呪術界でデスノを拾ったら   作:かりん2022

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すみません。124歳以上にはデスノートが効かないルールを失念しておりました。
この世界のデスノートにはなかったという事にして下さい。
教えていただきありがとうございました。

これから感想返しします。
沢山の感想やここ好き、評価ありがとうございます。

五条視点終わりまして、次話は最終話、ハロウィンデートです。

最終話だけ透明タグを使わせていただく予定です。
よろしくお願いします。

★キーボード壊れたのでしばらく更新お休みです。すみません。


報告!! 敵軍が撤退していきます! 助かりましたね、殿。……!? し、死んでるー!!

月の調査をはじめからきちんと行うこととした。

なんとも恐ろしい事に、総監部の大半がデスノートの犯人に倒されてしまったので、僕は書類仕事が異様に増えてしまった。

こうしてみると、総監部の権限はでかい。

記録を見れば、後ろ暗い事を山程していたことがわかる。

妨害がなくなった為、随分と楽になった。

だが、術師の差配が難しいのも事実。

伊地知に助けてもらい(丸投げし)、呪霊を狩る傍ら、優子という女の子に話を聞く。

月が、最優先で僕の守護をしたと言う証言。

その日付は、予測はしていたけれど、呪霊事件の少し後、入学すらまだな時期だった。

 

 

月のいうことは事実ばかりだが、嘘ばかりだ。

 

 

君は一体なんなんだ。

 

 

 

 

 

 

月のお見舞いに行くと、月はご主人様に会えた犬のように顔を輝かせた。

良い子なんだよなぁ。最初から守られていたのも事実だ。

言って欲しくはあったが、そうすると僕は報告をあげたろうし、総監部に任せたらどうなるかはご覧の有り様だったし。はあ、情けない。心配させたし、僕先生ってちゃんと認められてる?

 

「はぁ〜。生徒に守られるようじゃ、最強の看板下ろさなきゃかなぁ」

「助けたっていうんですかね、あれ」

 

 非常に懐疑的に恵がいう。

 

「さて、今度こそ、本当のことを教えてもらえないかな。夜神 月」

 

 病室のベッドの横の椅子に座り、りんごをむいてあげる。

 月も月についている死神のレムもりんごが好きだ。

 二つ剥いて、それぞれ六つに切って、片方はレムに。

 

「りんご!」

 

 顔を輝かせていそいそとあーんする月の唇を指で抑える。

 

「一個ごとに情報一個」

 

月は頷いた。

 

「私は、受肉させられるまさにその時、死神様に助けられました。死神の掟を破り、人を助ける為にデスノートを使った死神は死んでしまいましたが、死神様は私にこのノートを残してくださいました。このノートで、意図せず4回名前を間違えて記入すると、以降デスノートは効かなくなります。ただし、間違っていると知っていて名前を書くと、書き込んだ人間は死に、予防効果も出ません」

 

はい一個。月はいそいそと口を開けて咀嚼する。

 

「君は最初から僕を助けにきてくれたんだね。なんで僕を?」

「貴方を守ることが、人類を守ることだと思ったからです。それに、皆を守る貴方を守りたかった」

 

林檎を寄越せと口を開けるが、答えになってないよ。嘘ではないだろうけど。

 

「僕の事をなんで非術師の君が知っていたのか聞いていい? そう、君の言葉は、ちょっと違和感があるんだ。まるで全てを最初から知ってたような「本物の教祖様が」!?」

「本物の教祖様が、きっと貴方の守護を望んだでしょうから」

 

 すぐ、る?

 僕の頭の中で、傑=月説が展開される。

 

 ないな。

 

 僕が固まった隙に僕の手から林檎をモグモグ。

 傑とも面識あるのか? 月。

 

「まあ、どうせ命を賭けるなら、人類の為になってイケメンの為という、大義も私利私欲も満たせる方がいいですしね」

 

 ごくん、ゲフっ ドヤァ!

 

「命をかけないって道はなかったのかな」

「入学試験の時に言いましたよね。確認するまでわかんないって。これからは一介の女子高生として生きる事にします」

「えっ」

「ハロウィンデートしたら私、転校します。ご無理しない程度に、平和をよろしくお願いします、ヒーロー」

 

 さっぱりと憑き物が落ちたように笑う月。

 

 理解できなかった。ハロウィンデートの後、僕たちはもう会えない?

 他人、になるのか。

 

 別世界の人間に。

 

 これだけ僕の事を振り回して、引っ掻き回して?

 

 

 僕は今までの月とのことを振り返る。

 

 それは怒涛の、あまりにも濃厚な9ヶ月間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、結局散々警戒させて、その実、人間は誰も殺さなかったし、沢山の術師を守ったし、情報をくれたし……結果的には、いや。計画通り、僕を救ってくれたっけ。そうだよ。全部計画通りで、予定通りで。

あの時、僕らに……傑に必要だったのは、月みたいな人間だったんじゃないか。

いや、今だって呪術界は、僕は。

 

 

 

 とっくに心の内側に月をいれていたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は百面相をして、それでも最後には全てを飲み込んで笑顔になった。

 

「任せなさいっ!! 頑張ったね」

 

 そう言って頭を撫でて褒めてあげる。

 非術師の女の子に、これ以上は頼りすぎだ。

 

 堰を切ったように泣き出した月。

 

「五条先生が月を泣かした!?」

「撮らないで流さないで恵。普通の女の子だったもんね? お疲れ様」

「私……っ めっちゃ頑張りました!」

「そうだね」

「五条先生がイケメンじゃなかったら絶対耐えられなかった!」

「そ、そう」

「報われたよ〜! ジェラス様、レム、ありがとう〜!!」

「本当に頑張ったよ。これからは地獄なんて忘れてさ。幸せに生きな?」

「うんっ うんっ……」

「ま、そっちの方が良いのかもな。こっちでやってけたんだ。そっちじゃ余裕だろ」

 

恵も優しく声を掛ける。

 

「うん。他の質問は?」

「とりあえずないかな」

 

 月は絶望の表情をした。

 

「先生! 伏黒くんの呪具は万です! 宿儺に恋しちゃってて優秀です! 宿儺に教えさせて再呪具化させれば良いのでは! これで三つ!」

「情報は二つだったかなー」

「ああっ 判定が厳しい! 後二つ!」

 

 そして僕は急いで月の口に林檎を二つ詰め込み、恵と僕の口にも一つずつ詰め込んで病室を出た。

 

 そして恵にハンカチを渡し、肩を優しく抱いた。

 

「先生……!! 俺、あいつに忘れられたくない……!」

「忘れないよ。セピア色の思い出になるだけだよ」

 

 月の為に普通の学校の教科書取り寄せないとね。

 これから、また忙しくなりそうだ。

 総監部が用意した死刑囚に呪物を取り込ませる計画を阻止出来ないほど忙しくなりそう。その上、その計画の呪物に呪物が幾つか混ざってもまあ仕方ない。だってあまりにも忙しすぎるから。仕方ない仕方ない。全部、前の総監部が悪いんだ。




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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