それから3日後
「やっぱ、蕎麦は上手い」
「うどんの方が至高だろ」
俺は少し前、ハルトと飯を食べていた、いや好きなのは蕎麦なんだから別にいいだろ
「そういや、今日は何で飯に誘われたんだ?」
いつもは時間が合わないとしても、普段は殆どが俺が断るか、ハルトを誘って断られるか、で滅多に飯を一緒に食わない
「いや、実はな」
一体、どんな用事で呼ばれたのか
「マキの特訓どうなってる?」
あー、確かにコイツには一切言ってなかったな
「俺にダメージを与えるっていう宿題はクリアしたぞ、不意打ちを狙われた」
「幽斗、相変わらず不意打ちに弱いよな」
「メイにも言われたよ、さっさと直さなきゃな、不意打ちに弱いところ」
まあ、でもあれがあればそれに関しては大丈夫だとしても、昨日みたいに持ってなかったときのために克服したいものだねぇ
「そういや、次の宿題って決まってんのか?」
「一応、決まってはいるんだけど、調整するのが難しいんだよ」
次は異能力についての勉強にしようと思ってるけど、どうやって異能力についてわかりやすく教えられるか
「そう言えば、ちょっと見てほしい物があるんだが」
「何だ?」
俺は懐から小さい黒い小箱を取り出す、
「これか?」
「中身見てみ?」
ハルトは小箱を開く、するとそこには
「錠剤か?それにしてはかなり黒いが」
「それは憑影専用の異能力と霊力をその憑影の通常の10倍にするっていう薬だよ」
「!?」
ハルトが驚くのも無理は無い、霊力や異能力の技術をあげるのは簡単なことではない、地獄のような訓練、経験のもとで出来上がるものであり、こんなズルみたいな方法は本来ない
「まあ、副作用があるからあまり使いたくないけどな」
俺はそう言い、小箱を鞄にしまう。
「どんな副作用がある?」
「あくまでこの薬はそいつの
「無理矢理、か」
「ああ、そのせいで服用した憑影が意識を保っていられるのは、最低でも5分かな?恐らく」
「それ以上、動いた場合は?」
「まあ、試したことないけど、恐らく囮影に意識を完全に乗っ取られるんじゃねえの?」
「本当にお前は危険な物を創るのが得意だよな?」
「まあ、危険すぎるから殲滅部隊での実用は不可能だろうがな」
俺は小箱を見ながら、呟く
「ナギにも観せたけど、全く同じ反応だったよ」
「そりゃ、そうだろうよ」
ナギは見せたときには、捨てろバカ、とかぬかしやがった、
「お前、今まで作ったのは」
「俺が武器とか収納してる、一切異能力を通さない外套とか」
「これは普通に殲滅部隊でも役に立ちそうだが」
「ただ、これは生産するのが俺の異能力が必要だし、異能力で作るのが大変、あくまでこれは俺が刀の置き場を楽にしたかったからに過ぎないし」
「他は何だっけか?」
「触れている間は相手の異能力を無効化出来る手袋」
「それは憑从影に対してかなり使えるんじゃないか?」
「ただ、手袋してる当人も異能力使えなんだよね」
「でも、触れてる間に他の奴がその憑从影にダメージを与えれば」
「確かにそれはいいかもな」
そんな話をして、俺達は飯を食べていた。
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