クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
関話「その後のミスルギ1」
不霊家
「ケーくん何でカーくんの事を密告するなんて馬鹿な事をしたの?・・・」
「・・・」
カリトが件によって連行されてしまった数日後、気持ちの整理がまだつかないまま家に帰ったアリヤは義弟のケイを悲しそうな顔で問い詰めるが彼は無言のまま何も答えようとはしない。
「答えてよ!」
バチィン!
「・・・」
「あ・・・」
アリヤが気が付いた時には彼女はケイの顔を物凄い勢いで平手打ちしてしまっていた。
それでもケイはアリヤを睨みつけ、無言のままの姿勢を崩さない。
「・・・母さんが死んで義父さんまでいなくなってしまったのは全部アイツのせいじゃないか!・・・
義姉さん達はあんな奴を庇うのか!?」
「え?・・・」
口を開いたケイは物凄い剣幕でそう言って家を飛び出して行き姿を消してしまった。
「どういう事?・・・」
アリヤはケイの言葉に混乱する。
義母が死に、父が失踪した原因が自分の最愛の弟にある!?
「お姉ちゃん・・もしかしたらケイが言ったのはあの事かもしれない・・」
話を隅で聞いていたリンナがアリヤに言ってくる。
「え?・・・教えて!リンナ早く!」
「・・あ、あのね・・・」
リンナが真実を語ろうとしたその時だった。
「間に合ったか!」
「アリヤちゃん、リンナちゃん早くこの家から、いえこの国から逃げなさい!」
「八百屋の御婆ちゃんにお兄さん!それはどういう事なの!?」
隣に位置する八百屋の御主人の二人が突然不霊家を訪ねてきて言ってきた事はとんでもない事であった。
「ミスルギ皇国そのものが時期に崩壊してしまうかもしれないんだ!」
「ええ!?」
アリヤはカリトが連れて行かれてしまったその後の出来事を思い出し辿る。
その翌日に街で行われた戴冠式にてミスルギ皇国第一皇女アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギが実はノーマだったという事実、そしてその真実を今迄ひた隠しにしてきた女皇と国皇の処刑、そしてそれらの事により国皇の座を手に入れたジュリオ・斑鳩・ミスルギのノーマ弾圧発言によって半ば感化され暴徒と化してしまったノーマ嫌悪派の民衆がノーマ擁護派の政治家や学者達を襲撃する等の事件が多発していた。
不霊家もノーマ擁護派の一つの為歌ぎつけてきた嫌悪派連中に此処もいつ狙われてもおかしくないかもしれないとの警告を隠れ擁護派である八百屋のお兄さんは伝えにきてくれたのだ。
「そんな!?・・」
国が崩壊の一波を辿ってしまうなどマナが使われるようになる以前以来の大事件である。
何故このような事態になってしまったのか・・
人類はどこで選択を間違えてしまったのか・・
アリヤ達はそれぞれ脱出の身支度を急ぎながら頭を痛めた。
「なんで!?・・ケーくん、カーくん・・お義母さん、お父さん・・」
「ケイ・・カリトお兄ちゃん・・うう・・」
「急ぎなさい!脱出後の手配は私がしておくから」
八百屋のお兄さんに言われアリヤ達は涙惜しくも大切な家族がいつか帰ってくるかもしれない家をそして自分達が育ったこの国をも離れる事態となってしまった。
本編があんな事になろうとは・・って事でもっと後にやるはずだったとりあえずの不霊家のその後の様子を今回は描きました。
後、この後活報にてアンケートをとります。
本編でゾーラ隊長の死亡フラグを回収するか否かです。
後ミランダの生存は確定しておりますのでそこの所はご安心下さい。
追記:投票は活報のアンケのみのカウントとしますのでそれ以外は無効とします。