりました」
「・・」
「「「・・」」」
モモカはお礼をジルとエマに言うがレント達は不満を募らせていた。
「では君達こちらへ」
「{オイ、どうにかして此処に留まれないのかよ・・」
「{ユヒィはノーマとバラしちゃったせいで此処にいれるみたいだけど・・}」
「{納得いかないよ折角お兄ちゃんと会えたのに!・・}」
「{それにあの女性がからっている銃が怪しいよ・・俺達どうなるの?・・}」
皆それぞれ心配になる。
テンタに至っては輸送士官が背負っている銃を気にしていた。
「はあはあ・・待ちなさい!」
「どうやら間に合ったみたいだな・・」
「「カリト!?/アンジュリーゼ様!?」」
俺とアンジュはそれぞれの考えで彼等の見送りに立ち会った。
「その子私が買います!」
「は?・・はあー!?」
アンジュの突然の発言にエマは驚き目を丸くしている。
「ノーマが人間を買うぅ!?こんな紙屑で・・そんな事が許される訳・・」
「良いだろう!」
「はい!?」
エマが前代未聞だといったような顔をするがジルが許可を出した事に更に驚く事になる。
「移送は中止だ。その娘はアイツのものだ。
それにカリトお前もなんだろ?」
ジルには俺とアンジュがほぼ同じ事をやろうとしている事が分かったようだ。
「はい、俺の・・友達として・・家族として買わせて頂きます!」
「か・・カリト!?お前・・」
「後、ジャスミンさんとメイちゃん
それにマギーさんにも話をつけてきましたからそこの所もよろしくお願いします!」
レント達は俺のそんな行動に驚きを隠せない顔をしていた。
「良いだろう!」
「し、指令!?・・ああもう!」
「金を積めばどんなものでも買える・・此処では常識だ」
「は、はあ・・」
ジルはそうエマに促し金を回収させた。
「カリトお前って奴は・・」
「お兄ちゃん・・ごめんね私達の為に・・」
「謝るなよ。俺が悪いみたいじゃないか。
リンナは俺の大切な家族でレントもアンナもテンタも・・それにユヒィも友達だ!
それは今でも変わらない!」
「カリト・・君って奴は・・ははやられたなあ」
テンタも流石に予想していなかった事のようで苦笑いを浮かべていた。
「ああ、後資金はレント達はキッチリ返済してくれよ!」
「ファッ!?ちょwそんなの聞いてないぞ!?」
「さっきついでに言っただろ馬鹿。
それとこれとは話が別だ」
「おおう・・」
とにかくアンジュはメイドさんが、レント達も此処にいれるようになったし一件落着。
次でキャラ集更新すると思います。