日曜日
「それで、決闘をしたいって?」
俺の目の前にはマキが立っており、それは俺から見てもわかる通り、堂々としていた
「はい、勝負してください」
今まで、この様に進んで特訓に来ることは無かった、何か俺にダメージを与えるいい作戦を思いついたみたいだな
「じゃあ行くぞ」
俺は後ろにマキを連れ、訓練場に足を運ぶ、一体どんな作戦を考えていたのか、
訓練場
「さあ、来いよ」
俺はコーヒーの缶を持ちながら、マキに挑発する、まあこの程度の挑発でキレる訳はないと思うが、
「行きます!異能力『朧火』!」
マキは異能力を発動するが、一昨日とはあまり変わってない、いやなんか様子が
「火焔時雨!黒焔幻葬!」
その掛け声とともに、訓練室の上空には赤い炎の雨が、俺の周囲には黒い炎が円を描くように配置されていく、
「成る程、確かに上空を封じたうえで地上を封じれば自ずと俺に攻撃は当たるか」
「12日前からの分を全部返させてもらいます!」
まさか、1日休み与えたがここまで効果あるとは、気づけば火炎と黒炎の同時ができるようになってるし
「成長早いな」
本当に異能操作に関しては、ガチで天才かもしれねえな、もしくは物凄い努力家か
「雨宮さん、降参してください」
「言うようになったじゃねえか」
少し生意気になったかな、まあ
「やれるものならやってみろよ」
声を少し低くするだけで少し下がったか、いや、俺が霊気出しちゃってるのか、
「『朧火』!
蒼炎の竜巻が俺の下に飛んでくる、ここまで綺麗な青い炎も久しぶりにみるけど、まあでも、当たらねえよ、俺は自分が着ていた懐に手を伸ばす、
「異能力『村正の誓い』妖刀『
俺は懐から刀身が黒い日本刀を取り出した
「影の太刀 壱『
俺はマキが繰り出した炎で出来た俺の影に刀を突き刺す、
グサッ
それは、マキの炎が当たる直前の2秒ほど前に俺が行ったことだった、
マキside
「これなら!」
マキは今までないほど異能を行使したことで、かなり疲れてしまっています、黒炎と火炎で逃げ場を塞いで、それを横から蒼炎で一撃を与える、
「それにしても疲れた」
マキは少し地面に座る、異能力の使いすぎもあるだろうけど、雨宮さんの威圧もかなりきつかった、
「でも、きっと」
「結構、考えられてたな、この作戦」
「え?」
まだ見えないけど、マキの炎で吹き飛ばした場所から、あり得ない声が聞こえた、絶対当たったはずだ、
「何で」
「何で、か」
煙が晴れたが、そこには黒刀を地面に突き刺した雨宮さんが立っていた、彼の服は一切燃えたあとがなく、先程見た時となにも変わらない、
「流石に驚いたよ、俺に異能力を使わせるとは」
「異能力?」
「そ、でも俺の異能力は言わないよ?知ったところで何も意味ないし」
雨宮さんはそう言い、持っていた黒刀を懐に入れる、いや絶対入らないですよ
「あ、絶対入らないって思ってんな?」
そう言いながら、黒刀は雨宮さんの懐に消えていった、結局、現状の出せる火力の最大を出したのに、ダメージも与えられなかった、
「本当にどうしたら、勝てるんですか」
そう小声で呟く、恐らくだが雨宮さんには聞こえていない、そんなことを考えていると、雨宮さんがマキの方に歩き始める、
「今、そっちに行っていつも通り気絶させてやるからな」
この言葉はある意味『死刑宣告』となんら変わらない、メイさんの治療は確実に攻撃を食らう前に戻るけど、その分の痛みが返ってくるからとても痛い、でも、今日はそうは思わなかった、マキは2日前のメイさんから聞いた雨宮さんの弱点について思い出していた、
