クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
作者も絶対買ってプレイしますわ!
生存フラグ…ミランダとココには立たないんだろうけど…。
しかし…ザンボットテメエは帰れ!{ザンボット3好きの皆様ごめんなさい!でも他の参戦作品が強過ぎてはっきり言ってダイターン3がいなきゃただの壁でしかないんですよ…見た目も好きじゃないしキャラの絡みもはっきしいって無いだろうしねえ?}
後ヤマト2199の参戦にも驚きましたよ。
EPⅡⅩ「アンジュ救出作戦」
義弟のケイと和解し得た後にタスクからアンジュが捕まり処刑されそうになっているとの知らせを受けた俺達は急いで彼との待ち合わせ場所に向かっていた。
やはりアンジュに向けられたSOSは罠だった事をたった今確信に変わった。
恐らくアンジュの妹も彼女の兄同様にノーマ嫌悪思想に染まってしまっているのだろう。
そして俺とケイの以前の関係の様に彼女達の間にも何か枷があり件のマナ通信で呼んだんだろう。
これには現ミスルギ皇帝に就任したアンジュの兄も関わっているとの考えを導き出した。
「待たせたな」
「ヴレイヴスはジルに許可を申し入れて牽引してきた。
俺がついでにメンテナンスを施しておいたから今すぐにでも乗れるようにしてあるぞ」
見るとタスクの愛用する小型飛行艇の後ろには俺の機体が牽引ロープで括り付けられていた。
「お!ありがとうなタスク。
それじゃあリンナお前はしばらく姉さんと叔父さんの所に一緒に滞在していてくれ。
事が終わったらすぐに迎えに来る」
「うん分かった!」
リンナを見送った後すぐに俺とタスクはそれぞれ機体に搭乗しミスルギ皇国へと最大全速で向かった。
~ミスルギ皇国 皇室前~
「皇国の民の諸君!
私は現皇帝のジュリオ・斑鳩・ミスルギである!
今日は嫌悪すべきノーマの薄汚れた血を浄化する為の公開処刑にわざわざ足を運んで頂き感謝に値する!」
「私達を騙していたノーマを罰せよ!」
「そうだ!そうだ!」
ジュリオの宣言と同時にほぼ半数がノーマへの嫌悪思想に染まりきっている皇国民衆が彼方此方で声を荒げていた。
Sideアンジュ
「うう…」
民衆の怒声で捕まってすぐにジュリオに酷く傷付けられたアンジュが目を覚まし絶望する。
「ねえ…私は一体どうしたらいいの?…」
「ノーマの屑に発言を許した覚えは無いわ!」
「うぐあっ!?…」
アンジュの妹であるシルヴィア・斑鳩・ミスルギがどこからか鞭を取り出し罵声を浴びせながらアンジュに向かって打ちつけてくる。
「これは私達を騙していた分!
これは昔私を馬から落として足を不自由にさせた分!」
「ぎゃあ!?」
アンジュは昔自分の不注意で自分達が乗っていた馬からシルヴィアを落馬させてしまいその際の怪我で足に障害を負わせてしまった件で彼女から酷く恨まれていた。
けれどそれは彼女がノーマだと発覚してからの事である。
それまでは平穏だったにも関わらず…
「ではこれより刑を執行する!」
「はっ!」
ジュリオが命令を出すとアンジュの傍に待機していた兵が彼女の首元に剣を向け今にも刺そうとしていた。
「お待ち下さいませジュリオ様!それにシルヴィア様もどうしてアンジュリーゼ様をここまで痛めつけられるのですか!?」
駆けつけたモモカが痛々しいアンジュの様子を見て悲痛に叫ぶ。
「そこをお退きなさいモモカ!私はノーマに粛清しなければならないのです!」
「し、シルヴィア様何故…」
「そういえばお前もいたんだったな…。
そうだな…アンジュリーゼへのみせしめと称してノーマに加担した裏切者であるモモカ・萩野目を今ここで断罪する!」
「!?」
「ジュリオ様何を!?…」
ジュリオが突然そう言い出しモモカを拘束、刃を向けさせた。
「ククク…アーハッハ!」
この通りジュリオが全く考えを変えている訳も無く、信頼していた妹にまで裏切られたアンジュはアルゼナルでの生活を思い返していた。
「ああ…どうせなら最後は向こうの皆と笑い合っていたかったな…」
アンジュはそう呟き目を閉じ、自身の最後の時を待つ。
が
「そうはさせない!」
「「!?」」
声が聞こえてきたかと思うとどこからともなく銃弾が飛んできてアンジュとモモカに剣を差し向けていた兵は慌てて飛び退いた。
「アンジュ無事か!?」
「た、タスク!?それにあれはヴレイヴス・スフィーア!?という事は…」
「ああ、カリトにも応援を頼んだんだ」
「やっぱり!…」
タスクとヴレイヴスの出現に驚く元・お兄様達や逃げ出す民衆を尻目に私は救世主の登場にひどく感激していた。
Sideカリト
「ここまで堕ちぶれてしまったかミスルギ皇国は…」
尊き命をここまで軽々しく扱えるこの下種連中に対し俺は反吐が出てヴレイヴスをフライトモードにし一旦降りて彼等を睨みつけてやった。
