クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~とあるノーマになった少年は 作:カオスサイン
参考にしたいのがありすぎて・・
「はいよ毎度あり!」
「ありがとうございます!」
ジャスミンさんから俺達新人四人はルーキー特別支給を貰った。
「そういえばアンジュさんとカリトお兄さんは外の世界ではどうやってお買物とかしてたんですか?」
ココちゃんが俺と皇女さま二人に質問する。
「望めば何だって手に入りました」
「ふぇ?」
皇女さまの話をココちゃん達は食い入るように聞く。
「望んだ物が手に入る、望んだ自分がある。
かつての暴力や差別が無い。
困った事は何一つ無くマナの光に満ちていました」
俺にはひっかかった事があったがここではあえて言わなかった。
「わあー!・・カリトお兄さんの方はどうでした?」
「俺はマナの力に極力頼る様な生活はしていなかったから此処の生活とは大して大差は感じられないかな」
俺は率直な思いを正直に話した。
「それって自分でも出来る事は出来るだけやっていたって事なの?カリト兄ぃ」
ミランダちゃんがそう更に質問を重ねてくる。
「ああその通りだよ。自分で出来る事はココちゃん達が思っているよりも案外あったからな」
「へえ~・・」
俺の返答にミランダちゃんは関心の意を示してくれた。
「本当にあったんだ・・魔法の国!」
一方のココちゃんは皇女さまの話にしかあまり食いついてはくれなかったようだ。
「ありがとうございました」
「俺もそろそろ個室に戻るか」
「あ、あの!」
「何?」 「ん?」
それぞれの部屋に戻ろうとした俺達はココちゃんに呼び止められる。
「ま、また明日アンジュ様!カリトお兄さん!」
「アンジュリーゼです」
「ああまた明日!」
皇女さまは本当の名前を告げ、俺は普通に返事を返した。
「はいアンジュリーゼ様!カリトお兄さん!」
数時間後
「まだ諦めてなかったのかよ」
俺はジャスミンモールで物資を調達したついでに色々と調べられる事がないか模索していた。
ふと気が付くと指令室に足を運んでいた。
そこでジルに皇女さまは他国のお偉いさんへ自分を解放するよう働きかけをと明記した嘆願書を出してくれるようにと頼み込んでいた。
「まだ分かっていないの貴方は・・」
エマさんも流石に呆れている。
「いやはや困ったものですよそいつの頭の固さには」
隊長さんがやってくる。
「教育がなってないぞゾーラ」
「申し訳ありません指令。
だけど少年の方は良い順応性じゃないか」
「は、はあ・・はは・・」
隊長さんが今度は俺について言ってきたのでちょっと苦笑いを浮かべた。
「ではお借りしますこいつ」
「キャ!?ちょ、ちょっと!?・・」
隊長さんは嫌がる皇女さまを強引に何処かに連れて行った。
その直後
♪~指令室の電話が鳴りエマさんがとる。
「はいアルゼナル指令室・・なんですって!?指令!」
「きたか!・・」
ウー!