2日前
「まあ、ヒント無しはキツイと思うし、幽斗の弱点教えてあげるよ」
そう、メイさんは笑いかけながら、マキの耳元で言ってきた
「実はね、彼は割とツメが甘いところがあるのよ」
「ツメが甘い?」
「そう、彼昔は憑从影を殺すしたあと、ちゃんと殺したとか余り確認しないのよ」
「え!でもそれじゃあ」
殺せていない場合、雨宮さんは不意打ちを食らう可能性がある、そうなった場合、ダメージの大きさによっては殺されちゃうんじゃ
「彼の着ている服は特別製でね、あらゆる異能力を通さないのよ、それを作った人は誰にも教えてないらしけどね」
「何ですか!その異次元の服は」
そんな服があれば、殲滅部隊が更に強化できるし、憑从影に殺される憑影も減るんじゃ
「私にもそれは何故か教えてくれないのよね、もしかしたら私たちが知らない程、大きな理由があるかもね」
そう言いながら、メイさんは読んでいた小説を本棚に戻す、
「さて、ここからが本題よ、彼の弱いところは油断した際の不意打ちに物凄く弱いところよ」
「でも、そんな瞬間何処に」
わからない、雨宮さんにそんな瞬間本当にあるの?
「案外あるよ?例えば」
マキは倒れたまま、そっと雨宮さんが近づくのを待つ、マキは最後のメイさんの言葉を思い出す
「『敵が倒れてる時とか』」
チャンスは1度きり、マキは動かない程度で足に力をこめる
「悪いが、今回も俺の勝ちだな」
雨宮さんがマキを気絶させようとする、すぐ近くにいることが微量に漏れた霊気でわかる
「ここだ!」
マキは迷うことなく足で雨宮さんが居るであろう場所を蹴り上げた、そしてすぐ
「痛った!」
目を開けると、すぐそこに脛を押さえて蹲っていた、
「ちょ、マジで痛え!!どんだけ力込めたんだよ!」
力任せに蹴り上げたから、痛そう。
数分後
「まさか、不意打ちを狙うとは」
「大丈夫ですか?」
雨宮さんは未だに脛を抑えている
「不意打ち弱いの直さなきゃな」
「雨宮さん」
「雨宮さんはやめろ、幽霊先輩とでも言え」
「え?何で幽霊?」
「俺の高校の時の後輩から呼ばれてたあだ名」
凄いあだ名だ
「お前、恐らくメイから教えてもらったんだろ?俺が不意打ちに弱いこと」
「は、はい、服のことも」
「あいつ、余計なことしか喋らないな」
少し恨めしそうな顔をする、まあ知り合いが自分の弱点を言ったんだし、それはそうか
「あの、宿題は」
「合格でいいよ、俺が不意打ち弱いの直さなかったのが悪いんだから、ハルトにも合格したって連絡しとく」
よかった、殲滅部隊は辞めずに済みそうで
ぐ~~
マキのお腹と幽さんのお腹から音がした、
「//っと、その」
マキは何とか良い訳しようとしたけど
「そういや、今日まだ飯食ってなかったな、今から食い行くか」
幽さんは湿布を脛に貼り立ち上がる、まだ少し痛そうにしてるけど
「1つ目の宿題は終わったし、飯奢るぞ」
「ありがとうごさいま、っえ?1つ目?」
「ああ、俺が出す1つ目の宿題が終わっただけだ、まだあと4つぐらい出す予定だし」
マキは悟りました、この地獄はまだ始まったばかりなのだと
「寿司屋でも行くか、何突っ立ってんだ行くぞ!」
「え?」
幽さんは気づけば、もう訓練場の出入り口にいました、
「ま、待ってください!」
マキは駆けていきます、まだ地獄は続きそうです、
マキside終了
なんか、最終話みたいになっちゃいましたが、全然続きます。
幽斗と俺クロキャラの絡みも楽しみにしててください
マキはこの物語で生存させた方がいい?
-
はい
-
いいえ