「ええい!衛兵何をしているその侵入者を早くひっ捕らえんか!」
「は、はっ!」
下種国皇に命令された兵士が俺達に向かってくる。
「そいっ!」
俺はサバイバルナイフを取り出し兵士に投擲する。
兵士は咄嗟にマナバリアで防ごうとするが
「遅いな!」
「なっ!?…ぎゃああ!?」
素早く兵士の懐に潜り込んでマナを破壊する。
そして投擲したナイフは兵士の手に見事に突き刺さり兵士は悲鳴を上げる。
「クソッ!頼りにならん奴等め!もういい私が直々に手を下してくれる!」
そう言って下種国皇は拳銃を取り出し発砲しようとしてくる。
「遅いって言ってる!」
「な、なんだと!?がっ!?…」
俺は即座にナイフをもう一本取り出して投擲し拳銃を弾き飛ばした。
少々狙いが甘かったのか下種国皇の指の間に突き刺さった。
「…まだ鍛錬が甘かったかな?」
「たはは…くれぐれもやり過ぎないようにねカリト」
拳銃を弾き飛ばすだけのつもりだった俺にタスクがそう言ってくる。
「それは分かってるが…正直抑えられなかった時はお前が止めてくれる事を願う…」
「了解」
タスクにそうお願いした俺は下種国皇に対し言い放った。
「ノーマだからと血の繋がった家族をここまで無下に出来るとはほとほとテメエには怒りを通り越して呆れ果てたぜ…覚悟は出来ているんだろうな?」
「わ、私はミスルギ皇家の国皇だぞ!私に手を出せば貴様も只では済まないぞ!」
「言いたい事はそれだけかよこの史上最低国皇(笑)が!…お生憎様なんだが俺もそこの彼女と同じノーマなんでねそう言った覚悟は最初から出来ているんだよ!」
「なんだと!?もしや貴様は史上初の男のノー…」
下種国皇は驚き喚こうとする。
「あーもうさっきから五月蠅いな。歯を食いしばれえ!」
「がふっ!?……」
下種国皇の顔に俺はパンチを思いっ切り喰らわせてやった。
喰らった本人はマナバリアを出そうと{意味無いのに…条件反射だな}していたが吹っ飛んですっかりのびていた。
「フー…ン?」
下種国皇をブッ飛ばした俺はアンジュの妹であろう少女に目をやる。
彼女はすっかり俺達に怯えてしまいガタガタと震えながら此方から目を背けていた。
「君がアンジュの妹なんだよな?」
「(泣)」
俺は彼女に近付きそう聞くと彼女は泣きそうになりながらもフルフルと首を縦に振った。
「君がノーマとなったアンジュの事をどう見るようになってしまったのか大体の見当は付くけど君とアンジュは血の繋がった姉妹なんだ。
例えノーマでもな…」
「あ、貴方なんかに私とお姉様の何が分かるというんですか!」
「ほら、今アンジュの事をノーマじゃなくてお姉様と呼んだ」
「はっ!…」
「今ならまだまた以前の様な関係に戻れる筈だ」
「い、今のは言葉のあやで…」
「よっしアンジュ、タスク帰ろうぜ!」
「あ…」
俺は彼女の言葉を最後まで聞かずにアルゼナルへと戻る準備をした。
「…そんな筈ありませんわ!でも…」
一人ポツンと取り残されたシルヴィアは姉との思い出を振り返り何か温かい気持ちが芽生え出してくるのを必死に否定しようとしていた。
~アルゼナルへの帰路中~
「ねえカリト貴方、シルヴィアに一体何を言ったの?」
「んー?お前との関係を修復するならって話だ。
俺はそう信じているからな」
「そう…カリトは義弟さんとは仲直り出来たって事なのね…」
俺の様子から察したのかアンジュは何処か遠い目でミスルギ皇国の方角を見ていた。
~…~
「フン随分と遅かったじゃないかカリト、アンジュ…」
「帰ってきてやったわよ…」
「げえ!?アンジュ今はタメ口は…」
「覚悟は出来ているんだろうな?」
アルゼナルに帰り着いた直後ずかずかと出てきたジル指令に俺とアンジュは思いっ切りブン殴られた。
痛ってえーなおいと思いながらも俺はたまらず叫んだ。
「ただいまぁ!」
「もう一発いっとくか?なあカリトォ?」
ジル指令が思いきり此方を睨みつけていたので俺は慌てて走り出して他の人達に顔を出しにいった。
「あ、カリト!という事はアンジュも!」
すぐにヴィヴィアンが俺に気付き声を上げた。
「本当に此処に帰って来てくれたのねカリト君、アンジュちゃん」
「ああ!置手紙でもちゃんとそう書いてあったろ?」
「それもそうね」
エルシャさんも安堵した様子だ。
「そういえばサリア隊長は何処だ?
それにヒルダさんも戻ってきている筈だが?」
「カリト兄ぃ、隊長はあの後物凄く怒ってたよ?今は自室に居る筈だから今すぐにでも謝りに行った方が良いよ」
「サンキューミランダ!それでヒルダさんは?」
「ヒルダの野郎はな…」
「ム?」
こいつは何やら不穏な感じがするな…。
俺はそう思い話を聞く事にした。
スパロボ参戦記念更新なので一応告知。
今の所インフィ二ットハンドレッド更新集中という事で次回更新は未定。
ヒルダ回の前にカリト不在の第一中隊の様子を描きます。