クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
ミスルギ皇国という国が崩壊の一途を辿るほんの少し前まで時を巻き戻す。
此処は聖アルネスト学院
「なんだって!?それは本当なのか?アイツが・・カリトが捕まっちまったて・・」
「どうやら初の男のノーマとして認定されたらしいんだ・・」
一人の男子生徒、テンタ・積木・レールの報告を聞いてもう一人の男子生徒であるレント・桐沢・フジョウが驚く。
「そんな!?・・」
「嘘・・だよね?・・そうだよね!?・・」
女生徒のユヒィ・神澤・オーネルトとアンナ・北條・シーカンが嘆きの声をあげる。
「どうやら本当の事らしい・・。
これは妹のリンナちゃんから聞いた事なんだがカリトにノーマになった事を相談されたらしいんだ」
テンタの言葉に更に驚きを隠せない他の三人。
「一体何の間違いだっていうんだよ・・カリトがノーマになっちまって捕まったとか・・あの馬鹿野郎・・なんで俺達には相談してくれないまま・・」
「カリト君・・」
レントが悔しさを噛み締める。
そして実は隠れノーマであるユヒィがカリトに助けられた時の事を思い出す。
両親も一生懸命に自分がノーマである事を隠し続けてくれていたがある日自分の不手際で学院の苛めっ子にバレてしまい通報されそうになった時の事を。
あの時カリトがいてくれなかったら今頃自分はこの生活を謳歌できていなかったであろう。
そして彼以外にもノーマに理解を示してくれている他の三人やカリトの姉妹達に感謝していた。
「おい速報が入ったぞ!皆見てくれ!」
「これは!・・」
四人の元に新しいニュースが入ってくるが・・それはミスルギ皇国の皇女殿下が戴冠式にて実はノーマだったという事が白日の目に晒されたという事であった。
「ッ!・・」
ユヒィが件のアンジュリーゼ皇女殿下が映ったのを見て顔を歪ませる。
「オーネルトさん、気持ちは分かるけど抑えて」
「う、うん・・」
自分達はこの国の皇族には何の期待もしていない。
最早かけられる筈がないのだ。
「それよりもこれからどうするべきだと思う?」
テンタがユヒィをなだめてレントが皆をまとめる。
「ああ、俺も多分お前達と同じ事を思っている筈だ」
レントは語り出す。
恐らくこの革命を機に大多数のノーマ嫌悪派の者達がごく少数である自分達ノーマ擁護派の人達を潰そうとしてくるのではないかと。
「とりあえずカリトの家に行ってアリヤさん達と合流してみるしかない。
もしかしたらカリトの行方も掴めるかもしれない・・」
「ああそうだな」
レントの提案にテンタは乗り気だ。
「私もいくわよ」
「シーカン!」
アンナもそれに乗ってくる。
「オーネルトお前はどうなんだ?」
「・・私も・・カリト君の事が知れる可能性があるのなら!協力したいよ!」
「決まりだな!」
かくしてレント一行は不霊家に向かっていくのだった。
毎回考察を送ってきてくれる読者様のおかげでオリストが大変はかどります!
ありがとうございます!
ただ詳しいミスルギ皇国の崩壊の一途が分からないのでほぼ憶測になっていますが・・