クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は   作:カオスサイン

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EPⅢ「まつろわぬ魂 前編」

「遥か時空を超えて侵攻してくる巨大敵性生物それがドラゴン。

そしてこのドラゴンを迎撃、殲滅し人類の繁斗を守るのが此処アルゼナルと私達ノーマの任務です。ノーマはドラゴンを殺す兵器としてのみ生きる事を許されます。

その事を忘れずにしっかり戦いに励みましょう!」

「イェス!マム!」

幼等部なのであろう教室でノーマの講師がまだ幼い少女達に教授する。

俺ともう一人もそれを聞かされていた。

「分かったか?カリト、アンジュ」

「・・ああとりあえずはな」

「・・・」

そのもう一人が・・あの皇女だったのだ。

どうやら家族ぐるみでノーマだという事を今迄隠し通してきたのだが戴冠式で実の兄に暴露されてしまったらしい。

因果応報なのかもな・・。

だけどその兄は何故実の妹を貶める様な真似を?

まさか・・姉がこうなのだ、兄はもっと歪んだ事を考えていたとしても不思議ではない。

世界がもっと間違った方向に進んでいってしまう気がしてならない俺だが今はどうすることも出来ない。

「もうすぐミスルギ皇国からの解放命令が・・届くはずです・・」

諦めが悪く元皇女さま・・アンジュは必死に希望を見出そうとする。

「フン・・監察官この二人を本日付で第一中隊に配属させます」

そんな彼女を完全に無視しジルはエマさんに告げる。

「第一中隊にですか!?」

エマさんは驚く。

「ゾーラには既に通達済だ。二人共さっさとくるんだ」

「ちょ・・ちょっと!?離して下さい!」

「はいはい」

俺とアンジュはジルに連れて行かれる。

「ふうーん・・あれらがお噂の皇女殿下と初の男のノーマねえ・・男の方はアレだけど・・皇女殿下は・・やんごとなきお顔に穢れを知らない甘くておいしそうだわ」

「新しく来た子なら誰でもいいんでしょう?」

「「うんうん」」

幼等部教室の丁度向かい側で金髪の女性が赤髪ツインテールの女性の体を触りながら眺めていた。

赤ツインの女性がモヤモヤしながら呟く。

それに頷く薄青と茶髪の女性二人。

「なんだい?焼いてるのかい?」

「そ・・それは・・」

「可愛いなあ~お前達は」

「~・・隊長!スキンシップは程々に。身辺からも揉み方が痛いと苦情が」

そんな空気に痺れを切らしたのか藍ツインテール女性が注意する。

「はいはい気を付けるよ副長~」

「うっう!?・・」

そんな注意を促しても尚手をワキワキさせてくるので咄嗟にガードする。

「年上の新兵さんの上男の子もいますが新兵同志お二人共仲良くね」

ピンクロングの女性が藍ツインテールの持っていた名簿を覗き既に配属されていた新兵の二人にも促す。

「「は、はい!」」

それに元気よく答えたまだ幼さの残る少女二人。

「ねえねえ、クイズしよう!誰が最初に死ぬのかな?」

「!」

少しオレンジがかった赤髪の少女がそんな事を言ってきたので皆強張る。

「死なせないように教育するのが私達の仕事でしょ!」

「あいたっ!?ご・・ごめん・・」

藍ツインがそんな事を言った赤髪の子に名簿アタックをかまし当人は謝罪した。

そしてこの時、俺にはなんか色々な悪寒がしていた。

「着いたぞ」

ジルに連れてこられた俺は一息つき、元皇女さまは未だに顔を俯かせていた。

「ゾーラ、後は任せたぞ」

「イェス!マム!」

ゾーラと呼ばれた金髪女性とそのノーマ部隊の仲間であろう女性達はジルに敬礼する。

そこから俺の・・いや・・俺達の本当の始まりが迫っていた。

 

 




一時保存したつもりが投稿済になってたあ・・やってもうたわ・・
前後編で終えるつもりが中編挟む形に・・次回の中編でオリ主の本当の始まり!・・
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