「「エマージェンシー!第一種攻勢警報発令!」」
エマさんにジルは冷静に警報を流すようオペレーターに言うように促した。
「お前も早く準備しろ!」
「あ、ああ・・!」
俺もジルに言われて集合場所に急ぐ。
遂にきたようだドラゴンが・・
「全電源接続!各機、ブレードエンジン始動!弾薬装填を急げ!」
格納庫にメカニックらしい少女の慌ただしい声が響く。
「アンジュ貴方は後列一番左の、カリトは一番右のに搭乗するのよ」
「OK!」
サリアさんが指示する。
俺に充てられた機体は灰色の機体だった。
「「第一中隊は各自準備完了次第対応せよ!」」
「準備完了!いくぞ!」
エマさんの指示に隊長さんが返答を告げる。
「生娘共!少年初陣だ!訓練通りにやれば死なずに済む。
お前達は最後列から援護隊列を乱さぬよう落ち着いて状況に対処せよ!」
「いぇ、イェス!マム!」
「了解した!」
「これって・・」
隊長さんの指示に皇女さま以外の皆が了解の意を返した。
「「全機発進準備完了!誘導員が発進デッキより離脱次第発進どうぞ!」」
「よし!ゾーラ隊出撃!」
オペレーターの発令により誘導員達が離れたのを確認した直後隊長さんが号令しベテランパイロット達が一足先に出撃した。
「大丈夫だ!落ち着いて行動すればな」
「お兄さん・・!う、うんいきます!」
初の実戦で不安がるココちゃん達に俺は一声かけ少しでも不安を和らげてあげた。
「行ったな・・それじゃあゾーラ隊カリト機出ます!」
ココちゃん達が出撃したのを確認し俺も出撃した。
「「モノホンのパラメイルはどうだ?振り落とされるんじゃないよ!」」
「「は、はい!」」
「分かってます!」
隊長さんの通信に俺達も返す。
「・・にしても初の実戦が夜間とはな・・ちと見えにくいのが難点だな・・だけどやれるはずだ!」
俺はひそかに愚痴を漏らしたが誰も聞いてなかったようだ。
「「目標視認距離まで後一万!」」
「「よーし!各機、戦闘態勢!フォーメーションを組め!」」
「「イェス!マム!」」
「了解ー!」
オペレーターからの計算結果を見た隊長さんは本格的に指示してきた。
「位置についてアンジュ、カリト」
「OK!」
「・・」
サリアさんの指示に俺は即座に従ったが皇女さまは・・
「「アンジュ機離脱!」」
「チッ!・・」
「なんだって!?あの馬鹿!・・副長俺もいく!」
この土壇場で一人離脱しやがった。
皇女さまを止めようと一人サリアさんが向かったので俺も彼女を止める為に向かう。
「アンジュ戻って!もうすぐ戦闘区域なのよ?!」
「オイ、皇女さまよぉ一体何のつもりなんだよ!?」
俺とサリアさんは皇女さまへの説得を必死に試みるものの彼女の返答は・・
「私の名前はアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギです。私は私のいるべき世界、ミスルギ皇国へと帰るのです!」
「はあ!?」
そんな自分勝手な理由だった。
「何を言ってるの!?持場に早く戻りなさい!でないと貴方を命令違反により今此処で処罰するわよ!」
サリアさんが拳銃を取出し皇女さまに脅しをかける。
だがその時・・
「「アンジュリーゼ様ぁー!」」
「「ココ!?/ちゃん」」
ココちゃんが皇女さまの近くにやってきてこう言った。
「アンジュリーゼ様、私も・・私もミスルギ皇国へと連れて行って下さい!」
「なっ!?・・ココちゃん!?・・」
「え!?・・な、何を言ってるの!?ココ」
ココちゃんの発言に俺とミランダちゃんが驚く。
「ココちゃんあの馬鹿皇女についていこうなんて考えないでくれ!」
「そうよ!ココどうか考え直して!」
俺達は更に必死な説得を試みるも当人は皇女さまとの話に夢中でココちゃんへは届かなかった。
「私も魔法の国に!」
「「真理が開きます!」」
そこでオペレーターからの通信が入り、空に赤い稲妻が突如走る。
「!ココ早くその場から離れて!」
「え?・・」
サリアさんが異変に気付きココちゃんに警告するがもう遅かった。
「ひぐっ!?・・・・・」
ココちゃんは自分のすぐ真上に出現したドラゴンであろう攻撃に対応出来ず機体毎貫かれてしまいロクに声も上げられないまま機体から投げ出され海に真っ逆さまに落下してしまった。
「ココ!?・・ココー!・・そ、そんな・・」
「ココちゃん・・あ・・ああ!?・・」
「「ココ機ロスト・・!」」
主を失った機体は海中に沈んだ瞬間大爆発を起こした。
その残酷な光景を間近で見た俺達はただ目を見開き茫然とするしかなかった。
そんな中空間に歪みが生じドラゴン群が出現する。
「「ドラゴンコンタクト!」」
「ハッ!?あ・・あれがドラゴン、俺達人類の敵なのか・・」
「あ・・なんなの?・・これ・・」
皇女さまも酷く混乱していたが、俺達は悲しみが渦巻いて押し潰されそうな気持ちで一杯になりそうだった。
はい、ココ生存フラグを期待していた読者の方々本当にすみません!
こればっかりは当作者にもどうにかする事は出来ませんでした!